JPS6351079B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6351079B2 JPS6351079B2 JP2174082A JP2174082A JPS6351079B2 JP S6351079 B2 JPS6351079 B2 JP S6351079B2 JP 2174082 A JP2174082 A JP 2174082A JP 2174082 A JP2174082 A JP 2174082A JP S6351079 B2 JPS6351079 B2 JP S6351079B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methane fermentation
- sludge
- neutralization
- waste liquid
- acidic waste
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E50/00—Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
- Y02E50/30—Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
Landscapes
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Description
本発明は、有機質含有酸性廃液のメタン発酵法
に関する。 嫌気性消化、すなわちメタン発酵による有機性
廃液の還元安定化は一般に濃厚な廃液や汚泥等の
処理に有効である。 しかしながら、メタン発酵法によつて処理すべ
き廃液が酸性廃液の場合は、以下に述べるような
種々の問題が生じる。例えば、 (1) 発酵槽内の発泡現象が著しくなり、汚泥と脱
離液との分離が不完全となる。 (2) スカムが増加し、汚泥の分解が不十分とな
る。 (3) 中和して供給しなくては発酵処理が不能とな
り処理できなくなる。 等発酵作用は著しく妨害される。 このため、PH値が約6.5以下の酸性廃液では緩
衝能力を増加させPH値を調節する必要がある。こ
の方法としては従来より次の３つがある。 (1) 発酵槽の十分な撹拌混合。 (2) 水又は下水による汚泥の希釈。 (3) NaOH又は消石灰〔Ca（OH）2〕等アルカリ
剤の添加。 (1)の方法は、発酵槽内で場所によつてPH値が異
なる場合があるのでこれを平均化するものである
が、処理廃液が酸性廃液の場合には、あまり大き
な効果は得られない。 又、(2)の方法は多量の水又は下水を使用しなけ
ればならず、希釈の分酸性廃液の処理量の低下を
招き高負荷の発酵が困難となる等の欠点を有する
ものである。 (3)の方法、例えば中和剤としてCa（OH）2を使
用すると、発酵槽内でCaCO3が生成し、スケー
リングの発生、汚泥の堆積、槽内撹拌不足等の問
題を生じ、更に汚泥中の灰分が増加して汚泥の脱
水又は乾燥が困難となる等の欠点を有するため、
一時的な応急手段にすぎない。又、NaOH等ア
ルカリ剤の使用は薬品のランニングコストが非常
に高くなる。 このように、従来の中和方法では酸性廃液を効
果的に処理できないという現状を鑑み本発明者ら
は、鋭意検討を重ねた結果、メタン発酵プロセス
で生じる余剰汚泥がメタン発酵液独特の強いPH緩
衝能力を有していることを見い出し、余剰汚泥を
酸性廃液の中和助剤として利用することで本発明
を完成した。 即ち、本発明は中和工程、発酵工程及び沈殿工
程を包含する有機質含有酸性廃液のメタン発酵法
において、沈殿工程で生成する余剰汚泥を中和工
程に返送供給して中和助剤として使用することを
特徴とするものである。 以下、本発明を添付の図面に基づいて詳細に説
明を行う。 第１図は、本発明のメタン発酵法の実施の態様
を示すプロセスの一例である。 中和処理槽１には、酸性廃液を供給すると共に
沈殿槽２で生成する余剰汚泥を返送供給して、撹
拌機３によつて十分混合撹拌を行いPH値調整す
る。 前述したようにメタン発酵プロセスで生じる余
剰汚泥はメタン発酵液独特の強いPH緩衝能力をし
ているため、酸性廃液のPH値調整に非常に有効で
Ca（OH2）等の中和剤の使用量を大幅に減少する
ことができる。そしてスケーリングの発生やメタ
ン発酵槽内の撹拌不足が解消される。 又、生成する余剰汚泥は、中和処理されて灰分
が減量している為、脱水及び乾燥が容易である。 更に、中和処理槽１で汚泥と汚泥中の灰分と分
離された上澄液はメタン発酵槽４に供給されメタ
ン発酵処理されるが、前記上澄液は沈殿槽２から
の余剰汚泥によつてVSS（有機態汚泥濃度）が高
められているため、それに伴つて発酵槽内の
VSSが高くなつて高負荷のメタン発酵が可能と
なることからも本発明は非常に実用的価値の高い
ものである。 メタン発酵槽４は、従来のエアーリフト撹拌タ
イプ、羽根式撹拌機やスクリユーポンプ式撹拌機
等いずれも使用じき、発酵槽底部の濃厚汚泥の一
部を高負荷処理のために発酵槽へ供給して循環使
用すると良い。 更に、メタン発酵された処理液を沈殿槽２にて
沈殿分離を行い、得られた余剰汚泥を中和助剤と
して使用する。 なお、図中５はポンプ、６はポンプピツト、７
は液面高さ調整器を示す。 以下に実施例を示す。 実施例及び比較例 パルプ製造プロセスの酸性廃液を第１図に示し
たようなプロセスにて第１表に示した条件でメタ
ン発酵処理した。但し、メタン発酵槽にはエアー
リフト撹拌式のものを使用した。
に関する。 嫌気性消化、すなわちメタン発酵による有機性
廃液の還元安定化は一般に濃厚な廃液や汚泥等の
処理に有効である。 しかしながら、メタン発酵法によつて処理すべ
き廃液が酸性廃液の場合は、以下に述べるような
種々の問題が生じる。例えば、 (1) 発酵槽内の発泡現象が著しくなり、汚泥と脱
離液との分離が不完全となる。 (2) スカムが増加し、汚泥の分解が不十分とな
る。 (3) 中和して供給しなくては発酵処理が不能とな
り処理できなくなる。 等発酵作用は著しく妨害される。 このため、PH値が約6.5以下の酸性廃液では緩
衝能力を増加させPH値を調節する必要がある。こ
の方法としては従来より次の３つがある。 (1) 発酵槽の十分な撹拌混合。 (2) 水又は下水による汚泥の希釈。 (3) NaOH又は消石灰〔Ca（OH）2〕等アルカリ
剤の添加。 (1)の方法は、発酵槽内で場所によつてPH値が異
なる場合があるのでこれを平均化するものである
が、処理廃液が酸性廃液の場合には、あまり大き
な効果は得られない。 又、(2)の方法は多量の水又は下水を使用しなけ
ればならず、希釈の分酸性廃液の処理量の低下を
招き高負荷の発酵が困難となる等の欠点を有する
ものである。 (3)の方法、例えば中和剤としてCa（OH）2を使
用すると、発酵槽内でCaCO3が生成し、スケー
リングの発生、汚泥の堆積、槽内撹拌不足等の問
題を生じ、更に汚泥中の灰分が増加して汚泥の脱
水又は乾燥が困難となる等の欠点を有するため、
一時的な応急手段にすぎない。又、NaOH等ア
ルカリ剤の使用は薬品のランニングコストが非常
に高くなる。 このように、従来の中和方法では酸性廃液を効
果的に処理できないという現状を鑑み本発明者ら
は、鋭意検討を重ねた結果、メタン発酵プロセス
で生じる余剰汚泥がメタン発酵液独特の強いPH緩
衝能力を有していることを見い出し、余剰汚泥を
酸性廃液の中和助剤として利用することで本発明
を完成した。 即ち、本発明は中和工程、発酵工程及び沈殿工
程を包含する有機質含有酸性廃液のメタン発酵法
において、沈殿工程で生成する余剰汚泥を中和工
程に返送供給して中和助剤として使用することを
特徴とするものである。 以下、本発明を添付の図面に基づいて詳細に説
明を行う。 第１図は、本発明のメタン発酵法の実施の態様
を示すプロセスの一例である。 中和処理槽１には、酸性廃液を供給すると共に
沈殿槽２で生成する余剰汚泥を返送供給して、撹
拌機３によつて十分混合撹拌を行いPH値調整す
る。 前述したようにメタン発酵プロセスで生じる余
剰汚泥はメタン発酵液独特の強いPH緩衝能力をし
ているため、酸性廃液のPH値調整に非常に有効で
Ca（OH2）等の中和剤の使用量を大幅に減少する
ことができる。そしてスケーリングの発生やメタ
ン発酵槽内の撹拌不足が解消される。 又、生成する余剰汚泥は、中和処理されて灰分
が減量している為、脱水及び乾燥が容易である。 更に、中和処理槽１で汚泥と汚泥中の灰分と分
離された上澄液はメタン発酵槽４に供給されメタ
ン発酵処理されるが、前記上澄液は沈殿槽２から
の余剰汚泥によつてVSS（有機態汚泥濃度）が高
められているため、それに伴つて発酵槽内の
VSSが高くなつて高負荷のメタン発酵が可能と
なることからも本発明は非常に実用的価値の高い
ものである。 メタン発酵槽４は、従来のエアーリフト撹拌タ
イプ、羽根式撹拌機やスクリユーポンプ式撹拌機
等いずれも使用じき、発酵槽底部の濃厚汚泥の一
部を高負荷処理のために発酵槽へ供給して循環使
用すると良い。 更に、メタン発酵された処理液を沈殿槽２にて
沈殿分離を行い、得られた余剰汚泥を中和助剤と
して使用する。 なお、図中５はポンプ、６はポンプピツト、７
は液面高さ調整器を示す。 以下に実施例を示す。 実施例及び比較例 パルプ製造プロセスの酸性廃液を第１図に示し
たようなプロセスにて第１表に示した条件でメタ
ン発酵処理した。但し、メタン発酵槽にはエアー
リフト撹拌式のものを使用した。
【表】
沈殿槽で生成する余剰汚泥を中和助剤として使
用する場合（実施例）の他に、余剰汚泥を全く使
用しない場合（比較例）についても実験を行い、
結果を廃水中和用Ca（OH2）添加量と共に第２表
に示した。
用する場合（実施例）の他に、余剰汚泥を全く使
用しない場合（比較例）についても実験を行い、
結果を廃水中和用Ca（OH2）添加量と共に第２表
に示した。
【表】
【表】
第２表から明らかなように、余剰汚泥を中和助
剤として使用することによつて、少ないCa
（OH2）の添加量で酸性廃液を好ましいPH値に調
整することができる上、発酵槽内のVSS及び
VSS／Ｔ−SSが高められ高負荷メタン発酵が可
能となつた。
剤として使用することによつて、少ないCa
（OH2）の添加量で酸性廃液を好ましいPH値に調
整することができる上、発酵槽内のVSS及び
VSS／Ｔ−SSが高められ高負荷メタン発酵が可
能となつた。
第１図は、本発明のメタン発酵法の実施の態様
を示すプロセスの一例である。 １……中和処理槽、２……沈殿槽、４……メタ
ン発酵槽。
を示すプロセスの一例である。 １……中和処理槽、２……沈殿槽、４……メタ
ン発酵槽。
Claims (1)
- １ 中和工程、発酵工程及び沈殿工程を包含する
有機質含有酸性廃液のメタン発酵法において、沈
殿工程で生成する余剰汚泥を中和工程に返送供給
して中和助剤として使用することを特徴とする有
機質含有酸性廃液のメタン発酵法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57021740A JPS58139790A (ja) | 1982-02-12 | 1982-02-12 | 有機質含有酸性廃液のメタン発酵法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57021740A JPS58139790A (ja) | 1982-02-12 | 1982-02-12 | 有機質含有酸性廃液のメタン発酵法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58139790A JPS58139790A (ja) | 1983-08-19 |
| JPS6351079B2 true JPS6351079B2 (ja) | 1988-10-12 |
Family
ID=12063465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57021740A Granted JPS58139790A (ja) | 1982-02-12 | 1982-02-12 | 有機質含有酸性廃液のメタン発酵法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58139790A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06206092A (ja) * | 1993-01-08 | 1994-07-26 | Kajima Corp | 廃水の処理方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006314896A (ja) * | 2005-05-11 | 2006-11-24 | Nishihara Environment Technology Inc | 汚泥処理槽の撹拌装置 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5519017A (en) * | 1978-07-24 | 1980-02-09 | Masakuni Kanai | Acceleration of methane fermentation |
-
1982
- 1982-02-12 JP JP57021740A patent/JPS58139790A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5519017A (en) * | 1978-07-24 | 1980-02-09 | Masakuni Kanai | Acceleration of methane fermentation |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06206092A (ja) * | 1993-01-08 | 1994-07-26 | Kajima Corp | 廃水の処理方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58139790A (ja) | 1983-08-19 |
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