JPS6361880B2 - - Google Patents

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JPS6361880B2
JPS6361880B2 JP55141554A JP14155480A JPS6361880B2 JP S6361880 B2 JPS6361880 B2 JP S6361880B2 JP 55141554 A JP55141554 A JP 55141554A JP 14155480 A JP14155480 A JP 14155480A JP S6361880 B2 JPS6361880 B2 JP S6361880B2
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microcomputer
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  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はモータ巻線にリアクタ等の負荷を接続
したり複数個の変速タツプを設けたりせずにモー
タの回転数を所望の回転数に制御して定風量運転
を行えるようにした送風機の運転制御方法に関す
るものである。
このような送風機の運転制御方法において、本
発明の特徴とするところはモータを通電、非通電
の繰り返しにより運転し、その通電、非通電時間
を電源周波数の数サイクルの範囲内で設定するこ
とによりモータを所望の回転数で定速運転させる
ことにある。
又、このような運転制御方式にあつては非通電
時前段の通電時の回転による慣性により回転し次
の通電時再び回転トルクが印加されて回転する為
振動音が大きくなる傾向にあるところ、このよう
な振動音がモータ及びモータ負荷により定まる回
転の慣性、モータの回転(起動)トルク、モータ
への通電時間、非通電時間により異なることに着
目し、モータ及びモータ負荷の特性に適応する一
定の位相角でモータへの通電を開始させかつ電源
周波数の両波間における単位時間当りのモータ通
電時間を均衡させることにより振動音を極力軽減
できるようにしたことにも特徴を有する。
以下本発明の実施例である扇風機の運転制御装
置について図面と共に詳細に説明する。
先ず、第1図の電気回路図において、制御回路
は電源回路部1、モータ駆動回路部2、波形整形
回路部3、リセツト信号発生回路部4、第1の操
作回路部5、第2の操作回路部6、表示回路部
7、報知回路部8及びマイクロコンピユータIC3
を有し、1チツプ化されROM方式によりすべて
書き込まれた1個のマイクロコンピユータIC3
より制御する構成としたものであり、該マイクロ
コンピユータIC3は28ピンで1キロバイトのROM
容量のもので種々の回路の信号を処理する回路
(機能)を備えるものである。
電源回路部1において、TRは100V60Hzの交流
電源ACの両端子間に電流ヒユーズFUを介して接
続するオートトランスで、その入力端子間に過電
圧防止用のバリスタNR及び雑音防止用のコンデ
ンサC7を接続する。Q5はコレクタをダイオード
D1,D2を介してオートトランスTRの出力端子
に、ベースをツエナーダイオードZD1を介して交
流電源ACの一方の端子に夫々接続するトランジ
スタで、コレクタとベースとの間に抵抗R6を、
エミツタとベースとの間にツエナーダイオード
ZD1を介して平滑用電解コンデンサC1を夫々接続
することによりコンデンサC1の両端電圧を安定
させるものである。C2はトランジスタQ5のコレ
クタとベースとの間にツエナーダイオードZD1
介し接続した平滑用電解コンデンサ、C6はコン
デンサC1の両端間に接続した高周波分パス用コ
ンデンサである。
モータ駆動回路部2は電流ヒユーズFUを介し
て交流電源ACの両端子間に接続するものであり
フアンモータFMは交流電源ACとの間にトライ
アツクQ1を介挿し、又首振モータSMは交流電源
ACとの間にトライアツクQ4を介挿する。尚首振
モータSMはフアンモータFM、これにより回転
されるフアン等を有する扇風機頭部の首振動作を
行なわせる首振機構の駆動源である。又、本実施
例にあつては、フアンモータFMとしてコンデン
ラン型単相誘導モータ〔定格特性(実測値):
100V、60Hz、1350rpm、45.6W(消費電力)、
0.45A(消費電流)、コンデンサ:4μF、
170WVAC〕を用い、フアンとしてプラスチツク
3枚羽根(最大径30cm、翼ピツチ6cm)を用い
る。
波形整形回路部3はマイクロコンピユータIC3
内で使用される刻時信号を発生するものである。
波形整形回路部3において、Q6はベースを抵
抗R8を介してオートトランスTRの出力端子に、
エミツタをコンデンサC1の+側即ちHレベル
(OV)側に夫々接続し、又コレクタを抵抗R2
介してコンデンサC1の一側即ちHレベル(−
10V)側に接続すると共にマイクロコンピユータ
IC3の刻時信号入力端子即ち25番端子に接続する
トランジスタ、D3はトランジスタQ6のベース、
エミツタ間に接続したダイオード、C4はトラン
ジスタQ6のエミツタ、コレクタ間に接続した高
周波分パス用コンデンサである。而して上記トラ
ンジスタQ6はベース、エミツタ間にダイオード
D3を介挿している為、ベースにはオートトラン
スTRから抵抗R8を介して取り出した交流分の一
の半波が印加され、この一の半波が印加されてい
る間ON状態となり、一の半波が印加されておら
ない時にOFF状態となる。従つて、トランジス
タQ6のコレクタ電圧は、トランジスタQ6がONの
時コンデンサC1の両端電圧をトランジスタQ6
内部抵抗分と抵抗R2とで分圧した電圧(実際上、
トランジスタQ6の内部抵抗分は抵抗R2の抵抗値
に比べて極めて小さく殆ど無視できる値である
為、コンデンサC1の+電圧に近い値)となり、
逆にトランジスタQ6がOFFの時コンデンサC1
一電圧となる。つまり、トランジスタQ6のコレ
クタには電源周波数60Hzと同期した方形波パルス
(第6図a及び第7図a参照)が発生することに
なり、この方形波パルスをマイクロコンピユータ
IC3の25番端子に供給する。
リセツト信号発生回路部4は電源投入時にマイ
クロコンピユータIC3のリセツト信号を発生する
ものである。リセツト信号発生回路部4におい
て、Q7はエミツタをコンデンサC3の一側と共に
コンデンサC1の一側に、ベースをツエナーダイ
オードZD2、抵抗R4を介挿した後コンデンサC3
+側と共に抵抗R7を介してコンデンサC1の+側
に夫々接続し、又コレクタを抵抗R3を介してコ
ンデンサC1の+側に接続すると共にマイクロコ
ンピユータIC3のリセツト入力端子即ち26番端子
に接続するトランジスタ、R1はトランジスタQ7
のベース、エミツタ間に接続した抵抗、D4は抵
抗R7に並列に接続したダイオードで、電源を遮
断した時等においてコンデンサC3の電荷を放電
し易くするためのものである。而して、このよう
なリセツト信号発生回路部4に電源を印加する
と、コンデンサC1の両端電圧により抵抗R7を介
してコンデンサC3の充電を始め、コンデンサC3
の充電が進みツエナーダイオードZD2に規定値以
上の電圧(ツエナー電圧以上の電圧)がかかる
と、抵抗R7,R4、ツエナーダイオードZD2、ト
ランジスタQ7のベース、抵抗R1を経て電流が流
れ、抵抗R1による電圧降下分だけトランジスタ
Q7のエミツタ、ベース間に電圧が加わつてトラ
ンジスタQ7がONとなり、トランジスタQ7は、ツ
エナーダイオードZD2のツエナー電圧がコンデン
サC1の両端電圧より小さい為コンデンサC3がツ
エナー電圧以上に充電された後継続して抵抗R1
に電流が流れることによりON状態を継続し、そ
して電源の遮断によりトランジスタQ7はOFFと
なる。尚、最初に電源を印加した時から、コンデ
ンサC3がツエナーダイオードZD2のツエナー電圧
に充電されるまでの間、トランジスタQ7はOFF
状態にある。このように動作することによりトラ
ンジスタQ7のコレクタ電圧はトランジスタQ7
OFFの時コンデンサC1の+電圧となり、又トラ
ンジスタQ7がONの時コンデンサC1の電圧を抵抗
R3とトランジスタQ7の内部抵抗で分圧し電圧
(実際上、トランジスタQ7の内部抵抗は抵抗R3
抵抗値に比べて極めて小さく殆ど無視できる値で
ある為、コンデンサC1の一電圧と略等しい電圧)
となり、そのコレクタ電圧波形は第2図の如くな
り、電源投入時マイクロコンピユータIC3の26番
端子にリセツト信号を供給する。
上記第1の操作回路部5において、「強」「中」
「微風」「切」の各風量切換スイツチSW3〜SW6
電源回路1のHレベル側とマイクロコンピユータ
IC3の5番〜2番端子間に夫々接続されており、
ON時それに伴う信号をマイクロコンピユータ
IC3に入力する。周波数切換スイツチSW9は50Hz
と60Hzの切換えを行なうもので、電源回路部1の
HレベルとマイクロコンピユータIC3の6番端子
間に接続されており、50Hz使用の場合ON、60Hz
使用の場合OFFとされ、電源周波数の如何に拘
らずマイクロコンピユータIC3内での刻時信号が
常に正確に60Hzの周波数で作動するようにしてあ
る。マイクロコンピユータIC3の2番〜6番端子
と電源回路部1のLレベル側間には抵抗アレー
RA2の各抵抗を夫々接続してある。尚、スイツチ
SW3〜SW6は押圧している時のみONとなるモメ
ンタリーキースイツチであり、又スイツチSW9
ON、OFF何れの状態でもロツクできるスイツチ
である。
第2の操作回路部6において、タイマー解除ス
イツチSW1、タイマー設定スイツチSW2、首振ス
イツチSW7及び断続運転スイツチSW8は電源回路
部1のHレベル側とマイクロコンピユータIC3
23番、24番、22番及び21番端子間に夫々接続さ
れ、ON時それに伴う信号をマイクロコンピユー
タIC3に入力する。マイクロコンピユータIC3の21
番〜24番端子と電源回路部1のLレベル側間には
抵抗アレーRA1の各抵抗を夫々接続してある。
尚、上記スイツチSW1,SW2,SW7及びSW8は押
圧している時のみONとなるモメンタリーキース
イツチである。
表示回路部7において、トランジスタアレー
IC1は2番〜6番の各入力端子をマイクロコンピ
ユータIC3の12番〜8番の各端子に接続し9番〜
13番の各出力端子を各発光ダイオードLED9
LED5を介して電源回路部1のHレベル側に接続
する。又、トランジスタアレーIC2は2番、5番、
6番の各入力端子をマイクロコンピユータIC3
19番、16番、13番の各端子に接続すると共に、13
番の出力端子を電流制限用の抵抗R11を介してト
ライアツクQ1のゲートに接続し、かつ10番の出
力端子を抵抗R5を介してトライアツクQ4のゲー
トに接続してなりさらに9番の出力端子を発光ダ
イオードLED4を介して電源回路部1のHレベル
側に接続する。トランジスタアレーIC1,IC2の両
7番端子は電源回路部1のLレベル側に接続して
いる。尚発光ダイオードLED4〜LED9はタイマー
の設定時限及び残存時間を表示するもので、
LED4は100分の01秒から120分まで、LED5は80分
01秒から100分まで、LED6は60分01秒から80分ま
で、LED7は40分01秒から60分まで、LED8は20分
01秒から40分まで、LED9は01秒から20分までの
各時間帯を表示する。上記発光ダイオードの中、
LED4〜LED7の4個を赤色発光ダイオードに、又
LED8、LED9の2個を緑色発光ダイオードにして
ある。図中R14〜R19は電流制限用の抵抗を示す。
報知回路部8において、トランジスタQ8はエ
ミツタを抵抗R9を介して電源回路部1のLレベ
ル側に接続し、ベース、コレクタ間に抵抗R10
コンデンサC9の並列回路を接続する。圧電ブザ
ーBZはA電極をトランジスタQ8のコレクタと共
にダイオードD5を介してマイクロコンピユータ
IC3のブザー信号出力端子即ち20番端子に接続し、
又B電極をトランジスタQ8のエミツタに、分割
電極であるC電極をトランジスタQ8のベースに
夫々接続する。而して、圧電ブザーBZはA電極
側に+電圧が、B電極側に−電圧が印加されると
自励発振を行ない、図示しないブザーケース(共
鳴器)と相俟つて音を発生する。ダイオードD5
は、圧電ブザーエレメントに何らかの理由により
衝撃が加わり電圧が発生した時当該電圧よりマイ
クロコンピユータIC3を保護するものである。
中間周波トランスiFTはマイクロコンピユータ
IC3内のクロツクパルス発生回路(図示せず)に
1番端子、28番端子を介して外付けされており、
上記クロツクパルス発生回路から400KHzの同期
パルスを発生させるものである。尚C5は高周波
分パス用のコンデンサを示す。
マイクロコンピユータIC3の7番端子はタイマ
ー動作テスト用入力端子で通常は抵抗アレーRA2
の抵抗を介して電源回路部1のLレベル側に、15
番端子はマイクロコンピユータテスト用端子で電
源回路部1のHレベル側に夫々接続している。
又、マイクロコンピユータIC3は14番端子を電源
回路部1のHレベル側に、27番端子を同Lレベル
側に、17番、18番端子を各抵抗R12,R13を介し
て同Lレベル側に夫々接続する。
而して、マイクロコンピユータIC3はCPU、
RAM、ROM、I/O等を備え、400KHzの同期
信号発生回路を備えると共に、この同期信号に基
づいてROMに記入されたプログラムに従い制御
されるもので、主として下記のような手段を備え
る。即ち、マイクロコンピユータIC3はスイツチ
SW1〜SW9の操作を判別する手段と、スイツチ
SW3〜SW5のONに伴う入力信号に基づきフアン
モータ制御信号を出力する手段と、スイツチSW2
のONに伴う時限設定信号の入力時間に応じて設
定時限をステツプアツプ(20分毎)し、スイツチ
SW2のOFFにより計時動作を開始するタイマー
手段と、該タイマー手段の残存時間を算出し、設
定時限終了以前の一定時間(40分間)フアンモー
タを低速運転させるための信号を発生する手段
と、タイマー手段の設定時限及び残存時間に基づ
いて時間表示信号を出力する手段と、スイツチ
SW1のONに伴う入力信号に基づいてタイマー手
段の設定時限を解除する信号を発生する手段と、
スイツチSW7のONに伴う入力信号に基づいて首
振モータ制御信号を出力する手段と、スイツチ
SW8のONに伴う入力信号に基づいてフアンモー
タ断続制御信号を発生する手段と、スイツチSW1
〜SW8をONした時、タイマー手段の設定時限が
ステツプアツプした時にブザー信号を出力する手
段とを備えている。
次に、上述のような制御回路を具備する扇風機
の動作を説明する。
〔通常運転〕
先ず、電源にプラグを接続して電源を印加する
ことにより、リセツト信号発生回路部4からマイ
クロコンピユータIC3に26番端子を介してリセツ
ト信号を入力し、マイクロコンピユータIC3内の
全ての手段を初期状態にリセツトさせる。
次に好みの風量を選択してそれに対応するスイ
ツチを操作する。今、強風運転を選択してスイツ
チSW3を押すと、マイクロコンピユータIC3は5
番端子を介して信号が入力されることに伴い、20
番端子から第3図に示すブザー信号を約0.1秒間
出力して圧電ブザーBZのA電極側に+電圧を印
加し圧電ブザーBZを振動させてスイツチSW3
ONされたことを確認させる為の音を発生する一
方、スイツチSW3のONに伴う入力信号を判定し
てそれに対応する出力信号を19番端子に連続的に
発生しトランジスタアレーIC2の2番端子に入力
する。すると、トランジスタアレーIC2の13番端
子、7番端子間が導通して、コンデンサC1のH
レベル側からトライアツクQ1の第1電極、ゲー
ト、抵抗R11、トランジスタアレーIC2の13番端
子、7番端子を経てコンデンサC1のLレベル側
へと電流が流れることによりトライアツクQ1
ONし、フアンモータFMは高速用端子を介して
交流電源ACの100Vが印加され、高速運転するこ
とになる。そして、このフアンモータFMの高速
運転によつて扇風機は強風運転状態となる。
又、中風運転を選択してスイツチSW4をONす
ると、マイクロコンピユータIC3の20番端子にブ
ザー信号を発生して圧電ブザーBZにより操作の
確認音を出すと共に、マイクロコンピユータIC3
の19番端子に第6図bに示す出力信号を発生して
トライアツクQ1を第6図cに示すように1.25/60
秒間(電源周波数の1.25サイクル分)ON、0.25/
60秒間(電源周波数の0.25サイクル分)OFFの周
期で制御し、フアンモータFMを断続通電により
運転する。このフアンモータFMの運転は断続通
電によるもの極短時間のON、OFFでしかもモー
タの慣性による回転もある為、強弱変化のない定
速運転で、高速運転時より回転数の低い中速運転
となり、フアンにより得られる風も強風より弱い
所謂中風となる。
又さらに、微風運転を選択してスイツチSW5
ONすると、マイクロコンピユータIC3の20番端
子にブザー信号を発生して圧電ブザーBZにより
操作の確認音を出すと共に、マイクロコンピユー
タIC3の19番端子に第7図bに示す出力信号を発
生してトライアツクQ1を第7図cに示すように
0.75/60秒間(電源周波数の0.75サイクル分)
ON、0.75/60秒間(電源周波数の0.75サイクル
分)OFFの周期で制御し、フアンモータFMを断
続通電により運転する。このフアンモータFMの
運転は断続通電によるも、極短時間のON、OFF
でしかもモータの慣性による回転もある為、強弱
変化のない定速運転で、中速運転時よりさらに回
転数の低い低速運転となり、フアンにより得られ
る風は中風よりさらに弱い所謂微風となる。尚、
第6図c及び第7図cにおいてハツチング部分は
トライアツクQ1のON時を示す。
而して、本実施例にあつては中速、低速の何れ
の場合にもフアンモータFMへの通電即ちトライ
アツクQ1のオンをフアンモータFM及び該モータ
負荷(フアン)の特性に適応する一定の位相角
(90゜若しくは270゜)で開始し、かつ電源周波数の
両波間における単位時間当りのフアンモータFM
の通電時間を均衡させたことにより、運転時フア
ンモータFMから発生する振動音の軽減において
好ましい結果が得られた。本実施例において中風
運転の場合回転数が950rpmとなり、フアン中心
部の斜め45゜上部後方1mにおいて36フオーンの
音を測定した。これに対し、フアンモータFMへ
の通電を位相角0゜(フアンモータFM及び該モータ
負荷の特性に適応しない位相角)で開始し、1/60
秒間通電、0.5/60秒間非通電の繰り返しにより運
転した場合回転数が650rpmと云う低回転である
にも拘わらず、同測定位置において59フオーンと
云う大きい振動音が測定され振動も大きくなる、
と云う結果が得られた。これは、次のように考え
られる。第6図CにおけるOFF点のように電源
電圧が0となつてトライアツクQ1が不導通とな
つた場合、モータ電流は位相がずれているためこ
の時点では0ではなく残留エネルギーを発生して
いる。従つて、その残留エネルギーを打ち消す最
大の点となるのはON点(逆方向への最大電源電
圧印加時)である。それ故、上記ON点でトライ
アツクをONさせるのがスタート時の突入電流を
小とし、音を小さくする。尚、いわゆる位相制御
は電源波形の半サイクル毎にスイツチング手段を
ON、OFFさせるもので、電源周波数の一サイク
ル以上数サイクルの範囲内でON、OFFの時間比
を設定してモータの回転数を制御する本発明とは
制御方式が全く異なる。
このようにフアンモータFMへの通電をフアン
モータFM及び該モータ負荷の特性に適応する常
に一定の位相角で開始させかつ電源周波数の両波
間における単位時間当りのフアンモータFMの通
電時間を均衡させたことにより、フアンモータ
FMから発生する振動音及び振動を軽減できるも
のである。尚、本実施例ではフアンモータFMへ
の通電を位相角90゜若しくは270゜近傍(±45゜の範
囲)で開始させた場合にも、比較的好ましい結果
が得られた。
而して、フアンモータFMの運転中、風量を切
換えたい場合には、望む風量に対応するスイツチ
をONすることによりそのスイツチに対応した速
度にフアンモータは切換えられ、望みの風量を得
ることができる。そして、フアンモータFMの何
れの運転状態もスイツチSW6のONによつて終了
する。即ち、マイクロコンピユータIC3はスイツ
チSW6のONに伴う信号が2番端子を介して入力
されると、20番端子にブザー信号を発生して圧電
ブザーBZにより操作の確認音を出すと共に、ス
イツチSW6のONを判定して現在出力しているフ
アンモータ制御信号の発生を停止する。
以上の如く、マイクロコンピユータIC3は各風
量に対応する制御内容を記憶する記憶手段、風量
切換スイツチSW3〜SW5により選択された風量を
判定する判定手段、及び判定風量に対応した制御
内容を記憶手段より読み出してその制御内容に基
づきトライアツクQ1を制御する制御手段等を含
んでいる。
尚、スイツチSW1〜SW8を2個以上同時にON
した場合、マイクロコンピユータIC3はスイツチ
が2個以上同時にONされたことを判定して、20
番端子に第4図のようなブザー信号を発生する。
つまり、約0.1秒間ブザー信号を発生して約0.05
秒間停止した後再度約0.1秒間ブザー信号を発生
……を、スイツチがONされている間中繰り返す
ことにより、圧電ブザーBZにより音を断続的に
発生して誤操作を警告し、正しい操作を促すよう
にしてある。
〔タイマー制御運転〕
スイツチSW2はタイマー手段の時限設定を行な
うもので、フアンモータFMが運転されている状
態で始めて有効に働くものである。
今、仮にフアンモータFMの高速運転状態にお
いて、スイツチSW2をONすると、マイクロコン
ピユータIC3は24番端子を介してスイツチSW2
ONに伴う時限設定信号が入力され、この時限設
定信号を判定して刻時信号により時限設定信号の
入力時間の演算を始める一方、先ずタイマーの時
限を20分に設定すると共に、8番端子に出力を発
生してトランジスタアレーIC1の6番端子に入力
し9番端子と7番端子間を導通させて緑色発光ダ
イオードLED9を点灯させ、この点灯により20分
表示を行なわせる。
そして、スイツチSW2のON時間即ち時限設定
信号入力時間が0.7秒を越えると、マイクロコン
ピユータIC3はその時間経過に基づいてタイマー
の時限を40分にステツプアツプさせると共に、8
番端子の出力をなくして9番端子に出力を発生し
トランジスタアレーIC1の10番端子と7番端子間
を導通させることにより緑色発光ダイオード
LED8をLED9に代えて点灯させ、40分表示を行な
わせる。
さらに、スイツチSW2のON状態が継続され時
限設定信号の入力時間が延びると、マイクロコン
ピユータIC3は0.7秒経過する毎にタイマーの時限
を60分、80分、100分、120分と順次ステツプアツ
プして行くと共に出力を発生する端子を10番〜13
番端子に順次切換え、これに伴つて点灯する発光
ダイオードもLED7〜LED4に順次切換わることに
よりタイマーの時限に対応した表示を行なうこと
になる。このようにして、タイマーの時限は最大
120分まで設定される。
今、赤色発光ダイオードLED6が点灯した時ス
イツチSW2をOFFすると、タイマーの時限は80
分に設定され、スイツチSW2のOFFを判定した
マイクロコンピユータIC3は計時動作を開始する。
すると、当初は風量切換スイツチSW3〜SW5によ
り設定した風量運転即ちフアンモータFMの高速
運転をそのまま継続することになり、そしてマイ
クロコンピユータIC3が刻時信号により経過時間
を演算してタイマーの残存時間が60分になると、
マイクロコンピユータIC3は11番端子の出力を消
滅して赤色発光ダイオードLED6を消灯すると共
に10番端子に出力を発生して赤色発光ダイオード
LED7を点灯し60分表示に切換える。さらに、時
間が経過してタイマーの残存時間が40分になる
と、マイクロコンピユータIC3は10番端子の出力
を消滅して9番端子に出力を発生し今までと異な
る表示態様を示す緑色発光ダイオードLED8の点
灯による40分表示に切換えると共に、19番端子に
第7図bに出力を発生しトライアツクQ1をON、
OFF制御し、風量切換スイツチにより設定した
風量運転即ちフアンモータFMの高速運転から低
速運転に切換えることになる。
そして、時間が経過してタイマーの残存時間が
20分になると、マイクロコンピユータIC3は8番
端子に出力を発生して緑色発光ダイオードLED9
の点灯に切換え、さらに時間が経過してタイマー
の残存時間が0分即ち設定時限が終了すると、マ
イクロコンピユータIC3は8番、19番端子の出力
を消滅して緑色発光ダイオードLED9を消灯させ
ると共にフアンモータFMを停止させることにな
る。
タイマーの時限を設定した後、タイマーの時限
を長くしたい場合には、再度スイツチSW2をON
する。すると、マイクロコンピユータIC3はスイ
ツチSW2のONの判定し、現在の時限を基準にタ
イマーの時限をステツプアツプさせることにな
る。
又、逆にタイマーの時限を短かくしたい場合
は、スイツチSW1をONしてマイクロコンピユー
タIC3に28番端子を介しタイマー解除信号を入力
することによりマイクロコンピユータIC3内のタ
イマー出力を一旦消滅した後改めてスイツチSW2
によりタイマーの時限を設定する。
尚、マイクロコンピユータIC3は、スイツチ
SW1,SW2をONした時これに伴う入力信号に基
づいて20番端子にブザー信号を発生して圧電ブザ
ーBZにより操作の確認音を出すと共に、タイマ
ーの時限をステツプアツプする時にも20番端子に
ブザー信号を発生して圧電ブザーBZの音により
タイマーの時限の切換りを確認させることにな
る。
〔首振運転〕 スイツチSW7は首振動作の停動を行なうもの
で、フアンモータFMが運転させている状態で始
めて有効に働くものである。
今、スイツチSW7をONすると、マイクロコン
ピユータIC3には22番端子を介して信号が入力さ
れ、マイクロコンピユータIC3はスイツチSW7
ONを判定して16番端子に出力を発生しトライア
ツクQ4をONさせることになる。そして、この
ONにより首振モータSMには交流電源ACの
100Vが印加され、この首振モータSMの運転によ
り首振機構が動作を始め、扇風機頭部の首振動作
を行なうことになる。
このような首振動作中において、再度スイツチ
SW7をONすると、マイクロコンピユータIC3
22番端子を介し入力された信号を判定して16番端
子の出力を消滅する。すると、トライアツクQ4
はOFFとなり、首振モータSMは通電を断たれて
停止し首振動作を停止することになる。
このようにスイツチSW7の操作を繰り返し行な
うことにより、首振動作の停動を行なえるもので
ある。尚、マイクロコンピユータIC3はスイツチ
SW7のONに伴う入力信号に基づいて20番端子に
ブザー信号を発生し、圧電ブザーBZにより操作
の確認音を出すものである。
〔断続運転〕
スイツチSW8はフアンモータFMの断続運転を
行なうもので、フアンモータFMが運転されてい
る状態で始めて有効に働くものである。
今、仮にフアンモータFMの高速運転状態にお
いて、スイツチSW8をONすると、マイクロコン
ピユータIC3は21番端子を介して入力される信号
を判定しROMに予め記憶させてあるプログラム
に基づいて19番端子に第5図に示すような波形の
制御信号を出力し、この制御信号によりトライア
ツクQ1をON、OFFさせフアンモータFMの高速
運転を断続させることになる。つまり、フアンモ
ータFMの高速運転を断続することによつて得ら
れる風は自然風に近い変化のある風となり充分な
涼感を得ることができる。
又、このような断続運転状態において、再度ス
イツチSW8をONすると、マイクロコンピユータ
IC3は21番端子を介し入力された信号を判定し19
番端子に連続的な制御信号を出力することにな
り、フアンモータFMは高速での連続運転に戻る
ことになる。このようにスイツチSW3の操作を繰
り返し行なうことにより断続運転と連続運転とを
選択できるものである。
以下同様に、フアンモータFMの中速運転状態
においてスイツチSW8をONすると、フアンモー
タFMは中速での断続運転となり、又低速運転状
態においてスイツチSW8をONすると、フアンモ
ータFMは低速での断続運転となる。
尚、マイクロコンピユータIC3はスイツチSW8
のONに伴う入力信号に基づいて20番端子にブザ
ー信号を発生し、圧電ブザーBZにより操作の確
認音を出すものである。
而して、上述のタイマー制御、首振、断続の各
運転は併用できるものである。又、スイツチSW6
はONすることによりマイクロコンピユータIC3
に2番端子を介してリセツト信号を入力し、マイ
クロコンピユータIC3の全ての出力を消滅して初
期状態にリセツトするためのものである。
マイクロコンピユータIC3の7番端子即ちタイ
マー動作テスト用入力端子は該端子を介してマイ
クロコンピユータIC3にHレベル信号を入力する
ことにより、例えば1分を1秒に短縮してタイマ
ーの動作内容を確認できるようにするためのもの
である。
尚、上述実施例では中速、低速何れの定速運転
時にも起動当初からモータを断続通電により運転
しているが、起動当初連続通電によりモータを運
転しその後断続通電による運転に切換えるように
してもよく、このようにすれば振動音の最も発生
し易い起動当初において振動音を防止でき、振動
音の軽減により好ましいものとなる。
以上の如き本発明によれば、風量の強弱切換え
を行なうものにあつて、弱側の風量運転時モータ
を通電、非通電の繰り返しにより運転し、その通
電、非通電時間を電源周波数の一サイクル以上数
サイクルの範囲内で設定し、かつモータ及びモー
タ負荷の特性に適応する一定の位相角(90゜ある
いは270゜)近傍でスイツチング素子をONさせ、
かつ電源周波数の両波間における単位時間あたり
のスイツチング素子のON時間を均衡させるべく
設定することにより、モータ巻線にリアクタ等の
負荷を接続したり複数個の変速タツプを設けたり
せずにモータを所望の回転数で定速回転して定風
量運転を行なうことができ、しかもモータから発
生する振動音の軽減により静寂な運転が要求され
る扇風機等にも使用でき、頗る有益なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施した扇風機の電気回路
図、第2図は同上トランジスタQ7のコレクタ波
形図、第3図及び第4図は同上マイクロコンピユ
ータの20番端子の出力波形図、第5図は同上強風
断続運転時におけるマイクロコンピユータの19番
端子の出力波形図、第6図a及び第7図aは同上
トランジスタQ6のコレクタ波形図、第6図b,
c及び第7図b,cは中風及び微風運転時におけ
るマイクロコンピユータの19番端子の出力波形
図、トライアツクQ1の出力波形図である。 FM:フアンモータ、Q1:トライアツク(スイ
ツチング素子)、IC3:マイクロコンピユータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フアンを回転するモータと、このモータへの
    通電をON、OFFの繰り返しにより制御するスイ
    ツチング素子と、このスイツチング素子を一定周
    期でON、OFF制御し、この一定周期を電源周波
    数の一サイクル以上数サイクルの範囲内で設定す
    ることによりモータを定速回転させる制御手段と
    を具備し、 この制御手段は、モータ及びモータ負荷の特性
    に適応する一定の位相角(90゜あるいは270゜)近
    傍でスイツチング素子をONさせ、かつ電源周波
    数の両波間における単位時間あたりのスイツチン
    グ素子のON時間を均衡させるべく設定してなる
    送風機の運転制御方法。
JP55141554A 1980-10-09 1980-10-09 Controller for operation of blower Granted JPS5765291A (en)

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JPS60186899U (ja) * 1984-05-18 1985-12-11 富士ゼロックス株式会社 デイスペンスモ−タ制御装置
JP2573934Y2 (ja) * 1991-01-14 1998-06-04 ダイニチ工業株式会社 温風暖房機のファンモータ制御装置
JP4802609B2 (ja) * 2005-08-23 2011-10-26 パナソニック株式会社 モータの制御装置及びこれを用いた電気機器、電気掃除機

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