JPS635794Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は加圧塗料と加圧気体とを旋回混気室に
おいて旋回させつつ混合した後、扇形噴霧に適応
する複数の平吹き噴出ノズルから前方斜め外向き
に噴霧するようにした塗装装置に関するものであ
つて、以下添付図面に例示する態様について詳細
に説明する。

図示の態様は、筒体内面の塗装に好適な中空の
ほぼ角錐状噴霧が得られるようにしたものであつ
て、短筒状主体１の後端寄りに塗料導入路２を設
けると共に、その導入路２の前方に受孔３を設
け、かつ受孔３の後端寄りの胴部には半径方向の
導気路４を穿設し、なお主体前端外周側には取り
付け用雄ねじ５を刻設し、このような主体１の受
孔３には、外周中間部に環状の導気路６と中央に
塗料流路７とがあるほか前端のテーパー頭部に流
過気体の旋回に適応するはす溝状の導気路８，８
がある超硬合金製の旋回用コア９を後端にパツキ
ング１０が介在する状態のもとに挿装した後、頭
部のテーパーに一致するテーパー付き受面がある
ほか前端寄り外周に雄ねじ１１がある抑えナツト
１２により安定的に押圧保持するようにし、かつ
抑えナツト１２の前部には後方開放状態のドーム
状の旋回混気室１３があるノズル部材１４をパツ
キング１５の介在のもとにナツト１６により取り
付けると共に、このノズル部材１４には等角度関
係のもとに複数個例えば４個のオリフイス型平吹
きノズル１７，１７を前方斜め外向きに設け、以
つて塗料導入路２および導気路４からそれぞれ塗
料および空気もしくは蒸気等の気体を約２Kg／cm³
程度の圧力のもとにしかも気体圧が僅かに高圧と
なる状態に供給することにより、旋回混気室１３
において旋回させつつ混合すると共に気体を封鎖
した微小泡沫を生成した後、保有圧力を遠心力を
加えた状態のもとにノズル１７，１７から扇形噴
霧として前方斜め外向きに噴出させ、従つて噴射
後の微小泡沫はその内部の加圧気体の圧力および
外気との衝突により破裂して更に微細な霧滴とな
つて被塗装面上に被着するのである。

ノズル１７がオリフイス型の平吹きノズルであ
るから、中空のほぼ角錐状噴霧が得られる関係
上、竪長角筒状の飲料用紙箱内面の塗装に好適で
あるが、ノズル１７の個数についてはこれを変更
することができるのである。

以上説明したように、本考案によれば、塗料と
気体とを旋回混気室において旋回させつつ混合し
た後前方斜め外向きに設けた複数個のオリフイス
型ノズルから噴出するようにしたから、加圧混気
により微細泡沫を生成した後内部の加圧気体の膨
張に伴なう破裂による霧化作用と、オリフイス型
ノズルからの高速噴射により外気に衝突させるこ
とによる衝突霧化作用と、遠心力による遠心霧化
作用との相乗的霧化効果を発揮させ、これにより
著しく簡単な構成に拘わらずむらのない状態のも
とに効果的に微細噴霧を容易に得ることができ、
従つて薄膜塗装を均斉に施すことができる効果が
あり、筒状体の内面塗装に好適である。

【図面の簡単な説明】

図面は一実施態様における本考案の塗装装置を
例示するものであつて、第１図は縦断側面図、第
２図は正面図、また第３図はコアだけの斜面図で
ある。 ７……塗料流路、８……導気路、９……コア、
１３……旋回混合室、１４……ノズル部材、１７
……ノズル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 塗料流路７と流過気体の旋回に適応する導気
   路８とがある旋回用コア９を主体１の前端寄り
   に設けると共に、このコア９の前方には旋回混
   気室１３とこれに連通するオリフイス型ノズル
   １７とがあるノズル部材１４を配設するほか、
   前記ノズル１７として平吹きノズルを採択して
   これをその噴霧が中空錐状となる前方斜め外向
   きに複数個並設してなる混気噴霧型塗装装置。 ２ 中央に塗料流路７があるほか、前端のテーパ
   ー部にはす溝状の導気路８があるコア９を採択
   した実用新案登録請求の範囲第１項に記載の混
   気噴霧型塗装装置。