JPS6354060B2 - - Google Patents

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JPS6354060B2
JPS6354060B2 JP830381A JP830381A JPS6354060B2 JP S6354060 B2 JPS6354060 B2 JP S6354060B2 JP 830381 A JP830381 A JP 830381A JP 830381 A JP830381 A JP 830381A JP S6354060 B2 JPS6354060 B2 JP S6354060B2
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JP
Japan
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corrosion resistance
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machinability
case
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JP830381A
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English (en)
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JPS57123961A (en
Inventor
Kenichi Shimodaira
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、量産的にダイキヤスト成形を可能な
らしめる鋳造性の優れた低融点、非磁性で、快削
性を有する耐食合金に関するものである。 本発明は各種機械部品用材その他に巾広く使用
可能であるが、本明細書は、携帯時計用外装部品
(時計側、バンド等)等の装飾外装部品を中心に
述べる。 従来金属製品の成形方法の中で最も成形時間が
短く、多数個取りが要易で、成形後の寸法精度に
優れ、かつ成形形状、デザイン上での自由度の高
い事は公知であり、すでに低融点合金である亜
鉛、アルミ、黄銅等のダイキヤスト成形品は市場
で巾広く実用化されており、携帯時計用外装部品
も例外ではない。 しかし、オーステナイト系ステンレス鋼等の高
耐食性合金のダイキヤスト化は、その高融点のた
め金型寿命が低く、いまだ量産ベースでの実用化
がなされていないのが現状である。 本発明は、かかる問題点に鑑み、携帯時計用外
装部品の高耐食性、鏡面光沢性、非磁性、快削性
等の要求品質をそこなう事なく、鋳造性、金型寿
命を大巾に改良し、量産ベースでのダイキヤスト
成形を可能にした新規な高耐食合金を提供せんと
するものである。 上記目的のため本発明は、いずれも重量比で、
C0.015〜0.08%、Si0.05〜2.0%、B0.001〜1.0%、
Mn10.0〜30.0%、Cr16.0〜40.0%、Ni8.0〜40.0
%、Co0.1〜6.0%、Mo0.5〜3.0%、又はW0.6〜
4.8%、Mo+Wで0.54〜3.7%、Cu0.75〜3.0%も
添加し、さらにCa、Pb、S、Se、Te、Biを単独
又は複合で添加し、単独の場合Caは0.005〜0.2
%、Pb、S、Se、Te、Biは0.01〜0.5%、複合の
場合0.005〜1.0%として、快削性向上をねらつて
も良く、残部Fe及び不可避的不純物からなるも
のである。 本発明は赤熱脆性による鋳造割れ防止のために
Coを添加し、鋳造性改良と低融点化の目的で、
Mnを多量に添加し、これによる耐食性の低下を
Mo、W、Cuによつておさえ、かつ切削性改良の
ため、Ca、Pb、S、Se、Te、Biを添加した事を
特徴とする。 次に本発明鋼の各種成分について説明する。 (イ) 炭素について 炭素は、材料強度の向上と鋳造性に対しては
多いほど有効であるが、0.08%より多い場合、
結晶粒界への炭化物の析出による耐食性の低下
が著しく、0.015%未満では、溶湯の流動性が
悪く、キヤビテイへの充填不足となる。 (ロ) ケイ素について ケイ素は脱酸効果があり、耐食性、特に耐硫
化性に効果的であるとともに、湯流れ性、鋳造
クラツク等に効果大であるが、多量の添加はシ
グマ相を形成させ、鏡面光沢性を劣化させる。
このため上限を2.0%とし、下限を0.05%とす
る。 (ハ) Bについて Bは、湯流れ性を良好とさせ、かつ鋳造割れ
を防止する効果があるが、粒界を腐食する硝酸
等に対しては、耐食性を低下させる要因となり
900℃以下の温度でFe2B、Ni2Bなどとして微
細析出し、鏡面光沢性の低下をまねく。このた
め上限を1.0%とし、下限を0.01%とする。 (ニ) Mnについて Mnは脱酸ならびに低融点化に寄与し、かつ
オーステナイト生成元素としてNiの効果のほ
ぼ1/2の効果があるが、多量の添加は耐食性へ
の悪影響が大である。本発明においては、Cr
による融点の低下と高耐食化もひとつのねらい
としており、この場合のCrの増加によるフエ
ライト化傾向をMnで抑制する。Mn量が10%
未満の場合、低融点化の効果が少なく、かつ高
Crの場合のフエライト化抑制効果が少なく、
30%をこえると耐食性が低下する。 (ホ) Crについて Crはステンレス鋼にはかかせない元素であ
るが、本発明においては、特にCr増による効
果として、低融点化、高耐食化、さらにMnに
よる耐食性低下防止効果をねらいとしている。
16%未満では所望の耐食性が得られず、40%を
超えて含有すると鋳造性が劣化するとともに、
シグマ相の析出を促進し、鏡面光沢性と切削性
を低下させる。 (ヘ) Niについて Niはオーステナイト系ステンレス鋼には必
須の元素であり、本発明においては、Crの増
加によるフエライト化防止及びMn増加による
低耐食化防止の効果がある。8%未満ではフエ
ライト化防止効果がなく、40%を超えると金型
寿命を低下させる。 (ト) Coについて 母相の固溶硬化に貢献し、高温における強度
を向上させるため、射出直後の製品割れ発生を
防止し、さらに耐硫化性、耐酸化性を向上させ
る。添加量が0.1%未満では強度向上にあまり
効果がなく、6%を越えると金型耐命を低下さ
せるため、これを上限とする。 (チ) Moについて Moは、硫酸、塩酸、リン酸、酢酸等の酸に
対する耐食性とともに、孔食、すき間腐食等に
対して非常に優れた特性を与える元素であり、
本発明ではMnの多量添加に対する耐食性低下
防止効果をねらいとしている。このため最少量
0.5%を必要とする。またMoはフエライト生成
元素であり、Moの多いデルタフエライトは耐
食性を低下させる可能性があり、磁性の問題も
ある。フエライト発生をおさえられる範囲での
最大量が3.0%である。最適には0.8〜1.8%であ
る。 (リ) Wについて WはMoと同様な目的で添加するが、同様な
効果を与えるにはMoの1.2〜1.6倍の割合で、
Moの全部又は一部を代用する事が可能のた
め、Moと同様な理由で単独では0.6〜4.8%、
複合で0.54〜3.7%とする。またこの上限を越
えた場合、シグマ相が発生し、鏡面光沢性を阻
害する。 (ヌ) Cuについて CuはMo(又はW)と共に添加する事で、こ
れらの成分の耐食性に与える効果を増加せしめ
特に硫酸の様な還元性環境の中での腐食に対す
る抵抗の援助となる。0.75%未満ではその効果
が無く、3%をこえる添加は逆に耐食性を低下
させる。 (ル) Ca、Pb、S、Se、Te、Biについて これらは切削性に寄与する成分であり、特に
本発明合金のごとく、低速重切削を行なうもの
については被削性向上に有効であり、単独添加
でも2種以上の複合添加でもその効果がある。
単独添加の場合Caは0.005%以上0.2%まで、
Pb、S、Se、Te、Biは0.01%以上0.5%までと
する。いずれもこの割合以下では切削性向上が
なく、これを超えた場合耐食性、鏡面光沢性に
悪影響を及ぼし不具合である。また2種以上の
複合添加の場合0.005%以下では効果がなく、
1%を超えると同様な悪影響を及ぼすため、上
限を1%とした。 次に本発明の実施例について説明する。
【表】 第一表に示す19種類の材料をそれぞれ800Kgづ
つ、高周波にて溶解し、型締め圧80tonのダイキ
ヤストマシーンを用い、タングステンとモリブデ
ンの焼結合金の携帯時計ケース用キヤビテイによ
り、それぞれ5000シヨツトづつ試作した。これを
すべて切削、研摩工程を終えて、携帯時計ケース
完成品とし、耐食性、鏡面光沢性、切削性、鋳造
欠陥、磁性等について検査し、第二表を得た。
【表】 なお、すべてのサンプルは鋳造後、還元性雰囲
気にて温度1150℃、2時間の保持後水冷したもの
を用いた。 金型寿命は、ケース機械落部コーナーR10/100
mmのキヤビテイ凸部に発生するヒートチエツクの
高さが、5/100mmの高さを越えた場合とする。鋳
造歩留りは、金型寿命に達するまでのシヨツト数
を分母とし、充填不足、湯ジワ発生、引け巣発
生、カジリ発生、ゲート断面部異常ピンホール発
生等の鋳造上り外観不足品を分子として割合を算
出した。切削性は切削速度145m/min、切込深
さ3mm、送り速度0.2mm/回転、乾式切削でケー
ス裏斜面切削を超鋼バイトで行ない、バイト刃先
の摩耗量を測定し、SUS304鋼の値を100とした
場合の指数で被削性の目安とした。鏡面光沢性
は、鋳肌を1200#メツシユのSiCザラツ研摩にて
10/100mmの研摩しろで研摩し、次に3000回転のバ
フ研摩で3/100mm研摩し鏡面出し後の良品率で判
定した。耐食性は当社内規格の50℃の人工汗にケ
ース完成品200ケを、72H全浸漬し、変色発生品
の数量をカウントし良品率を算出した。磁性につ
いては、ケース完成品に水晶振動子を有するアナ
ログ時計のムーブメントを装填して、時計完成品
とし、これに40ガウスの外部磁界を与え、ムーブ
メントの止まりの発生・歩度への影響の有無にて
判定した。硬度はマイクロビツカース硬度計100
gr加重にて測定、耐衝撃性は、時計完成品100
個を地上3mからコンクリート面へ自然落下させ
全数防水試験を行ない、防水不良となる割れ、欠
け等の破損品の発生数から良品率を算出した。 以上のごとく、本発明により、耐衝撃性、磁
性、耐食性、鏡面光沢性そこなう事なく、大巾な
融点の低下と、金型寿命の向上が可能となり、か
つ鋳造歩留りを向上させる事ができた。また快削
成分の添加により、切削性の大巾な向上が可能と
なつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 いずれも重量比で、C0.015〜0.08%、Si0.05
    〜2.0%、B0.001〜1.0%、Mn10.0〜30.0%、
    Cr16.0〜40.0%、Ni8.0〜40.0%、Co0.1〜6.0%
    Mo又はWを単独又は複合で添加し、単独の場
    合、Mo0.5〜3.0%、W0.6〜4.8%、複合の場合
    0.54〜3.7%、Cu0.75〜3.0%、残部Fe及び不可避
    的不純物から成る事を特徴とするダイキヤスト用
    耐食合金。 2 いずれも重量比で、C0.015〜0.08%、Si0.05
    〜2.0%、B0.001〜1.0%、Mn10.0〜30.0%、
    Cr16.0〜40.0%、Ni8.0〜40.0%、Co0.1〜6.0%
    Mo又はWを単独又は複合で添加し、単独の場合
    Mo0.5〜3.0%、W0.6〜4.8%複合の場合0.54〜3.7
    %、Cu0.75〜3.0%、Ca、Pb、S、Se、Te、Bi
    を単独又は複合で添加し、単独添加の場合Caは
    0.005〜0.2%、Pb、S、Se、Te、Biは0.01〜0.5
    %、複合の場合0.005〜1.0%、残部Fe及び不可避
    的不純物から成る事を特徴とするダイキヤスト用
    耐食合金。
JP830381A 1981-01-22 1981-01-22 Corrosion resistant alloy for die casting Granted JPS57123961A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0225727A (ja) * 1988-07-14 1990-01-29 Satake Eng Co Ltd 自主検定装置

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