JPS636459B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （利用分野） 本発明は割り込み丁合可能な用紙丁合装置に関
するものであり、特に任意のタイミングで割り込
み丁合用の用紙を給送して割り込み丁合すること
のできる割り込み丁合可能な用紙丁合装置に関す
るものである。

（従来技術） 第１図は従来の丁合装置の一例を示す。また、
第２図は用紙の仕分け機構の正面図を示す。

コピーの終了した用紙は、丁合装置の入口１に
送られてくる。入口１を通つた用紙は、ソータ搬
送ベルト２に吸着され、ソータ搬送ベルト２の時
計方向の回動に従つて、図の上方から下方へと搬
送される。

なお、用紙がソータ搬送ベルト２に吸着される
のは、ソータ搬送ベルト２の内側に、該ソータ搬
送ベルト２にあけられた孔と連通する吸引タンク
３が設けられており、吸引タンク３が吸引ポンプ
４によつて吸引されているからである。

５，５′は、ソータ搬送ベルト２の両側に、用
紙搬送方向に沿つて並設された１対の送りねじ杆
であり、該各送りねじ杆５，５′には、ナツト６，
６′が螺合されている。また、これらのナツト６，
６′には、移動板７の端部が固定され、移動板７
がナツト６，６′間に横架されている。

移動板７には、ソータ搬送ベルト２に吸着され
た用紙を剥離して丁合棚８に送り込む。丁合偏向
部材９が等間隔で複数個、固定されている。

送りねじ杆５は、クラツチ機構１０を介して可
逆転モータ等の駆動源１１に連結されている。ま
た、送りねじ杆５と５′は、プーリ１２，１２′間
に張架されたタイミングベルト１３を介して連結
され、同一方向に、同一速度で回転するようにさ
れている。

１４はソレノイドであり、クラツチ機構１０の
オン、オフ制御を行なう。該ソレノイド１４は、
入口１近傍に設けられた、用紙の先端を検知する
図示されていないセンサからのパルス信号によつ
て作動し、クラツチ機構１０を短時間オンにす
る。すなわち、駆動源１１の動力が短時間送りね
じ杆５に伝わるようにする。

このため入口１に用紙が入つてくる毎に、送り
ねじ杆５は所定の角度、予定方向に回転し、該送
りねじ杆５に螺合されたナツト６は下方へ移動す
る。送りねじ杆５の回転は、タイミングベルト１
３によつて送りねじ杆５′にも伝えられるので、
ナツト６′もナツト６と連動して、下方へ移動す
る。

したがつて、ナツト６，６′間に横架された移
動板７、および該移動板に固定された複数個の丁
合偏向部材９も、ナツト６，６′と共に、下方へ
移動する。

今、ソレノイド１４およびクラツチ機構１０が
１度オンになる毎の送りねじ杆５，５′の回転量、
および該ねじのピツチを適当に選んで、クラツチ
機構１０が１度作動する間に、ナツト６，６′が、
丁合棚８の間隔と等しい量だけ、下方へ移動する
ようにしておけば、入口１に入つてくる用紙を上
の丁合棚から順次下の丁合棚へ仕分けることがで
きる。

丁合偏向部材９が最下段の丁合棚８と対峙する
位置より下方に移動すると、該丁合偏向部材９を
保持している移動板７は、図示されていない下限
リミツトスイツチを踏む。

そうすると、該下限リミツトスイツチから出力
された信号により駆動源１１が逆転されて、移動
板７は、図示されていない上限リミツトスイツチ
を踏む位置まで移動される。これによつて、丁合
偏向部材９は最上段の丁合棚と対峙するようにな
る。

以上に説明したような丁合装置において、仕切
用紙や別途処理作製された写真や印刷物など（以
下、仕切用紙などという）を、コピー用紙の間に
混ぜて丁合する場合、従来は、１枚ずつ手差しで
送り出すようにしたものが多く、このような丁合
装置では、操作が繁雑で、作業効果が悪く、しか
も斜め挿入やジヤムを生じ易いという欠点があつ
た。

前述の欠点を除去するために、割り込み丁合専
用棚を設けたものも提案されているが（例えば、
特開昭57−180558号公報など参照）、この場合も、
割り込み丁合専用棚３５への仕切用紙などの挿入
が容易でなく、またサイズの異なる仕切用紙など
を装填する際の位置合せが難かしいという欠点が
ある。

（目的） 本発明は前述の欠点を除去するためになされた
ものであり、その目的は、仕切用紙などを容易に
装填することのできる割り込み丁合専用棚を備え
た割り込み丁合可能な用紙丁合装置を提供するこ
とにある。

（概要） 前記の目的を達成するために、本発明は、割り
込み丁合専用棚を用紙の搬送路と直角の方向へ引
出し可能に構成し、さらに必要に応じては、収容
用紙サイズ変更手段を割り込み丁合専用棚に具備
させた点に特徴がある。

（実施例） 以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説明
する。

第３図は本発明の一実施例の割り込み丁合専用
棚を引出した状態を示す外観斜視図、第４図は本
実施例の作動状態を示す要部の側面図、第５図は
前記実施例と共に用いるのに好適な割り込み丁合
指示部材の一例を示す外観斜視図である。これら
の図において、第１図と同一の符号は、同一また
は同等部分をあらわしている。

図示したところからも明らかなように、割り込
み丁合専用棚３５は、用紙搬送路の最上流側に配
置されており、ソータ搬送ベルト２の移動方向お
よび丁合棚８におけるコピー用紙移動方向に対し
て、直角に引出せるように構成されている。

すなわち、割り込み丁合専用棚３５は、その両
側に設けられた摺動部材４５によつて支持されて
おり、第４図の紙面と直角な方向に円滑に移動す
ることができる。

なお、割り込み丁合専用棚３５を引出す場合に
は、ローラ解除レバー３３（第３図）を操作し
て、丁合用紙送り手段３２を作動位置から後退さ
せる。

また、前記割り込み丁合専用棚３５には、収容
用紙サイズ変更手段４８が設けられている。前記
収容用紙サイズ変更手段４８は、第４図において
左右に移動可能であり、割り込み丁合専用棚３５
内に収容される用紙のサイズに応じた位置に固定
される。

複写機本体５０（第４図）内において、コピー
の終了した用紙は、丁合用紙入口１から丁合装置
４９へ送り込まれる。

前記用紙は、入口搬送ベルト４６、および搬送
補助ローラ４０ならびに搬送補助ローラ３９によ
つてソータ搬送ベルト２の位置まで送られ、その
後、従来例について前述したようにして、それぞ
れの丁合棚８へ振分けられる。

丁合装置内で用紙がジヤムを生じたり、そ他の
事故を生じた場合には、ソータ入口偏向部材４４
が、第４図において時計方向に回動され、コピー
用紙が入口搬送ベルト４６の方へ送られるのを阻
止する。

その結果、複写機本体５０内においてコピーの
終了した用紙は、臨時トレー４１の方へ振分けら
れ、そこに一時的に貯蔵されることになる。

後で述べるような適当な自動制御手段あるい
は、手動制御信号５６によつて、丁合装置４９が
割込み丁合モードに切換られると、丁合用紙送り
手段３２が駆動され（あるいは、第４図に点線で
示した位置から実線で示した位置に時計方向に回
動され）、割り込み丁合専用棚３５内に収納され
ている割り込み丁合用紙３６に接触するようにな
る。

なお、この時、カセツト用偏向部材３４は、第
４図の点線の位置から実線の位置へ、時計方向に
回動されている。

丁合用紙送り手段３２によつて、第４図の左手
方向に送り出された割り込み丁合用紙３６は、カ
セツト用偏向部材３４によつてソータ搬送ベルト
２上に給送され、従来例に関して前に述べたよう
にして、それぞれの丁合棚に分配される。

予定された丁合用紙のそれぞれの丁合棚８への
分配が終了すると、カセツト用偏向部材３４は反
時計方向へ回動して、図の点線の位置へ戻る。

これによつて、丁合用紙入口１から入口搬送ベ
ルト４６、搬送補助ローラ４０，３９などを介し
て送られてきたコピー用紙が、通常の手法によつ
て、それぞれの丁合棚８へ配分されるようにな
る。

第５図は、前述のような割り込み丁合を自動的
に制御するのに適した原稿送り装置部分の概略を
示す斜視図である。

原稿載置ゲート５５を有する原稿載置台５４に
は、検知手段５１が設けられる。前記検知手段５
１は、割り込み丁合指示部材５２につけられた割
り込み指示マーク５３を読取り、これをマイクロ
コンピユータ５７などの制御装置に供給するもの
である。

割り込み指示マーク５３としては、図に示した
ようなバーコードのほか、適当なカラーコードや
マークを用い得ることは当然である。

図には示していないが、原稿載置台５４の上に
割り込み丁合指示部材５２が供給され、検知手段
５１によつて割り込み指示マーク５３が読取られ
ると、複写機本体５０のコピー動作は一時中断さ
れ、割り込み丁合専用棚３５から、割り込み丁合
用紙３６が前述のようにして送り出され、それぞ
れの丁合棚８へ給送される。

そして、予定された割り込み丁合が終了する
と、複写機本体５０は、引き続き後続の原稿につ
いて、コピーを実行するようになる。

なお、以上においては、割り込み丁合専用棚３
５を１個設けた例について説明したが、これを複
数個設けても全く同様に割り込み丁合を実施でき
ることは明らかであろう。

（効果） 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、つぎのような効果を達成することができる。

(1) 割り込み丁合専用棚を、ソータ搬送ベルトの
移動方向および丁合棚における用紙の移動方向
に対して直角方向に引出し出来るように構成し
たので、割り込み丁合用紙の出し入れを極めて
迅速に、かつ容易に行うことができるようにな
る。

その結果、原稿を手送りまたは自動送りによ
つて給送し、次々に連続してコピーを行なつて
いる場合にも、必要な割り込み丁合用紙を確実
に割り込み丁合専用棚に装填することができ
る。

(2) 割り込み丁合専用棚に収容用紙サイズ変更手
段を設けているので、サイズの異なる用紙を割
り込み丁合する場合にも、正しい用紙収納位置
に割り込み丁合用紙を確実に装填することがで
きる。

(3) 割り込み丁合指示部材を通常の原稿の間に挾
み込んでおき、割り込み丁合用紙を、予め予定
された順序に割り込み丁合専用棚に収容してお
けば、割り込み丁合を完全に自動的に行うこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の丁合装置の概略側面図、第２図
はその仕分け機構の正面図、第３図は本発明の一
実施例の丁合装置において、割り込み丁合棚を引
出した状態を示す外観斜視図、第４図は本発明の
一実施例の作動状態を示す要部の側面図、第５図
は本発明の一実施例と共に用いるのに好適な割り
込み丁合指示部材の一例を示す外観斜視図であ
る。 １……丁合用紙入口、２……ソータ搬送ベル
ト、８……丁合棚、９……丁合偏向部材、３２…
…丁合用紙送り手段、３３……ローラ解除レバ
ー、３４……カセツト用偏向部材、３５……割り
込み丁合専用棚、３６……割り込み丁合用紙、４
１……臨時トレー、４４……ソータ入口偏向部
材、４５……摺動部材、４６……入口搬送ベル
ト、４８……収容用紙サイズ変更手段、４９……
丁合装置、５０……複写機本体、５２……割り込
み丁合指示部材、５３……割り込み指示マーク、
５４……原稿載置台。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複写機本体５０から給送されたコピー用紙を
   予定の搬送路にそつて搬送する搬送手段２と、 前記搬送路にそつて配置され、コピー用紙を丁
   合あるいは仕分けして収納する複数の丁合棚８
   と、 前記搬送手段によつて送られるコピー用紙を前
   記丁合棚に案内する偏向部材９と、 前記搬送路にそつて、前記各丁合棚よりも上流
   側に配置された、割り込み丁合のための丁合用紙
   ３６を収納する割り込み丁合専用棚３５と、 割り込み丁合専用棚内の丁合用紙を前記搬送路
   へ向けて給送する丁合用紙給送手段３２と、 前記のように給送された丁合用紙を搬送路にそ
   うように案内するカセツト用偏向部材３４と、 前記複写機本体５０側に装填された割り込み丁
   合指示部材５２に付けられた割り込み指示マーク
   ５３を読取る割り込み指示マーク検知手段５１
   と、 前記割り込み指示マーク検知手段５１の検知信
   号に基づいて丁合用紙給送手段を付勢する制御手
   段５７とを具備し、 前記割り込み丁合専用棚３５は、前記搬送路と
   直角の方向へ引出し可能に構成されたことを特徴
   とする割り込み丁合可能な用紙丁合装置。 ２ 前記割り込み丁合専用棚は、収容用紙サイズ
   変更手段を具備していることを特徴とする前記特
   許請求の範囲第１項記載の割り込み丁合可能な用
   紙丁合装置。