JPS6363724A - 放射線滅菌用ポリオレフィン系樹脂成形品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 不発明は熱可塑性樹脂に特定の無機化合物を配合してな
る樹脂組成物から成形した放射線滅菌用熱可塑性樹脂成
形品に関する。

〔従来の技術〕

一般に食品包装や医療用の包装材としては、熱可塑性樹
脂、特に易ヒートシール性と成形性の点から？リオレフ
イン系樹脂がひんばんに用いられている。

でた、ポリオレフィン系樹脂は単独使用に限らず、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーゴネ
ート、ポリスチレンなどと積層して用いられることもあ
る。

ところで、食品包装材料や医療用の包装材料は滅菌の目
的で放射線照射が行なわれるが、ポリオレフィン系留脂
は放射線照射を受けると、自動酸化によって激しい異臭
を放つ問題がある。

たとえば過言のポリエチレンではガンマ線照射によって
カルボン酸等の酸類、ケトン類、アルコール類々どが発
生するし、架橋型のポリエチレンでも２．５〜３　Ｍｒ
ａｄの低級置載で分解、架橋の両反応が起り、異臭の原
因となっている。

そして、上記異臭成分のうち特にカルボン酸類は閾値が
低く、たとえ発生量が微量でも人間にはっきりした不快
感を与える。

これらの照射具を防止する方法として、たとえば′＃開
昭６０−１７６６５９号公報には包装袋内にガス吸着材
を封入する方法が開示されているが、この方法（１照射
臭の吸着が十分でなく、シかもガス吸着剤が高価につく
。さらにこの方法によると、包装袋内が戯欠状態となり
、細菌の放射線抵抗力が増強される問題があり、照射線
ｔｖ上げれば包装袋自体か損傷を受けて、実用に供し得
ない問題もある。

また、特開昭５９−１７３４９号、特開昭５９−１７３
５０号公報には、合成樹脂フィルムで作られた袋状物の
内面の少なくとも一部分にα−オレフインー不飽和カル
？ン醗共重合体を積層する方法が開示されている。しか
し、この方法では共重体自体が照射前から異臭を放つと
か、それをフィルムに成形するとき、グル・フイシュア
イが発生し、フィルムの外観を損ねるという問題があっ
た。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、放射線照射による異臭の発生を確実に
防止し、フィルム等の成形品の外観を損なうことなく安
価に得られる放射線滅菌用熱可塑性樹脂底形凸金提供す
ることにある。

〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明が提
供する放射線滅菌用熱可塑性樹脂成形品は、熱可塑性樹
脂に金属の珪酸塩、珪酸塩混合物、酸化物、りん酸塩お
よび炭醒塩から選ばれた少なくとも１ａの無機化合物を
０．００１〜１重全チ配合してなる樹脂組成物から成形
したことを特徴とする。

本発明をさらに詳しく説明すると、本発明で用いる熱可
塑性樹脂は、低密度、３９１Ｊエチレン、高で度ポリエ
チレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブテン−１，エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物等のオレフィン系重合体およびオレフィン
共重合体のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、Ｉ
り塩化ビニリデン等である。

本発明者らは、放射線照射による熱可塑性樹脂の異臭を
抑制するべく鋭意研究努力した結果、熱可塑性樹脂に特
定の無機化合物を配合することによって、異臭が効果的
に抑制されることを見出すことができた。

上記に云う特定の無機化合物とは、金属の珪酸塩、珪酸
塩混合物、酸化物、りん酸塩および炭酸塩から選ばれた
少なくとも１稿の無機化合物である。金属は、周期率表
の第１族〜第５族の金属が好ましい。具体例としては炭
酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム、炭酸亜鉛々どから選ばれる無機炭Ｗ
ｌ塩、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、活性亜鉛華
（酸化亜鉛）などから選ばれる２価金属の酸化物、りん
酸マグネシウム、りん酸ナトリウム、りん酸マグネシウ
ムアンモニウム、りん酸二水素カリウム、りん酸カルシ
ウム々どから選ばれる無機りん酸塩、珪酸アルミニウム
、霞石間長石、タルクなどから選ばれる無機珪酸塩、そ
れに二酸化珪素の含′；ｆｒｉが４０％以上８０％以下
で酸化カルシウム、酸化マグネシウム、水分その他の無
機質や有機質からなる珪酸塩混合物、を云うものである
。

上記無機化合物はそれぞれ各グループに層する取分を１
種もしくは２種以上を使用することができるし、また異
なったグループに属するそれぞれの取分全２１以上使用
することもできるが、熱可塑性樹脂に配合する割合は、
０．００１〜１重量％、好１しくはＱ、００５〜０．５
重量係の範囲に留めることが必要である。なぜなら、ｏ
、ｏｏｉ重量重量下金下回照射臭の抑制効果が充分でな
く、また１重量％を上回わると、フィルムなどの成形品
の透明性が損なわれるからである。

前記無機化合物がなぜ照射臭の抑制に効果があるのかは
光分解明された訳ではないが、りん酸ナトリウムを筆頭
とする無機化合物はイオン又換性があるため、放射線の
照射によって生じたカルボン識類と中和反応を起し、エ
ステル化合物となって消臭できる本のと考えられる。

本発明が提供する熱可塑性樹脂成形品は、フィルム、シ
ート、袋、容器など′！！−指すもので、これらを成形
する際は、熱可塑性樹脂の単独使用はもちろんのこと、
異種の熱可塑性樹脂と積層して用いることもできる。異
種の熱可塑性樹脂との接層性がない場合は、接着剤層全
弁して積層することができる。

成形品の製造方法としては、従来公知の方法があげられ
、たとえばフィルムはＴ−ダイ法、インフレー７、ン法
、エクストル−／、ンコート法等により製造することが
できる。

本発明の熱可塑性樹脂成形品は、食品や医療品等を包装
するのに用いられ、これら物品を包装したのちガンマ線
や電子線等の放射線全照射することによって、滅菌効果
を十分あげることができる。

〔実施例〕

以下、実施例および比較例金婚げて本発明全さらに具体
的に説明する。

実施例１ りん酸ナトリウムを低密度ポリエチレン（シ。

ウレックスＦ１３４、昭和電工株式会社製、ＭＩ３．０
、密度０．９２１　ｊｉ／　ｃｃ　）に０．０１重量％
添加し、インフレーション法により１６０℃で厚み５０
μのフィルム全成形した。

実施例２ りん酸ナトリウムに替えて炭酸カルシウムを用いたこと
以外は実施例１と同様にして、フィルム全成形し念。

比較例１ リン酸ナトリウムを添加しなかったこと以外は実施例１
と同様べして、フィルムを成形した。

実施例３ 炭敢カルシウムの添加ｉｉ０．０８重ｆｔ％としたこと
以外は実施例２と同様にして、フィルムを成形した。

実施例４ ポリプロピレン（ショウマロマーＦＡ５２３、（昭和電
工株式会社製ＭＩ　１１　）に酸化マグネシウム０．０
１重量％を添加し、Ｔ−ダイ′法にてダイス温度２３０
℃で厚み５０μのフィルムを成形した。

比較例２ 酸化マグネシウムを添加しなかったこと以外は実施例４
と同様にして、フィルムを成形した。

実施例５ 酸化マグネシウムに替えて炭酸カルシウムを用いたこと
以外は実施例４と同じ条件でフィルムを成形した。

実施例６ りん醒ナトリウムに替えて珪醪マグネシウムを用いたこ
と以外は、実施例１と同様にしてフィルム全底形した。

実施例７ 酸化マグネシウムに替えて珪醸マグネシウムを用いたこ
と以外は、実施例４と同様にしてフィルムを成形した。

以上、実施例１〜７、比較例１〜２で得た各フィルムを
容量１００−のガラス製のバイアル瓶に入れ、密封し２
．５Ｍｒａｄと５．　ＯＭｒｍｄのガンマ線を照射した
。

しかるのち、サンプル瓶中のガス１ｌｃｃ′ｌｆスタイ
トシリンジで採取し、ガスクロマトグラフィー島津ＧＣ
−７型、検出器ＦＩＤ、キャピラリーカラムＦＦＡＰを
用いて酢酸量を定量した。

また、実施例１〜７、比較例１〜２の各フィルムから２
０ｚＸ２０ｍのノセウチをつくり、ヒートン９　　−ラ
ーで四方シール密封し、２．５　Ｍｒａｄ、５．０Ｍｒ
　ａ　ｄのガンマ線を照射して官能テストを実施した。

これらの測定結果を表１、表２に示す。

表　　１ 発生酢酸濃度（ｍｇ／ｌ） 表　　２ 官能テスト結果 官能テストランク　１全然感じない ２若干感じる ３かなり感じる ４やや強烈に感じる ５強烈に不快な感じ 〔発明の効果〕 以上で明らかな如く、本発明では放射線滅菌用熱可塑性
樹脂収形品がポリオレフィ成形品脂に適量の特定の無機
化合物を配合した樹脂組底物から成形しであるため、放
射線照射による異臭の発生全確実に防止でき、しかも成
形品の外観を損なうことなく安価に提供することができ
る。したがってとくに食品包装、医療用包装などの分野
において放射線照射による滅菌の目的に実用的にすぐれ
た成形品全提供することができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 熱可塑性樹脂に金属の珪酸塩、珪酸塩混合物、酸化物、
   りん酸塩および炭酸塩から選ばれた少なくとも１種の無
   機化合物を０．００１〜１重量％配合してなる樹脂組成
   物から成形したことを特徴とする放射線滅菌用熱可塑性
   樹脂成形品