JPS6361288B2 - - Google Patents

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JPS6361288B2
JPS6361288B2 JP16405585A JP16405585A JPS6361288B2 JP S6361288 B2 JPS6361288 B2 JP S6361288B2 JP 16405585 A JP16405585 A JP 16405585A JP 16405585 A JP16405585 A JP 16405585A JP S6361288 B2 JPS6361288 B2 JP S6361288B2
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JP
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skin
germanium
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sesquioxide
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、皮膚疾患の治療に有効な皮膚外用剤
に関する。 本発明の皮膚外用剤は、式 (Ge・CH2CH2・COOH)2O3 (I) で示されるゲルマニウム含有脂肪酸、或いはその
アルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン
塩、又は上記式(I)で示される脂肪酸のアミド
誘導体を外用基剤に0.01〜5%、望ましくは0.1
〜1.0%配合してなるものである。 これら有機ゲルマニウム化合物がエールリツヒ
腹水癌細胞の増殖抑制効果を有することはすでに
認められており、また、各種の内臓癌、白血病、
肝機能障害、高血圧症、更年期障害など種々の難
治性疾患の病状改善にすぐれた効果を発揮するこ
とも知られているが、未だこれを皮膚疾患の治療
用に外用した場合の作用、効果については全く知
られていない。 本発明者等は、これら有機ゲルマニウム化合物
の外用における作用効果、経皮吸収性、製剤とし
ての安定性等について鋭意研究を続けたところ、
これら有機ゲルマニウム化合物が各種の皮膚疾患
特に色素沈着症の改善を奏することおよび皮膚の
色つや、小じわの改善などのすぐれた美肌効果を
奏すること、更に製剤化した場合に既知の美白用
物質、例えばビタミンC誘導体、グルタチオン誘
導体或いは過酸化水素などと比較して、極めて安
定性に優れ、また効果を裏付けする経皮吸収性を
有することを見出した。 本発明はかかる知見に基づき完成するに到つた
ものである。 以下に、本発明を、その効果を確認する具体例
に基づき詳細に説明する。 後述の実施例1に記載された本発明に係る皮膚
用クリームを検体Iとし、この検体Iの皮膚用ク
リームの処方中のナトリウムカルボキシエチルゲ
ルマニウムセスキオキサイドの代りにビタミンC
ジステアレートを配合して、検体I同様に調製し
た皮膚用クリームを検体とし、同じく、検体I
の皮膚用クリームの処方中のナトリウムカルボキ
シエチルゲルマニウムセスキオキサイドの代りに
同量の蒸留水を用いて調製した皮膚用クリームを
検体とし、この検体I〜の3種のクリームを
用いて以下の如きテストを行つた。 被験者として、年令32才〜60才の皮膚に色素沈
着のある者16名を選び、3群に分けた。第I群8
名に対し、検体Iを、第2群4名に対し、検体
を、第3群4名に対し、検体を、それぞれ6カ
月間継続して使用せしめた。この間、他の化粧ク
リームの使用を禁止した。この6カ月継続使用後
の改善の程度を自己ならびに皮膚科医師により判
定した結果は表Iの如く総括される。この表Iに
より明らかなようにナトリウムカルボキシエチル
ゲルマニウムセスキオキサイドを配合した検体I
は6ケ月の継続使用において、顔面黒皮症、産後
或いは日焼け後のしみなどに対して、検体、検
体と比較して明らかにすぐれた改善効果を示
し、更に検体Iの使用においては、特に皮膚のし
つとり感、つや、はりの回復、小じわの改善など
著しく美肌効果が見出され、またテスト期間中症
状の悪化、副作用は全く認められなかつた。 このテストに用いたカルボキシエチルゲルマニ
ウムセスキオキサイドのラツト経口投与における
急性毒性は雌雄いずれにおいても10g/Kg以上、
また6ケ月間の経口慢性毒性試験においては投与
量1日当り30mg/Kg〜3000mg/Kgの範囲でいずれ
の群も一般状態、体重変化、血液、臓器重量、各
種機能検査に何等の異常も認められず、また実験
期間中、テスト動物全てが生存した。またこの化
合物の局所刺激性を兎によるDraize法によつて
調べたところ、0.1〜10%の範囲において、紅斑、
浮腫、充血などの皮膚刺激性はほとんど認められ
ず、更に、人によるバツチテストにおいても1%
以下の濃度において局所刺激性がないことが確認
された。 この化合物の経皮吸収性については後述の実施
例1の皮膚用クリームを用い、これを、首かせを
装着して「なめ」を防止した兎の背部に塗布し、
代謝ケージに入れて飼育し経時的に尿を採取し、
原子吸光法を用いて尿中のゲルマニウムの分析を
行つたところ、投与1時間後より数日間にわたつ
てゲルマニウムの排泄が認められ、この化合物の
経皮吸収が定性的に確認された。これらのテスト
結果は、上記の有機ゲルマニウム化合物の皮膚外
用剤としての安全性と有効性を裏付けるものであ
る。 従来、皮膚の色素沈着症に対する外用剤として
はビタミンC誘導体、グルタチオン誘導体、過酸
化水素、ハイドロキノン誘導体などが用いられて
来たが、これらの化合物は、いずれも酸化や還元
を受け易く、熱や光、或は酸やアルカリなどに対
して不安定であり、外用剤として製剤化した場合
も経時的には分解して活性を失い易く、また変
色、変臭の原因となるなど種々の難点が存在して
いた。これに対し、本発明の皮膚外用剤の有効成
分である有機ゲルマニウム化合物は後述の如く
熱、光に対して極めて安定であり、製剤とした場
合も変色、変臭、分解失活などの経時変化を起さ
ないので各種の外用基剤に対して安定かつ容易に
配合することができる点で、極めて有利である。 カルボエトキシゲルマニウムセスキオキサイド
の0.6%水溶液を無色透明のガラスアンプルに封
入し1日約3時間ずつ直射日光に暴露し経時的に
そのゲルマニウム化合物の含量変化を調べた結果
は表に示す如く12ケ月後においても全く安定で
あり、また同様にして、50℃の恒温槽に放置した
場合も、表に示す如く3ケ月後においても分
解、変質が認められず、良効な安定性を示した。
また結晶状態で50℃に3ケ月放置しても赤外吸収
スペクトルの変化は現れなかつた。
【表】
【表】
【表】 本発明の皮膚外用剤の有効成分である有機ゲル
マニウム化合物は、例えば特公昭46−2964号公報
記載の方法又はその変法によつて製造し得るもの
で、カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキサ
イドはトリクロロゲルマニウムエチルカルボン酸
の加水分解、トリクロロゲルマニウムエチルニト
リルの加水分解などによつて合成され、更にその
アルカリ塩やアミド誘導体は例えば上記カルボキ
シエチルゲルマニウムセスキオキサイドより化学
的常法によつて容易に製出される。かくして得ら
れる有機ゲルマニウム化合物を皮膚外用剤として
配合する場合は結晶状、溶液状いずれの状態で配
合してもよく、また遊離型、アルカリ塩型或いは
アミド誘導体のいずれの形で配合しても所期の美
肌効果が得られ、使用する基剤に応じてこれらは
適宜選択して用いることができる。 以上述べた如く本発明の皮膚外用剤は色素沈着
の改善効果ならびにすぐれた美肌効果をもたらす
ことから医薬品として極めて有用なものである。 このような効果の作用機作については充分には
解明されていないが、上記ゲルマニウム化合物の
有する生体内異常細胞の表面膜電位調整作用、ま
たゲルマニウムセスキオキサイド基にもとずく生
体内脱水素反応の促進化、酸化還元反応の円滑化
ならびに過酸化抑制作用などにより、生体の治癒
能力を向上せしめるものと推定されている。しか
しながら、かかる推定自体は、直接、本発明の成
立には係りないものである。 次に本発明による皮膚外用剤の実施例を示す。 例中の数値は重量%を表わす。 実施例 1 皮膚用クリーム (A) スクアラン 10.0 ワセリン 10.0 密ロウ 3.0 マイクロワツクス 9.0 鯨ロウ 3.0 イソプロピールミリステート 12.0 ニツコールMYS―45 4.5 スパン60 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (B) プロピレングリコール 10.0 ナトリウムカルボキシエチルゲルマニウム
セスキオキサイド 0.5 蒸留水 32.4 (C) 香料 0.5 上記(A)の処方の油層と上記(B)の処方の水層をそ
れぞれ80℃に加熱し、両者を合わせて乳化する。
冷却途上にて上記(C)の香料を加え、30℃まで冷却
して製品とする。 実施例 2 皮膚用パウダー (A) タルク 95(%) 亜鉛華 2 ステアリン酸亜鉛 2 ナトリウムカルボキシエチルゲルマニウム
セスキオキサイド 1 (B) 香料 適量 上記(A)の処方の粉体成分をよく混合した後、上
記(B)の香料を加え、更に混合を行つて製品とす
る。 実施例 3 皮膚用軟膏 (A) ミツロウ 8 セタノール 3 白色ワセリン 85 (B) コレステロール 3 カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキ
サイド 1 上記(A)の処方成分を水浴上で加温して、練り混
ぜ、これに上記(B)の処方成分を撹拌、混合した
後、加温を止め、練り混ぜて製品とする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 (Ge・CH2CH2・COOH)2O3 で示されるゲルマニウム含有脂肪酸、或いはその
    アルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン
    塩、又はアミド誘導体を含有することを特徴とす
    る皮膚疾患治療用外用剤。
JP16405585A 1985-07-26 1985-07-26 皮膚外用剤 Granted JPS6144814A (ja)

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JP16405585A JPS6144814A (ja) 1985-07-26 1985-07-26 皮膚外用剤

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JP16405585A JPS6144814A (ja) 1985-07-26 1985-07-26 皮膚外用剤

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JP13942777A Division JPS5473129A (en) 1977-11-22 1977-11-22 External skin remedy

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JPS6144814A JPS6144814A (ja) 1986-03-04
JPS6361288B2 true JPS6361288B2 (ja) 1988-11-28

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JPH07121808B2 (ja) * 1987-06-18 1995-12-25 ケミライト工業株式会社 塩酸酸洗廃液の精製方法
JP2657795B2 (ja) * 1987-12-23 1997-09-24 ダイソー株式会社 塩化第二鉄液の再生方法
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KR100658296B1 (ko) * 2000-01-17 2006-12-14 주식회사 엘지생활건강 유기게르마늄을 함유한 주름 완화 화장료 조성물

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JPS6144814A (ja) 1986-03-04

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