JPS6354477A

JPS6354477A - 艶出し剤組成物

Info

Publication number: JPS6354477A
Application number: JP19561986A
Authority: JP
Inventors: Yuji Kato; 雄二加藤
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1986-08-22
Filing date: 1986-08-22
Publication date: 1988-03-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、靴や財布その他の皮革製品、木彫品を含む本
ｆｉ製品、あるいは鞄その他の合成皮革に使用される艶
出し剤組成物に係り、単に艶を出すのみにとどまらず、
表面に黴を生じることなく、また、その帯電防止効果に
より防塵効果を発揮する艶出し剤組成物に関する。

［従来技術］従来の艶出し剤は、通常、カルナウバ蝋、木蝋、密蝋、
パラフィンその他のワックスにテレピン油等の油類、水
、トリエタノールアミン等の乳化剤等を混合して乳化さ
せて形成したものであり、皮革製品等の被適用部分に保
護皮膜を形成Ｖしめてその表面を保護すると共にこの表
面の艶出しを行うものであるが、近時は、シリコン油の
溌水性を利用したものも製造されている。

［発明が解決しようとする問題点］しかしながら、従来の艶出し剤においては、光沢度とそ
の効果の持続性を追及するのが第一でおり、防黴や帯電
防止の点についてはほとｌνど考慮されていないのが実
状である。

ところが、適度の水分のある皮革や木質品、代用皮革等
では、必ず黴や微生物の被害を受け、汚染されて非常に
みにくい表面となる場合があるほか、これら皮革製品等
の表面が帯電すると周辺に浮遊する塵埃を吸着する性質
が生じ、いわゆる埃が付き易くなって汚れ易くなるとい
う問題が生じる。

本発明はかかる観点に鑑みて創案されたもので、その目
的とするところは、艶出し性を損なうことなく防黴性と
帯電防止性とが共に改善された艶出し剤組成物を提供す
ることにある。

［問題を解決するための手段］すなわち、本発明は、ワックス類及び油類を主成分とす
る艶出し剤組成物であり、防黴剤及び／又は帯電防止剤
としてポリアミノモノカルボン酸類を含有する艶出し剤
組成物である。

本発明で使用するワックス類としては、従来公知のもの
、例えばカルナウバ蝋、木蝋、密蝋、パラフィンその他
のワックスを挙げることができ、目的用途に応じて適宜
選択することができる。

また、本発明で使用する油類についても、特に制限はな
く、テレピン油等従来公知のものを使用することができ
るが、撥水性を付与する上で好ましくは−Ｆ記プレピン
油等にシリコン油を混合した混合油であり、より好まし
くはこのシリコン油として艶出し効果の優れた高粘度の
ものと塗布する際の伸びを改善する効果のある低粘度の
ものとの混合油を使用する。このように高粘度のシリコ
ン油と低粘度のシリコン油の混合油を使用することによ
り、艶出し効果の向上とべたつき防止とを同時に達成す
ることができる。

ざらに、本発明で使用するポリアミノモノカルボン酸類
は、下記一般式（Ｉ）〜（ＩＩＩ）ＲＮ　ＨＯ２ト１４
　ＮＨＯ２Ｆ＋４　ＮＨＣＨ２Ｃ０ＯＨ・・・・−Ｉ（ＲＮ　　トＩ０２　Ｈ４）　２　Ｎ　ＣＨ２Ｃ００Ｈ
・・・・・・　■ＲＮ　ＨＯ２ト１６　ＮＨＣＨＣＨ２
Ｃｏｏ）ｌ・・・・・・■Ｃ［１３（但し、式中Ｒはアルキル基を示す）のいずれかで表わ
される化合物であり、例えば上記一般式（Ｉ＞で示され
るポリアミノモノカルボン酸系両性界面活性剤（日本油
脂■商品名ニアノンＬＧ＞の殺菌性は、その３０％水溶
液のフェノール係数が２５〜３５を示す。

なお、１０分間で細菌の繁殖しない上記ポリアミノモノ
カルボン酸系両性界面活性剤の最大稀釈倍数を示すと以
下の通りである。

赤痢菌　　　　　　　　　ｉｏ、ｏｏｏ倍パラ赤痢菌　
　　　　　　　５，０００倍チフス菌　　　　　　　　
２０，０００倍バラチフス菌　　　　　　　５，０００
倍大腸菌　　　　　　　　　　５，０００倍緑廂菌　　
　　　　　　　　５，０００倍肺炎双球菌　　　　　　
　１０，０００．倍枯草菌　　　　　　　　　２０，０
００倍炭素菌　　　　　　　　　５０，０００倍連鎖状
球菌　　　　　　　　１，０００倍乳酸球菌　　　　　
　　　　２，０００倍黄色ブドウ状球菌　　　　２０，
０００倍結核菌　　　　　　　　　２０，０００倍黒コ
ウジ菌　　　　　　　　　１，０００倍青カビ菌　　　
　　　　　２０，０００倍白瘤菌　　　　　　　　　　
　２．０００倍踵間両　　　　　　　　　ｉｏ、ｏｏｏ
倍蝋ケイ表皮菌　　　　　　　１０，０００倍なお、そ
の毒性については、マウス経口致死ｍＬＤ５０（９／に
）において、フェノールが０．２５３であり、逆性石鹸
が０．５ｇであるのに対し、上記ポリアミノモノカルボ
ン酸系両性界面活性剤（アノンＬＧ）は３０ｇであり、
その毒性が極めて低いものである。

本発明において、上記ワックス類、油類及びポリアミノ
モノカルボン酸類の配合割合については、製造される艶
出し剤組成物の剤型を考慮して適宜決定することができ
るが、通常、ワックス類が１０〜３０重量％、油類が７
０〜８０重Ｒ％及びポリアミノモノカルボン酸類が１〜
１５重邑％の範囲内であり、剤型によっては水を０〜１
０重足％の範囲内で添加する。そして、上記油類につい
ては、例えばテレピン油、高粘度シリコン油及び低粘度
シリコン油を使用する場合、テレピン油を５０ｆｆｌｆ
ｆ１％前後、高粘度シリコン油と低粘度シリコン油の合
計が２０〜３０重量％で前者と後者の比率が約１＝２と
なるように配合するのがよい。なお、乳化剤については
、ポリアミノモノカルボン酸類が界面活性剤であって乳
化剤としての作用も有するので、特に他の乳化剤を添加
する必要はないが、従来公知の他の乳化剤を添加するこ
ともできる。

上記ワックス類、油類及びポリアミノモノカルボン酸類
並びに必要に応じて添加する水を使用して本発明の艶出
し剤組成物を製造するに際しては、例えば、カルナウバ
蝋や蜜蝋等のワックス類とシリコン油等の油類とを混合
し湯煎上で加熱溶解し、均一になるように攪拌し、これ
にテレピン油、ポリアミノモノカルボン酸及び必要に応
じて水を加え、均一になるまで撹拌をした後、湯煎上か
ら降ろし、撹拌しつつ自然冷却させ、４０℃にて各種香
料を加え、容器に納め製品とする。

［作　用］本発明の艶出し剤組成物は、従来の単なる艶出しクリー
ムとは異なり、防黴剤及び又は帯電防止剤として含有さ
れているポリアミノモノカルボン酸により顕著な防黴作
用及び帯電防止作用が発揮されるので、これを皮革おる
いは木彫品を含む木質品及び代用皮革に対して使用した
場合には長期間に亘って黴の発生を防止し、また、埃の
付着を極力防止する。

［実施例］以下、実施例に基いて、本発明の艶出し剤組成物をを具
体的に説明する。

実施例１軟化点８０℃のカルナウバ蝋４０ｇと軟化点７０℃の蜜
蝋４０ｇとを重楊煎にて溶解し、これに高粘度（１０，
０００ｃｓｔ、）の直鎖状メチルシリコン油８０ｄを添
加し、撹拌しながら低粘度（５０ｃｓｔ、　）の直鎖状
メチルシリコン油１６０ＩＩｄｌを加え、さらにテレピ
ン油４００ｄを加えた後、最後に１０１ω％ポリアミノ
モノカルボン酸系両性界面活性剤（日本油脂■商品名ニ
アノンＬＧ）水溶液４０ｍ１と水７０ｄを加えて均一に
なるまで撹拌し、全体が均一になったところで重油前か
ら降ろし、撹拌しながら自然冷却し４０℃になった時点
で微量の香料を添加し、ざらに撹拌して全体を均一に混
合し、・乳液状の艶出し剤組成物を得た。

実施例２配合割合を下記の通りにした以外は上記実施例１と同様
にして固形状の艶出し剤組成物を得た。

カルナウバ蝋　　　　　　　　　　４０ｇパラフィン蝋
（６０℃＞　　　　　　　４０９密　　　　　蝋　　　
　　　　　　　　　　４０ｇ高粘度シリコン油（１０，
０ＯＯＣ３ｔ、）　　　４０ａｄ！低粘度シリコン油（
１００Ｃ３ｔ、）　　　、　　５０ａｄ！テレピン油　
　　　　　　　　　　２００＃１１！１０Ｗｔｒポリア
ミノモノカルボン酸（アノンＬＧ）水溶液　　　４０ｒＩｉ香料　　
　　　　　　　　　　　　微量上記実施例１及び２で得
られた各艶出し剤組成物を塗布し磨いておいた木彫品に
ついて、青黴の発生状況を２年間に亘って調べた結果、
上記実施例１及び２の艶出し剤組成物を塗布したものは
青黴の発生が全く認められず、塗イ［シなかった木彫品
については青黴の発生が著しく、両者の間に明らかな差
があった。

また、鞄、靴等についても、その光沢が他よりもはるか
に優れ、かつ、埃が付着し難く、靴箱の中においても長
期間に亘って黴の発生や埃付着を効果的に防止すること
かできた。

［発明の効果］本発明の艶出し剤組成物は、毒性が少なく安全であって
殺菌力の強いポリアミノモノカルボン酸が配合されてい
るので、単に艶出し効果を有するだけでなく、青黴菌、
クモノス菌その他の微生物の付着生存を許さず、その効
力は長期間に亘って持続する。

加うるに、ポリアミノモノカルボン酸には優れた帯電防
止性能があるため、被塗装材表面に！！１！埃の付着が
少なく、清潔に保つことができる。

なお、本発明の艶出し剤組成物は皮革製品や代用皮革等
に対する浸透性が良好であり、これを塗布することによ
り素材を柔軟にすることができ、また、そのｌ）Ｈが６
．０〜６．３であるので皮革のケラヂン繊維やコラーゲ
ン繊維の保護にも役立つものである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ワックス類及び油類を主成分とする艶出し剤組成
物であり、防黴剤及び／又は帯電防止剤としてポリアミ
ノモノカルボン酸類を含有することを特徴とする艶出し
剤組成物。
（２）ポリアミノモノカルボン酸類が１〜１５重量％の
範囲内で配合されている特許請求の範囲第１項記載の艶
出し剤組成物。
（３）油類がテレピン油とシリコン油の混合油である特
許請求の範囲第１項又は第２項記載の艶出し剤組成物。
（４）シリコン油が高粘度シリコン油と低粘度シリコン
油の混合油である特許請求の範囲第３項記載の艶出し剤
組成物。