JPS6354487B2 - - Google Patents
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- JPS6354487B2 JPS6354487B2 JP25415784A JP25415784A JPS6354487B2 JP S6354487 B2 JPS6354487 B2 JP S6354487B2 JP 25415784 A JP25415784 A JP 25415784A JP 25415784 A JP25415784 A JP 25415784A JP S6354487 B2 JPS6354487 B2 JP S6354487B2
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- wire electrode
- machining
- wire
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- electrodes
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- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 24
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 8
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
- B23H7/00—Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
- B23H7/02—Wire-cutting
- B23H7/06—Control of the travel curve of the relative movement between electrode and workpiece
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は、被加工物の加工に要する時間を短
縮したワイヤカツト放電加工装置に関する。
縮したワイヤカツト放電加工装置に関する。
[従来の技術]
供給されるワイヤ電極と被加工物との間に放電
させて加工するワイヤカツト放電加工装置は、焼
入れしたものや超硬合金のように硬くて他の加工
法では加工困難なものや、また加工し難い複雑な
形状に被加工物を加工し得る等の特徴を有してい
る。
させて加工するワイヤカツト放電加工装置は、焼
入れしたものや超硬合金のように硬くて他の加工
法では加工困難なものや、また加工し難い複雑な
形状に被加工物を加工し得る等の特徴を有してい
る。
[発明が解決しようとする問題点]
このワイヤカツト放電装置による加工は、先ず
ワイヤ電極に被加工物の加工軌跡を沿わせてワイ
ヤ電極と被加工物とを相対的に移動させ、粗加工
する。次いで、ワイヤ電極に粗加工した被加工物
の略同一の加工軌跡を沿わせてもう一度ワイヤ電
極と被加工物とを相対的に移動させ、仕上げ加工
する。これにより、良好な仕上げ面と正確な寸法
の製品たる被加工物を得ている。従つて、被加工
物の加工完了までには、ワイヤ電極に加工軌跡を
沿わせて加工する工程を2度必要とする。このた
め、加工完了までに時間がかかる欠点があり、改
善が望まれた。
ワイヤ電極に被加工物の加工軌跡を沿わせてワイ
ヤ電極と被加工物とを相対的に移動させ、粗加工
する。次いで、ワイヤ電極に粗加工した被加工物
の略同一の加工軌跡を沿わせてもう一度ワイヤ電
極と被加工物とを相対的に移動させ、仕上げ加工
する。これにより、良好な仕上げ面と正確な寸法
の製品たる被加工物を得ている。従つて、被加工
物の加工完了までには、ワイヤ電極に加工軌跡を
沿わせて加工する工程を2度必要とする。このた
め、加工完了までに時間がかかる欠点があり、改
善が望まれた。
[発明の目的]
そこでこの発明の目的は、被加工物の加工に要
する時間を短縮し短時間で加工を完了し得るワイ
ヤカツト放電加工装置を実現することにある。
する時間を短縮し短時間で加工を完了し得るワイ
ヤカツト放電加工装置を実現することにある。
[問題点を解決するための手段]
この目的を達成するためにこの発明は、延設方
向に送給されるワイヤ電極と被加工物との間に放
電させつつ前記ワイヤ電極と前記被加工物とを相
対的に移動させ前記被加工物を加工するワイヤカ
ツト放電加工装置において、前記ワイヤ電極を2
本設けるとともにこの2本のワイヤ電極の相対位
置を調整するワイヤ電極位置調整機構を設け、前
記2本のワイヤ電極を略同一加工軌跡に沿つて順
次に位置させ前記被加工物の粗加工と仕上げ加工
とを同時に実行すべく前記ワイヤ電極位置調整機
構を作動制御する制御部を設けたことを特徴とす
る。
向に送給されるワイヤ電極と被加工物との間に放
電させつつ前記ワイヤ電極と前記被加工物とを相
対的に移動させ前記被加工物を加工するワイヤカ
ツト放電加工装置において、前記ワイヤ電極を2
本設けるとともにこの2本のワイヤ電極の相対位
置を調整するワイヤ電極位置調整機構を設け、前
記2本のワイヤ電極を略同一加工軌跡に沿つて順
次に位置させ前記被加工物の粗加工と仕上げ加工
とを同時に実行すべく前記ワイヤ電極位置調整機
構を作動制御する制御部を設けたことを特徴とす
る。
[作 用]
この発明によれば、制御部はワイヤ電極位置調
整機構を作動制御して2本のワイヤ電極の相対位
置を調整する。この調整で、2本のワイヤ電極を
略同一加工軌跡に沿つて順次に位置させ、これに
より、ワイヤ電極と被加工物とを相対的に移動さ
せ、被加工物を2本のワイヤ電極により粗加工と
仕上げ加工とを同時に実行する。従つて、ワイヤ
電極と被加工物との相対的な一度の移動により、
被加工物の全加工を完了することができる。
整機構を作動制御して2本のワイヤ電極の相対位
置を調整する。この調整で、2本のワイヤ電極を
略同一加工軌跡に沿つて順次に位置させ、これに
より、ワイヤ電極と被加工物とを相対的に移動さ
せ、被加工物を2本のワイヤ電極により粗加工と
仕上げ加工とを同時に実行する。従つて、ワイヤ
電極と被加工物との相対的な一度の移動により、
被加工物の全加工を完了することができる。
[実施例]
次にこの発明の実施例を図に基づいて詳細に説
明する。第1〜6図は、この発明の実施例を示す
ものである。第1図において、2−1は第1ワイ
ヤ電極、2−2は第2ワイヤ電極である。第1ワ
イヤ電極2−1は、第1供給リール4−1から送
りプーリ6−1,6−1を経て第1巻取リール8
−1に一定速度で巻取られる。第2ワイヤ電極2
−2も、同様に第2供給リール4−2から送りプ
ーリ6−2,6−2を経て第2巻取リール8−2
に巻取られる。第1・第2ワイヤ電極2−1,2
−2は、それぞれ第1給電板10−1および第2
給電板10−2を介して第1電源12−1および
第2電源12−2の一極側に接続している。これ
ら2本のワイヤ電極2−1,2−2との間の放電
により加工される被加工物14は、前記第1電源
12−1および第2電源12−2の他極側に接続
している。この被加工物14は、サーボモータ
Mx,MYによりX方向およびY方向に移動するX
−Y軸テーブル16上に載置し、前記2本のワイ
ヤ電極2−1,2−2に対して移動させる。
明する。第1〜6図は、この発明の実施例を示す
ものである。第1図において、2−1は第1ワイ
ヤ電極、2−2は第2ワイヤ電極である。第1ワ
イヤ電極2−1は、第1供給リール4−1から送
りプーリ6−1,6−1を経て第1巻取リール8
−1に一定速度で巻取られる。第2ワイヤ電極2
−2も、同様に第2供給リール4−2から送りプ
ーリ6−2,6−2を経て第2巻取リール8−2
に巻取られる。第1・第2ワイヤ電極2−1,2
−2は、それぞれ第1給電板10−1および第2
給電板10−2を介して第1電源12−1および
第2電源12−2の一極側に接続している。これ
ら2本のワイヤ電極2−1,2−2との間の放電
により加工される被加工物14は、前記第1電源
12−1および第2電源12−2の他極側に接続
している。この被加工物14は、サーボモータ
Mx,MYによりX方向およびY方向に移動するX
−Y軸テーブル16上に載置し、前記2本のワイ
ヤ電極2−1,2−2に対して移動させる。
加工時には、第1・第2電極2−1,2−2と
被加工物14との間に図示しない供給装置により
加工液を供給しつつ第1・第2電源12−1,1
2−2により放電させ、2本のワイヤ電極2−
1,2−2を被加工物14の略同一の加工軌跡に
沿つて順次に位置させX−Y軸テーブル16を移
動させることにより被加工物14の粗加工と仕上
げ加工とを同時に実行する。そこで、第1・第2
ワイヤ電極2−1,2−2の相対位置を調整する
上下2つのワイヤ電極位置調整機構(以下、単に
調整機構と記す。)18と、第1・第2ワイヤ電
極2−1,2−2を同一加工軌跡に沿つて順次に
位置させるように調整機構18を作動制御する制
御部20を設けている。
被加工物14との間に図示しない供給装置により
加工液を供給しつつ第1・第2電源12−1,1
2−2により放電させ、2本のワイヤ電極2−
1,2−2を被加工物14の略同一の加工軌跡に
沿つて順次に位置させX−Y軸テーブル16を移
動させることにより被加工物14の粗加工と仕上
げ加工とを同時に実行する。そこで、第1・第2
ワイヤ電極2−1,2−2の相対位置を調整する
上下2つのワイヤ電極位置調整機構(以下、単に
調整機構と記す。)18と、第1・第2ワイヤ電
極2−1,2−2を同一加工軌跡に沿つて順次に
位置させるように調整機構18を作動制御する制
御部20を設けている。
調整機構18は、被加工物14を挟む上下に対
称に2つ設けている。上下の調整機構18は、同
一の構成であるため、一について説明する。第
2・3図に示す如く、調整機構18は、それぞれ
第1ワイヤ電極2−1と第2ワイヤ電極2−2と
を平行にしかも送給可能に保持する第1・第2ホ
ルダ22−1,22−2を本体24に設けてい
る。第1ホルダ22−1は、本体24を上下方向
に挿通して該本体24に回動可能に保持され、そ
の下端に本体24を上下方向に挿通して本体24
を回動可能に保持させ、下端に位置決めギヤ26
を固定する。この位置決めギヤ26は本加工装置
の図示しない本体ベツト側に固定支持するととも
に、本体24に固設したサーボモータM〓の駆動
ギヤ28を噛合わせる。また、本体24には、前
記第1ホルダ22−1に対して水平に往復摺動可
能な摺動体30を設ける。この摺動体30には、
サーボモータMrにより回転されるネジ軸32を
噛合わせるとともに、前記第2ホルダ22−2を
上下方向に挿通して設ける。この構成において、
前記モータM〓を駆動すると、駆動ギヤ28は回
転しながら位置決めギヤ26の周囲を公転し、第
1ホルダ22−1を中心に本体24を水平に回転
させる。また、前記サーボモータMrを駆動する
と、ネジ軸32の回転で摺動体30は第1ホルダ
22−1に対し近接・離間する。したがつて、サ
ーボモータM〓・Mrを駆動することにより、第2
ワイヤ電極2−2の第1ワイヤ電極2−1に対す
る位置を調整することができる。すなわち、第3
図に示す如く第1ワイヤ電極2−1の中心を原点
Oとしてx軸、y軸を設定し、第2ワイヤ電極2
−2の座標を(x、y)とすると、サーボモータ
M〓の駆動で第2ワイヤ電極2−2のx軸とのな
す角θは、θ=tan-1y/xになる。また、サーボモ ータMrの駆動で第2ワイヤ電極2−2の原点O
との距離rは、r=√2+2になる。これによ
り、第2ワイヤ電極2−2の第1ワイヤ電極2−
1に対する相対位置を調整することができる。例
えば、第1ワイヤ電極2−1による粗加工に次い
で第2ワイヤ電極2−2により仕上げ加工するよ
うに、第1ワイヤ電極2−1の粗加工の軌跡に沿
わせて第2ワイヤ電極2−2が位置するように調
整する。
称に2つ設けている。上下の調整機構18は、同
一の構成であるため、一について説明する。第
2・3図に示す如く、調整機構18は、それぞれ
第1ワイヤ電極2−1と第2ワイヤ電極2−2と
を平行にしかも送給可能に保持する第1・第2ホ
ルダ22−1,22−2を本体24に設けてい
る。第1ホルダ22−1は、本体24を上下方向
に挿通して該本体24に回動可能に保持され、そ
の下端に本体24を上下方向に挿通して本体24
を回動可能に保持させ、下端に位置決めギヤ26
を固定する。この位置決めギヤ26は本加工装置
の図示しない本体ベツト側に固定支持するととも
に、本体24に固設したサーボモータM〓の駆動
ギヤ28を噛合わせる。また、本体24には、前
記第1ホルダ22−1に対して水平に往復摺動可
能な摺動体30を設ける。この摺動体30には、
サーボモータMrにより回転されるネジ軸32を
噛合わせるとともに、前記第2ホルダ22−2を
上下方向に挿通して設ける。この構成において、
前記モータM〓を駆動すると、駆動ギヤ28は回
転しながら位置決めギヤ26の周囲を公転し、第
1ホルダ22−1を中心に本体24を水平に回転
させる。また、前記サーボモータMrを駆動する
と、ネジ軸32の回転で摺動体30は第1ホルダ
22−1に対し近接・離間する。したがつて、サ
ーボモータM〓・Mrを駆動することにより、第2
ワイヤ電極2−2の第1ワイヤ電極2−1に対す
る位置を調整することができる。すなわち、第3
図に示す如く第1ワイヤ電極2−1の中心を原点
Oとしてx軸、y軸を設定し、第2ワイヤ電極2
−2の座標を(x、y)とすると、サーボモータ
M〓の駆動で第2ワイヤ電極2−2のx軸とのな
す角θは、θ=tan-1y/xになる。また、サーボモ ータMrの駆動で第2ワイヤ電極2−2の原点O
との距離rは、r=√2+2になる。これによ
り、第2ワイヤ電極2−2の第1ワイヤ電極2−
1に対する相対位置を調整することができる。例
えば、第1ワイヤ電極2−1による粗加工に次い
で第2ワイヤ電極2−2により仕上げ加工するよ
うに、第1ワイヤ電極2−1の粗加工の軌跡に沿
わせて第2ワイヤ電極2−2が位置するように調
整する。
この調整機構18は、制御部20により作動制
御される。制御部20は、被加工物を挟み上下に
対称に2つ設けた調整機構18の各サーボモータ
M〓,Mrをそれぞれ駆動制御し、第1・第2ワイ
ヤ電極2−1,2−2を略同一加工軌跡に沿つて
順次に位置させるように第1ワイヤ電極2−1に
対する第2ワイヤ電極2−2の位置、即ちθ=
tan-1y/xとr=√2+2とを調整する。また、制 御部20は、X−Y軸テーブル16のサーボモー
タMx,Myを駆動制御し、第1ワイヤ電極2−
1に対して被加工物14を移動させる。
御される。制御部20は、被加工物を挟み上下に
対称に2つ設けた調整機構18の各サーボモータ
M〓,Mrをそれぞれ駆動制御し、第1・第2ワイ
ヤ電極2−1,2−2を略同一加工軌跡に沿つて
順次に位置させるように第1ワイヤ電極2−1に
対する第2ワイヤ電極2−2の位置、即ちθ=
tan-1y/xとr=√2+2とを調整する。また、制 御部20は、X−Y軸テーブル16のサーボモー
タMx,Myを駆動制御し、第1ワイヤ電極2−
1に対して被加工物14を移動させる。
この構成による作用を説明する。
加工に際しては、先ず位置決め指令により第
1・第2ワイヤ電極2−1,2−2に被加工物1
4の加工開始点が接近するように制御部によりX
−Y軸テーブル16を移動する。最初の補間指令
が入ると、第1ワイヤ電極2−1に対してその補
間を実行するようにX−Y軸テーブル16を移動
する。このとき、第2ワイヤ電極2−2は、加工
開始時における第1ワイヤ電極2−1の位置まで
の補間を実行するように調整機構18を制御部2
0により作動制御する。加工開始時における第1
ワイヤ電極2−1の位置までの第2ワイヤ電極2
−2の補間が完了すると、第2ワイヤ電極2−2
が前記最初の補間を実行するように調整機構18
を作動制御する。その後は、第1ワイヤ電極2−
1の実行した補間指令を第2ワイヤ電極2−2が
後続して順次に実行するように調整機構18を作
動制御する。従つて、第1ワイヤ電極2−1と第
2ワイヤ電極とは略同一加工軌跡に沿つて順次に
位置し、X−Y軸テーブル16の移動で被加工物
を2本のワイヤ電極で同時に加工する。これによ
り、第1ワイヤ電極2−1による加工を粗加工と
し、第2ワイヤ電極2−2による加工を仕上げ加
工とすれば、加工時間の大幅なる短縮が実現でき
る。
1・第2ワイヤ電極2−1,2−2に被加工物1
4の加工開始点が接近するように制御部によりX
−Y軸テーブル16を移動する。最初の補間指令
が入ると、第1ワイヤ電極2−1に対してその補
間を実行するようにX−Y軸テーブル16を移動
する。このとき、第2ワイヤ電極2−2は、加工
開始時における第1ワイヤ電極2−1の位置まで
の補間を実行するように調整機構18を制御部2
0により作動制御する。加工開始時における第1
ワイヤ電極2−1の位置までの第2ワイヤ電極2
−2の補間が完了すると、第2ワイヤ電極2−2
が前記最初の補間を実行するように調整機構18
を作動制御する。その後は、第1ワイヤ電極2−
1の実行した補間指令を第2ワイヤ電極2−2が
後続して順次に実行するように調整機構18を作
動制御する。従つて、第1ワイヤ電極2−1と第
2ワイヤ電極とは略同一加工軌跡に沿つて順次に
位置し、X−Y軸テーブル16の移動で被加工物
を2本のワイヤ電極で同時に加工する。これによ
り、第1ワイヤ電極2−1による加工を粗加工と
し、第2ワイヤ電極2−2による加工を仕上げ加
工とすれば、加工時間の大幅なる短縮が実現でき
る。
この加工による動作を第4図についてさらに詳
細に説明する。図において、第1制御回路34−
1は、X・Y指令によりサーボモータMx,MYを
駆動し、第1ワイヤ電極2−1に対してX−Y軸
テーブル16を移動制御するもので、従来の2軸
直交座標NC制御の回路と同様である。第2制御
回路34−2は、調整機構18を作動制御する。
第2制御回路34−2は、x・y指令を入力する
パルス分配器を有し、このパルス分配器の分配出
力と前記第1の制御回路34−1のパルス分配器
の分配出力とを2つのカウンタに入力して第1ワ
イヤ電極2−1に対する第2ワイヤ電極2−2の
相対位置x・相対位置yをそれぞれ記憶する。こ
の2つのカウンタの出力を極座標(tan-1y/x、√ x2+y2)に変換し、サーボモータM〓,Mrを駆動
して調整機構18を作動制御する。これにより、
第1ワイヤ電極2−1に対する第2ワイヤ電極2
−2の位置を調整する。速度指令は、第1および
第2制御回路34−1,34−2の各パルス分配
器にそれぞれ分配される。
細に説明する。図において、第1制御回路34−
1は、X・Y指令によりサーボモータMx,MYを
駆動し、第1ワイヤ電極2−1に対してX−Y軸
テーブル16を移動制御するもので、従来の2軸
直交座標NC制御の回路と同様である。第2制御
回路34−2は、調整機構18を作動制御する。
第2制御回路34−2は、x・y指令を入力する
パルス分配器を有し、このパルス分配器の分配出
力と前記第1の制御回路34−1のパルス分配器
の分配出力とを2つのカウンタに入力して第1ワ
イヤ電極2−1に対する第2ワイヤ電極2−2の
相対位置x・相対位置yをそれぞれ記憶する。こ
の2つのカウンタの出力を極座標(tan-1y/x、√ x2+y2)に変換し、サーボモータM〓,Mrを駆動
して調整機構18を作動制御する。これにより、
第1ワイヤ電極2−1に対する第2ワイヤ電極2
−2の位置を調整する。速度指令は、第1および
第2制御回路34−1,34−2の各パルス分配
器にそれぞれ分配される。
位置決め指令時には、X・Y指令、x・y指令
とも同じ指令を出す。これによつては、第1・第
2ワイヤ電極2−1,2−2の相対位置は変化し
ない。補間指令時には、第1制御回路34−1に
はX・Y指令として最初の補間を指令し第1ワイ
ヤ電極2−1に対してX−Y軸テーブル16を移
動制御するとともに第2制御回路34−2には
x・y指令として第1ワイヤ電極2−1の最初の
位置までの直線補間を指令し調整機構18を作動
制御する。第2ワイヤ電極2−2が第1ワイヤ電
極2−1の最初の位置に達した後は、第1ワイヤ
電極2−1の補間指令を第2ワイヤ電極2−2が
後続して順次に実行するように調整機構18を作
動制御する。このとき、第1ワイヤ電極2−1と
第2ワイヤ電極2−2との相対位置関係は、相対
位置xおよび相対位置yのカウンタにより常時更
新される。これに従つて、第2ワイヤ電極2−2
の位置を調整する調整機構18のサーボモータ
M〓,Mrを駆動し、第1ワイヤ電極2−1が位置
した加工軌跡と略同一の加工軌跡に沿つて第2ワ
イヤ電極2−2を後続して位置させる。これによ
り、被加工物14は、まず第1ワイヤ電極2−1
により加工され、次いで後続する第2ワイヤ電極
2−2により加工される。従つて、第1ワイヤ電
極2−1により粗加工し、次いで第2ワイヤ電極
2−2により仕上げ加工をすることにより、第1
ワイヤ電極2−1による加工時間に第2ワイヤ電
極2−2が第1ワイヤ電極2−1との距離rを加
工する時間を加算した時間で加工を完了すること
ができる。このため、加工時間を大幅に短縮し、
短時間で加工を完了することができる。
とも同じ指令を出す。これによつては、第1・第
2ワイヤ電極2−1,2−2の相対位置は変化し
ない。補間指令時には、第1制御回路34−1に
はX・Y指令として最初の補間を指令し第1ワイ
ヤ電極2−1に対してX−Y軸テーブル16を移
動制御するとともに第2制御回路34−2には
x・y指令として第1ワイヤ電極2−1の最初の
位置までの直線補間を指令し調整機構18を作動
制御する。第2ワイヤ電極2−2が第1ワイヤ電
極2−1の最初の位置に達した後は、第1ワイヤ
電極2−1の補間指令を第2ワイヤ電極2−2が
後続して順次に実行するように調整機構18を作
動制御する。このとき、第1ワイヤ電極2−1と
第2ワイヤ電極2−2との相対位置関係は、相対
位置xおよび相対位置yのカウンタにより常時更
新される。これに従つて、第2ワイヤ電極2−2
の位置を調整する調整機構18のサーボモータ
M〓,Mrを駆動し、第1ワイヤ電極2−1が位置
した加工軌跡と略同一の加工軌跡に沿つて第2ワ
イヤ電極2−2を後続して位置させる。これによ
り、被加工物14は、まず第1ワイヤ電極2−1
により加工され、次いで後続する第2ワイヤ電極
2−2により加工される。従つて、第1ワイヤ電
極2−1により粗加工し、次いで第2ワイヤ電極
2−2により仕上げ加工をすることにより、第1
ワイヤ電極2−1による加工時間に第2ワイヤ電
極2−2が第1ワイヤ電極2−1との距離rを加
工する時間を加算した時間で加工を完了すること
ができる。このため、加工時間を大幅に短縮し、
短時間で加工を完了することができる。
なお、この実施例では第1ワイヤ電極2−1に
対して第2ワイヤ電極2−2の位置を調整した
が、第2ワイヤ電極2−2に対して第1ワイヤ電
極2−1の位置を調整する構成とすることもでき
る。
対して第2ワイヤ電極2−2の位置を調整した
が、第2ワイヤ電極2−2に対して第1ワイヤ電
極2−1の位置を調整する構成とすることもでき
る。
また、演算条件を設定してrを一定とし、θに
よつて一方のワイヤ電極に対し他方のワイヤ電極
の位置を調整することも可能である。この場合
に、他方のワイヤ電極は等速にならないので、加
工精度上、速度に応じてワイヤ電極に与える加工
電力を変化させる必要がある。
よつて一方のワイヤ電極に対し他方のワイヤ電極
の位置を調整することも可能である。この場合
に、他方のワイヤ電極は等速にならないので、加
工精度上、速度に応じてワイヤ電極に与える加工
電力を変化させる必要がある。
なお、加工開始時及び加工終了時においては、
第5,6図に示す如く処理する。
第5,6図に示す如く処理する。
第5図は、加工開始点Sと加工終了点Eとを被
加工物14の外縁14aに設けたものである。加
工開始時には、被加工物14の外縁14aに交差
する加工開始線Lsに沿つて加工開始点Sから第
1・第2ワイヤ電極2−1,2−2を被加工物1
4内に進入させ、破線に示す加工軌跡に沿つて順
次に位置させ、X−Y軸テーブル16を移動させ
ることにより、被加工物14の粗加工と仕上げ加
工とを同時に実行する。加工終了時には、被加工
物14の外縁14aに交差する加工終了線Leに
沿つて加工終了点Eから第1・第2ワイヤ電極2
−1,2−2を被加工物14外に抜き出す。
加工物14の外縁14aに設けたものである。加
工開始時には、被加工物14の外縁14aに交差
する加工開始線Lsに沿つて加工開始点Sから第
1・第2ワイヤ電極2−1,2−2を被加工物1
4内に進入させ、破線に示す加工軌跡に沿つて順
次に位置させ、X−Y軸テーブル16を移動させ
ることにより、被加工物14の粗加工と仕上げ加
工とを同時に実行する。加工終了時には、被加工
物14の外縁14aに交差する加工終了線Leに
沿つて加工終了点Eから第1・第2ワイヤ電極2
−1,2−2を被加工物14外に抜き出す。
第6図は、加工開始点Sと加工終了点Eとを被
加工物14の内縁14bに設けたものである。即
ち、加工に先立つて、第1・第2ワイヤ電極2−
1,2−2を挿通し得る孔14cを被加工物14
に穿設する。この孔14cの内縁14bに交差す
る加工開始・終了線Lseに沿つて加工開始点Sか
ら第1・第2ワイヤ電極2−1,2−2を被加工
物14内に進入させ、破線に示す加工軌跡に沿つ
て順次に位置させ、X−Y軸テーブル16を移動
させることにより、被加工物14の粗加工と仕上
加工とを同時に実行する。加工終了時には、前記
孔14cの内縁14bに交差する加工開始・終了
線Lseに沿つて加工終了点Eから第1・第2電極
2−1,2−2を孔14c内に抜き出す。
加工物14の内縁14bに設けたものである。即
ち、加工に先立つて、第1・第2ワイヤ電極2−
1,2−2を挿通し得る孔14cを被加工物14
に穿設する。この孔14cの内縁14bに交差す
る加工開始・終了線Lseに沿つて加工開始点Sか
ら第1・第2ワイヤ電極2−1,2−2を被加工
物14内に進入させ、破線に示す加工軌跡に沿つ
て順次に位置させ、X−Y軸テーブル16を移動
させることにより、被加工物14の粗加工と仕上
加工とを同時に実行する。加工終了時には、前記
孔14cの内縁14bに交差する加工開始・終了
線Lseに沿つて加工終了点Eから第1・第2電極
2−1,2−2を孔14c内に抜き出す。
前記第5、6図においては、加工開始点Sと加
工終了点Eとを同一地点に設定してあるが、これ
に限定されるものではなく、各々別異の地点に設
定することができるものである。また、加工があ
る程度進捗した時点で、実線に示す加工溝にブロ
ツク等を打込むことにより切抜き部14dを残部
14eに保持させる。これにより、第1ワイヤ電
極2−1が加工終了により引抜かれても、第2ワ
イヤ電極2−2による加工を可能としている。
工終了点Eとを同一地点に設定してあるが、これ
に限定されるものではなく、各々別異の地点に設
定することができるものである。また、加工があ
る程度進捗した時点で、実線に示す加工溝にブロ
ツク等を打込むことにより切抜き部14dを残部
14eに保持させる。これにより、第1ワイヤ電
極2−1が加工終了により引抜かれても、第2ワ
イヤ電極2−2による加工を可能としている。
[発明の効果]
このようにこの発明によれば、制御部により2
本のワイヤ電極の相対位置を調整し略同一加工軌
跡に沿つて順次に位置させることにより、ワイヤ
電極と被加工物との相対的な一度の移動により、
被加工物の粗および仕上加工を完了することがで
きる。このため、加工時間を大幅に短縮し、短時
間で加工を完了することができる。
本のワイヤ電極の相対位置を調整し略同一加工軌
跡に沿つて順次に位置させることにより、ワイヤ
電極と被加工物との相対的な一度の移動により、
被加工物の粗および仕上加工を完了することがで
きる。このため、加工時間を大幅に短縮し、短時
間で加工を完了することができる。
図はこの発明の実施例を示し、第1図は装置の
概略斜視図、第2,3図は調整機構の斜視図と平
面図、第4図は制御部の制御回路ブロツク図、第
5,6図は夫々加工開始時と加工終了時との処理
の説明図である。 図において、2−1は第1ワイヤ電極、2−2
は第2ワイヤ電極、14は被加工物、16はX−
Y軸テーブル、18はワイヤ電極位置調整機構、
20は制御部、34−1は第1制御回路、34−
2は第2制御回路、Mx,MY,M〓、Mrはサーボ
モータである。
概略斜視図、第2,3図は調整機構の斜視図と平
面図、第4図は制御部の制御回路ブロツク図、第
5,6図は夫々加工開始時と加工終了時との処理
の説明図である。 図において、2−1は第1ワイヤ電極、2−2
は第2ワイヤ電極、14は被加工物、16はX−
Y軸テーブル、18はワイヤ電極位置調整機構、
20は制御部、34−1は第1制御回路、34−
2は第2制御回路、Mx,MY,M〓、Mrはサーボ
モータである。
Claims (1)
- 1 延設方向に送給されるワイヤ電極と被加工物
との間に放電させつつ前記ワイヤ電極と前記被加
工物とを相対的に移動させ前記被加工物を加工す
るワイヤカツト放電加工装置において、前記ワイ
ヤ電極を2本設けるとともにこの2本のワイヤ電
極の相対位置を調整するワイヤ電極位置調整機構
を設け、前記2本のワイヤ電極を略同一加工軌跡
に沿つて順次に位置させ前記被加工物の粗加工と
仕上げ加工とを同時に実行すべく前記ワイヤ電極
位置調整機構を作動制御する制御部を設けたこと
を特徴とするワイヤカツト放電加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25415784A JPS61136732A (ja) | 1984-12-03 | 1984-12-03 | ワイヤカツト放電加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25415784A JPS61136732A (ja) | 1984-12-03 | 1984-12-03 | ワイヤカツト放電加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61136732A JPS61136732A (ja) | 1986-06-24 |
JPS6354487B2 true JPS6354487B2 (ja) | 1988-10-28 |
Family
ID=17261015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25415784A Granted JPS61136732A (ja) | 1984-12-03 | 1984-12-03 | ワイヤカツト放電加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61136732A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0641067B2 (ja) * | 1985-02-08 | 1994-06-01 | 株式会社井上ジャパックス研究所 | ワイヤカット放電加工方法及び装置 |
JP2686087B2 (ja) * | 1988-02-10 | 1997-12-08 | 株式会社アマダ | ワイヤカット放電加工装置 |
DE3942604A1 (de) * | 1989-12-22 | 1991-06-27 | Berkenhoff Gmbh | Drahtelektrodenanordnung zum funkenerosiven schneiden sowie verfahren zu deren herstellung |
US5199162A (en) * | 1989-12-22 | 1993-04-06 | Berkenhoff Gmbh | Method for the manufacture of a wire-electrode for spark-erosive cutting |
US6809284B1 (en) * | 2004-01-21 | 2004-10-26 | Taiwan Micro System Co., Ltd. | Wire cut electric discharge machine |
-
1984
- 1984-12-03 JP JP25415784A patent/JPS61136732A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61136732A (ja) | 1986-06-24 |
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