JPS6362877B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は電気カーペツト、電気マツト等の暖房
用敷物に関し、特に敷物本体に位置した使用者の
動作にともなう荷重の印加状態の変化による発熱
体及び電気ヤグラコタツ等の負荷への通電のオ
ン・オフ制御を確実に行い使用感を良好にした暖
房用敷物に関するものである。

＜従来技術＞ 従来の暖房用敷物は、敷物本体に人体等の荷重
が印加されることにより動作する感圧スイツチを
埋設し、上記敷物本体に該感圧スイツチの動作に
より通電が制御される発熱体を埋設していた。

＜発明が解決しようとする課題＞ 上記のような暖房用敷物であれば、敷物本体の
上に人が位置しているときに、該人が動作せずに
同じ状態でいるということはなく、たえず動作し
ているため、この時に敷物本体に埋設された感圧
スイツチに印加される荷重が変化（移動）し、該
感圧スイツチが人の動作により、キースイツチ、
リレー接点等の開閉操作時の接片の跳ね返りや不
確定状態による過渡的断続現象に対してはるかに
長いが、人の敷物本体上からの乗り降りに比べれ
ば短い周期でオン・オフ動作を繰り返す（本考案
でいうチヤタリング動作）。これにともなつて発
熱体への通電がオン・オフ制御されるため、暖房
温度が設定温度に一定に保持されなかつたり、設
定温度まで上昇しなかつたりして、使用感が悪く
なるという問題点があつた。

＜目 的＞ 本発明は上記のような問題点を除去した暖房用
敷物を提供することを目的とするものである。

＜課題を解決しようとする手段＞ 上記のような問題点を解決するために本発明の
暖房用敷物は、敷物本体に使用者の荷重が印加さ
れることにより動作する感圧スイツチを埋設し、
該感圧スイツチの動作により通電が制御される上
記敷物本体に埋設された発熱体及び該敷物本体に
載置する電気ヤグラコタツ等の負荷を有し、上記
敷物本体に位置した使用者の動作にともなう荷重
の印加状態の変化により該感圧スイツチが短周期
でオン・オフ動作を繰り返し、当該オン・オフ動
作による上記負荷への通電のオン・オフ制御を防
止する誤動作防止回路を設けている。

＜作 用＞ 上記のような暖房用敷物は、敷物本体に使用者
が位置すると、該使用者の荷重が印加されて感圧
スイツチが動作して負荷へ通電を行う。上記使用
者の敷物本体上での動作にともなう荷重の印加状
態の変化により上記感圧スイツチが短周期でオ
ン・オフ動作を繰り返した際に、当該オン・オフ
動作による上記負荷への通電のオン・オフ制御
を、上記誤動作防止回路によつて確実に防止し、
安定した暖房を行う。

＜実施例＞ 以下本発明の暖房用敷物の一実施例を暖房用敷
物としてのコタツ用電気マツトを使用し、該コタ
ツ用電気マツトに電気ヤグラコタツを載置して使
用するものに実施した場合について図面とともに
説明する。

本発明の暖房用敷物は電気ヤグラコタツ１を載
置するコタツ用電気マツト２の使用者の着座する
部位３Ａ乃至３Ｄに夫々第２図に示す発熱体３
A′乃至３D′及び感圧スイツチが３A″乃至３D″を
埋設し、該コタツ用電気マツト２の角部に上記電
気ヤグラコタツ１の電源コード４を接続し制御す
る制御部５を設け、該制御部５に電源コード６を
接続して構成したものである。

尚、上記構成において、感圧スイツチ３A″乃
至３D″は使用者がコタツ用電気マツト２の着座
する部位３Ａ乃至３Ｄに着座すると閉成動作し着
座しないと開成動作するように構成したものであ
り、また、制御部５の電源コード６は第２図に示
す交流電源７に接続するものであり、そして、該
制御部５は電気ヤグラコタツ１の電源コード４を
接続する接続器９（第２図に示す）を有し、該電
源コード４を接続器９に接続することにより上記
電気ヤグラコタツ１のヒータ１０（第２図に示
す）への通電を感圧スイツチ３A″乃至３D″によ
り制御されるものである。

第２図は第１図の本発明の暖房用敷物の制御回
路の一実施例を示す回路構成図であり、説明する
と、交流電源７にリレー８のリレー接点８Ａを介
して、発熱体３A′乃至３D′が並列に接続され、
該並列回路に接続器９を介して電気ヤグラコタツ
１のヒータ（負荷）１０が並列に接続されて主回
路を構成し、該主回路に並列に電源トランス１１
の一次巻線が接続されている。該電源トランス１
１の二次巻線にはブリツジ接続された整流器１２
及び該整流器１２の出力端子に定電圧ダイオード
１３、平滑用コンデンサ１４が接続されて直流電
源をなし、該直流電源に抵抗１５，１６の直流回
路及び感圧スイツチ３A″乃至３D″の並列回路と
抵抗１７、コンデンサ１８の直列列回路が接続さ
れている。又、抵抗１９はコンデンサ１８に並列
に接続されている。上記抵抗１５，１６の接続点
はコンパレータ（比較器）２１の−側入力端子に
接続されるとともに上記抵抗１７とコンデンサ１
８の接続点は上記コンパレータ２１の＋側入力端
子に接続される。該コンパレータ２１の出力端子
は抵抗２２を介してトランジスタ２４のベースに
接続され、該トランジスタ２４のエミツタは上記
直流電源のローレベル（低）側にコレクタはリレ
ー８のリレーコイル８Ｂを介して上記直流電源の
ハイレベル（高）に接続され、該リレー８のリレ
ーコイル８Ｂにダイオード２３が逆並列接続され
ている。

次に上記のように構成してなる本発明の暖房用
敷物の動作状態について説明する。

今、使用者が電気ヤグラコタツ１を使用すべく
暖房用敷物２の着座する部位３Ａ乃至３Ｄに対応
した感圧スイツチ３A″乃至３D″が感動し該感圧
スイツチ３A″乃至３D″の接点が閉成される。す
ると電源トランス１１の二次側の整流器１２、定
電圧ダイオード１３、コンデンサ１４等からなる
直流電源により感圧スイツチ３A″乃至３D″及び
抵抗１７を介してコンデンサ１８は充電される。
そして、その電位が抵抗１５，１６の分圧比によ
つてつくられたコンパレータ２１の−側入力端子
の入力電位よりも上昇するとコンパレータ２１は
反転し、該コンパレータ２１の出力端子の出力は
ハイレベルとなり、トランジスタ２４のベースに
抵抗２２を介して電流が流れて該トランジスタ２
４は導通し、リレー８のリレーコイル８Ｂに通電
されて該リレー８のリレー接点８Ａは閉成され、
発熱体３A′乃至３D′及び外部負荷としての電気
ヤグラコタツ１のヒータ１０に通電される。

ところがこのとき使用者の微妙な動きにより感
圧スイツチ３A″乃至３D″がチヤタリングをする
が、上記感圧スイツチ３A″乃至３D″が開成され
てもコンデンサ１８の両端に接続された抵抗１９
は高抵抗でしかもコンパレータ２１の入力インピ
ーダンスも高インピーダンスであるため、所定の
時間まではコンデンサ１８の電位は上記コンパレ
ータ２１の−側入力端子の電位以上を保つてお
り、該コンパレータ２１の出力端子の出力はハイ
レベルを保持しつづけ、実用上上記感圧スイツチ
３A″乃至３D″にチヤタリングが起きても発熱体
３A′乃至３D′及びヒータ１０はチヤタリングを
起こさない。ところが使用者が使用を中断すべく
コタツ用電気マツト２を離れると該離れた位置の
感圧スイツチ３A″乃至３D″は開成され、所定の
時間（コンデンサ１８の放電時定数）以上となる
と上記コンパレータ２１の＋側入力端子の入力電
位は該コンパレータ２１の−側入力電位以下とな
り該コンパレータ２１は反転し該コンパレータ２
１の出力端子の出力はローレベルとなり、トラン
ジスタ２４はオフとなつてリレー８のリレーコイ
ル８Ｂへの通電が停止され、該リレー８のリレー
接点８Ａが開成し、発熱体３A′乃至３D′及び外
部負荷である電気ヤグラコタツ１のヒータ１０へ
の通電が停止される。

＜発明の効果＞ 本発明の暖房用敷物は上記のような構成である
から、使用者の敷物本体上での動作にともなう荷
重の印加状態の変化により感圧スイツチが短周期
でオン・オフ動作を繰り返した際に、当該オン・
オフ動作による発熱体及び電気ヤグラコタツ等の
負荷への通電のオン・オフ制御を確実に防止し、
設定温度による暖房を行うことができる。従つ
て、安定した暖房状態を得ることができ、使用感
を良好にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の暖房用敷物の一実施例を示す
概略構成図、第２図は第１図の制御回路の回路構
成図である。 図面中、１は電気ヤグラコタツ、２はコタツ用
電気マツト、３Ａ乃至３Ｄは着座する部位、３
A′乃至３D′は発熱体、３A″乃至３D″は感圧スイ
ツチ、１０はヒータを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 使用者の荷重が印加されることにより動作す
   る、敷物本体に埋設された感圧スイツチと、 該感圧スイツチの動作により通電が制御される
   上記敷物本体に埋設された発熱体及び該敷物本体
   に載置する電気ヤグラコタツ等の負荷と、 上記敷物本体に位置した使用者の動作にともな
   う荷重の印加状態の変化により該感圧スイツチが
   短周期でオン・オフ動作を繰り返した際に、当該
   オン・オフ動作による上記負荷への通電のオン・
   オフ制御を防止する誤動作防止回路とを 具備してなることを特徴とする暖房用敷物。