JPS635275B2 - - Google Patents

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JPS635275B2
JPS635275B2 JP56170824A JP17082481A JPS635275B2 JP S635275 B2 JPS635275 B2 JP S635275B2 JP 56170824 A JP56170824 A JP 56170824A JP 17082481 A JP17082481 A JP 17082481A JP S635275 B2 JPS635275 B2 JP S635275B2
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JP
Japan
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platen
cam
printing
unit
spring
Prior art date
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Application number
JP56170824A
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English (en)
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JPS5798379A (en
Inventor
Toshio Kurihara
Nagao Mizutani
Yasuo Oogawara
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP17082481A priority Critical patent/JPS5798379A/ja
Publication of JPS5798379A publication Critical patent/JPS5798379A/ja
Publication of JPS635275B2 publication Critical patent/JPS635275B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はデータ処理装置の印字機に関するもの
であり、厚さの異る被印字体を容易に着脱し得る
と共に良好な印字品質を得ることのできる印字機
を提供せんとするものである。従来、前記要望を
満足させる印字機としては、タイプバー方式のも
の、あるいはシングルエレメント方式のものがあ
るが、いずれも印字速度が遅い事が欠点とされて
いる。此処に於いて、表出文字種類数が多く、印
字速度が速く、騒音が少なく、且つ廉価である印
字機として、ワイヤーインパクト式ドツトマトリ
ツクス方式を挙げることができるが、ワイヤーイ
ンパクト式ドツトマトリツクス方式においては、
印字ヘツドと被印字体の表面、即ち印字面との間
隙を0.3mm〜0.6mm程度に保つ必要があり、厚さの
異る被印字体、即ち単一伝票あるいは数枚重ねの
複写伝票のいずれにも印字を行うことは困難であ
る。斯る欠点を解消すると共に被印字体の着脱を
容易に行うことのできる手段として被印字体の着
脱時及び改行時には、プラテンを後退させて被印
字体を解放し、印字時にはプラテンを前進させ
て、印字面を印字適正位置に保つための受部材
に、該印字面を押接する構造は、既に特願昭49−
90637号によつて説明されている。而るに該特願
昭49−90637号の説明によれば、プラテンを印字
体に対し近接、離間動作を行うように駆動する原
動手段としてソレノイドを用いている。従つてプ
ラテンが被印字体を受部材との間に挾持する際の
プラテンの速度が大きくなり、従つて被印字体が
感圧紙である場合には不慮に発色する虞れがあ
る。また該挾持状態を保持するために原動手段の
ソレノイドに通電しておくことは、消費電力が大
きい、ソレノイドの発熱量が大きい等の欠点があ
る。
本発明は上記事柄に鑑み発明されたもので、本
発明の目的とするところは、ワイヤーインパクト
式ドツトマトリツクス方式、感熱式、放電式、イ
ンクジエツト方式、一斉印字方式等印字体と被印
字体の印字面とが接近あるいは接触して印字を行
うような印字方式において、厚さの異なる被印字
体に高い印字品質の印字を行うことが可能であ
り、感熱紙に不慮の発色の虞れがなく、且つ消費
電力および発熱が少ない印字機を得ることにあ
る。上記目的を達成するための本発明の要旨とす
るところは、プラテン駆動手段によりプラテンを
受部材に近接させ、プラテン上の被印字体の印字
面を受部材に押しつけて印字体により印字を行
い、プラテン駆動手段によりプラテンを受部材か
ら離間させて被印字体搬送手段により被印字体の
搬送を行う印字機において、前記プラテン駆動手
段がプラテン押上げカムと、該プラテン押上げカ
ムが前記プラテンを押上げる方向に該プラテン押
上げカムを付勢するプラテン押上げカム復帰ばね
と、前記プラテン押上げカムを前記プラテン押上
げカム復帰ばねの付勢力に抗して駆動する原動手
段と、該原動手段の駆動力を前記プラテン押上げ
カムに伝達する伝動手段とにより構成されている
ところにある。
以下、本発明をワイヤーインパクト式ドツトマ
トリツクス方式の印字機に応用した実施例を図面
に基づいて詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例の全体の外観を示す
概略図である。第2図は第1図の内部構造を示す
内部構造説明図である。第3図は第2図の構造の
動作状態を示す動作説明図であり、第4図は第3
図の断面図である。第5図はプラテン部分の詳細
図で、第6図はプラテン錠止レバーの動作状態を
示す第3図の断面図である。
第1図において、1は枠体で、本装置の構造の
基体を成している。2はこの装置の原動機となる
電動機で枠体1の1部1aに取付けられており、
リード線2aにより駆動電源(図示せず)に接続
されており、該リード線2aに電圧が印加される
と回転出力軸2b(第2図)は矢印の方向に回転
するように構成されている。3は歯車Aで前記電
動機2の回転出力軸2bに固着されている。4は
用紙台で、後記するプラテン左ユニツト50が作
動する空間を有する被印字体7の案内部材であり
枠体1に固着されている。5は受部材で、被印字
体7の印字面を印字ヘツド8に対して一定距離に
保つための位置決め部材であり、枠体1に固着さ
れている。6は用紙ガイド(第3図参照)で、印
字行と直角に設けられた被印字体の挿入案内部材
であり用紙台4に固着されている。7は被印字体
でこの印字機によつて印字さるべき印字用紙で、
第3図に示す図例では銀行等の通帳を表わし、中
央部に折返し部7aを持つている。8は印字体で
被印字体7に印字を行うための部材で、ワイヤ
ー・インパクト式ドツトマトリツクス方式の印字
ヘツドであり、キヤリツジ(図示せず)に固着さ
れており、該キヤリツジはカイドレール(図示せ
ず)により印字行方向に走行自在に保持されると
共に、該走行のための駆動手段(図示せず)に連
結されている。9は伝動軸で枠体1により回動自
在に支承されている。10はばね(図示せず)を
用いた所謂スプリングクラツチで伝動軸9に固着
され、入力端となる歯車B10aを伝動軸9と同
軸上に回転し得るように支承しており、該歯車B
10aは前記歯車A3に噛合い、電動機2の回転
出力軸2bの回転に伴つて回転するようになつて
おり、また同軸上には、該歯車B10aに隣接し
て、制御端となる2個の爪を有する爪板10bを
回動可能に支承している。更に図示されていない
が、ばねが歯車B10aからの突出軸と伝動軸9
に固着された軸にまたがつて巻付けられており、
歯車A10a側の一端は爪板10bに固定され、
伝動軸側の一端は、伝動軸に固着された軸に固定
されている。即ち、電動機2の回転出力軸2bの
回転に伴つて歯車B10aが回転している際に爪
板10bの回転を阻止すると、歯車B10aの回
転は伝動軸9に伝わらず、爪板10bの阻止を解
除すると、歯車B10aの回転は前記ばねの緊締
力によつて伝動軸9に伝わり、伝動軸9は歯車B
10aと一体となつて回転するように構成されて
いる。11はクラツチトリガー軸で枠体1の一部
1aに植立されている。
12はトリガーレバーで、前記クラツチトリガ
ー軸11に揺動自在に嵌合され先端部にスプリン
グクラツチ10の爪板10bを係止するための曲
げ部12aが形成されており、中央部には、トリ
ガーレバー12本体を外部から操作するための操
作ピン12bが植立されている。13はトリガー
レバー復帰ばねで、一端に枠体1に他端がトリガ
ーレパー12に懸架されて居り、トリガーレバー
12の曲げ部12aが爪板10bに係合する方向
に付勢している。14はトリガーソレノイドで枠
体1に固着されて居り、コイル14aのリード線
14bに電圧が印加されると、アーマチユア14
dはアーマチユア軸14cを回動中心として揺動
し、コイル14a側に吸着されるように構成さ
れ、アーマチユア14dの先端に形成された溝は
トリガーレバー12の操作ピン12bに遊嵌され
ており、前記トリガーレバー復帰ばね13により
前記吸着方向と反対の方向に付勢され、ストツパ
ー(図示せず)に当接している。15はウオーム
で伝動軸9に固着されている。16はカム軸で、
枠体1により回動自在に支承されている。17は
ウオームホイールで、カム軸16に固着されてお
り、前記ウオーム15と噛合い、前記伝動軸9の
回転に従つてカム軸16を回転させるように構成
されている。18は回動カムで、同形の回動カム
18aと共に互に60゜ずらして、カムブツシユ1
8bと結合ピン18cとによつて固着され更にカ
ムブツシユ18bはカム軸16に嵌着され、カム
軸16と共に回転するように構成されている。1
9は検知補助部材基板で、ブツシユ19aを介し
てカム軸16に固着され前記回転カム18と一体
となつて回転するように構成されている。20,
22は磁石で、検知補助部材基板19のデイスク
面に180゜間隔にそれぞれ結合ピン21,23によ
つて固着されている。24はプラテン位置検知部
材ホルダーで枠体1に固着されている。25,2
6はリードスイツチで、プラテン位置検知ホルダ
ー24に取付けられており、リードスイツチ2
5,26の各一方の端子を互に結合してリード線
27とし、制御回路(図示せず)に接続してい
る。またリードスイツチ25,26の各他方の端
子からは、それぞれリード線28,29を介して
制御回路(図示せず)に接続している。30はプ
ラテン押上げカム軸で、枠体1の一部1cに固着
されている。31はプラテン押上げカムで、プラ
テン押上げカムブツシユ32に固着され、該プラ
テン押上げカムブツシユ32は、前記プラテン押
上げカム軸30に揺動自在に嵌入されている。ま
たプラテン押上げカム31は、一端にフオローロ
ーラー33がローラー軸34によつて回転自在に
取付けられており、他の一部には後記する揚動ロ
ーラー45を押上げるためのカム部31aが形成
されている。35はプラテン押上げカム復帰ばね
で、一端は前記プラテン押上げカム復帰ばねの他
端は、枠体1の一部1eに懸架されており、プラ
テン押上げカム31を矢印方向に付勢し、前記フ
オローローラー33を前記回動カム18に当接せ
しめている。36は板ばねで、一端は枠体1の1
部1cの一端に挾持板37で挾み結合ピン38で
取付けられ、他端は揚動板43の一端に挾持板4
1でで挾み結合ピン42で取付けられ、中央部は
両面より挾持板39で挾み結合ピン39で圧着挾
持されている。前記枠体1の一部1cの他端と揚
動板43の他端との間においても板ばね36が同
様の構造で取付けられている。更に揚動板43に
は揚動ローラー軸44が植立され、該揚動ローラ
ー軸44には、揚動ローラー45が回転自在に取
付けられている。46はプラテン支持板で前記揚
動板43に結合ピン47で固着されている。48
はばね掛けピンで、前記プラテン支持板46に植
立されている。49はプラテン復帰ばねで、一端
は前記ばね掛ピン48に、他端は枠体1の一部1
dに懸架されており、プラテン支持板46と、揚
動板43の結合体を付勢し、揚動ローラー44が
プラテン押上げカム31のカム部31aに押接さ
れている。50はプラテン左ユニツトで、前記プ
ラテン支持板46に取付けられており、第4図に
示した状態即ち前述のプラテン支持板46の位置
においては、その上面、即ち被印字体押接面は、
用紙台4の上面と同一平面となつており、一端に
は、ばね掛ピン51が植立されている。また下方
にはプラテン補助体52が固着されている。53
はプラテン右ユニツトで、一端にばね掛ピン54
が植立され、下方にはプラテン補助体55が固着
されている。前記プラテン右ユニツト53の結合
体は、先に述べたプラテン左ユニツト50の結合
体と同様に別の駆動機構及び支持機構に接続さ
れ、前記回動カム18aの駆動力により駆動され
るように構成されており、プラテン左ユニツト5
0の上面即ち被印字体押接面は、前記プラテン右
ユニツト50の上面と同一平面となつている。5
6は中央プラテンユニツトで、ガイド板A60と
ガイド板B61の角穴の中にわずかな間隙を持つ
て遊嵌され、ガイド板A60を支えるための支え
ピン57とばね掛ピン58が植立され、下面に
は、位置決め体59が固着されており、ガイド板
A60とガイド板B61の両端は、それぞれプラ
テン左ユニツト50とプラテン右ユニツト53の
一端をその角状切込の間にわずかな隙を持つて遊
嵌し、プラテン左ユニツト50とプラテン右ユニ
ツト53と各プラテン補助体52,55と共働し
て、中央プラテンユニツト56が上・下方向に直
進可能に且ついずれの方向にも傾かないように案
内している。62は左プラテンばねで、プラテン
左ユニツト50のばね掛ピン51と、中央プラテ
ンユニツト56のばね掛ピン58との間に懸架さ
れている。63は、右プラテンばねでプラテン右
ユニツト53のばね掛ピン54と中央プラテン5
6のばね掛ピン58との間に懸架されている。図
示されていないが、それぞれ各対称の位置にも同
様に懸架され、都合4本のプラテンばねは、共働
して、中央プラテンユニツト56を上方向に付勢
し、位置決め体59はプラテン補助体52,55
に当接し、中央プラテンユニツト56の上面即ち
被印字体押接面は、前記プラテン左ユニツト50
とプラテン右ユニツト53の各上面と同一面とな
つている。即ち、中央プラテンユニツト56は、
両脇のプラテンユニツトが同一平面であれば、同
一平面となるが、どちらか一方のプラテンユニツ
トが下がると、中央プラテンユニツト56は、下
つた方のプラテンユニツトに押し下げられると共
に、中央プラテンユニツト56の被印字体押接面
を強く下方に押すことにより、中央プラテンユニ
ツト56は4本のプラテンばねに抗して押し下げ
られるように構成されている。
64は中央プラテンユニツト錠止レバーで、錠
止レバーブツシユ65に嵌着され、該錠止レバー
ブツシユ65は枠体1の一部1aに植立された錠
止レバー軸66に回動自在に支承されている。
また中央プラテンユニツト錠止レバー64は、
一端に曲げ部64aが形成され、他端には錠止部
64bが形成され、該錠止部64bの近傍にばね
掛部64cが形成されており、該ばね掛部64c
と、枠体1の一部1fに植立されたばね掛ピン6
7との間に錠止レバーばね68が懸架され、中央
プラテンユニツト錠止レバー64を時計方向に付
勢しており、曲げ部64aは前記フオローローラ
ー33に当接している。プラテン押上げカム31
が第3図に示す状態即ちプラテン50,53,5
6の上面が用紙台4の上面と同一平面内にある状
態では、中央プラテン錠止レバー64は、第6図
に示す状態即ち錠止部64bは、中央プラテンユ
ニツト56に固着された位置決め体59とわずか
に離れた状態になつている。
次に前記構造に於ける作用を夫々図に基づいて
説明する。縦折通帳の如く印字方面に厚さの異る
被印字体に印字を行う場合、第3図に示す如く、
被印字体7を用紙台4の上面に載せ右端を用紙ガ
イド6に沿わせて挿入すると、図示せぬ用紙送り
装置により所望の位置即ち印字すべき行が印字体
8の走行軌道の直下まで送り込まれる。尚プラテ
ンは中央プラテンユニツト56が前記被印字体7
の厚み変化部7aに対応するように予め設定され
ている。被印字体7が所望の位置に位置決めされ
た後図示せぬ制御回路により、第2図に於ける電
動機2のリード線2aに電圧が印加され回転出力
軸2bは回転を開始する。従つて、回転出力軸2
bに固着された歯車A3も回転し、それに伴い、
スプリングクラツチ10の歯車B10aが時計方
向に回転する。而し、前述の構造説明の如く、ス
プリングクラツチは“断”状態のため、伝動軸9
は回転しない。
続いて、図示せぬ制御回路により、トリガーソ
レノイド14のリード線14bに電圧が印加さ
れ、アーマチユア14dは、アーマチユア軸14
cを回動中心として、コイル14a側に吸引され
て揺動しトリガーレバー12に植立された操作ピ
ン12bを介して、トリガーレバー12をクラツ
チトリガー軸11を回動中心として、トリガー復
帰ばね13の付勢力に抗して揺動せしめる。因つ
て、トリガーレバー12の曲げ部12aは、スプ
リングクラツチ10の爪板10bを解放し、スプ
リングクラツチ10を“繋”状態とする。即ち任
意の時期に、微弱電力で動力を伝達することがで
きると共に、騒音、衝撃もなく、起動することが
できる。スプリングクラツチ10が“繋”状態と
なると前記歯車B10aの回転は、スプリングク
ラツチ10を介して、伝動軸9を回転させ伝動軸
9に固着されたウオーム15を時計方向に回転せ
しめる。
ウオーム15の回転によりウオームホイール1
7および、該ウオームホイール17に固着されて
いるカム軸16は反時計方向に回動する。従つて
カム軸16に固着されている回動カム18,18
aと検知補助部材基板19も共に回動する。
回動カム18の回動に伴いフオローローラー3
3は、その当接部を回動カム18の径大部から径
小部へと移動し、プラテン押上げカム31は、矢
印方向即ち時計方向に回動する。即ち第3図に於
けるプラテン押上げカム31がプラテン押上げカ
ム復帰ばね35の付勢力によつて、時計方向に回
動すると、カム部31aは揚動ローラー45を介
して揚動板43、プラテン支持板46をプラテン
復帰ばね49の付勢力に抗して押し上げ、回動カ
ム18の回動が続行し、18−1の状態となつた時
には、フオローローラー33は33−1の状態とな
り、カム部31aは31a−1、揚動ローラー45
は、45−1の状態となる。上記動作および状態を
第4図に就いて説明すると、カム部31aによつ
て、揚動ローラー45を介して押し上げられる揚
動板43、プラテン支持板46は、枠体1の一部
1cに一端を固着され中央部を挾持板39に挾持
された上下2枚の板ばね36、即ち所謂平行ばね
によつて支持されており、板ばね36は、挾持板
39に挾持されている両端の自由部に於いて曲げ
られている。斯る支持構造のため、支持介在部に
不要な隙間がないので、ガタにより前後左右に振
れることがなく、摺動部がないので、給油の必要
がなく磨耗することがないので耐久性がある。
上記プラテン支持板46に固着されたプラテン
左ユニツト50は、前記プラテン押上げカム31
のカム部31aの押上げ動作により被印字体7を
上面に載せたまま上昇し、被印字体7の左方上面
を受部材5に圧接して停止する。
以上のプラテン左ユニツト50の動作と同様に
プラテン右ユニツト53も、回動カム18aによ
り同時に行われ、被印字体7の右方上面を受部材
5に圧接して停止する。而るに第3図に示す如
く、被印字体7は左方は薄く右方は厚くなつてい
るので自からプラテン左ユニツト50は受部材5
に近接して上方まで上昇するが、プラテン右ユニ
ツト53は、プラテン左ユニツト50に比較し、
受部材5から離れた位置となり下方に留まる。中
央プラテンユニツト56は、該上面が固着された
位置決め体59により、下方のプラテンユニツ
ト、即ちプラテン右ユニツト53の上面より上方
にはなり得ない。但し実際の銀行及び郵便局の通
帳等の段差部即ち折返し部はわずかに下方に突出
するので、プラテン中央ユニツト56の上面は左
プラテンばね62及び右プラテンばね63の付勢
力に抗して相対的に押下げられ、プラテン右ユニ
ツト53の上面より下方に留まる。斯くして、左
右に厚み差のある被印字体7の上面即ち印字面は
同一平面となり、直進する印字体8により印字を
行うことが可能となつたわけである。プラテンが
斯る状態になると、前記回動カム18と一体とな
つて回動する検知補助部材基板19に固着された
磁石20がリードスイツチ26に接近し、リード
スイツチ26の接点を閉じ、リード線27とリー
ド線28間を導通状態とする。即ちプラテンが印
字可能状態となつたことを検知し、リード線27
とリード線28間を導通状態とするという信号と
して制御回路(図示せず)に伝わるわけである。
該信号により制御回路(図示せず)は、トリガー
ソレノイド14のリード線14bに印加されてい
た電圧を停止する。従つてアーマチユア14dと
トリガーレバー12は、トリガー復帰ばね13の
付勢力により復元し、トリガーレバー12の曲げ
部12aは、スプリングクラツチ10の爪板10
bを係止する。よつてスプリングクラツチ10は
“断”状態となり、伝動軸9は直ち回転を停止し、
カム軸16も静止する。また、それと共に制御回
路(図示せず)によつて電動機2のリード線2a
への電圧印加も停止され、電動機2も静止する。
斯かる停止方式によるもので、衝撃、騒音もな
く、適切な時期に直ちに停止させることができる
と共に、プラテン上昇状態即ち印字可能状態がわ
かるので、他の機構との関連動作が保証される。
上記プラテンの上昇運動と共に作動する中央プ
ラテン錠止レバー64の動作を第6図を用いて説
明する。前述の如く、回動カム18の回動に伴い
フオローローラー33は、その当接部を回動カム
18の径大部から径小部へと移動するが、該移動
に従い、中央プラテン錠止レバー64は錠止レバ
ーばね68の付勢力により時計方向に回動し、錠
止部64bが位置決め体59に当接する。従つて
フオローローラー33は、更に下降するが、中央
プラテン錠止レバー64は、該位置に停止する。
一方中央プラテンユニツト56は、上昇を続行
し、前述の如く被印字体7の厚み段差部を受部材
5に圧接した状態で停止する。中央プラテンユニ
ツト56が前記位置にある時の位置決め体59の
位置は、中央プラテン錠止レバー64の錠止部6
4bが前述の当接状態を外れて位置決め体59の
下部に入込むところまでは上昇しない。即ち該状
態では、中央プラテンユニツト56は、中央プラ
テン錠止レバー64によつて錠止されていないの
で、仮に上面より押圧されると、左プラテンばね
62と右プラテンばね63の付勢力に抗して押し
下げることが可能である。而るに、第3図に示す
ように、被印字体7が通帳であるので、中央の折
返し部には、印字を行うことがないので、押圧に
よる印字を行うことも可能である。また第6図に
示すように、被印字体7が薄い単一伝票あるいは
数枚重ねの伝票等、前記通帳よりも薄い場合に
は、中央プラテンユニツト56は、受部材5に近
接するので、位置決め体59は、前述の被印字体
7が通帳である場合よりも上昇し、錠止部64b
が前記位置決め体59の下部に入込み、位置決め
体59の上昇に伴い錠止部64bは右方に喰い込
み、中央プラテンユニツト56が停止し、56−1
の状態となると、位置決め体59は59−1の状態
となり、錠止部64bは64b−1の状態となる。
従つて中央プラテンユニツト56は、被印字体7
の上面を受部材5に圧接した状態で錠止されてい
るので、被印字体7の上面は、受部材5の下面の
位置に於いて、プラテン左ユニツト50、プラテ
ン右ユニツト53、中央プラテンユニツト56の
いずれのプラテンによつて圧接されている箇所も
全て同一平面となり、印字体8による印字に適し
た位置に保持される。従つて、上記いずれの箇所
に於いても印打方式による印字が可能となる。
即ち、位置決め体59に錠止部64bが係合す
ることができるような厚みの被印字体7である場
合には、いずれの箇所にも均一に印字を行うこと
ができる。
続いてリードスイツチ26によりプラテンが印
字可能状態となつたことにより、制御回路(図示
せず)は、印字体8をプラテンの長手の方向即ち
印字行に沿つて走行させ印字動作を行わしめ、印
字体8は被印字体7に印字を行う。
印字動作を終了すると、制御回路(図示せず)
により第2図に於ける電動機2のリード線2aに
電圧が印加され、回転出力軸2bは矢印方向に回
転を開始する。従つて回転出力軸2bに固着され
た歯車A3も回転し、それに伴いスプリングクラ
ツチ10の歯車B10aが時計方向に回転する。
而し、スプリングクラツチは“断”状態のため伝
動軸9は回転しない。続いて制御回路(図示せ
ず)により、トリガーソレノイド14のリード線
14bに電圧が印加されてアーマチユア14d
は、アーマチユア軸14cを回動中心としてコイ
ル14a側に吸引されて揺動し、トリガーレバー
12に植立されて操作ピン12bを介してトリガ
ーレバー12をクラツチトリガー軸11を回動中
心としてトリガー復帰ばね13の付勢力に抗して
揺動せしめる。因つてトリガーレバー12の曲げ
部12aは、スプリングクラツチ10の爪板10
bを解放し、スプリングクラツチ10は“繋”状
態となる。スプリングクラツチ10が“繋”状態
となると前記歯車B10aの回転はスプリングク
ラツチ10を介して伝動軸9を回転させ、該伝動
軸9に固着されたらウオーム15を時計方向に回
転せしめる。ウオーム15の回転によりウオーム
ホイール17および該ウオームホイール17に固
着されているカム軸16は反時計方向に回動す
る。
従つてカム軸16に固着されている回動カム1
8,18aと検知補助部材基板19も共に回動す
る。
回動カム18の回動に伴いフオローラー33は
その当接部を回動カム18の径小部から径大部へ
と移動し、プラテン押上げカム31は矢印と反対
の方向に回動する。即ち第3図に於けるプラテン
押上げカム31が、プラテン押上げカム復帰ばね
35の付勢力に抗して反時計方向に回動させられ
ると、揚動板43、プラテン支持板46は、プラ
テン復帰ばね49の付勢力により揚動ローラー4
5を介してカム部31aに追従しながら下降す
る。回動カム18の回動が続行し、第3図に示す
状態となつた時には、プラテン押上げカム31、
プラテン支持板46、プラテン左ユニツト50も
第3図の状態となる。
以上プラテン左ユニツト50の動作と同様に、
プラテン右ユニツト53も回動カム18aにより
同時に行われる。また中央プラテンユニツト56
は上記プラテン左ユニツト50とプラテン右ユニ
ツト53との相互関係は第3図に示す状態を維持
したまゝ共に下降し、第3図に示す状態となる。
上述の説明は、被印字体7が通帳の如く厚みが
大であり、中央プラテン錠止レバー64が中央プ
ラテンユニツト56を錠止しない場合の動作であ
る。
次に被印字体7が単一伝票の如く厚みが小であ
り中央プラテン錠止レバー64が中央プラテンユ
ニツト56を錠止した場合の動作を第6図に基づ
いて説明する。前述の如く、プラテンが厚みの薄
い被印字体7を受部材5との間に挾持し中央プラ
テン錠止レバー64の錠止部64bは、64b−1
の状態にあり、位置決め体59を59−11の状態に
錠止している。斯る状態に於いて、前述と同様回
動カム18が回動し、フオーローラー33が上昇
し、プラテン押上げカム31がプラテン押上げカ
ム復帰ばね35の付勢力に抗して回動すると揚動
板43、プラテン支持板46は、プラテン復帰ば
ね49の付勢力により、揚動ローラー45を介し
てカム部31aに追従して下降しようとするが、
上記の如く、中央プラテンユニツト56は、中央
プラテン錠止レバー64に錠止されており下降す
ることができない。従つて第3図及び第5図に示
す如く位置決め体56によつて下降を障げられて
いるプラテン左ユニツト50とプラテン右ユニツ
ト53も下降することができない。続いて回動カ
ム18が回動し、フオローローラー33が下降す
ると、錠止部64bは、位置決め体59より外れ
中央プラテンユニツト56、プラテン左ユニツト
50、プラテン右ユニツト53は、プラテン復帰
ばね49の付勢力により復帰し、第3図、第4
図、第6図に示す状態となる。プラテンが斯る状
態になると、前記回動カム18と一体となつて回
動する検知補助部材基板19に固着された磁石2
0がリードスイツチ25に接近しリードスイツチ
25の接点を閉じリード線27とリード線29の
間を導通状態とする。即ちプラテン50が最下端
まで下降した事を検知しリード線27とリード線
29の間を導通状態とする形の信号として制御回
路(図示せず)に伝えるわけである。該信号によ
り制御回路(図示せず)は、トリガーソレノイド
14のリード線14bに印加されていた電圧を停
止する。従つてアーマチユア14dとトリガーレ
バー12の曲げ部12aはスプリングクラツチ1
0の爪板10bを係止する。よつてスプリングク
ラツチ10は“断”の状態となり伝動軸9は直ち
に回転を停止し、カム軸16も静止する。またそ
れと共に制御回路(図示せず)によつて、電動機
2のリード線2aへの電圧印加も停止され、電動
機2も静止する。而る後印字された被印字体は図
示せぬ用紙送り装置により改行あるいは排出され
る。
以上の説明で明らかなよう、本発明によれば、
ばねにより付勢されるカムによりプラテンを駆動
し、被印字体を受部材に押しつけるので、印字体
と被印字体の印字面とが接近あるいは接触して印
字を行う印字方式の印字機において、厚さの異な
る種々の被印字体に均一な印字濃度で印字を行う
ことが可能である。また、伝動手段にウオームと
ウオームホイールを用いるので、運動の伝達が非
可逆的となり通帳の剛性にうちかつて通帳を構成
している複数枚の紙葉を互いに密接させることが
できるので印字体がインパクトタイプの場合に印
字面が逃げることがないので良好な印字品質を得
ると共に、プラテン押上げカム復帰ばねの力およ
び印字力によつて原動手段が押し戻されることが
ないのでプラテンの押圧力が変動することがな
い。更に、回動カムにプラテン位置検出手段が直
結しているのでプラテンの圧接位置と完全離間位
置を正確に検出することができ、該位置検出信号
を用いてクラツチを適宜制御することにより、適
宜プラテンを任意の位置に停止させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体の外観を示す
概略図である。第2図は第1図の内部構造を示す
内部構造説明図である。第3図は第2図の構造の
動作状態を示す図である。第4図は第3図の断面
図である。第5図はプラテン部分の詳細図であ
る。第6図はプラテン錠止レバーの動作を示す第
3図の断面図である。 2……電動機、7……被印字体、8……印字
体、10……スプリングクラツチ、15……ウオ
ーム、17……ウオームホイール、18……回動
カム、20,22……磁石、25,26……リー
ドスイツチ、31……プラテン押上げカム、35
……プラテン押上げカム復帰ばね、50……プラ
テン左ユニツト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 プラテン駆動手段によりプラテンを受部材に
    接近させて、プラテン上の被印字体の印字面を受
    部材に押しつけて印字体により印字を行い、プラ
    テン駆動手段によりプラテンを受部材から離間さ
    せて被印字体搬送手段により被印字体の搬送を行
    う印字機において、前記プラテン駆動手段が、原
    動機と、該原動機によつて回転駆動される回動カ
    ムと、該回動カムに係合するフオローローラーを
    一端に持ち他端にカム部を形成してなるプラテン
    押上げカムと、該プラテン押上げカムに繋合して
    フオローローラーを回動カムに押しつける方向に
    付勢するプラテン押上げカム復帰ばねと、前記プ
    ラテン押上げカムのカム部に係合する揚動ローラ
    ーを持つプラテンと、該プラテンに繋合して揚動
    ローラーを前記プラテン押上げカムのカム部に押
    しつける方向に付勢するプラテン復帰ばねとを具
    備し、回動カムの回動に従つて、カムの低下に伴
    い、プラテン押上げカム復帰ばねの付勢力により
    カム部が揚動ローラーを押し上げることによりプ
    ラテンが被印字体を受部材に押しつけるように構
    成されていることを特徴とする印字機。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4962220A (ja) * 1972-05-03 1974-06-17
JPS4969034A (ja) * 1972-11-07 1974-07-04

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4962220A (ja) * 1972-05-03 1974-06-17
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