JPS6365402B2 - - Google Patents

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JPS6365402B2
JPS6365402B2 JP54030518A JP3051879A JPS6365402B2 JP S6365402 B2 JPS6365402 B2 JP S6365402B2 JP 54030518 A JP54030518 A JP 54030518A JP 3051879 A JP3051879 A JP 3051879A JP S6365402 B2 JPS6365402 B2 JP S6365402B2
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JP
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foil
rolling
aluminum
thickness
iron
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JP54030518A
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルミニウム箔の製造法に関する。 従来、アルミニウム箔は、JIS1070、JIS1235ま
たはAA8079などの純アルミニウム(鉄含有量0.3
〜1.3重量%、珪素含有量0.1〜0.2重量%、鉄/珪
素含有量比2〜6.5)を用いて製造されている。 その一般的な製法としては、上記純アルミニウ
ムの溶湯から半連続鋳造法によりスラブを鋳造
し、これを熱間圧延して厚さ3〜10mmの帯状板と
し、次いで得られた帯状板を冷間圧延して0.4〜
1mmの板材とし、これに300〜350℃で焼鈍処理を
施したのち、箔圧延して厚さ0.05〜0.005mmの厚
さの箔とし、さらに、300〜500℃で焼鈍処理が行
なわれる。 近年、アルミニウム箔のコスト・ダウンを目的
としてアルミニウム箔の薄肉化が望まれている
が、箔地を薄くすれば、それだけ強度が低下する
ので、箔の薄肉化にあたつては、同時に箔の強度
を向上させることが必要となる。 アルミニウム箔の強度を向上させる方法とし
て、アルミニウムに適当量のマンガン、マグネシ
ウム、銅などを添加することも考えられるが、こ
れらの元素がアルミニウムに含有されると、その
箔圧延性が低下するため、箔圧延中に箔が破断す
ることがある。 そこで、本発明者らは箔圧延性を損わずに高い
強度を有するアルミニウム箔を製造する方法につ
いて検討した結果、アルミニウム中の鉄量、珪素
量および両者の含有量比を特定範囲にし、かつ、
Al―Fe―Si金属間化合物の析出を極力抑えるた
め、帯状板を直接連続鋳造圧延により製造し、ま
た、冷間圧延後の焼鈍温度を特定範囲とすること
により、高い強度のアルミニウム箔が得られるこ
とを見出し、本発明に到達した。 すなわち、本発明の目的は、高い強度を有する
アルミニウム箔を製造することであり、この目的
は、0.1〜0.7重量%の鉄および0.1〜0.7重量%の
珪素を含み、鉄/珪素の含有量比が0.8〜1.5の範
囲にあるアルミニウムの溶湯を連続的に鋳造圧延
して、直接板厚3〜10mmの帯状板となし、次い
で、これを冷間圧延して板厚0.4〜1mmの板材と
なし、上記冷間圧延工程中ないし冷間圧延後400
〜550℃で焼鈍処理を施し、その後、常法により
箔圧延および焼鈍処理を行なうことにより達成さ
れる。 次に、本発明を具体的に説明する。 本発明で用いるアルミニウムは0.1〜0.7重量%
の鉄および0.1〜0.7重量%の珪素を含み、鉄/珪
素の含有量比が0.8〜1.5の範囲にあることが必要
である。 鉄および珪素の含有量が上記範囲より少なけれ
ば、箔の強度を向上させる効果が少なく、逆に多
いと箔の耐食性が低下する。鉄および珪素の好ま
しい含有量は、それぞれ0.2〜0.5重量%および
0.15〜0.5重量%である。鉄/珪素の含有量比は、
上記範囲から外れると、焼鈍処理中に析出する
Al―Fe―Si金属間化合物の量が多くなり、箔の
強度が低下する。鉄/珪素の含有量比の好ましい
範囲は1.0〜1.2である。 また、アルミニウムの組織を微細化するため必
要に応じて、0.01〜0.1重量%のチタン、または
チタンとチタン量に対して10〜20重量%のホウ素
とをアルミニウム中に含有させてもよい。 アルミニウム中に含まれる不純物元素として
銅、マンガン、マグネシウムなどがあるが、これ
らの元素は箔圧延性を低下させ、とくに、銅は耐
食性も低下させるので、その含有量は、それぞれ
0.05重量%以下、とくに0.01重量%以下とするこ
とが好ましい。 本発明方法では、上記アルミニウムの溶湯を連
続的に鋳造圧延して直接板厚3〜10mmの帯状板と
する。 上記の連続鋳造圧延によつて得られる帯状板の
板厚3〜10mmとは、鉄、珪素などの合金中の成分
元素のアルミニウム中への強制固溶が十分に行な
われて連続鋳造圧延の効果が十分に生かされる板
厚、即ち溶湯の冷却が均一かつ急速に行なわれる
ような鋳造圧延状態の得られる板厚である。3mm
未満という余りに薄い板厚の帯状板を溶湯から連
続鋳造圧延により直接得ることは技術的な困難が
大きく、他方、10mmを上回るような厚い板厚では
溶湯の冷却を均一かつ急速に行なうことに技術的
困難がある。 アルミニウム溶湯を連続的に鋳造圧延するに
は、2個の回転する鋳造用ロールまたは走行する
鋳造用ベルトなどで構成される鋳型の間に配置さ
れたノズルを経て溶湯を上記鋳型間に導入し、鋳
型で冷却しながら同時に圧延すればよい。 上記方法は直接連続鋳造圧延法として知られて
おり、この方法によれば、アルミニウム溶湯から
直接、厚さ3〜10mmの帯状板が鋳造されるので、
溶湯の冷却が均一かつ、急速に行なわれ、このた
め、鉄、珪素およびアルミニウム中の不純物元素
はアルミニウム中へ相当量強制固溶される。 従つて、アルミニウム中の鉄の含有量が少ない
場合には鉄を含む金属間化合物はほとんど晶出せ
ず、逆にその含有量が多い場合でも、その晶出物
の量が少なく、かつ、そのサイズも小さい。 本発明において、連続鋳造圧延法により製造し
た帯状板を用いることにより、箔の強度が向上す
る理由は、鉄および珪素がアルミニウム中に強制
的に固溶され、粗大なAl―Fe―Si金属間化合物
の晶出を有効に防止し得るからであると考えられ
る。 連続鋳造圧延法では、鋳造速度(帯状板の進行
速度)は0.8〜1.4m/分、溶湯温度は680〜710℃
の範囲が適当である。 このようにして得られた帯状板は、冷間圧延し
て板厚0.4〜1mmの板材とし、冷間圧延工程中な
いし冷間圧延後400〜550℃で焼鈍処理を施す。 上記の冷間圧延によつて得られる板材の板厚
0.4〜1mmとは、本冷間圧延の後に行なわれる箔
圧延のための板材として要求される特性が経済的
に得られるような板厚である。 0.4mm未満という余りに薄い板厚に冷間圧延す
ることは、通常の冷間圧延加工による板材の圧延
の操作自体が実質的に困難であり、他方、1mmを
上回るような厚い板厚では、引続く箔圧延の負担
が大きくなり、効率が悪く経済的でない。 上記焼鈍処理は、板材を軟化して良好な箔圧延
性を得るために行なわれるが、処理温度が上記範
囲より低ければ、Al―Fe―Si金属間化合物の析
出量が増加し、得られる箔の強度が低下する。処
理温度が上記範囲より高いと、冷間圧延時に用い
た圧延油が板材表面に付着し、これを変色させる
ことがある。 処理温度は、好ましくは、450〜500℃の範囲か
ら、また処理時間は0.5〜2時間の範囲から選ば
れる。 その後、得られた板厚0.4〜1mmの板材を、常
法により箔圧延し、さらに焼鈍処理を施す。 箔圧延により、板材は通常、最終厚0.05〜
0.005mmの箔とする。焼鈍処理は、箔を熱するこ
とにより、箔表面に付着した圧延油を除去するた
めならびに箔を軟化して箔使用時のハンドリング
性および成形性を向上させるために行なわれる。 箔圧延後の焼鈍温度は300〜500℃、好ましくは
350〜450℃の範囲から、また焼鈍時間は1〜2時
間の範囲から適宜選ばれる。 以上、詳細に説明したように、本発明方法によ
れば、箔圧延性が良好で、高い強度を有するアル
ミニウム箔を製造することができる。 次に、本発明を実施例により、さらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以
下の実施例に限定されるものではない。 実施例1〜2および比較例1〜4 下記表1に示す各種組成のアルミニウムを、そ
れぞれガス炉で溶解し、溶解後、溶湯温度を750
℃とし、これによく乾燥した塩素と窒素の混合ガ
スを吹き込み脱ガス処理を行なつた。その後、こ
れらの溶湯にアルミニウム―チタン―ホウ素母合
金(チタン含有量5重量%、ホウ素含有量1重量
%)をチタン含有量が0.02重量%となるように添
加し、次いで、これらの溶湯から直接連続鋳造圧
延法により厚さ5.5mmの帯状板を製造した。直接
連続鋳造圧延法では、半径30cmの回転する2個の
鋳造用ロールを用い、また、鋳造速度は100cm/
分であつた。 得られた帯状板は、冷間圧延して板厚0.4mmの
板材とし、その後下記表1に示す温度で2時間の
焼鈍処理(中間焼鈍)を施した。 焼鈍処理後、板材を箔圧延して0.020mmの箔と
し、これに、350℃または450℃で1時間の最終焼
鈍処理を施した。 このようにして得られたそれぞれの箔につい
て、引張強度試験を行なつた。その結果を同じく
下記表1に示す。 なお、引張強度試験は、平行部長さ60mm、幅10
mmの試験片を5個作製し、引張速度10mm/分で、
各試験片の強度を測定し、その測定値の相加平均
値を箔の強度とした。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 0.1〜0.7重量%の鉄および0.1〜0.7重量%の
    珪素を含み、鉄/珪素の含有量比が0.8〜1.5の範
    囲にあるアルミニウムの溶湯を連続的に鋳造圧延
    して、直接板厚3〜10mmの帯状板となし、次い
    で、これを冷間圧延して板厚0.4〜1mmの板材と
    なし、上記冷間圧延工程中ないし冷間圧延後400
    〜550℃で焼鈍処理を施し、その後常法により箔
    圧延および焼鈍処理を行なうことを特徴とするア
    ルミニウム箔の製造法。
JP3051879A 1979-03-15 1979-03-15 Manufacture of aluminum foil Granted JPS55122603A (en)

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