JPS6353278B2 - - Google Patents

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JPS6353278B2
JPS6353278B2 JP16275782A JP16275782A JPS6353278B2 JP S6353278 B2 JPS6353278 B2 JP S6353278B2 JP 16275782 A JP16275782 A JP 16275782A JP 16275782 A JP16275782 A JP 16275782A JP S6353278 B2 JPS6353278 B2 JP S6353278B2
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JP
Japan
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nickel
plating
phosphorus
phosphorus content
film
Prior art date
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Expired
Application number
JP16275782A
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English (en)
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JPS5950190A (ja
Inventor
Mitsuaki Atobe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はリン含有率が高く且つ非磁性で、さら
に高耐食性で高速電着性を有し、しかも鏡面被膜
を産み出す電解ニツケルリン合金メツキ浴に関す
るものである。
従来の電解ニツケルリン合金メツキはリン含有
率が低く、特に耐食性が要望される分野での使用
には限界があつた。リン含有率を上げれば析出速
度が非常に遅くなるため、リン含有率限界が、14
〜15%であるため一般に析出物のリン含有率は12
%以下であり、非磁性率の低いものであつた。磁
気を帯びないようにするには、リン含有率を15%
以上とすることが絶対必要条件である。又、外観
においてクモリ等が多く発生し、高級装飾品には
不向きで特に水素発生等によるピツトが多発し
た。
先行技術としては、類似のものとして、特開昭
52−63034号公報に、スルフアミン酸ニツケルに
次亜リン酸塩又は亜リン酸塩を使用する記載が見
られ、スルフアミン酸ニツケル浴が特徴とする高
電流をかけて高速メツキが可能なことが知られて
いる。しかし、この先行技術に開示されているメ
ツキ浴の組成では、リンをメツキ皮膜中に15%以
上含有させることは不可能である。そのため非磁
性のメツキ皮膜が得られず、また、リンの含有率
も低いことから、耐食性、耐薬品性も劣る欠点を
有していた。
これに対し、本発明は、電流密度をあげて高速
度メツキをさせながら、メツキ皮膜中のリン含有
率を15%以上に高めて、非磁性、高耐食性、高耐
薬品性、高電着性、鏡面を有する皮膜を得るため
のニツケルリン合金メツキを与えるものである。
なお、本浴においてニツケルの供給源となるニ
ツケルイオンは、高い溶解度を持ち且つ高速度メ
ツキのできるスルフアミン酸ニツケルを用いた。
濃度は300〜500g/である。300g/以下の
場合は電着速度の低下と、高電流密度付加が難し
い。500g/をこえると金属分が多くなり光沢
がでにくい。ニツケル陽極の溶解を行うために塩
酸ニツケルを用いることが好ましい。ニツケル極
板を用いない場合は必ずしも必要としない。PH緩
衝剤としてはホウ酸40〜50g/でニツケルリン
皮膜の黒色化を白色化に向かわせた。ホウ酸50
g/以上では沈澱が起こる。また、40g/未
満ではPHが変わりやすく、析出物が安定した緻密
なものとなりにくい。リン供給源としては亜リン
酸を用いると、10〜70g/で安定して皮膜中の
リン含有率が15%上のものを得ることが可能にな
つた。亜リン酸は40g/未満では析出膜のリン
含有率が充分でなく、70g/をこえるとメツキ
液を不安定にする。EDTAは20〜60g/添加
したことによつてピツトがいちじるしく減少し、
クモリのない鏡面光沢が得られた。EDTA60
g/以上添加した場合、浴不安定となり沈澱を
おこすことがある。また、20g/未満ではピツ
トも多く、クモリも発生しやすい。さらにピツト
防止剤としてラウリル硫酸ナトリウムは、0.05〜
0.2g/であり、0.2g/以上の添加は泡立ち
が多すぎるため目的にそぐわない。0.05g/未
満では、ピツトの防止効果が少ない。リン酸30〜
60g/添加により、リン含有率を増加させるこ
とができた。60g/以上の場合、酸性度が強す
ぎ、メツキする品物を荒らすことになり、またピ
ツトも増加する。30g/未満では析出膜のリン
含有率が低下する。
以下実施例によつて説明する。
実施例 1 シンチユウで作られた時計ケース側に脱脂等の
前処理を行い、スルフアミン酸ニツケル450g/
、塩化ニツケル30g/、ホウ酸45g/、亜
リン酸40g/、リン酸40g/、EDTA30
g/、ラウリル硫酸ナトリウム0.1g/から
なるニツケルリン合金メツキ浴においてPH0.8、
浴温60℃、電流密度6A/dm2、回転攪拌を用い
て10分間で4μmのメツキを施した。さらに水洗を
行つたのち所定の方法で約0.15μmのロジウムメ
ツキをした。通常ニツケルメツキ+ロジウムメツ
キの場合電気化学腐食が起こり、耐食性に難があ
るため、ニツケルとロジウムのメツキ被膜間にパ
ラジウムのような貴金族メツキを施す。13%以下
のリン含有率をもつニツケルリン合金メツキにお
いても直接ロジウムメツキにより、人工汗による
耐食性試験で満足なデータを得られない。
本方法によるメツキ法の場合、リン含有率が15
%以上であり、人工汗による耐食性試験において
パラジウムを使用したものより、秀れていた。ま
た、ピツト、クモリ等のメツキ異常もまつたくな
い鏡面状態が得られ、これだけの高含有リンにお
いて4μm/10分という値が得られた。折り曲げ試
験により密着性を評価したがこれもまつたく問題
はなかつた。スジ目の光りすぎをおさえ、白メツ
キとしての高級感がでた。
実施例 2 時計用輪列部品のカナ(素材:炭素鋼)を脱脂
等の前処理を行つたのち、スルフアミン酸ニツケ
ル400g/、ホウ酸45g/、亜リン酸50g/
、リン酸50g/、EDTA40g/、ラウリ
ル硫酸ナトリウム0.2g/からなるニツケルリ
ン合金メツキ浴において、PH0.78、温度65℃、電
流密度0.2A/dm2、1分間回転攪拌を用いてフ
ラツシユメツキを行なつた。炭素鋼に通常ニツケ
ルメツキを行なつた場合、耐食性の問題があつた
が今回のニツケルリン皮膜(リン含有率17%)を
人工汗で試験したところ従来の約5倍以上の耐食
性を示した。又、カナの滑りもニツケル皮膜の場
合と比べて向上していることがわかつた。
実施例 3 メツキ浴組成として、スルフアミン酸ニツケル
350g/、塩化ニツケル30g/、ホウ酸45
g/、亜リン酸50g/、リン酸40g/、ラ
ウリル硫酸ナトリウム0.05g/、EDTA20g/
を用い、浴温65℃、電流密度2A/dm2、メツ
キ時間10分および陰極として黄銅板の条件下とし
てメツキを行い、厚み1.0μmの鏡面光沢の被覆物
を得た。皮膜中のリン含有率は1.65%で人工汗に
よる耐食性、硝酸等による耐薬品性、折り曲げ試
験による密着性は良好であつた。
実施例 4 スルフアミン酸ニツケル450g/、塩化ニツ
ケル30g/、ホウ酸45g/、亜リン酸40g/
、リン酸40g/、EDTA30g/、ラウリ
ル硫酸ナトリウム0.1g/からなるニツケルリ
ン合金浴(PF0.8)にニツケル板を陽極とし、黄
銅製の時計ケースを陰極として配置し、浴温60
℃、電流密度4A/dm2の条件下に10分間時計ケ
ースに電気メツキを行つた。さらに通常の方法に
より金メツキを3μm施した。得られた析着物は鏡
面光沢を有し、スジ目の光ぐあいを落とし高級感
がでた。耐食性もニツケル使用の場合の4〜5倍
以上向上した。この時のニツケルリン合金皮膜の
厚みは2μmで折り曲げ試験による密着性も良好で
あつた。
以上の通り、本発明によれば、少なくともスル
フアミン酸ニツケル、ホウ酸、亜リン酸、リン
酸、EDTA、ラウリル硫酸ナトリウムを所定の
割合で溶解させた電解ニツケルリン合金メツキ浴
であるので、 (1) スルフアミン酸ニツケル浴特有の高電流密度
で高速メツキとしても、クモリの発生のない鏡
面光沢のリンを15%以上の極めて高い水準で含
有したメツキ皮膜を得ることができ、また非磁
性で、耐食性、耐薬品性にすぐれ、また折曲げ
試験でも剥離することのない密着性のよいメツ
キ皮膜を得ることができる。
(2) また、リン含有率の高いことから、例えば磁
気が帯びることを嫌う時計などの摺動部品に
も、磁気が帯びないので安心して使用できる。
さらに、リン含有率を高めたことにより、熱
処理によつて、従来のニツケルリン合金メツキ
によるメツキ皮膜よりも硬度の高い非磁性のメ
ツキ皮膜とすることが期待できる。
などの効果を有する。
したがつて、耐食性、耐薬品性を要望する分
野、貴金族メツキの下付け用として及び非磁性が
要求される分野など幅広い用途に適用できるもの
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくともスルフアミン酸ニツケル300〜500
    g/、ホウ酸40〜50g/、亜リン酸40〜70
    g/、リン酸30〜60g/、EDTA20〜60
    g/、ラウリル硫酸ナトリウム0.05〜0.2g/
    とからなることを特徴とする電解ニツケルリン
    合金メツキ浴。
JP16275782A 1982-09-17 1982-09-17 電界ニツケルリン合金メツキ浴 Granted JPS5950190A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16275782A JPS5950190A (ja) 1982-09-17 1982-09-17 電界ニツケルリン合金メツキ浴

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16275782A JPS5950190A (ja) 1982-09-17 1982-09-17 電界ニツケルリン合金メツキ浴

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Publication Number Publication Date
JPS5950190A JPS5950190A (ja) 1984-03-23
JPS6353278B2 true JPS6353278B2 (ja) 1988-10-21

Family

ID=15760659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16275782A Granted JPS5950190A (ja) 1982-09-17 1982-09-17 電界ニツケルリン合金メツキ浴

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Families Citing this family (6)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Publication number Publication date
JPS5950190A (ja) 1984-03-23

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