JPS63502637A - 誘導性熱ショック及び増幅系 - Google Patents
誘導性熱ショック及び増幅系Info
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- JPS63502637A JPS63502637A JP62501338A JP50133887A JPS63502637A JP S63502637 A JPS63502637 A JP S63502637A JP 62501338 A JP62501338 A JP 62501338A JP 50133887 A JP50133887 A JP 50133887A JP S63502637 A JPS63502637 A JP S63502637A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
浄書(5畜に度更なし)
明 細 書
本発明は、遺伝子工学の分野にあり、形質転換宿主細胞における高割合ポリペプ
チド或いはタンパク質産生方法に向けられたものである。
遺伝子工学を用いて形質転換宿主細胞内に異種(外来)ポリペプチド類或いはタ
ンパク質類を発現或いは産生ずることができる。これらの方法によると、目的ポ
リペプチド或いはタンパク質をコードする異種遺伝子が発現ベクター中に挿入さ
れ、それを次いで宿主細胞中に導入する。形質転換された宿主細胞の複製系が次
いで挿入遺伝子を再現する。適当な条件下において、複製遺伝子が発現され、宿
主細胞タンパク質及び異種ポリペプチド或いはタンパク質の両者を産生ずる。異
種ポリペプチド或いはタンパク質収率は、異種遺伝子の複写数、宿主細胞の複製
系の効率及び目的ポリペプチド及びタンパク質をコードする異種遺伝子に操作可
能に結合されたプロモーターの種類などを含む多くの因子に応じて異なる。
遺伝子増幅を用いて、宿主細胞が含有するプラスミド或いは遺伝子の複写数を増
大することができる。遺伝子増幅系の利用の結果、目的異種遺伝子の高複写数が
得られるが、異種タンパク質を産生ずる異種遺伝子の発現は常に成功するものと
は限らない。
一つの研究において〔ラウ等(Lau et al、) 、モレキュラー・アン
ド中セルラー・バイオロジー(Molecularand Ce1lular
Biology) 、4 :1469〜1475(1984年)〕、ジヒドロ葉
酸レダクターゼ遺伝子増幅系を用いてチャイニーズハムスター卵巣細胞における
異種ヒト遺伝子の複写数を増大した。この研究において、哺乳動物誘導性プロモ
ーター、メタロチオナイン、を用いてヒトグロビン遺伝子の発現を制御した。カ
ドミウムによるメタロチオナインプロモーターの誘導後遺伝の転写が起こったが
、しかし、産生されたメツセンジャーRNAの量はグロビンタンパク質への翻訳
を支持するのには不十分であった。
もう一つの研究において誘導性発現が生じたが比較的低収率であった。ページ、
M、(Page、M、)、ジーン(Gene) 、37 :1B9〜144
(1985年)は、チャイニーズハムスター卵巣細胞内においてジヒドロ葉酸レ
ダクターゼ系により増幅されたヒトベーターインターフェロン遺伝子の発現を記
載している。このベーターインターフェロン遺伝子は硫酸カドミウムにより誘発
された誘導性プロモーター、メタロチオナインに操作可能に結合されていた。結
果は、誘発なしに産生されたものよりもベーターインターフェロンの産生におい
て僅かに1.2〜10.7倍の増大を示したに過ぎなかった(表I)。
多くの有用なタンパク質は生物学系により少量で合成されており、それはそれら
の機能の理解及び医学的応用に対する進歩を制限している。より多量のタンパク
質はこれらのタンパク質の治療用途における精製及び利用を可能にするであろう
。遺伝子工学クローニング技術は、これらのタンパク質をコードする遺伝子を単
離することができる。更に、遺伝子工学技術は形質転換宿主系においてこれらの
タンパク質を多量に合成することができるであろう。グリコジル化パターン及び
これらのタンパク質の幾つかの二次構造を含む多くの理由により、哺乳動物宿主
細胞発現系における合成が好ましい。
誘導性プロモーターを用いた遺伝子増幅系において、遺伝子増幅後に宿主細胞に
おける異種遺伝子の複写数が重要であり、及び誘導時に誘導性プロモーターが高
割合の誘導性を保持し、その結果、目的ポリペプチド或いはタンパク質の高割合
の産生が得られるような、異種ポリペプチド類或いはタンパク質を含む高割合の
ポリペプチド或いはタンパク質産生方法を確保することは望ましい本発明は、誘
導性熱シヨツクプロモーターを有する遺伝子増幅系を用いる形質転換宿主細胞に
おいて、異種ポリペプチド類及びタンパク質類の産生を含む高割合のポリペプチ
ド或いはタンパク質の産生方法を提供するものである。
本発明は下記工程を含んでなる方法において達成された:
(a)宿主細胞を、熱シヨツクプロモーターの制御下においてポリペプチド或い
はタンパク質をコードする異種遺伝子で形質転換する工程、
(b)該異種遺伝子の該形質転換宿主細胞内の複写数を誘導性熱シヨツクプロモ
ーター以外のプロモーターの制御下で増幅系を用いて増幅させる工程、(c)該
誘導性プロモーターを、該異種遺伝子を転写するのに十分な温度及び時間で該形
質転換宿主細胞を熱ショックさせることにより誘導する工程、及び(d)該熱シ
ョックを受けた細胞を、該熱シヨツク温度より低い温度において及び該転写異種
遺伝子を翻訳するのに十分な時間回復させて、該異種ポリペプチド或いはタンパ
ク質を産生ずる工程。
本発明は又、異種遺伝子の複写数を実質的に増大させるためにジヒドロ葉酸レダ
クターゼ遺伝子増幅系を用いて、形質転換哺乳動物宿主細胞内において、誘導性
熱シヨツクプロモーターの制御下に異種ポリペプチド或いはタンパク質を高割合
で産生ずる方法も提供する。
図面の説明
第1a図はpCVSVE 1l−DHFRプラスミドの遺伝子地図の概略図であ
る。第1b図はpH8−CMYCプラスミドの遺伝子地図の概略図である。
第2図は組換え細胞系統におけるc−myc造成体の複写数を示す。
第3A図及び第3B図は、組換えCHO細胞におけるc−myc mRNAの存
在、誘導性及び安定性を示す。
第3C図は、Ba1b c/3T3、CHO−DUKXB1細胞及び組換えCH
O細胞系統からの細胞におけるc−myc mRNA配列の比較を示す。
m4A図及び第4B図はc−mycタンパク質の時間経過誘導及び誘導細胞内の
タンパク質割合の分析を示す。
第4C図は熱シヨツク後の細胞の放射線標識及びmycタンパク質の免疫沈降を
示す。
定 義
以下の説明において、組換えDNA技術において用いられる多くの用語が、広範
に利用される。その様な用語に与えられる範囲を含めて明細書及び請求の範囲の
より明確且つ首尾一貫した理解を与えるために、次の定義が与えられる。
プロモーター 開始コドンの近辺に位置した一般的に遺伝子の5′領域として説
明されるDNA配列。プロモーター領域において、隣接遺伝子の転写或いは発現
が開始される。
一ト残基よりなる骨格により一緒に結合された線状ヌクレオチド類の配列であり
、姓に用いられるようにDNA及びRNA重合体を包含し得る。
遺伝子 ポリペプチド或いはタンパク質の造成のための情報を含有するDNA配
列であり、及び萩に用いられるように5′及び3′未満を含む。
構造遺伝子 メツセンジャーRNAに転写され、次いで特定のポリペプチドに特
徴的なアミノ酸配列に翻訳されるDNA配列。典型的には、第1の翻訳コドンの
第1番目のヌクレオチドは+1の番号を付され、及びヌクレオチド類は構造遺伝
子の翻訳領域を通して3′未翻訳領域まで逐次正の整数の番号が付される。翻訳
領域までのプロモーター及び制御領域5′におけるヌクレオチドの付番は第1の
翻訳ヌクレオチドの次の5′ヌクレオチドが−1の番号を付され、逐次負の整数
で進行する。
異種遺伝子 外来性、即ち宿主と異なったドナーから起源する構造遺伝子或いは
化学的に合成された遺伝子であって、宿主とは異なった種のドナーを包含しうる
。この遺伝子は、発現ビヒクルにより形質転換されやすい生物体によっては通常
産生されないポリペプチドをコードする。
−ターが、構造遺伝子によりコードされるポリペプチドの発現の開始を制御する
ということである。
発 現 発現は構造遺伝子がペプチドを産生ずる過程である。それは遺伝子のメ
ツセンジャーRNA(m RN A )への転写及びその様なmRNAのポリペ
プチドへの翻訳を含む。
クローニングビヒクル 宿主細胞において複製することのできるプラスミド或い
はファージDNA或いはその他のDNA配列であり、その様なりNA配列がその
DNAの本質的な生物学的機能を失うことなく決定可能な様式で切断される1個
或いは限られた数のエンドヌクレアーゼ認識部位により特徴付けられ、及び形質
転換細胞の同定において使用するのに適した表現型選択マーカーを含有する。マ
ーカーは、例えば、テトラサイクリン耐性或いはアンピシリン耐性である。「ベ
クター」という用語は時々クローニングビヒクルの代りに用いられる。
発現ビヒクル 通常ある種の調節配列の制御下にある、クローニングビヒクルに
類似した、しかし宿主内において所定の構造遺伝子を発現することのできるビヒ
クル。
合のタンパク質の産生。
複写数 細胞が含有するプラスミド或いは遺伝子のゲノム当りの分子数。
構成的 ある生物体は、酵素その他のタンパク質の産生に対して、もしそのタン
パク質が全ての生理学的条件下において細胞により常に産生されるならば、構成
的であると言われる。
誘導性 遺伝子或いは遺伝子〜生成物は、もしその転写或いは合成が細胞のエフ
ェクターへの曝露により増大されるならば、誘導性であると言われる。例えば、
誘導性熱シヨツクプロモーターは高温の存在により誘導される。
形質転換或いは形質転換された 宿主細胞によるDNAの摂取を含む遺伝子転移
の機構。細胞内に入った後、形質転換DNAは宿主のそれと組換わるか或いはプ
ラスミドとして独立に複製する。
翻 訳 メツセンジャーRNAに含まれている情報を解読するリポソームにより
行なわれるタンパク質合成りNA鋳型上におけるRNA合成の過程。
発明の詳細な説明
本発明は、形質転換宿主細胞における異種ポリペプチド或いはタンパク質の高割
合(high 1evel)産生方法を提供する。本発明は、異種遺伝子に操作
可能に結合した誘導性熱シヨツクプロモーターが相当な複写数に増幅された際に
依然高割合の誘導性を保持するという発見に基づくものである。この方法を用い
て、異種ポリペプチド或いはタンパク質の増大した産生が達成される。更に、本
発明の方法はその過剰表現が宿主細胞の生育を害する異種ポリペプチド類或いは
タンパク負数の発現に対しても特に有用である。
本発明の方法において、目的ポリペプチド或いはタンパク質をコードする異種遺
伝子は誘導性熱シヨツクプロモーターの制御下にある。この誘導性熱シヨツクプ
ロモーターは転写の基底レベルの全くない或いは低いものよりなるものである。
即ち、誘導に先立ち、このタイプのプロモーターはその制御下にポリペプチド或
いはタンパク質を発現しないか或いは僅かに極めて少量発現するにすぎない。低
基底レベルの転写を有する誘導性熱シヨツクプロモーターの具体例としては、ホ
ルムグレン等(Holmgren et al、)、セル(Cell) 、18
:1359−1370 (1979年)により記載され及びアミル等(A+n
lr et al、)モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(河o1
ecular and Ce1lular Biology) 、5 :197
〜203 (1985年)、及びコルセス等(Cor−ces et at、)
、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J、Biologlc
al Checlstry) 259 :14812−14817 (1984
年)において特性決定されたドロソフィラ・メラノガスタ−(Drosophi
Iallelanogaster) 70. 000ダルトン熱ショックタン
バり質遺伝子プロモーター(hsp70)が挙げられる。
各種真核生物からの熱シヨツクプロモーターは同様なメカニズムにより誘導され
るように思われる。事実、誘導を荷う配列要素はショウジヨウバエからヒトまで
保存されている〔ベルハム(Pelham)、セル(Cell) 、30 :5
17−528 (1982年)〕。この様に、真核生物源から単離された任意の
熱シヨツクプロモーター、例えばショウジヨウバエhsp22及びhsp26プ
ロモーター〔ニイム等(Ayme et at、)、ジャーナル・オブ−[−レ
キュラー・バイオロジー(J、Mo1ecular Biology)、182
:469−475 (1985年)〕は、この系において使用することのできる
プロモーターの具体例である。
誘導性熱シヨツクプロモーターは熱ショック遺伝子をドロソフィラ(Droso
ph i I a)から単離し、次いでプロモーター領域を酵素的に、化学的に
、或いは両者により得ることができる。いずれの特性決定された真核生物種にも
同様のプロモーターが存在し、及びこれらの種の任意のものを熱シヨツクプロモ
ーター源として用いることができる。更に、熱シヨツクプロモーターは、新たに
例えば天然起源のものの代りに実験室における操作により合成してもよい。
本発明の一つの実施態様において、熱シヨツクプロモーターは構成遺伝子に操作
可能に結合しており、及び得られた遺伝子造成物が発現ビヒクル中に導入される
か或いは一部を形成する。この発現ビヒクルを次いで利用して適当な宿主細胞を
形質転換する。
本発明のもう一つの実施態様においては、熱シヨツクプロモーターは第1のポリ
ペプチドをコードする遺伝子配列に操作可能に結合されており、及びこの遺伝子
配列はもう一つのポリペプチドをコードする第2の遺伝子配列に操作可能に結合
されている。この発現は、第2のポリペプチドのアミノ酸配列及び所望の第1の
ポリペプチドのそれの両者を含んでなり、且つそれらの間に所望アミノ酸配列に
隣接して選択切断部位を含有する融合或いは前駆体タンパク質をもたらす。
切断部位は好ましくはメチオニンであるが、この部位は公知の任意の好ましい部
位であってよい。目的ポリペプチドは、好ましくは実際の選ばれた切断部位に対
応する内部切断部位が欠けているのがよい。その他の公知の切断部位としては、
asn−gly、asp−prosl yS、a rgs及びlys−argが
挙げられる。
融合或いは前駆体タンパク質の選択的切断は、発現ビヒクル内の複製環境の外側
で典型的に行なわれる。この後−翻訳工程において、融合或いは前駆体タンパク
質は選択処理により切取られる。例えば、メチオニンが切断部位である場合には
、融合或いは前駆体タンパク質をシアノーゲンブロマイドで処理して目的ポリペ
プチドを切取る。その他の公知の切断部位に対しては、切取り処理としてはヒド
ロキシルアミン、酸、トリプシン、及びlys−arg切断酵素などが挙げられ
る。
融合された、操作可能に結合された遺伝子の製造方法及びその発現方法は公知で
あり、例えば米国特許4.366.246号明細書に示されている。
典型的には、所望の構造遺伝子配列は宿主細胞に異種であり、即ちそれはその宿
主細胞により天然には産生されない。或いは又、所望の構造遺伝子配列は宿主細
胞により産生されるが、しかし少量産生されるに過ぎない。
従って、本発明を用いることにより、所望タンパク質の収量を増大させることが
できる。
宿主細胞の形質転換後、異種遺伝子の複写類を遺伝子増幅系を介して増大する。
本発明の方法において用いることのできる遺伝子増幅系は周知であり、アクセル
等(Axel et al、)への米国特許4,399.216号明細書(26
〜30欄)に記載されているようなジヒドロ葉酸レダクターゼ(D HF R)
増幅系が挙げられる。細胞内における遺伝子の高複写数を生成するためのその他
の公知方法としては、アデノシンデアミナーゼ増幅系或いは哺乳動物細胞内にお
いて自動複製を可能にするベクター類、例えばSV40或いはウシバピロマウィ
ルス〔マリガン、R1等(Mullig、an、R,et al、)、ネイチャ
ー(Nature) 、277 :108−114 (1979年);ローウィ
、D、P、等(Lovy、D、P、et at、)、ネイチャー、287 :
72−74 (1980年)〕の使用などが挙げられる。
本発明の好ましい方法において、遺伝子増幅系はジヒドロ葉酸レダクターゼ系(
D HF R)である。この方法は、DHFR−欠乏宿主細胞をDHFRDNA
を含有する発現ベクターで形質転換することを含む。変更された表現型DHFR
+で形質転換された宿主細胞を次いで選択し、及びDHFRの阻害剤である次第
に増大する濃度のメトトレキセート(MTX)の存在下において生育することが
できる。次第に増大する濃度のMTX内で生育された細胞は、宿主細胞ゲノム内
のDHFR遺伝子の増幅の結果として、DHFR酵素を過剰産生ずることにより
薬品に対する耐性を発達させる。対象異種遺伝子を含有するクローニングビヒク
ルが、DHFR遺伝子を含有するクローニングビヒクルと共形質転換された場合
には、選択圧力下に両方の遺伝子が共に増幅することが知られている。
この様に、本発明に従えば、遺伝子増幅系を用いて熱シヨツク誘導性プロモータ
ーに操作可能に結合した異種遺伝子の複写数をかなり増大させる。当業者により
理解されるように、複写数は細胞毎に異なり、用いられる遺伝子増幅系により異
なる。本発明においては、異種遺伝子の複写類は重要であり、即ち、細胞当り約
100コピ−より多く、より好ましくは細胞当り約1000コピーより大である
。
遺伝子増幅後、増大した複写数でもって、熱シヨツクプロモーターが、異種遺伝
子を転写するのに十分な温度及び時間において形質転換宿主細胞への熱ショック
により誘導される。公知の如く、プロモーターの機能は全て細胞の種類により規
定され、例えばショウジヨウバエhsp70プロモーターは異なった細胞の書類
においては異なった条件により誘導される。従って、熱シヨツク温度は用いられ
る細胞の種類に応じて異なるが、しかし典型的には40℃〜約45℃である。熱
ショックの時間も又用いられる宿主細胞に応じて異なるが、典型的には約100
〜約180分である。熱ショックに際して、異種遺伝子は目的異種ペプチド或い
はタンパク質の鋳型であるメツセンジャーRNAに転写される。
熱ショックを受けた細胞は次いで熱ショックの高温から回復される。典型的には
細胞は転写された異種遺伝子を翻訳するのに十分な低温において及び時間で培養
される。熱ショックを受けた宿主細胞を熱ショックから回復させることにより誘
導された転写異種遺伝子(メツセンジャーRNA)が高割合の目的異種ポリペプ
チド或いはタンパク質に翻訳される。回復温度及び時間は用いられる宿主細胞に
おいて異なるが、しかし典型的には約35℃〜約39℃の回復温度及び約100
〜約600分の回復時間である。
本発明の方法は、任意のポリペプチド或いはタンパク質を発現するために、好ま
しく用いることができる。その様なポリペプチド類或いはタンパク質としては、
酵素類、ホルモン類、抗体類、構造タンパク質類、インターフェロン類、インタ
ーロイキン類、インリュリンなどが挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。本発明の方法は、それらが過剰発現された場合に宿主細胞の生育を害する
構造遺伝子生成物を発現するために、好ましく用いることができる。その様なポ
リペプチド類或いはタンパク質類の具体例としては、c−mycなどの腫瘍ケン
類などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の好ましい実施態様においては、異種遺伝子はドロソフィラ熱ショックタ
ンパク質70 (hsp70)プロモーターに操作可能に結合されている。この
遺伝子造成物を含有する発現ベクターは、DHFR遺伝子を含有する発現ベクタ
ーと構成的プロモーターの制御下・に、DHFR−欠乏宿主細胞を共形質転換す
る。DHFR遺伝子に操作可能に結合される構成的プロモーターとしては、アデ
ノウィルス後期、E■、SV40初期などが挙げられる。
在に含まれる遺伝子造成物及び方法は、哺乳動物宿主細胞におけるポリペプチド
類或いはタンパク質の発現に利用することができる。目的発現構造遺伝子が哺乳
動物タンパク質である場合には、哺乳動物宿主細胞の使用が好ましい。前孔動物
宿主細胞は哺乳動物タンパク質合成に含まれるグリコジル化、ホスホリル化、そ
の他の二次的修飾に関して好ましい。前孔動物宿主細胞の具体例としては、チャ
イニーズハムスター卵巣細胞(CHO)、ナマルバ(Nao+alva)細胞〔
ウルム等(Wuri et at、)、ディベロップメント・オブ・バイオロジ
カル・スタンダード(Devel、Biol 5tandard)、60:39
3−404(1985年)) 、BHK21細胞〔ラッドレット等(Radle
tt et al、) 、アプライド・マイクロバイオロジー (Applie
d Mikrobiol、) 、22 : 534−537(19871))
、?ウスL細胞〔ハウザー等(Hauseret al、) 、ネイチ+ −(
Nature) 、297 : 650〜654 (1982年)〕、及びべO
(Vero)細胞〔ホワイタツカー及びヘイワード(Whittaker an
d Hayvard)、ディベロップメント・オブ・バイオロジカル・スタンダ
ー ド (Develop、Biol、5tandard)、 60 :125
〜131(1985年)〕などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
一般的に、宿主細胞と適合性のある種から得られるレプリコン及び制御配列を含
有するプラスミド或いはウィルス(バクテリオファージ)ベクターが、これらの
宿主に関して用いられる。これらのベクターは通常複製部位、及び1個以上の独
特の制限部位を保有する。
共形質転換された宿主は、公知の手段に従って発酵及び培養され、最適細胞成長
を達成することができる。
DHFR系を用いて、宿主細胞はメトトレキセートの存在下において生育される
。メトトレキセートの濃度は、段階的に増大されて宿主細胞のメトトレキセート
への耐性を増大させ、遺伝子の増大した増幅を与える。例えば、初期培養は、0
05μMメトトレキセート中で行なわれる。濃度はほぼ4倍の段階で増大され、
最終濃度は1mM程度に高いものであり得る。
好ましい発酵操作は次の通りである。即ち、共形質転換された宿主、好ましくは
哺乳動物細胞、より好ましくはチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞が宿
主細胞の生育要件に合致する栄養物質を含有する培養培地中に導入される。増幅
された異種遺伝子を有する宿主細胞は、最大生育速度を達成するように選ばれた
培養条件下において生育される。温度条件は宿主に応じて異なるが、典型的な最
適範囲は約35℃〜約39℃であり、37℃が形質転換されたCHO細胞に対し
て最も好ましい。異種遺伝子の複写数は典型的には約100〜約3. 000で
ある。
細胞が最適密度に達した後、熱シヨツクプロモーターを誘導する。この工程に際
し、温度条件は約り0℃〜約45℃に上げられるが、43℃が最も好ましい温度
条件である。この温度は異種遺伝子をメツセンジャーRNA(mRNA)に転写
するために、このレベルに典型的には約15分間〜約180分間保たれる。
熱ショックの後、細胞及びmRNAを、異種ポリペプチドをメツセンジャーRN
A鋳型から産生即ち翻訳するのに十分な、より低温において及び時間熱から回復
される。好ましい温度は約り5℃〜約39℃、より好ましくは約37℃である。
回復及び産生時間は典型的には約60〜約600分である。
産生された異種ペプチドは公知の方法に従って回収される。本発明のこの方法を
用いると、産生されるポリペプチド或いはタンパク質の割合は、構成的プロモー
ターにより産生されるそれよりも20〜100倍高い。本発明の好ましい実施態
様は、異種ポリペプチド或いはタンパク質が形質転換された宿主細胞の生育を害
する場合に、特に有用である。この方法は、プロモーターの異種遺伝子の発現へ
の誘導を約5時間以内に達成することができる。
以下の具体例は、本発明を実施する際に用いた物質及び方法を更に説明するもの
である。これらの例は本発明を全く限定する趣旨のものではない。
例
以下の具体例において、これらの操作を用いた。
細胞
ジヒドロ葉酸レダクターゼ欠乏CHO細胞(CHO−DUKX B1)をり、チ
ャシン(L、Chasin)、(コロンビア大学、ニューヨーク)から得た。ウ
ルラーブ、G。
等(Urlaub、G、et at、)プロシーディング・オブ・ナショナル−
アカデミ−・アンド・サイエンス・U S A (Proc。
Natl、Acad、Sci、USA) 77 : 4216−4220(19
80年)。トランスフェクションに先立ち、細胞を、アデノシン、デオキシアデ
ノシン及びチミジンを各々10μg/mlの最終濃度に添加した10%透析FC
5でアルファー変性したMEM内で生育させた。
DHFR−プラスミドを含有する細胞を10%透析FC6を補給し、指示された
量の薬品メトトレキセートを含有するアルファー変性ME M内に維持した。
DNAトランスフェクション及び増幅
CHO−DUKX Bl細胞を、グラハム及びヴアンデル ニブ(Graham
and Van der Eb)のリン酸カルシウム共沈澱技術〔グラハム、
F、Lo等(Graham、F、L。
ei al、) 、ピロロジー(Vjrology) 、52 : 456〜4
67 (1973年)及びキックストン、R,E、等(Klngston、R,
E、et al、)、モレキュラー・セルラー・バイオロジー(Mo1.Ce1
1.Biol、) 4 : 1970−1977(1984年)に記載〕の修正
方法によりトランスフェクションさせた。クローンをクローニング円筒を用いて
選び出し、6個の独立の細胞系統を確立し、それらから4つの細胞系統(4−B
3−MYC,5A−B9−MYC,5B−B3−MYC,6A−B3−MYC)
を0.005μMの濃度から始まる段階的4倍増大濃度のメトトレキセート内で
生育させた。細胞は、再びメトトレキセートの濃度を増大する前に各増大した選
択のレベルに2〜4週間順化させた。全ての細胞系統は最終的に320μMメト
トレキセート中で確立させた。
プラスミド類
プラスミドpCVSVEIIはキックストン、R,E。
等(Xlngston、R,E、et al、)、モレキュラー・セルラー・バ
イオロジー(Mo1.Ce11.Bjol、) 4 : 1970−1977
(1984年)に記載されている。プラスミドpH3mycは次の様に造成され
た。即ち、pSv2myc (ランド、Hl等(Land、H,et at、)
、ネイチャー(Nature) 304 : 596−601 (1983年)
〕をXbalで切断し、フレノウポリメラーゼを用いてプラント(blunt)
化し、次いでC−mycゲノム断片を単離するためにBamHIで切断した。こ
の断片をHinc■及びBamHI切断pSP6−B5−9にクローニングして
pH5mycを得た。pSP6−HS−9は、ドロソフィラ(Drosophi
la)熱シヨツクタンパク質を含有するp232.3 [ホルムグレン、R9
等(Holmgren、R。
et al、) 、セル(Cell) 、18:1359−1370(1979
年)〕からプロモーター含有Hindm/PstI断片を単離し、次いでこの断
片をPs t I/HindIII切断pSP65にクローニングすることによ
り造成した。
RNA及びDNAの分析
細胞質RNAの単離及び分析は、SP6ポリメラーゼを用いて造成された放射線
標識RNAプローブを用いてファバロロ、J1等(Favaloro、J、et
al、)、メソッド・オブ・エンザイモロジ−(Meth、EnzyIIlo
logy) 65 ニア1g−742(1980年)及びメルトン、 D、 A
。
等(Melton、D、A、et at、)、ヌクレイツク・アシツズ・リサー
チ(Nucl、Ac1ds Res、) 12 : 7035−7056(19
84年)に記載されている方法に従って行なった。
細胞系統からのゲノムDNAの分析は、制限DNA分離のためのミニゲル及びS
P6ポリメラーゼにより合成された放射線標識RNAプローブを用いてサザーン
(Soυ−thern)法に従って行なった。
組換え細胞系統の誘導
組換え細胞は、誘導の前日10cmペトリ皿中に60〜80%の集合密度を有す
るように分割された。それらは43℃に予備加温された培地を供給することによ
り熱ショックを与えられ、その温度においてインキュベーター中で1〜4時間、
好ましくは2時間保たれた。培地を、細胞を37℃で1〜9時間、好ましくは2
〜4時間回復させるために、その時間後再び変えた。
C−mycタンパク質の分析及び同定
細胞の溶解のために2ml RIPA緩衝液〔クレメンス、R,(Klemen
s、R,) 、エンボ・ジャーナル(EIIlb。
J、)4: 2053−2060 (1985))を10cm皿内の50〜b
ゴム棒の助けを借りて擦り落し、高度に粘稠な液を氷上で各5秒間3回超音波処
理した。5DS−PAGE及びウェスタンプロット分析を12%ゲルを用いて行
なった〔ハン、S、R,及びアイゼンマン、R,N、(Hann、S。
R9及びEisenman、R,N、)、(1984年)モレキュラー・セルラ
ー・バイオロジー(Mo1.Ce11.Biol、) 4 :2486−249
7 (1984年)〕。C−mycタンパク質の免疫検出のために、ヒトc−m
ycタンパク質に対して産生じたポリクローナル及びモノクローナル抗体を用い
た。これらの抗体はR,シップナイト(R,Chi−zzonite) (ホフ
マンラロシュ(Ilof’mann−LaRoehe)、ナラトリ−(Nutl
ey) )からの贈与品である。32−リン酸標識化細胞タンパク質を免疫沈降
させるために、100μmの超音波処理したRIPA−緩衝液溶解物を25μl
タンパク質Aセフアロース〔ファルマシア(Pharm−acia) )と4℃
において一部揺すりながらインキュベートした。この懸濁液を次いで13500
Xgにて15分間遠心分離した。上澄液に1μmのモノクローナル抗−c−my
c抗体を添加し、混合物を室温で1.5時間インキュベートした。次いで5μl
のウサギ抗−マウスIgG(アフィニティ精製、25CD1g/ml、カッペル
(Cappel) 、クーパー・バイオメディカル(CooperBiomed
ical) )を20μmタンパク質Aセファ0−スと共に添加した。懸濁液を
4℃で揺動ホイール上でインキュベートし、次いで13500xgにおいて10
分間遠心分離した。沈澱物を3同各1mlの0.5mNaC1を含有するRIP
A緩衝液で洗浄してから50μl 2Xレンムリ(Laemili)試料緩衝液
中に再懸濁させた。この試料を100℃で3分間加熱し、15μlのアリコート
を5DS−ポリアクリルアミドゲル上に負荷するために用いた。放射標識化53
5−メチオニン及び酸不含ホスフェートをNENから得た。細胞タンパク質の標
識化は、熱ショックの際に各成分から細胞を取出し、標識化成分を回復時間の際
に添加することにより行なった。
例 1
c −ymc遺伝子のCHO細胞内における増幅最初の試みとして、構成的プロ
モーター上の遺伝子(pSV2− cmyc)をDHFR発現を選択として用い
てDHFR欠乏CHO−DUKX Bl細胞系統中に導入することにより、c−
mycタンパク質を過剰発現することが行なわれた。このトランスフェクション
後形成されたコロニーは異常な発現型を有した。即ち、選ばれたコロニーのほと
んどが安定な系統に生育せず、3個の得られた安定な系統のうち僅かに1つがC
−mycRNAを発現したに過ぎなかった(データ示さず)。この系統の細胞は
極めて屈折的であるように見え、生育が悪く、c−mycの構成的過剰発現は細
胞毒性であることを示唆した。従って、プラスミドpMS−mYCを造成した(
第1a図)。このプラスミドは極めて低い基底発現レベルを有するドロソフィラ
(Drosophila) h s p70プロモーター領域及びブラスマ細胞
腫から単離されたマウスC−myc遺伝子の第2及び第3エクソンを結合する〔
ジエン−オン、G、1.等(Shen−Ong 、 G 、 l 、 etal
、)セル(Cell)31 :443−450 (1982年)〕pHA−my
cにおいて、hsp70転写開始部位の最初のAUG3’ はmycタンパク質
のそれである。
第1a図は発現ベクターpH3−rrl’ Cの造成を示す。
このプラスミドはエクソン2における翻訳開始コドンの上流48bpの独特のX
ba1部位からエクソン3の下流約2.5kbの独特のBamH1部位までのゲ
ノムマウスc−myc断片を含有する。塗り潰された囲みはmycコード化領化
合域し、斜線を付した囲みはマウスc−mycゲノム配列の残部を示す。白抜き
囲みは、ショウジヨウバエhsp70プロモーター領域を示し、及び矢印は転写
の開始部位を示す。プロモーター領域とC−myc遺伝子の間の融合はhsp7
0プロモーターの5′未翻訳領域の+88にある。
第1b図はDHFR選択ベクターpCVSVEII −DHFRを示す。DHF
Rコード化領域はべた囲みにより示され、スプライス及びポリアデニル化信号は
斜線を付した囲みにより示され、及びアデノウィルスEIIプロモーター及びS
V40エンハンサ−領域は白抜き囲みにより示され領域中に含まれている。この
プラスミドの詳細はキックストン、 R,E、等(Kingston、R,E、
et at、)、モレキュラー・セル・バイオロジー(Mo1.Ce1l Bi
ol、)4 :1970−1977 (1984年)に見られる。
プラスミドpMS−myc (5μg)及びpcVsVEII−DHFR(Iμ
g)をDHFR欠乏CHODUKX Bl細胞中に導入した。細胞を選択におい
た後、10日後に個々のコロニーをクローニングし、引続いて細胞系統に拡大し
た。6個の細胞系統をpHS−mycの存在について試験したところ、全てうに
プラスミドを含有した。これらの系統の4つを、DHFR機能の拮抗剤である薬
品メトトレキセートを段階的に増大する濃度で含有する選択培地内で培養した。
この選択圧力の結果、細胞生存能力を許容するためにトランスフェクションされ
たDHFR遺伝子及び付随DNA(7)増幅が生ずル〔アルド、F、 W、等(
/+t、F、W。
et al、) 、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J、B
iol、Chem、) 、253 : 1357−1370(1978年)及び
米国特許4,399,216号明細書〕。これらの系統を320μMメトトレキ
セート中で確立後、各細胞系統に導入されたc−myc造伝遺伝複写数をめ、異
なった割合のメトトレキセートにおいて生育する細胞系統における導入c−my
c遺伝子の複写数と対比した。
第2図は組換えCHO細胞系統におけるc −myc造成物の複写数を示す。ゲ
ノムDNAをHinduで切断し、アガロースゲル電気泳動及びニトロセルロー
スGenescreen Plus膜(NEN)へのサザーン転移にかけた。こ
れらの膜を次いでRNAプローブ、c−mycエクソン2、イントロン2及びエ
クソン3のPstI−HindIII断片の配列を含有するSP6ポリポリーゼ
jn vjtro合成32P−RNAにハイブリダイズした。右側の最後のレー
ンは放射標識1kb−はしごDNA(BRL)を含有する。レーン6〜9は32
0 u Mメトトレキセートにおいて生育する4つの異なった組換え細胞系統か
ら単離されたゲノムDNA (2μg)を示す。
レーン13〜16は異なった濃度のメトトレキセートにおいて生育する細胞系統
5A−Is−MYcから単離されたゲノムDNA (0,5μg)を示す。レー
ン1〜4及び10〜12はプラスミドpHS−mycから単離されたゲノムDN
Aを示す。
プラスミドpMS−mycを用いて作られた再造成物に対比して、これらの組換
え細胞系統はほぼ900(細胞系統4) 、2700 (細胞系統5A)、90
(細胞系統5B)及び1500 (細胞系統6A)の導入されたC−m y c
遺伝子のコピーを含有した。4つの細胞系統のうちの1つ(6A)は第2図の余
分のバンド、レーン9により証明されるように追加の再配列c−myc遺伝子も
含有した。これらの割合のDNAは第2図の細胞系統5A、レーン13〜16に
ついて示されるように選択に際しての複写数の増幅の結果であった。
組換え細胞系統内の増幅c−myc造伝子の遺伝が誘導されるかどうかをめるた
めに、RNAを37℃或いは43℃において2時間インキュベートされた生育細
胞系統から単離した。第3図、A及びBは単離され、全ドロソフィラ(Dros
ophlla) h s p 70プロモーターの配列を含有するSF3 RN
Aポリメラーゼを用いて作られた32P−標識化RNAプローブにハイブリダイ
ズした未誘導(−)及び熱シヨツク誘導(+)(43℃で2時間)Mi換え細胞
からの細胞質RNAを示す。これらのハイブリッド分子は一本鎖領域を切断する
ためにRNa s e Iで処理した。得られた分子を6%非−変性ポリアクリ
ルアミドゲル上で分離した。
第3A図において、レーン1〜10は0メトトレキセート中において元々単離し
た異なった組換え細胞系統からのRNA試料(10Pg)の分析結果を示す。使
用した細胞系統は図中に示す。レーン11〜16は異なった濃度のメトトレキセ
ートで生育する系統5A −HS −MYCからのRNA試料(5μg)の分析
結果を示す。
細胞系統の元の単離物(レーン1〜10)及び増幅細胞系統(レーン11〜16
)の両者において、熱シヨツク後のhsp70−c−myc融合遺伝子からの適
当に開始されたメツセージの量は実質的に増大した。誘導後のRNAの割合はD
NA複写数が増大すると共に増大した(レーン11〜16)。組換え遺伝子は増
幅細胞系統においてさえも、高度に誘導性に留どまる(レーン5及び6をレーン
15及び16と対比せよ)。正確な誘導の量を定量することは発現の基底レベル
を検出することが困難なために困難である。
第3B図はAにおいて分析された細胞系統4−HS−MYC(レーン1〜4)
、5A−HS−MYC(レーン5〜8)及びCHO−DUKX (レーン9及び
10)からのRNA試料(3μg)を示す。RNAは37℃において生育する細
胞(レーン1.5及び9)、或いは43℃において2時間インキュベートされ、
37℃において1時間(レーン2及び6)、2時間(レーン3.7及び10)或
いは3時間(レーン4及び8)回復された細胞から単離された。
メツセージの完全性をめるために、c−mycの第2及び第3エクソンを包含す
るRNAプローブを用いた。
このプローブはBa 1 b −c3T3細胞における内在C−myc遺伝子に
対すると同様に組換え系統において同一の一次RNA構造を現わした。組換えレ
ーンにおける誘導RNA割合はBa1b/c 3T3細胞の内在遺伝子に対して
観察されたよりも少なくとも100倍高かった。第3C図はBa1b c/3−
T3、CHO−DUKX Bl細胞及び組換えCHO細胞系統からの細胞におけ
るc−myc mRNA配列の比較を示す。
37℃に保たれた細胞(−)からの及び43℃において2時間誘導された細胞(
+)からの細胞質RNA (5μg)を単離し、マウスc−myc遺伝子のPs
tl−HtndII[断片の配列(エクソン2、イントロン2及びエクソン3)
を含有する放射標識化SP6ポリメラーゼ作成RNAにパイプリダイズL1及び
RNaselで消化した。得られた分子を6%非−変性ポリアクリルアミドゲル
上で分析した。レーン1及び2(Balb/e3T3細胞からのRNA) 、及
び3及び4 (CHODUKX細胞)を72時間曝露として示されたのに対し、
レーン5〜12(示されたHS−MMC系統からのRNA)は同一ゲルの8時間
曝露である。
時間経過はc−myc RNA割合が3時間を通しての熱ショックの時間の増加
と共に増加し続けたことを示した(データ示さず)。C−mycタンパク質合成
はこれらの系統において43℃においては起こらないので(例3において説明)
、熱誘導された細胞系統を37℃に戻した場合に高RNA割合が持続するか否か
をめることは興味深いことであった。RNA割合は温度シフト後3時間比較的一
定に留どまった(第3B図)。
43℃における2時間の熱ショックの直後組換え細胞系統内にc−mycタンパ
ク質を検出する最初の試みがなされた。その時点において35s−メチオニンに
よるパルス標識化或いは免疫プロッティングによって判断して何等の検出可能な
C−mycタンパク質が作られていなかった。しかしながら、これに対して細胞
を2時間の熱シヨツク後37℃で回復させたところ、C−myCタンパク質は免
疫プロッティングにより検出可能であり、及びタンパク質の割合は回復時間の増
大と共に増大した。
第4図、A及びBはc−mycタンパク質の誘導の時間経過及び誘導細胞内のタ
ンパク質割合の分析を示す。
RIPA−緩衝液溶解物(2ml)はそれらを37℃において生育後(第4A図
、レーン1.5.9.11;第4B図:レーン1.3.7)及び43℃において
2時間の熱シヨツク誘導後及び37℃における各種回復時間後(第4A図:レー
ン2及び6.1時間回復;レーン3.7及び10.2時間回復;レーン4及び8
.3時間回復;第4B図:レーン4.1時間回復;レーン2及び5.2時間回復
;レーン6.3時間回復)、10cm皿内において70〜8026集合細胞から
調製した。溶解物を12%5DS−PAGE (試料当り20μl)にかけ、タ
ンパク質を電気泳動的にニトロセルロース濾紙(S+S。
BA85)に転移させた。c−mycタンパク質は抗C−mycモノクローナル
抗体[R,シゾナイト(R,Chi−zzonitc)、ホフマンーラロシュ(
Horf+nann−LaRochc) ;1 : 2000稀釈〕及び125
ヨウ素標識化タンパク質A(N E N)とインキュベーションして検出した。
第4B図において、レーン8及び9は組換え昆虫細胞CG、 シュ(G、Ju)
、ホフマンーラロシュ(Hol’fmann−LaRoche)から得られた
精製c−mycを含有する(レーン8;10μg1 レーン9;50μg)。
マウスc−mycに保存されているヒトc−mycタンパク質〔ミャモト、C1
等(Miyamoto、C,et al、)、モレキュラー・セルラー・バイオ
ロジー(Hot 、Cel 1.Biol 、)5 : 2860−2865
(1985年)〕の一部に対して産生されたモ、ツクローナル或いはポリクロー
ナルのいずれかにより認識された相対易動度64,000.66.000及び7
5,000を有する3つのバンドが観察された。これらのうち、小さい方の2つ
は従来の研究において見られている〔シュツブ1M1等(5chvab 、 M
。
et at、) 、ネイチ−? −(Nature) 、315 : 345−
347 (1985年);ハン、S、 R,等(Hann、S、R。
et at、) 、セル(Cell) 34 : 789−798(1983年
);ラムゼイ、G、(Rarnsay、G、)プロシーディングズ・オブ・ナシ
ョナルアカデミツク・サイエンス(Proc、Nat’1.Acad、Sci、
) USA、 81 : 7742−7746 (1984年);及びハン、S
、 R,(I(ann、S。
R,)及びアイゼンマン、 RoN、(Eisenman、R,N、)、モレキ
ュラー・セルラー・バイオロジー(Mol 、Cel 1.Biol、)4 :
2486−2497 (1984年)〕。
〕5A−H3−MYC系により産生されたc−mycタンパク質の量は、より低
いc−myc造成物の複写数を有する4−H5−MYC系統から得られる量の少
なくとも2倍高い。タンパク質の割合を昆虫発現ベクター〔ミャモト等(Miy
amoto、C,et al、)、モレキュラー・セルラー・バイオロジー(M
ol、Ccll、Biol、) 、5 :2860−2865 (1985年)
〕において産生された精製タンパク質と比較することにより、109個CHO細
胞がほぼ1mgのc−mycタンパク質を産生ずると推定された(第4B図、レ
ーン6及び9を対比)。
これらの系統は、はぼ20コピーの内在c−myc遺伝子を含有するヒト腫瘍系
統C0LO320H5R〔シュワブ等(Schwabb、M、et al、)
、ネイチャー(Nature)、315:345−347 (1985年)〕よ
りも実質的に多量のc−mycタンパク質を産生ずる(第4A図におけるレーン
8及び11、及び第4B図におけるレーン6及び7を比較)。
回復期間に際しての高割合のc−mycタンパク質の存在は、c−mycはこの
期間において組換え系統において作られるより豊富なタンパク質の一つであるこ
とを暗に示す。これは第4C図に示されるように実証された。
第4C図はc−mycタンパク質が回復時に組換え系統内に合成された主たるタ
ンパク質の一つであり、それがホスホタンパク質として作られたことを示してい
る。
35S−メチオニン(レーン1〜14)及び35ホスフエート標識化タンパク質
(レーン5〜10、免疫沈降:レーン11〜17)のRIPA緩衝液溶解物は1
2%5DS−PAGE上で分離された。免疫沈降は上記の如く行なわれた。タン
パク質単離物は37℃(−)において生育するか或いは43℃において2時間誘
導され(十)、及び37℃において2時間(レーン2.4.6.9.12及び1
5)或いは4時間(レーン7.10.13.16及び17)回復させられた、指
示された細胞系統からのものであった。レーン17はレーン16の光曝露である
。
得られた細胞溶解物の分析は、c−mycが熱ショック後1〜3時間のこの期間
に細胞系統5A内において最も活性に合成されたタンパク質の一つであることを
示す(第4C図、レーン4)。
踊乳動物C−rrl/Cタンパク質はホスホリル化されることが示されている〔
ハン等(Hann、S、R,et al、)、セル(Cell) 34 : 7
89−798 (1983年)、ラムゼイ(RarQsay、G、)、プロシー
ディングズ・オブ・ナショナル・アカデミツク・サイエンス・U S A (P
roc、Nat“IAead、Sci、USA) 、81 : 7742−77
46 (1984)及びハン及びアイゼンマン()Iann、S、R,et a
l、、and Eis−enman、 RN、)モレキュラー・セルラー・バイ
オロジー(Mo1.Ce11.Biol、) 4 : 2486−2497 (
1984年)〕。組換え細胞系統4及び5Aにおいて産生されたC−m”/Cタ
ンパク質は又ホスホリル化され、回復期間内に標識化される主たるホスホタンパ
ク質である(第4C図、レーン6.7及び9.10)。免疫沈降はC−mycタ
ンパク質の全3種がホスホリル化されているようであることを示す(第4C図、
レーン12.13及び15〜17)。5A−H3−MMC細胞系統の培養物は制
限なしにアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American
Type Cu1ture Co11ection) (12301Parkl
awn Dr、、Rockville、Maryland 20852)に19
86年2月4日ATCCNo、CRL9010の下に寄託された。この寄託は寄
託物の永久性及び公衆によるそれへの容易な入手可能性を保障するものである。
例 4
最初の経験はc−mycの過剰産生は細胞毒性であるという可能性を指摘した。
この仮説を試験するために、c−mycの誘導後の組換え系統の生存可能性を検
討した。組換え系統を約106/10cIT1皿の密度でプレート培養し、37
℃で5時間放置し、次いで43℃で2時間熱シヨツクを行ない、及び次いで37
℃に戻すか、或いは37℃に放置した。37℃において2日後に、熱ショックを
受けた組換え細胞の皿の上には生きた細胞が残らなかったのに対し、組換え系統
の対照皿並びに平行系統の熱ショック及び対照皿は共に集密であった。他の3つ
の組換え系統についても同様な結果が得られた。この回復期間内の細胞の顕微鏡
検査はc−mycの誘導後更に細胞分裂することなくゆっくり死滅したことを示
した。
前記発明を明確性及び理解を目的として図解及び具体例により幾らか詳細に説明
した。ある種の変更及び修正が請求の範囲に掲げられた範囲によってのみ制御さ
れる本発明の範囲内において行なわれることは自明であろう。
(抄 訳)
原英文明細書第26頁第24行に記載の微生物寄託機関:アメリカン・タイブー
カルチャー・コレクション
住 所:12’30Lバークローン・ドライヴ、口・ソクヴイル、メリーランド
、20852、アメリカ合衆国
寄託臼:1986年2月4日
受託番号:CRL 9010
微生物の表示:チャイニーズ・11ムスター・卵巣細胞DUKK Bl
浄書(内容に変更なし)
浄ひ(内容に変更なし)
F′41書(内容(こ変更なし)
浄a(内容に変更なし)
7口
浄書(内容に変更なし)
浄古(内容に変更なし)
ンンIさく内容1こ変更なし)
補正書の翻訳文提出書(特許法第184条の7第1(資)昭和 62年 10月
6 日
特許庁長官 小 川 邦 夫 殿
1、 特許出願の表示
PCT/US 87100224
2、発明の名称
誘導性熱ショック及び増幅糸
3、特許出願人
住 所 アメリカ合衆国マサチューセッツ州、ボストン、フルーツ、ストリート
(番地なし)
名 称 ザ、ゼネラル、ホスピタル、コーポレーション4、代理人
(郵便番号100)
東京都千代田区丸の内三丁目2番3号
5、 補正書の提出年月日
1987年6 月 15日
6、 添付書類の目録
(1) ?tfi正書の翻訳文 12i!1、 形質転換された宿主細胞におけ
るポリペプチド或いはタンパク質の高割合産生方法であって、(a) 宿主細胞
を、誘導性熱シヨツクプロモーターの制御下においてポリペプチド或いはタンパ
ク質をコー ドする構造遺伝子で形質転換し、
(b) 該構造遺伝子の該形質転換宿主細胞内の複写数を誘導性熱シヨツクプロ
モーター以外のプロモーターの制御下で増幅系を用いて増幅させ、
(c) 該誘導性プロモーターを、該構造遺伝子を転写するのに十分な温度及び
時間での該形質転換宿主細胞への熱ショックにより誘導し、
(d) 該熱ショックを受けた細胞を該熱シヨツク温度より低い温度において及
び該転写構造遺伝子を翻訳するのに十分な時間回復させて該ポリペプチド或いは
タンパク質を正常の発現より少な(とも20倍高いレベルで産生ずる、
ことを特徴とする方法。
104 下記工程を含んでなることを特徴とする形質転換された哺乳動物細胞に
おいて構造ポリペプチド或いはタンパク質の産生を増大させる方法:(a)(i
) 構成プロモーターの制御下のDHFR遺伝子、及び
手続ネ甫正書(方式)
(■)誘導性熱シヨツクプロモーターの制御下のポリペプチド或いはタンパク質
をコードする構造遺伝子、で形質転換されたジヒドロ葉酸レダクターゼ(D H
F R)欠乏哺乳動物細胞をメトトレキセートを含有する培養培地中において、
該形質転換咽乳動物細胞の生育を行なわせるのに十分な時間培養し、
(b) 該熱シヨツクプロモーターを該構造遺伝子を転写するのに十分な温度及
び時間で誘導し、及び(C) 該熱ショックを受けた細胞を該転写された構造遺
伝子を翻訳するのに十分低(−1温度にて及び時間で、該熱ショックから回復さ
せて、該ポリペプチド或いはタンパク質を正常の発現より少なくとも20倍高い
レベルで産生ずることを特徴とする方法。
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Claims (20)
- 1.形質転換された宿主細胞におけるポリペプチド或いはタンパク質の高割合産 生方法であって、(a)宿主細胞を、誘導性熱ショックプロモーターの制御下に おいてポリペプチド或いはタンパク質をコードする構造遺伝子で形質転換し、 (b)該構造遺伝子の該形質転換宿主細胞内の複写数を誘導性熱ショックプロモ ーター以外のプロモーターの制御下で増幅系を用いて増幅させ、 (c)該誘導性プロモーターを、該構造遺伝子を転写するのに十分な温度及び時 間での該形質転換宿主細胞への熱ショックにより誘導し、 (d)該熱ショックを受けた細胞を該熱ショック温度より低い温度において及び 該転写構造遺伝子を翻訳するのに十分な時間回復させて該ポリペプチド或いはタ ンパク質を産生する、 ことを特徴とする方法。
- 2.工程(b)の該増幅系が、ジヒドロ葉酸レダクターゼ増幅系、アデノシンデ アミナーゼ増幅系、SV40ベクター及びウシパピロマウィルスベクターよりな る群から選ばれる、請求の範囲第1項記載の方法。
- 3.該熱ショックプロモーターが真核生物熱誘導性プロモーターである、請求の 範囲第1項記載の方法。
- 4.該熱ショックプロモーターが、ドロソフィラ(Drosophila)熱シ ョックタンパク質70プロモーター、ドロソフィラ熱ショックタンパク質22プ ロモーター、ドロソフィラ熱ショックタンパク質26プロモーター、及びヒト熱 ショックタンパク質70プロモーターより選ばれる、請求の範囲第3項記載の方 法。
- 5.増幅後に該構造遺伝子の該複写数が宿主細胞ゲノム当り少なくとも約100 コピーである、請求の範囲第1項記載の方法。
- 6.該構造遺伝子が該宿主細胞に対し異種である、請求の範囲第1項記載の方法 。
- 7.該構造遺伝子が該宿主細胞に対して同種である、請求の範囲第1項記載の方 法。
- 8.該宿主細胞が哺乳動物細胞である、請求の範囲第1項記載の方法。
- 9.該哺乳動物宿主細胞が、チャイニーズ(Chine−se)ハムスター卵巣 細胞、ベロ(Vero)細胞、ナマルバ(Namalva)細胞、BHK21細 胞及びマウスL細胞よりなる群から選ばれた培養哺乳動物細胞である、請求の範 囲第8項記載の方法。
- 10.下記工程を含んでなることを特徴とする形質転換された哺乳動物細胞にお いて構造ポリペプチド或いはタンパク質の産生を増大させる方法:(a)(i) 構成プロモーターの制御下のDHFR遺伝子、及び (ii)誘導性熱ショックプロモーターの制御下のポリペプチド或いはタンパク 質をコードする構造遺伝子、で形質転換されたジヒドロ葉酸レダクターゼ(DH FR)欠乏哺乳動物細胞をメトトレキセートを含有する培養培地中において、該 形質転換哺乳動物細胞の生育を行なわせるのに十分な時間培養し、 (b)該熱ショックプロモーターを該構造遺伝子を転写するのに十分な温度及び 時間で誘導し、及び(c)該熱ショックを受けた細胞を該転写された構造遺伝子 を翻訳するのに十分低い温度にて及び時間で、該熱ショックから回復させて、該 ポリペプチド或いはタンパク質を産生することを特徴とする方法。
- 11.該形質転換哺乳動物細胞が、次第に増大する濃度のメトトレキセート中で 培養される、請求の範囲第10項記載の方法。
- 12.該熱ショックプロモーターが約40℃〜約45℃の温度において、及び約 15分〜約180分の時間誘導される、請求の範囲第10項記載の方法。
- 13.工程(c)の該回復温度が約35℃〜約39℃で、約60分〜約600分 の時間である、請求の範囲第10項記載の方法。
- 14.該哺乳動物細胞がチャイニーズハムスター卵巣細胞、ベロ細胞、ナマルバ 細胞、BHK21細胞、及びマウスL細胞よりなる群から選ばれる、請求の範囲 第10項記載の方法。
- 15.該熱ショックプロモーターがドロソフィラ熱ショックタンパク質70プロ モーターである、請求の範囲第10項記載の方法。
- 16.該ポリペプチド或いはタンパク質が酵素類、ホルモン類、抗体類、構造タ ンパク質類、インターフェロン類、インターロイキン類、インシュリン及び腫瘍 ゲン類よりなる群から選ばれる、請求の範囲第1項又は第10項記載の方法。
- 17.(a)構成プロモーターの制御下の遺伝子増幅系、及び (b)誘導性熱ショックプロモーターの制御下のポリペプチド或いはタンパク質 をコードする構造遺伝子、 で共形質転換された宿主細胞。
- 18.該遺伝子増幅系がジヒドロ葉酸レダクターゼ増幅系、アデノシンジアミナ ーゼ増幅系、SV40ベクター、及びウシパピロマウィルスベクターよりなる群 から選ばれる、請求の範囲第17項記載の宿主細胞。
- 19.該誘導性熱ショックプロモーターが、ドロソフィラ熱ショックタンパク質 70プロモーター、ドロソフィラ熱ショックタンパク質26プロモーター、ドロ ソフィラ熱ショックタンパク質22プロモーター、及びヒト熱ショックタンパク 質70プロモーターより選ばれる、請求の範囲第17項又は第18項記載の細胞 。
- 20.該ポリペプチド或いはタンパク質が該宿主細胞に対して異種である、請求 の範囲第17項又は第18項記載の細胞。
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