JPS636100Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は組立て作業ライン上の不良落作業台等
を、該組立て作業ラインに並設したストレージラ
イン等の補助ラインに搬出し得るようにした、組
立て作業ラインからの被搬送物搬出装置を提供す
るものである。

以下本考案の一実施例を例示図に基づいて説明
すると、１，２は組立て作業ライン、３はストレ
ージラインであつて、ストレージライン３の両側
に組立て作業ライン１、２が並列するように、夫
に互いに平行に並設している。組立て作業ライン
１、２は、夫に縦壁部４、５がストレージライン
３側に位置するように配設したコ字形桟台６、７
の上側桟枠部８、９上に、左右一対のフリーフロ
ー式ローラーコンベヤ１０ａ，１０ｂ及び１１ａ
１１ｂを設けて成るものであり、作業台１２を、
その両側辺をローラーコンベヤ１０ａ，１０ｂ及
び１１ａ、１１ｂで支持して搬送し、各作業ポジ
シヨンにおいて、作業者によつて昇降操作される
ストツパーにより、作業台１２を任意に停止させ
る事ができる。

前記ストレージライン３は、ローラーコンベヤ
１０ａ〜１１ｂと略同一レベルの左右一対の作業
台支持レール１３を備えており、このレール１３
の下方で両桟台６、７の縦壁部４、５間の通路
に、ガイドレール１４とガイドホイール１５とを
介してストレージライン３にそつて移動可能に支
持された移動台車１６が設けられている。この移
動台車１６には、第１昇降台１７と、この第１昇
降台１７上で昇降する第２昇降台１８とが設けら
れており、第１昇降台１７には、その両側辺にそ
つて一対の主ローラーコンベヤ１９ａ、１９ｂが
並設され、第２昇降台１８には主ローラーコンベ
ヤ１９ａ、１９ｂ間で移動台車１６の移動方向に
対し直交する水平方向に、ガイドレール２０とガ
イドホイール２１とを介して横動可能に支持され
た横動台２２が設けられ、この横動台２２の移動
方向両端部に夫に副ローラーコンベヤ２３、２４
が設けられている。２５、２６は、両桟台６、７
の縦壁部４、５に設けられた、副ローラーコンベ
ヤ２３、２４の進入用開口部であり、２７、２８
は、両桟台６、７の上側桟枠８、９内に進入した
副ローラーコンベヤ２３、２４の真上に位置する
開口部であつて、左右一対のローラーコンベヤ１
０ａ、１０ｂ間及び１１ａ、１１ｂ間において上
側桟枠８、９の上面に設けられている。尚、これ
ら開口部２７、２８は、組立て作業ライン１、２
における作業台停止可能位置に設けられている。

第２図及び第４図に示すように、第１昇降台１
７は、ストレージライン３における作業台支持レ
ール１３よりも主ローラーコンベヤ１９ａ、１９
ｂが低くなる下降限位置と、主ローラーコンベヤ
１９ａ、１９ｂが作業台支持レール１３よりも高
くなる上昇限位置との間で昇降し、第２昇降台１
８は、第２図乃至第４図に示すように、副ローラ
ーコンベヤ２３、２４が主ローラーコンベヤ１９
ａ、１９ｂよりも低くなる下降限位置と、両コン
ベヤ２３、２４と１９ａ、１９ｂとが同一レベル
となる上昇限位置との間で、第１昇降台１７に対
して昇降し、さらに上昇限位置にある第２昇降台
１８は、第１昇降台１７と一体になつて昇降す
る。これら両昇降台１７、１８を各別に昇降させ
る手段は、ラツクピニオン方式やスクリユージヤ
ツキ方式、その他従来周知の桟構よりなるもので
ある。

主ローラーコンベヤ１９ａ、１９ｂ及び副ロー
ラーコンベヤ２３、２４は、移動台車１６の移動
方向とは直交する方向に作業台１２を支持して搬
送するものである。これらローラーコンベヤ１９
ａ、１９ｂ及び２３、２４を正逆任意の方向に駆
動するモーター、移動台車１６を前後進駆動する
モーター、昇降台１７及び１８を各別に昇降駆動
するモーター、及び横動台２２を横動駆動するモ
ーター等には、移動台車１６の移動経路脇の給電
レールから集電子を介して給電し、或いは移動台
車１６に搭載したバツテリーより給電する事がで
き、これらモーターの制御操作は、例えば作業者
が現場で状況を見ながら操作できる無線式リモー
トコントローラー２９によつて行なう事ができ
る。

次に使用方法について説明すると、ストレージ
ライン３へ搬送すべき不良落作業台１２が、例え
ば組立て作業ライン１に生じた場合は、その作業
台１２を、現在位置から搬送方向において最も近
い位置にある開口部２７の真上の位置でストツパ
ーにより停止させる。一方、移動台車１６は、第
２図に示すように第１及び第２両昇降台１７、１
８が下降限位置にある状態で、前記開口部２７の
側方位置まで移動させて停止させる。次に第２図
仮想線で示すように、横動台２２を組立て作業ラ
イン１側へ出限位置まで横動させて、副ローラー
コンベヤ２３を、開口部２５から開口部２７の真
下位置へ進入させる。かかる状態で第３図に示す
ように、第２昇降台１８のみを横動台２２と共に
第１昇降台１７に対する上昇限位置まで上昇さ
せ、副ローラーコンベヤ２３を主ローラーコンベ
ヤ１９ａ、１９ｂと同一レベルに位置させる。そ
してさらに第１昇降台１７を第２昇降台１８と共
に上昇限位置まで上昇させる事により、第４図に
示すように副ローラーコンベヤ２３を開口部２７
から突出させて、この開口部２７の真上に停止し
ている作業台１２を持ち上げさせると共に、主ロ
ーラーコンベヤ１９ａ、１９ｂをストレージライ
ン３の作業台支持レール１３間より上方に突出さ
せる。

次に主副両ローラーコンベヤ１９ａ、１９ｂ及
び２３を駆動して、副ローラーコンベヤ２３上の
作業台１２を主ローラーコンベヤ１９ａ、１９ｂ
上へ、組立て作業ライン１の一方のローラーコン
ベヤ１０ｂ上をまたぐ状態で搬送し、作業台１２
がストレージライン３上に到達したならば、ロー
ラーコンベヤ１９ａ、１９ｂ、２３を停止させ、
第２昇降台１８のみを第１昇降台１７に対して下
降限位置まで下降させて、副ローラーコンベヤ２
３を開口部２７下方に没入させ、さらに横動台２
２を中央位置まで後退復帰させて、副ローラーコ
ンベヤ２３を開口部２５よりストレージライン３
の下側位置に退入させる。尚、ローラーコンベヤ
１９ａ、１９ｂ、２３、２４を駆動しないで、作
業台１２を手で押して搬送するようにしても良
い。

かかる状態において、移動台車１６を走行さ
せ、ストレージライン３の任意の位置まで、主ロ
ーラーコンベヤ１９ａ、１９ｂ上の作業台１２を
搬送させる。この作業台１２が目的のストレージ
位置に到達したならば、移動台車１６を停止さ
せ、第１昇降台１７を第２昇降台１８と共に下降
限位置まで下降させる事により、主ローラーコン
ベヤ１９ａ、１９ｂ上の作業台１２は、作業台支
持レール１３上に移載され、ストレージされる。

組立て作業ライン２において生じた不良落作業
台１２をストレージライン３を搬出する場合、は
副ローラーコンベヤ２４を利用して、上記と同様
の手順で作業を行なえば良い。さらに上記の作業
を逆の手順で行なう事により、ストレージライン
３上でストレージされている作業台１２を、組立
て作業ライン１又は２へ搬入する事も可能であ
る。又、ストレージライン３上でストレージされ
ている作業台１２を、移動台車１６によつて該ス
トレージライン３にそつて搬送し、ストレージラ
イン３中の他の場所等へ作業台１２を移載する事
もできる。

上記実施例では、補助ラインとして左右一対の
作業台支持レール１３を備えたストレージライン
３を設けたが、組立て作業ラインと同様に左右一
対の搬送用コンベヤを備えた搬送ラインを設ける
事もでき、この搬送用コンベヤとしてストレージ
可能な、例えばフリーフロー式ローラーコンベヤ
を使用すれば、ストツパーを併用してラインの端
部から作業台をストレージする事ができる。

又、主ローラーコンベヤ１９ａ、１９ｂ上で支
持した作業台１２を、そのままの状態で移動台車
１６により搬送する補助ラインとしても良い。こ
の場合には、第１昇降台１７は前記上昇限位置で
固定する事ができる。

本考案装置は、以上の如く実施し使用し得るも
のであつて、組立て作業ラインからラインオフさ
せる被搬送物が生じた場合、その被搬送物を開口
部上の位置に停止させる事により、組立て作業ラ
インに並設した補助ラインを移動する移動台車上
のコンベヤを利用して、当該被搬送物を組立て作
業ライン中から前記補助ラインへ移し変える事が
でき、不良落作業台等のラインオフ作業を能率的
に行なえる。

尚、組立て作業ライン中の全ての作業台停止可
能位置（ストツパーを備えた作業ポジシヨン）に
開口部２７、２８を設ける必要はなく、特定の作
業台停止可能位置にのみ開口部２７，２８を設け
ても良い。勿論、この開口部を有する作業台停止
可能位置は、組立て等、他の作業ポジシヨンを兼
用する位置であつても、不良落作業台の搬出専用
作業位置であつても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例を示す縦断斜視図、第
２図乃至第４図は作業手順を示す縦断正面図であ
る。 １，２……組立て作業ライン、３……ストレー
ジライン、１０ａ，１０ｂ，１１ａ，１１ｂ……
フリーフロー式ローラーコンベヤ、１２……作業
台、１３……作業台支持レール、１６……移動台
車、１７……第１昇降台、１８……第２昇降台、
１９ａ，１９ｂ……主ローラーコンベヤ、２２…
…横動台、２３，２４……副ローラーコンベヤ、
２５〜２８……開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 組立て作業ライン中の被搬送物停止可能位置に
   上下方向の開口部を設け、前記組立て作業ライン
   にそつて補助ラインを並設し、この補助ラインに
   そつて移動可能な移動台車に、前記補助ライン内
   に位置する主コンベヤと、前記開口部下方位置に
   横動進出可能で且つ前記組立て作業ラインのコン
   ベヤよりも高位置まで前記開口部を経て上昇可能
   な副コンベヤとを設け、上昇位置にある前記副コ
   ンベヤ上から前記主コンベヤ上へ被搬送物を、組
   立て作業ラインに対し直交する方向に搬送し得る
   ようにした、組立て作業ラインからの被搬送物搬
   出装置。