JPS6363990B2

JPS6363990B2 -

Info

Publication number: JPS6363990B2
Application number: JP6807780A
Authority: JP
Priority date: 1980-05-22
Filing date: 1980-05-22
Publication date: 1988-12-09
Also published as: JPS56165968A

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は欠陥トラツク処理方法、具体的にはマ
イクロプログラムにより制御されるフロツピーデ
イスク制御装置における欠陥トラツク処理の簡素
化、更には処理時間の短縮化をはかつた処理方法
に関する。

（従来の技術）フロツピーデイスクはデータを記録する磁気デ
イスクとそれを保持する約20cm四方のジヤケツト
により構成されている。磁気デイスクはマイラの
表面に磁気記録材を塗布して磁気特性を持たせた
１枚の円板である。磁気デイスクをアクセスする
には、磁気デイスクを一定速度で回転させる。そ
して、磁気ヘツドを回転方向に対して垂直に移動
させ、目的の場所に位置付ける。磁気ヘツドの移
動動作をシークと称する。シーク動作後、ヘツド
は記録媒体に接触し（ロードと称する）、情報の
記録場所に割付けられているアドレスを認識して
Read／Writeを行う。

一方、上記フロツピーデイスクの制御に専用
LSIを利用できる様になつて、システムの大幅な
簡素化と共に大量生産・コストダウン化が計られ
ている。かつてはIBMフオーマツト処理のもの
でMSI、SSI等のIC百数十個を使用していたのが
専用LSIにまとめられ、コンピユータとフロツピ
ーデイスクドライブ（FDD）を簡単に接続でき
る様になつた。１つのLSIでコンピユータとのイ
ンタフエースをはじめ、微妙さが要求されるヘツ
ドのコントロール（シーク）からRead／Write
制御、ドライブとのインターフエース、エラーチ
エツクまでコントロールできる様になつた。

上記の様なフロツピーデイスク制御装置におい
て、フロツピーデイスクのあるサーフエース上の
トラツクが傷や劣化等により正しく読取ることが
できない場合がある。その場合、傷や劣化等が発
生したシリンダを欠陥（Defective）トラツクと
して扱う。尚、シリンダというのはトラツクとほ
ぼ同じ意味である。両面に記録を行うフロツピー
デイスクの場合は二つの面のトラツクを合せてシ
リンダと称する。また、片面記録のフロツピーデ
イスクの場合はトラツクとシリンダは同じ意味で
ある。欠陥シリンダが存在するとそれ以降の論理
シリンダは１シリンダずつ内周方向へずれる。通
常代替用として２シリンダ用意され、都合欠陥シ
リンダは２本まで許される。フロツピーデイスク
コントロールは前記欠陥シリンダを検出すると、
隣接するトラツクへシーク動作を実行しアドレス
の自動修正を行う。

従来、フロツピーデイスクコントローラにおい
て、欠陥トラツク処理の為のアドレス自動修正に
は種々の方法が存在する。その代表的なものとし
て以下に記す方法がある。即ち、欠陥シリンダが
１乃至２存在するフロツピーデイスクをアクセス
している場合、欠陥トラツク及びシークエラーを
検出すると隣接する内周方向へシークさせ、さら
にアドレスの自動修正を行つている。従つて、外
周から内周に向かつてシークしている時にシーク
エラーが発生した場合、エラーの修正は容易に行
なえる。しかし、内周から欠陥トラツクをまたが
つて外周へシークさせ、アクセスした時にシーク
エラーが発生すると、一度リターン（物理シリン
ダ“０”へシーク）させ、再び目的のシリンダへ
シークさせる。そしてRead／Write実行後シー
クエラーが発生し、隣接する内周方向へ再びシー
クしてアクセスを続行する。

（発明が解決しようとする課題）この様に欠陥シリンダ検出時、又は、欠陥シリ
ンダが存在する為に発生するシークエラー発生
時、そこのシリンダへ至るまでの欠陥トラツク数
を認知していない為、隣接する内周方向でのみア
ドレスの修正が行われる。従つて欠陥シリンダが
隣接せず２つ存在した場合等、欠陥を検出して
Read／Writeすると極めて処理時間が長くなり
能率も劣る。

本発明は上記欠点に鑑みてなされたものであ
り、シーク動作後Read／Writeして欠陥トラツ
ク又はシークエラーを検出した場合、そこのシリ
ンダに至るまでの欠陥トラツク数を記憶し、更に
現在のシリンダ位置から目的のシリンダ位置まで
のシーク方向によりアドレスの自動修正を行うこ
とにより、欠陥トラツク処理の簡素化をはかり、
かつ処理時間の短縮化をはかつた欠陥トラツク処
理方法を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段）本発明の欠陥トラツク処理方法は、欠陥トラツ
ク処理の簡素化をはかり、かつ処理時間の短縮化
をはかつたものである。そのために、従来からあ
るフロツピーデイスク制御装置に、シーク動作時
現在のヘツド位置に至までの欠陥トラツク数を一
時貯蔵する第１のレジスタと、現在のヘツド位置
と目的シークアドレスとからヘツドのシーク方向
を読取り、貯蔵する第２のレジスタとが付加され
る。

（作用）上記構成に於いて、現在のヘツド位置と目的シ
ークアドレスとから、前記第１のレジスタの値を
補正する。この補正された第１のレジスタの値と
前記第２のレジスタの値とからシークを行う。こ
のことにより、欠陥トラツク処理の簡素化及び処
理時間の短縮化が行える。

（実施例）以下、図面を用いて本発明実施例を説明する。
第１図は、本発明の一実施例の機能を示す機能ブ
ロツク図である。図において、現在のヘツド位置
のアドレス１１と目的シークアドレス１２とから
現在のヘツド位置に至るまでの欠陥トラツクの数
１３の値を補正し、補正された欠陥トラツクの数
１４とする。また、現在のヘツド位置のアドレス
１１と目的シークアドレス１２とからヘツドのシ
ーク方向１５を求める。そして、補正された欠陥
トラツクの数１４とシーク方向１５と目的シーク
アドレス１２とから、実際のシークアドレス１６
を求める。実際のシークアドレス１６は、シーク
方向１５が内周を示す場合、（目的シークアドレ
ス）＋（補正された欠陥トラツクの数）である。ま
た、シーク方向が外周を示す場合の実際のシーク
アドレス１６は、（目的シークアドレス）−（補正
された欠陥トラツクの数）である。以上の様にし
て求められたシークアドレス１６に従つてシーク
し、Read／Write処理１７を行う。

第２図は本発明を実現するフロツピーデイスク
制御装置の実施例である。図において、フロツピ
ーデイスク制御装置２１は、バス２２を中心にプ
ロセツサユニツト２３、RAM／ROMから成る
メモリユニツト２４、フロツピーデイスクコント
ロール用LSI２５が共通接続されて成る。前記フ
ロツピーデイスクコントロール用LSI２５は、接
続されている複数台のフロツピーデイスクドライ
ブ（FDD）２６，２７，２８，２９を制御する
ものである。そして、システム側に対しては
CPUインタフエース３３を介して接続される。
この中枢となるのがフロツピーデイスクコントロ
ーラ（FDC）３２であり、メモリユニツト２４
に格納されたプログラムに従い後述する処理手順
にて動作する。

第３図はメモリユニツト（第２図２４）に内蔵
されたプログラム（フアームウエア）のうち本発
明に関係する欠陥トラツク処理部分のみを抽出し
たフローチヤートである。

第４図は本発明の動作を概念的に示した動作概
念図であつて、(a)はフロツピーデイスクにおける
物理トラツクPTと論理トラツクLTの対応を示す
図、(b)は本発明における欠陥トラツクの処理時
の、ヘツドの位置とトラツクの関係を示したもの
である。尚、フロツピーデイスクをアクセスする
場合、プロセツサユニツト２３は、論理トラツク
を出力し、フロツピーデイスクコントローラ３２
はこの論理トラツクに基づいて物理トラツクでフ
ロツピーデイスクドライブの制御を行なう。

以下、本発明の動作例について詳細に説明す
る。入出力装置の制御方式としてマイクロプログ
ラムによる制御が主流となつており、フアームウ
エアのルーチンもマイクロプログラムそのもので
ある。マイクロプログラムは第２図に示すメモリ
ユニツト２４内にプログラムとして格納される。
ここで、マイクロプログラムにて使用するレジス
タ（メモリユニツト２４内に割付けられる）なら
びにフローチヤートにおいて使用される用語を定
義する。BCRCとは欠陥トラツクリトライカウン
タの略称、SGとはシーク誤差を示し欠陥トラツ
クが検出される毎に更新される。次に、DIREと
は方向フラグを示し、内周方向を示す場合、“０”
に設定される。また、外周方向を示す場合、“１”
に設定される。FCCはカレントシリンダであり、
フロツピーデイスク制御装置が記憶しているヘツ
ドが位置する現在の論理シリンダを示す。OBC
はオブジエクトシリンダであつて目的とする論理
シリンダアドレスを示す。NCNは目的とする物
理シリンダアドレスを示す。

第３図のフローチヤートについて説明する。ま
ず、欠陥シリンダリトライカウンタ（BCRC）な
らびにシーク誤差（SG）を“０”に設定する。
そしてFDCからFDDに対してシークコマンドが
発せられ、方向フラグ（DIRE）を“０”に設定
する。次にフロツピーデイスク制御装置が記憶し
ている現在の論理シリンダ値（FCC）と外部よ
りシークコマンドと共に到来する目的論理シリン
ダアドレス値（OBC）とが比較される。この比
較により等しいと判断された場合、Read／
Writeコマンドにより、その位置に記憶されてい
るデータを読出す。等しくないと判断された場
合、更に比較演算が行われる。FCC＜OBCの場
合、内周方向へのシークが指示される。そして、
目的論理シリンダアドレス（OBC）にシーク誤
差（SG）を加算し、シークコマンドを発して該
当アドレスへシーク動作を実行する。また、
FCC＞OBCの場合、外周方向へのシークが指示
される。そして、方向フラグ（DIRE）を“１”
に設定し、目的論理シリンダアドレス（OBC）
にシーク誤差（SG）を加算し、シークコマンド
を発して該当アドレスへシーク動作を実行する。
それから、シーク動作が正常終了か否かが調べら
れる。正常終了が行われなかつた場合、フロツピ
ーデイスクドライブの機械的なエラーとして外部
に示される。正常終了が確認された時、前記目的
論理シリンダアドレス（OBC）を論理シリンダ
値（FCC）へセツトする。そしてRead／Write
コマンドによりRead／Write動作等の処理が実
行される。

一方、図中、ＲフエーズとあるものはRead／
Write動作後のチエツク処理を示す。ここで、ま
ずRead／Write動作が正常終了したか否かが調
べられる。正常終了の場合、フロツピーデイスク
へのアクセスは終了（END）する。異常が検出
されると欠陥トラツク検出の有無が調べられる。
欠陥トラツクが検出されなかつた場合、シークエ
ラーか否かが調べられる。ここで、シークエラー
がない場合は、シークは正常に行つたが、データ
のRead／Writeに異常が見つかつた等であり、
Error Retryとして再度Read／Writeが行われ
る。欠陥トラツクが検出された際、又は欠陥トラ
ツクが検出されずシークエラーがあつた場合、欠
陥シリンダリトライカウンタ（BCRC）の内容を
＋１だけ更新する（カウンタアツプ）。そして欠
陥シリンダリトライカウンタ（BCRC）の値が
“３”（又は６又は９）に設定されているか否かが
調べられる。ここで“３”は、欠陥トラツクが２
本まで許されるため、BCRCの値が３に設定され
ている。また、“６”、“９”は欠陥シリンダリト
ライの３回が３度行われることを示している。
BCRCが“３”に設定されていなかつた場合、更
に方向フラグ（DIRE）が“１”に設定されてい
るか否か、すなわち、シークの方向が調べられ
る。ここで方向フラグ（DIRE）が“１”に設定
されていなかつた場合、シーク誤差（SG）を＋
１だけ更新しＡ以降の処理へ移る。又、方向フラ
グ（DIRE）が“１”に設定されていた場合には
シーク誤差（SG）を−１だけ更新（カウントダ
ウン）し、Ａの処理へ移行する。シーク誤差
（SG）が“０”に設定されていた際にはＢの処理
へ移る。尚、欠陥シリンダリトライカウンタ
（BCRC）が“３”に設定されていた際にはリタ
ーンコマンド（物理シリンダ“０”へシークさせ
る命令）が発せられる。そして、フロツピーデイ
スク制御装置が記憶している現在の論理シリンダ
アドレス値（FCC）ならびにシーク誤差（SG）
を“０”に設定する。そして、欠陥トラツクリト
ライカウンタ（BCRC）が“９”に設定されてい
る場合にはリトライ不可としてシークエラーとな
る。

以上の処理手順にて動作する本発明において、
物理トラツク“７”と“11”が欠陥シリンダであ
るフロツピーデイスクをアクセスする場合の動作
を第４図の動作概念図を用いて説明する。まず、
ヘツドを物理トラツク０へ戻す命令COM RTN
を実行する。ここで、“・”印は、フロツピーデ
イスク上のヘツドの位置を示す。また、“△”印
は目的とするトラツクの位置を示している。次
に、ヘツドをシリンダ７へシークさせる命令であ
るSK７を受けとると物理トラツク“７”へヘツ
ドをシークする。そして、Read／Write命令で
あるRD／WD７により、フロツピーデイスク上
の論理トラツク番号を読取ることにより欠陥シリ
ンダを検出する。欠陥シリンダを検出すると、シ
ーク方向（DIRE）が内周方向を示していること
よりシーク誤差（SG）が＋１に更新される。次
に目的論理シリンダアドレス（OBC）に、この
シーク誤差の値＋１が加算され目的物理シリンダ
“８”へ再度シークする。そしてカレントシリン
ダ（FCC）に目的論理シリンダ値“７”がセツ
トされRead／Writeを実行し、処理が続行され
る。すなわち、物理トラツク７が欠陥トラツクで
あるため、物理トラツク８を論理トラツク７とし
ている。次に、SK９により、トラツク９へのシ
ーク、つまり現在のヘツド位置である論理トラツ
ク７から２トラツク内側にシークを行う。そし
て、Read／Write命令により論理トラツク番号
を読取り、目的のトラツク９と一致するので以後
の処理を行う。以下、同様にSK１２、RD／WD
１２、SK９、RD／WD９と処理を行う。

尚、本発明実施例によれば欠陥シリンダの本数
は２本まで許可され、２本を越えた場合シークエ
ラーとなる。又、欠陥シリンダのリトライは最大
９回まで行われる。又、シーク誤差は一時記憶さ
れるがフロツピーデイスクの入替え時にはクリア
される。

以上の説明はフロツピーデイスクの制御にある
程度の機能を有した専用のLSIを使用した場合に
ついて述べて来たが、同様の機能を有するデイス
クリート製品又は他の種々なLSIであつても応用
可能である。例えばSEEK＆READ、SEEK＆
WRITEコマンドを持つものや、LSI内部に論理
トラツクアドレス・物理トラツクアドレスを内蔵
しているもの等は更に効率の良いものとなる。

〔発明の効果〕

以上説明の如く本発明は、フロツピーデイスク
ドライブが少なくとも１台は接続され、マイクロ
プログラムによつて制御されるフロツピーデイス
ク制御装置において、シーク動作時現在のヘツド
位置に至るまでの欠陥トラツク数を一時貯蔵する
第１のレジスタと、現在のヘツド位置と目的シー
クアドレスとを比較演算してシーク方向を読取
り、読取つたシーク方向を貯蔵する第２のレジス
タとをそれぞれ、各ドライブ毎に有し、現在のヘ
ツド位置と目的シークアドレスとの間の欠陥トラ
ツク数から前記第１のレジスタの値を補正し、目
的シークアドレスに前記補正された第１のレジス
タの値を前記第２の値により加算又は減算し、こ
の加算又は減算されたアドレスによりシーク動作
を実行することを特徴とするものであつて、
Read／Write時の欠陥トラツク処理時間の短縮
化をはかることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の機能を示す機能ブロ
ツク図、第２図は本発明を実現するフロツピーデ
イスク制御装置のブロツク図、第３図はメモリユ
ニツトに内蔵されたプログラムのうち本発明に関
係する欠陥トラツク処理部分のみ示したフローチ
ヤート、第４図は本発明の動作を概念的に示した
動作概念図である。２１…フロツピーデイスク制御装置、２２…バ
ス、２３…プロセツサユニツト、２４…メモリユ
ニツト、２５…フロツピーデイスクコントロール
用LSI、２６，２７，２８，２９…フロツピーデ
イスクドライブ、３１…CPUインタフエース、
３２…ドライブインタフエース、３３…フロツピ
ーデイスクコントローラ。

Claims

【特許請求の範囲】

１フロツピーデイスクドライブが少なくとも１
台は接続され、マイクロプログラムによつて制御
されるフロツピーデイスク制御装置において、シ
ーク動作時現在のヘツド位置に至るまでの欠陥ト
ラツク数を一時貯蔵する第１のレジスタと、現在
のヘツド位置と目的シークアドレスとを比較して
シーク方向を読取り、読取つたシーク方向が貯蔵
される第２のレジスタとをそれぞれ、各フロツピ
ーデイスクドライブ毎に有し、現在のヘツド位置
と目的シークアドレスとの間の欠陥トラツク数か
ら前記第１のレジスタ値を補正し、目的シークア
ドレスに前記補正された第１のレジスタの値を前
記第２のレジスタの値により加算又は減算し、こ
の加算又は減算されたアドレスによりシーク動作
を実行することを特徴とする欠陥トラツク処理方
法。