JPS6351224B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はユニツト住宅における屋根パネルを載
せた住宅ユニツトに関する。

従来より、ユニツト住宅の屋根材はユニツトと
別個に運搬するため運送費が嵩むうえ、屋根葺き
工事に熟練さが必要であり、施工工数がかかる等
の難点がある。

また、当初から住宅ユニツトに屋根を取付ける
ことも考えられているが、大型住宅ユニツトの場
合には屋根の傾斜部分だけが高くなり運搬上の制
約を受けるので、ユニツトの運送が極めて困難で
あつた。

この本発明はこれらの問題点を改良し、屋根パ
ネルを住宅ユニツトに水平に載置したままで建築
現場に運ぶことができかつ現場で自由な勾配をつ
けることができる屋根パネルを載置した住宅ユニ
ツトを提供することを目的とする。

すなわち本発明の屋根パネル付住宅ユニツトは
複数本の上梁、下梁および柱を接合して略箱型形
状に組立てられた住宅ユニツトの上梁を柱先端よ
りやや下げて構成し、この上梁に屋根材の葺かれ
た屋根パネルを載置したことを特徴とする。

以下本発明の詳細をその一実施例を示す図面に
よつて説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す住宅ユニツト
の骨組の斜視図である。

図において、符号１は略箱型形状に組み立てら
れた住宅ユニツトで、この住宅ユニツト１は妻屋
根梁２，２′、桁屋根梁３，３′からなると上梁
と、妻床梁４，４′桁床梁５，５′からなる下梁を
柱６で、枠組みして略箱型形状に組立てられたも
のである。

この住宅ユニツトの妻屋根梁２，２′と桁屋根
梁３，３′のうち、妻屋根梁２，２′を柱６の上端
及び桁屋根梁３，３′よりやや下げて成形する。
このように構成された桁屋根梁３，３′間に第２
図に示すように屋根材が葺かれた屋根パネル７を
装着し、妻屋根梁２，２′上にほぼ水平状態に載
置する。そしてこの屋根パネル７の一側縁または
その近傍は、柱６の上端を軸８として傾斜可能に
枢着されている。図中、９は桁屋根梁３，３′間
に張り渡された天井根太、１０は天井である。

この状態で屋根パネル７は住宅ユニツトの妻屋
根梁２，２′に載置され、柱６に固定された両サ
イドから桁屋根梁３，３′で保護されているので
運搬中移動したりすることがない。

第３図は本発明の他の実施例をを示すもので、
一方の妻屋根梁２のみを柱６の上端及び桁屋根梁
３，３′よりやや下げて成形したものである。こ
の場合屋根パネル７は第４図に示すように桁屋根
梁３，３′間で、一側は屋根梁２に載置され、他
側は、梁２′に取り付けた金具１１を介してほぼ
水平に固定されている。

本発明においては住宅ユニツトの幅の広い方の
側面が桁面、また幅の狭い方の側面が妻面をそれ
ぞれ意味している。

４隅に設けられた柱６は、中実体であつてもよ
いが、例えば断面約正方形の角形鋼管からなり、
桁面が受ける加重を基準として必要とされる太さ
のものが選ばれて用いられている。

この柱６が鋼材からなる梁４と、溶接接合され
ることによりラーメン構造の骨格が構成されてい
る。この骨格はブレース（図示せず）によつて補
強されていてもよい。この骨格に住宅ユニツトが
住宅のどの部分を構成するかによつて、予め設定
された設計仕様に従つて床、天井、間仕切、壁各
種の設備機器が取付けられて内部仕上げがなさ
れ、また外壁、屋根等の外部仕上げもなされて
各々の住宅ユニツトとなされる。

以上のように構成された本発明の屋根パネル付
住宅ユニツトは第５図に示すように、トレーラー
に載せ建設現場に運ばれる。

建設現場に運ばれた後、第６図に示すように、
すでに設置された住宅ユニツトの上に載置し、枢
着部を軸として屋根パネル７をクレーン（図示せ
ず）で引き起こし、次いで屋根パネル７と上梁間
にトラスト１２を介挿させ、固定する。

本発明の住宅ユニツトは、瓦等の屋根材の葺か
れた屋根パネルを予めユニツトに載置した状態で
運搬するもので、クレーンで屋根を傾斜させる。
この屋根部材継部分は被せ瓦等の屋根材を使用し
て接合する。

以上説明のように本発明は屋根部材をユニツト
に積載して運搬することにより運送上の制約を受
けることがなく、運送費が大幅に節減される。

またあらかじめ完成された屋根パネルが住宅ユ
ニツトに載置されているので容易に住宅の屋根の
施工ができる。

さらに屋根部材間の継部に被せ瓦等の屋根材を
被せることにより施工が容易で外観の美しい屋根
が形成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２
図は本発明の一実施例の上部の断面図、第３図は
本発明の他の実施例の住宅ユニツトを示す斜視
図、第４図は本発明の他の実施例の説明図、第５
図は本発明の屋根パネル付住宅ユニツトの輸送状
態を示す斜視図、第６図は本発明の屋根パネル付
住宅ユニツトを建設現場に設置する作業状態を示
す斜視図である。 １……住宅ユニツト、２，２′……妻屋根梁、
３，３′……桁屋根梁、４……妻床梁、５……桁
床梁、６……柱、７……屋根パネル、１２……ト
ラス。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数本の上梁、下梁および柱を接合して略箱
   型形状に組立てられた住宅ユニツトの上梁を柱先
   端よりやや下げて構成し、この上梁に屋根材の葺
   かれた屋根パネルを載置したことを特徴とする屋
   根パネル付住宅ユニツト。 ２ 屋根パネルが住宅ユニツトの上部にほぼ水平
   状態で載置されていることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の屋根パネル付住宅ユニツト。