JPS63502360A - 糸供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 糸供給装置 本発明は、糸供給装置に関し、好ましくは織物機械に間欠的に糸を供給するため の糸供給装置に関するもので、糸が繰り出し端より繰り出される固定糸貯留ドラ ムを有する糸供給装置に関するものである。特に、本発明は、積極供給動作、又 は消極供給動作にて織物機械へ糸を選択的に供給するのに用いられる糸供給装置 に関するものである。

「積極供給動作」の語は、糸供給装置が紡績機械、特に編み機へ供給する糸の供 給速度を決定する供給状態を定義し、「消極供給動作」の語は、糸が紡績機械の 実際の糸の必要量に応じて決められる糸の速度で糸供給装置から自由に繰り出さ れる糸供給装置の動作状態を定義する周知の技術的表現である。

編み機に対する糸の積極供給又は消極供給を選択する糸供給装置は公知である。

例えば、米国特許第３，９０８，９２１号には、回動可能な貯留ドラムから構成 される編み機に対する糸供給装置が開示されており、このドラムに糸が巻き付け られ中間貯留部を成しており、前記のドラムから糸が巻き戻され供給され得るよ うなものである。この従来技術の糸供給装置は糸貯留ドラムの糸繰り出し端に近 接する糸繰り出し通路に隣接して配設された可動糸制御要素から構成される。可 動糸制御要素は第１の位置に動作してドラムより繰り出される糸の固定繰り出し 位置を規定して糸繰り出し速度を貯留ドラムの接線方向速度に制限する。また、 可動糸制御要素は第２の位置に動作して編み機の作動要素の実際の糸の必要量に 応じて決められる糸繰り出し速度で糸貯留ドラムから自由に繰り出すために巻き 戻し糸と接触しない。この従来技術の糸供給装置は織物機械へ糸を積極供給する 第１の動作モードにて糸供給速度を決める回動可能な糸貯留ドラムを備えるのみ である。また、編み機へ糸を消極供給する第２の動作モードにて回転ドラムの回 転速度が単位時間にこのドラムに巻き取られる糸の量を決める。このため、前記 の第２の動作モードの間、糸貯留ドラムの回転速度の増減が結果としてドラム上 の糸の貯留量の増減を生むことになる。積極供給状態から消極供給状態へと動作 モードが変化するとき、糸貯留ドラムの回転速度の突然の調整が必要となる。こ の糸貯留ドラムの突然の回転速度変化はこのドラムの高い慣性による問題を引き 起こす。

上記の従来技術を考慮して、本発明は、動的な運動をする織物機械へ積極供給又 は消極供給にて糸を選択的に供給するのに適した糸供給装置の技術的創作に基づ いている。

この技術的創作は特許請求の範囲第１項の従来技術に準する糸供給装置によって 解決される。

本発明における糸供給装置は、それ自体ヨーロッパ特許出願公開第１，０７１， １１０号に従来技術として既に開示されている固定糸貯留ドラムと該ドラムの糸 繰り出し端に配設された回動可能な糸案内部を備えている。この糸案内部は紡績 機械へ糸を積極供給する時間間隔の間、少なくとも前記の紡績機械の動作速度に 従う回転速度で駆動される。

前記の糸案内部は、積極供給の時間間隔の間、糸供給速度を規定するために糸貯 留ドラムの繰り出し端に螺旋状に巻かれる糸の回転速度が糸案内部の回転速度を 越えるとき、糸と噛み合うのに適した少なくとも１個の糸噛合要素から構成され る。反対に、糸案内部の回転速度が糸貯留ドラムの糸繰り出し端に巻かれる糸の 回転速度を越えるとき、糸案内部の回転速度とは無関係な糸貯留ドラムから糸の 自由な繰り出しを許容するために、前記の糸噛合要素は糸との噛み合い解除に適 するように形成されている。　前記の糸案内部の好適実施例は特許請求の範囲第 ２項乃至第３項に定義されている。

前記の回動可能な糸案内部の駆動方法に関する好適実施例は特許請求の範囲第４ 項に定義されている。この糸案内部の第１の回転速度は好ましい糸の積極供給速 度が得られるように選定され、また、この糸案内部の第２の回転速度は第１の回 転速度を上回るように選定される。

織物機械が糸の消極供給状態での実際の糸の必要量を上回る積極供給状態での糸 供給速度を要求する場合、前記の糸案内部は特許請求の範囲第５項で定義される ように絶えず固定された回転速度でも駆動され得る。

第１図は、本発明における糸供給装置の側面図である。

第２図は、回動可能な糸案内部の第１の好適実施例における平面図である。

第３図は、糸案内部の第２の好適実施例における平面図である。

第４図は、糸案内部の第３の好適実施例における平面図である。

第５図は、糸案内部の第４の好適実施例における平面図である。

以下、図に基づいて本発明の糸供給装置の好適実施例を詳述する。

第１図によると、糸供給装置ｌは固定糸貯留ドラム２から構成されるが、このド ラム２の上に糸スプール３から送られて来た糸Ｙが糸巻き付は部４によって巻き 付けられる。前記の糸貯留ドラム２は該ドラムの糸繰り出し端を規定する糸繰り 出しリム５から構成される。上述された糸供給装置は公知である。このタイプの 糸供給装置の詳細はＢＰ特願昭第８３，１０９，８１８号の１１発行番号１０７ １１０に明記されている。

前記の糸貯留ドラム２から繰り出される糸は糸案内アイレット６を通って、織物 機械へ供給される。この織物機械は平形横編み機又は円形平編み機等である。

回動可能な糸案内部７は固定糸貯留ドラム２の糸繰り出し端５と糸案内アイレッ ト６との中間に回動可能な状態で配設されている。

この回動可能な糸案内部７の回転軸は固定糸貯留ドラムの中心軸に一致している 。

回動可能な糸案内部７はコントロールユニット９によって順に制御される電動モ ータ８により駆動される。

回動可能な糸案内部７は少なくとも糸の積極供給がなされる時間間隔の間、編み 機の動作速度に従う回転速度で電動モータ８により駆動される。

第２図によると、好ましい回動可能な糸案内部７は、この糸案内部７の回転運動 方向とは反対のラジアル方向に対して歯先が傾斜し、この糸案内部７の中心軸に 対向する複数の内歯１１を有するリングｌＯによって形成される。

糸貯留ドラム２の糸繰り出し端５に巻かれる糸の回転速度が糸案内部７の回転速 度を越えようとする場合、糸案内部７の内歯１１は、糸Ｙに噛合するのに適して いる。言い換えれば、糸繰り出しリム５における糸の接点又は糸の繰り出し点で の回転速度が前記の回動可能な糸案内部７の回転速度を越えようとする場合、糸 が糸貯留ドラム２から繰り出される間、内歯１１によって捕らえられるようにラ ジアル方向に対する内歯１１の傾斜方向が選定されている。この場合、糸案内部 ７の回転速度は積極供給がなされるように糸繰り出し速度を制限している。糸が 編み機の実際の糸の必要量に合った速度で糸貯留ドラムから繰り出されるような 編みサイクルの時間周期の場合、糸Ｙが内歯１１によって捕らえられることなく 自由に内歯の上を摺動するように、また糸が自由に消極供給状態で糸貯留ドラム から繰り出されるように、糸案内部７は糸貯留ドラム２に対する糸繰り出し点の 回転速度より速く回転される。

更に、好ましくは内歯１１は糸Ｙの動きに対して、柔軟な処理がなされ得るよう に一周に渡って配設されたチップから形成されたりもする。

言い換えると、本発明による糸供給装置の回動可能な糸案内部７は、この糸案内 部７の回転速度が糸貯留ドラムの糸繰り出しリム５における糸の接点又は糸繰り 出し点の回転速度を上回る限り糸貯留ドラムから糸の自由な繰り出しを許容して いる。

糸案内部７の回転速度が糸繰り出しリム５における糸の接点での回転速度を下回 る場合、このとき糸Ｙは回転している糸案内部７の回転速度により規定される糸 の積極供給速度が生じるように、内歯１１によって捕らえられる。

リング状に形成された糸案内部７の僅かな慣性又は僅かな質量により、糸案内部 の回転速度はすばやく変化する。このため、糸の積極供給速度も非常にすばやく 変化する。

平形横編み機においては移動台（キャリジ）の運動方向の変化の間、糸の消費が 止まっている。平形横編み機に本発明による糸供給装置を用いる場合には、この 編み機の糸の必要量がある所定の量を下回るとすぐに糸が内歯１１との噛み合い から外れるために、糸の速度が自動的に新しい糸の必要量に適合するように調整 される。このため、糸案内部７の回転速度を「０」に下げる必要はない。

糸の積極供給動作を終えて編み機の糸の必要量に従って糸の繰り出しを許容する ことが望まれる場合には、糸Ｙが内歯１１により捕らえられることなく糸案内部 ７を形成するリング１０の内歯１１の回転チップの上を摺動するように糸案内部 ７の回転速度を増加しさえすればよい。

本発明に関する糸供給装置は消極供給状態での糸の消費が積極供給速度を下回る ような編み機のタイプに対するとともに消極供給状態での糸の消費が積極供給速 度での糸の消費を上回るような第１の編み機のタイプに対しても用いられる。

第１の編み機のタイプでは、糸案内部７は編み機の動作速度に従う第１の回転速 度で糸の積極供給の時間間隔の開駆動され、他方、消極供給の時間間隔の間、こ の第１の回転速度を上回る第２の回転速度で駆動される。この第２の回転速度は 、消極供給状態の間、編み機の糸の最大必要量における糸繰り出し点の回転速度 を充分上回った速度で設定される必要がある。

他の編み機のタイプでは、糸案内部は絶えず編み機の回転速度に適合する回転速 度で駆動され得る。編み機の実際の糸の必要量が積極供給速度を下回るとすぐに 、糸は消極供給が生じるように糸案内部７との噛み合いから外れる。

糸案内部７の他の好適実施例は、第３図乃至第５図に示されている。

第３図によると、回動可能な糸案内部７は、ラジアル方向であって外側に伸びた 単一の歯１３をべするディスク１２から形成され得る。前記の歯１３は、糸案内 部７の回転方向とは反対のラジアル方向に対して歯先が傾斜して設定されている 。

或は、糸案内部７は第４図に示されるような形でもあり得る。この糸案内部７の 好適実施例は内側方向を向いた複数のピン１４で形成されるリング１０のような ものでもあり得る。前記の複数のビン１４はまた、糸案内部の回転運動方向とは 反対のラジアル方向に対してこのピンの軸方向が傾斜して設定されている。

第５図に示されたその他の実施例においては、糸案内部７は外側方向を向いた複 数のビン１５で形成される回動可能なディスク１５から構成される。この複数の ビン１５は、糸案内部の回転運動方向とは反対のラジアル方向に対してこのピン の軸方向が傾斜して設定されている。

ＦＩＧ、３ ＦＩＧ、４ 国際調査報告 入ＮＮＥＸ　Ｔｏ　ＴＦ！：　！ＮτＥＲＮＡτＩＯＮ入ＬＳＺ入ＲＣＨＬ：Ｐ ＯＲＴ　ＯＮ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. １．織物機械に間欠的に糸を供給するための糸供給装置であり、糸が繰り出し端 より繰り出される固定糸貯留ドラム２を有する糸供給装置において、回動可能な 糸案内部７が糸繰り出し端５に配設されており、この糸案内部７は少なくとも糸 の積極供給状態の時間間隔の間、織物機械の動作速度に従う回転速度で駆動され 、糸繰り出し端５に巻かれる糸の回転速度が糸の供給速度を規定する糸案内部７ の回転速度を越えようとするとき、糸と噛み合うために用いられる少なくとも１ 個の糸噛合要素１１から形成されており、また、この糸噛合要素１１は、糸の消 極供給状態の時間間隔の間、織物機械の瞬間的な糸の必要量によってのみ決めら れる糸貯留ドラム２からの糸の自由な繰り出しがなされるために糸案内部７の回 転速度が糸貯留ドラム２の糸繰り出し端５に巻かれる糸の回転速度を越えるとき 、前記の糸案内部７の回転速度とは無関係な糸貯留ドラム２から糸の繰り出しを 許容するために糸との噛み合いが外れるようにしたことを特徴とする糸供給装置 。
2. ２．前記の糸案内部７は、少なくとも１個の内歯１１又はピン１４を有し、この 内歯１１又は内側を向いたピン１４は、糸案内部７の回転方向とは反対のラジア ル方向に対してこの歯先又はピンの軸方向が傾斜して設定されていることを特徴 とする特許請求の範囲第１項に記載の糸供給装置。
3. ３．前記の糸案内部７は、少なくとも１個の外歯１３又は外側を向いたピン１６ を有し、この外歯１３又は外側を向いたピン１６は、糸案内部７の回転方向とは 反対のラジアル方向に対してこの歯先又はピンの軸方向が傾斜して設定されてい ることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の糸供給装置。
4. ４．前記の糸案内部７は、織物機械の動作速度と同調する第１の回転速度で糸の 積極供給の時間間隔の間、駆動され、他の場合においては、前記の糸案内部７は 、前記の第１の回転速度を上回る第２の回転速度で駆動されることを特徴とする 特許請求の範囲第１項乃至第３項に記載の糸供給装置。
5. ５．前記の糸案内部７は、前記の織物機械の動作速度と同調する回転速度で絶え ず駆動されることを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第３項に記載の糸供給 装置。