JPS6360131B2 - - Google Patents

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JPS6360131B2
JPS6360131B2 JP59021908A JP2190884A JPS6360131B2 JP S6360131 B2 JPS6360131 B2 JP S6360131B2 JP 59021908 A JP59021908 A JP 59021908A JP 2190884 A JP2190884 A JP 2190884A JP S6360131 B2 JPS6360131 B2 JP S6360131B2
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fiber
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aluminum
heated
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JP59021908A
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高度の耐熱性を有する無機質繊維に
関するものである。
約800℃をこえる高温の雰囲気で連続使用可能
な耐熱性繊維としてはセラミツク繊維が代表的な
ものであり、近年はそのすぐれた耐熱性、耐熱衝
撃性、軽量性、電気絶縁性、化学的安定性、吸音
性などを生かして、製鉄その他各種の金属工業、
化学工業、機械工業等において断熱材、高温シー
ル材、補強材、パツキング、消音材、濾材などに
広く利用されるようになつた。しかしながら、も
つとも代表的なセラミツク繊維であるアルミノシ
リケート質セラミツク繊維の場合、その耐熱限界
温度は約1500℃とされているが、実際にはそれよ
りもかなり低い温度においても劣化を起こす。す
なわち、この繊維は約980℃以上に加熱されると
ムライト結晶(3Al2O3・2SiO2)の生成により体
積収縮を起こし、もろくなつてしまう。また最大
100〜200mm程度の短繊維しか得られず、粒状物の
含有量が多いという欠点もある。また、アルミニ
ウム化合物を主成分とする粘稠な溶液から前駆体
繊維を成形し、これを焼成することにより製造さ
れる多結晶質アルミナ繊維は、融点2050℃のアル
ミナを主成分とし、本質的には高耐熱性である
が、約1200℃以上でコランダム(α―Al2O3)へ
の転移を生じ、強度が低下するとともにもろくな
る傾向があるから、この繊維も、実用上の耐熱限
界はそれほど高くない。
一方、これらの耐熱性繊維の用途分野における
各種設備は近年ますます高性能化する傾向にあ
り、それにともない、そこで使われる耐熱性繊維
材料についても一層耐熱性のすぐれたものが要望
されるようになつた。
本発明者らは、上述のような現状を背景に、よ
り高度の耐熱性を有するセラミツク繊維を求めて
鋭意研究を重ねた結果、Al2O350〜85重量%、
SiO210〜45重量%、B2O32〜20重量%、SnO20.5
〜10重量%の組成を有する、実質的に結晶質の、
高度耐熱性無機質繊維の発明を完成するに至つ
た。
Al2O3およびSiO2を主成分とし、更に上記特定
の比率でB2O3およびSnO2を含有する本発明の繊
維は、細く且つしなやかで、しかも強度の大きい
長繊維状のものとして容易に製造することができ
るだけでなく、耐熱性がすぐれており、1300〜
1500℃の高温で長時間使用しても、従来のものよ
りも物性の低下が少ない。このような特長が特に
顕著に発現する点で好ましい組成は、Al2O355〜
75重量%、SiO215〜30重量%、B2O37〜15重量
%、SnO21〜7重量%のものである。
本発明の耐熱性繊維を製造するには、多結晶質
アルミナ繊維の製造法に準じて、原料化合物を溶
解または懸濁させた紡糸液から前駆体繊維を製造
し、これを焼成すればよい。適当な原料化合物と
しては次のようなものがある。
アルミニウム化合物:塩基性塩化アルミニウ
ム、塩基性硝酸アルミニウム等の塩基性無機酸
塩;酢酸アルミニウム、ギ酸アルミニウム、ギ酸
酢酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、ホウ酸安
定化酢酸アルミニウム、ホウ酸安定化ギ酸アルミ
ニウム等の有機酸塩等、Al2O3に換算して好まし
くは10重量%以上の濃度まで水に可溶のもの。
ケイ素化合物:エチルシリケート、メチルシリ
ケート等のアルコキサイドを加水分解して水溶
性ないし水分散性コロイドとしたもの、および
シリカゾル等。
ホウ素化合物:ホウ酸、無水ホウ酸、ホウ酸ア
ンモニウム、ホウ酸安定化酢酸アルミニウム、
ホウ酸安定化ギ酸アルミニウム等の水溶性のホ
ウ素化合物。
ズズ化合物:塩化第一スズ、塩化第二スズ、酢
酸第一スズ、硫酸第一スズ、酒石酸第一スズ等
の水溶性スズ塩。
上記原料化合物を水に溶解し、Al2O3として50
〜85重量%、SiO2として10〜45重量%、B2O3
して2〜20重量%、SnO2として0.5〜10重量%の
比率の混合溶液を調製する。その際、溶解を速や
かにし、また完全にするために、エチルアルコー
ル、メチルアルコール、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキサイ
ド、アセトン等の、水溶性有機溶媒を添加しても
よい。その後、ろ過により不溶解物その他の固形
物を除いたのち、粘度が10〜1000ポアズになるま
で濃縮して紡糸液とする。紡糸液には、紡糸する
際の曳糸性を向上させるため、ポリエチレンオキ
サイド、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
エステル、ポリメタクリル酸エステル、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース等の水溶
性有機重合体を添加することが望ましい。
紡糸液を繊維化するには、例えば直径0.05〜5
mm程度のノズルから調湿された空気中に押出す方
法、高圧気体で吹き飛ばす方法、回転体の遠心力
を利用する方法など、この種の繊維製造に使用さ
れる製法のいずれによつてもよいが、長繊維を必
要とする場合は、押出成形法が適当である。形成
された繊維は直ちに熱風で乾燥する。
得られた前駆体繊維を、約1000〜1600℃、好ま
しくは1000〜1200℃の酸化性雰囲気で焼成する
と、本発明の繊維が得られる。
以下実施例および比較例を示して本発明を説明
する。
実施例 1 アルミニウム微粉末(200メツシユ以下、純度
99.5%以上)135g、ギ酸(純度85%)550g、酢
酸第一水銀2gおよび水1600gを60〜70℃で反応
させてギ酸アルミニウム溶液(Al2O3含有量11重
量%)を調製し、この溶液に、シリカゾル・スノ
ーテツクス―O(日産化学社製品、SiO2含有量20
重量%)、無水ホウ酸および酢酸第一スズを、
Al2O3:SiO2:B2O3:SnO2として63:22:12:
3(重量比)になるように混合し、さらにポリア
クリル酸エステルを0.07重量%添加して溶解し
た。得られた混合溶液を減圧下に40〜45℃に加熱
して濃縮し、粘度350ポアズの紡糸液を得た。こ
の紡糸液を、直径0.25mmのノズル36個を有する紡
糸口金から押出し、形成された繊維を引取りなが
ら乾燥した。得られた前駆体繊維を1000℃の空気
中で30分間焼成すると、直径10.5μ、引張り強度
186Kg/mm2の、透明で柔軟な繊維が得られた。こ
の繊維を1400℃で時間加熱したところ、88Kg/mm2
の引張強度を維持しており、且つ加熱前とほぼ同
等の柔軟性と透明性を保持していた。
実施例 2 実施例1で用いたのと同じアルミニウム微粉末
108g、酢酸(試薬特級)144g、ギ酸(純度85
%)130g、酢酸第一水銀2gおよび水1560gを
混合し、60〜70℃に加熱して反応させてギ酸酢酸
アルミニウム溶液(Al2O3含有量10.5重量%)を
調製し、この溶液に対してシリカゾル・スノーテ
ツクス―C(日産化学社製品)、ホウ酸および酢酸
第一スズを、Al2O3:SiO2:B2O3:SnO2として
73:16:7:4(重量比)になるように混合した。
得られた混合溶液を、ろ過後、減圧下に30〜35℃
に加熱して濃縮し、粘度900ポアズの紡糸液を得
た。この紡糸液を実施例1の場合と同様にして紡
糸、焼成して、直径12μ、引張り強度154Kg/mm2
の、透明で柔軟な繊維を得た。この繊維を1400℃
で3時間加熱したところ、67Kg/mm2の引張強度を
維持しており、且つ加熱前とほぼ同等の柔軟性と
透明性を保持していた。
実施例 3 エチルシリケート(試薬)285g、エチルアル
コール300g、蒸留水50gおよび希硝酸(1:20
の希釈液)3gを混合し、1昼夜攪拌したのち、
ホウ酸安定化酢酸アルミニウム溶液(Al2O3とし
て14.4重量%、B2O3として2.8重量%の濃度のも
の)1250gに加え、更に酢酸第一スズ30.2gおよ
びポリアクリル酸エステル40gを加えてろ過した
後、減圧下に加熱して濃縮し、粘度420ポアズの
紡糸液を得た。この紡糸液を実施例1の場合と同
様にして紡糸した後、1100℃の空気中で20分間焼
成し、直径9.3μ、引張り強度198Kg/mm2の、透明
で柔軟な繊維を得た。その組成は、Al2O357.2重
量%、SiO226.1重量%、B2O310.6重量%、
SnO26.1重量%であつた。この繊維を1400℃で3
時間加熱したところ、73Kg/mm2の引張強度を維持
しており、且つ加熱前とほぼ同等の柔軟性と透明
性を保持していた。
比較例 1 原料として酢酸第一スズを添加しなかつたほか
は実施例1と同様にしてAl2O364.9重量%、
SiO222.7重量%、B2O312.4重量%の繊維を製造し
た。この繊維の平均直径は11.7μ、引張り強度は
188Kg/mm2であつたが、1400℃で3時間加熱する
と引張り強度は23Kg/mm2まで低下し、もろくなる
とともにかなり不透明になつた。
比較例 2 原料として無水ホウ酸を添加しなかつたほかは
実施例1と同様にして、Al2O367.3重量%、
SiO225.3重量%、SnO27.4重量%の繊維を製造し
た。この繊維の平均直径は10.5μ、引張り強度は
121Kg/mm2であつたが、1400℃で3時間加熱する
と、引張り強度は12Kg/mm2まで低下し、もろくな
つた。
比較例 3 原料の配合比を変更したほかは実施例2同様の
製法により、Al2O361.2重量%、SiO216.9重量%、
B2O310.3重量%、SnO211.6重量%の繊維を製造
した。この繊維は平均直径11.5μ、引張り強度は
116Kg/mm2で、1400℃で3時間加熱すると引張り
強度は23Kg/mm2に低下し、ややもろくなつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Al2O350〜85重量%、SiO210〜45重量%、
    B2O32〜20重量%、SnO20.5〜10重量%の組成を
    有する耐熱性無機質繊維。
JP59021908A 1984-02-10 1984-02-10 耐熱性無機質繊維 Granted JPS60167925A (ja)

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JP59021908A JPS60167925A (ja) 1984-02-10 1984-02-10 耐熱性無機質繊維

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JP59021908A JPS60167925A (ja) 1984-02-10 1984-02-10 耐熱性無機質繊維

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JPS60167925A JPS60167925A (ja) 1985-08-31
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