JPS6354487A

JPS6354487A - シ−ル

Info

Publication number: JPS6354487A
Application number: JP19781186A
Authority: JP
Inventors: Minoru Wada; 実和田; Takashi Miki; 隆三木; Kenji Imae; 憲司井前
Original assignee: IMAE KOGYO KK; Sumitomo Metal Industries Ltd
Current assignee: IMAE KOGYO KK; Nippon Steel Corp
Priority date: 1986-08-23
Filing date: 1986-08-23
Publication date: 1988-03-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（ａｌ　　産業上の利用分野本発明は、耐熱性のパツキンやガスケットに関するもの
である。通常、密封具として静的シールに用いられるも
のをガスゲット、動的シールに用いられるものをパツキ
ンと呼ぶ。ここでは、これらの両者を含めたものとして
シールという概念を用いる。

（ｂ）　　従来の技術耐熱性のシールとしては、従来からシリコーンゴム系や
フッ素ゴム系のものが使用されているが、これも３００
℃程度以上になると劣化し、シールとしての機能を損な
うことが多い。よって、その寿命は短いものであった。

さらに、耐熱性に優れたグラファイト製のものも考案さ
れ使用されている。これは、グラファイトが層状結晶を
有するため、厚さ方向には熱によって全屈以上の熱膨張
をするため、機器やフランジ、配管等の熱膨張に追従で
きないための気密性の低下を防止できるものである。

また、グラファイトであるため耐熱性には問題がない。

第１図はこの従来のグラファイト製のガスケット（１）
の使用状態を示す断面図である。この図では、ボルト（
２）を締めた後に温度がかかるためそのポルト（２）が
延びる。この場合、該ガスケット（１）は厚さ方向には
金属以上の熱膨張係数を有するため、ボルト（２）以上
に厚さ方向に延びるので間隙が生じない。

グラファイトの厚さ方向の延びの原理は、その眉間に存
在する空気等が膨張するためと考えられる。

この従来のグラファイト製のガスケットの製造方法は、
層状に積層したものを円盤状に打抜く方法である。

（Ｃ１発明が解決しようとする問題点以上の従来のグラファイト製ガスケットは、その製造方
法からして、大口径のものは製造不可能であった。径が
数ｍ以上のものを打抜きで製造するような打抜き機は存
在しないためである。

また、ある程度の大きさになると非常に折れやすく取り
扱いも不便であった。

このため、耐熱的には優れたものであっても、大きなフ
ランジ部等に使用できるようなものはまったくなかった
。

特に鋼の製造工程で取り込まれた水素、酸素等を除去す
るための真空脱ガス装置においては、鋼を溶融状態で処
理するためにその温度は非常に高いものである。勿論、
フランジ部ばかりでなく内面には耐火レンガ、断熱レン
ガが貼られているがそれらの接続部にクランクが生じる
ことはしばしばであり、またクランクがない場合でもフ
ランジ部のボルトには相当の熱がかかる。

このような箇所におけるシール、即ち外気から空気を吸
引しないための気密保持具としては、そのサイズが大き
いことから前記した如くグラファイト系のものは存在し
ないため、ゴムの中では耐熱性の優れたシリコーンゴム
系やフッ素ゴム系のものが使用されている。

しかし、これも耐熱性がグラファイト等に比較すると劣
り、その寿命は非常に短い（３日〜１０日程度）もので
あった。

よって、このような業界においては、耐熱性に優れ寿命
の長いシールが強く要望されていた。

（ｄｌ　　問題点を解決するための手段このような状況
に鑑み、本発明者等は本発明を完成させたものであり、
その特徴とするところとは、グラファイトのシートを渦
巻状に形成した点にある。

ここで、渦巻状とは、螺線状のいわゆる巻きずし状やロ
ールケーキ状に形成する意である。

さらに、このシートに金属箔を貼着してもよい。

これは、グラファイトを補強するものであり、その取り
扱いが容易になるものである。金属箔としては、ステン
レス箔、アルミ箔、銅箔等が使用できるがこれらに限定
するものではない、また、それらの箔はシートのどちら
側に貼着してもよく両方に設けてもよい。

また、渦巻の中心位置にシリコーンゴムを芯として存在
せしめてもよい、このようにすると、シールが折れる等
の損傷を著しく軽減できる。

（ｅ）　　実施例以下本発明を図面に示す実施例に従って詳細に説明する
。

第２図は、本発明に係るガスケット（３）の１実施例を
示すもので、グラファイトのシート（４）にステンレス
箔（５）を耐熱性の接着剤で貼着し、これを螺線状に巻
いて円柱状にしたものである。使用に際しては、これを
ガスケット嵌入の溝等にはめ込むだけでよい。

第３図は、第２図に示すシートを折り畳むようにして偏
平状に形成し、ミシン縫いして用いるようにしたもので
ある。

このような例においては、熱がかかるとグラファイトの
熱膨張によってシートが延び、全体として渦巻の径が大
きくなる方向に膨張する。この膨張率が金属（ボルト等
）より大きいため間隙が生じて気密性を損なうという欠
点がない。

第４図は、渦巻の中心にシリコーンゴム（６）を配した
例を示す斜視図である。この場合においても第３図に示
すような折り畳み形状としてもよい。

（ｆ）　　発明の効果本発明によると次のような利点がある。

（１１グラファイトのシートを渦巻状に形成しているた
め、打抜きする必要がないので大きいサイズが容易に製
造できる。

（２）グラファイトが有する利点をすべて保持している
。

（３）金属箔を貼着したものでは、通常のグラファイト
に比較して強度がすぐれ、かつ保護の役目も果たすもの
である。

（４）　　中心にシリコーンゴムを配したものでは、グ
ラファイトの脆さによる折れ等を大きく軽減できる。

（５）渦巻状に形成しているため、従来のものに比べて
、柔軟性が大きくなることから気密性が高くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のガスケットを示す断面図、第２図は本発
明に係るガスケットの１実施例を示す斜視図、第３図は
他の実施例を示す正面図、そして第４図は本発明の更に
他の実施例を示す斜視図である。１・・・従来のガスケット２・・・ボルト３・・・本発明の例のガスゲット４・・・シート５・・・ステンレス箔６・・・シリコーンゴムの芯材

Claims

【特許請求の範囲】１、グラファイトのシートを渦巻状に形成したことを特
徴とするシール。２、シートの１面に金属箔を貼着したものである特許請
求の範囲第１項記載のシール。３、渦巻の中心部にシリコーンゴムを設けたものである
特許請求の範囲第１項又は第２項記載のシール。