JPS63502318A - 8:c因子型タンパク質の改良生産方法 - Google Patents
8:c因子型タンパク質の改良生産方法Info
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- JPS63502318A JPS63502318A JP62500713A JP50071387A JPS63502318A JP S63502318 A JPS63502318 A JP S63502318A JP 62500713 A JP62500713 A JP 62500713A JP 50071387 A JP50071387 A JP 50071387A JP S63502318 A JPS63502318 A JP S63502318A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
■二〇因子型タンパク質の改良生産方法発明の背景
■因子複合体は明らかに異なる2つの生物学的機能:すなわち凝固活性および一
次止血における役割を有している。■因子欠損症の古典的血友病およびフォノ・
ビルプラント病の分析は、■因子が2種類の成分の複合体であるという結論へ導
いた。
■:C因子凝固活性タンパク質(抗血友病因子)および■因子関連抗原(フォノ
・ビルプラント因子、VWF)は別々の遺伝子の支配下にあり、明らかに異なる
生化学的および免疫学的性質を有し、そして極めて重要な唯一の生理学的機能を
有している。
■二〇分子は血液凝固過程において重要な調節タンパク質である。トロンビンに
よる活性化の後、それはIXa因子によるX因子活性化の速度を促進し、終局的
にフィブリン凝塊の形成へ導く。■:C因子欠損症(古典的血友病)はX結合染
色体疾患であり、男性患者における出血性罹病および出血性死亡の主な原因とな
っている。その治療法は通常頻繁な血液製剤の輸血から成っている。この治療法
は血友病の患者集団に感染合併症(例えばいろいろな型の肝炎および後天性免疫
不全症)の高い発生率をもたらした。
VWF分子は血小板粘着において中心的な役割を演する接着性糖タンパク質であ
る。それは血漿中の■:C因子のためのキャリアーとして役立ち、血小板−血管
壁の相互作用を促進する。糖タンパク質Ibおよび糖タンパク質IIb−ma複
合体上の血小板レセプター部位、ならびにコラーゲン上の結合部位に結合するV
WFの別個のドメインが見出された。VWFはそれぞれ230.000ダルトン
の複数の、恐らくは同一のサブユニットから構成されており、血管内皮細胞およ
び骨髄巨核球で合成される。血漿中ではそれは5刈05〜107ダルトンの高分
子量マルチマーとして存在する。フォノ・ビルプラント因子は5〜6%の複合炭
水化物を含み、それは血小板に結合するこの分子の能力において重要であると思
われる。VWF活性の多様な異常はフォノ・ビルプラント病を誘発しうる。この
疾患は一般に常染色体性優性遺伝により受け継がれ、そして2000人に1人と
いう高頻度で発生しうる。この疾患の軽いものは往々にして診断未確定になるが
、重症患者は危険が伴う血液製剤の頻繁な投与を必要とする。
最近、■:C因子およびフォノ・ビルプラント因子の両方の遺伝子が単離され、
それにより汚染ウィルスを本質的に含まない組換え■:C因子およびVWF因子
製剤の製造が可能になった〔トール(Toole)ら、 1984 、ウッド(
Wood)ら、 1984 ;リンチ(Lynch)ら、 Ce1l 41 :
49〜56.1985 ;ギンスバーグ(Ginsberg)ら、 5cie
nce 228 : 1401〜1408.1985を参照されたい〕。組換え
DNA技術による■:C因子およびその類似体の製造は、適当な発現ベクター中
に含まれる■:C因子(またはその類似体)をコードするDNAの受容細胞とし
て哺乳動物細胞を使用することにより達成された。組換え■:C因子の合成に関
する主な関心事には(1)培地から得られる組換え■:C因子の収率、(11)
斯く生産された組換え■:C因子の安定性、(iii)■二〇因子の精製効率お
よびコスト、ならびに(1v)精製した組換え■:C因子の全生産コストが含ま
れる。
最良の結果を得るために、本発明者らは■:C因子産生細胞を全培地容量に対し
て約10容量%の血清量で哺乳動物血清(例えばウシ胎児血清の慣用製剤)を含
有する培地中で培養した。
(簡略化するために、すべての血清濃度は以後全培地の容量%として示す。)本
発明者らは、このような血清の補足なしでは組換え■:C因子の収率および安定
性がともに著しく低下することを見出した。しかしながら、血清補足物のコスト
および血清の使用により生ずる精製の煩雑さおよび経費の増大は、血清の使用を
望ましくないものにし、また血漿から精製した天然■:C因子に代わるべきもの
としての組換え■:C因子の広範囲の使用を商業的に魅力のないものにした。
■:C因子(以後F■:Cと略す)産生細胞用の培地の十分な実験的修飾ののち
に、本発明者らは驚くべきことに、低下した量の血清を含む培地(例えば半規定
培地)または本質的に血清を含まない培地(規定培地)を使用して安定したF■
:C型タンパク質(以後で説明する)を高収量で生産する方法を見出した。本発
明者らは、半規定または規定培地が適量の疎水性物質(例えばVWFまたはある
種のリン脂質)を含む場合に、F■:C型タンパク質を生産する宿主細胞が10
%血清の存在下で得られた収量に少なくとも匹敵する収量の回収可能な安定した
F■:C型タンパク質を半規定および規定培地中で生産しうることを見出した。
本発明者らはさらにこの種の補足物を欠く半規定または規定培地で生産されたF
■:C型タンパク質が一般に著しい不安定性を示し、かつ回収されるにしても極
めて低い収量で回収されるにすぎないことを見出した。
今日までの文献は、VWFが血漿中の■:C因子に対して1nvivoで安定作
用を有し、またVWFが■:C因子の貯蔵所からのin vlvo放出を誘起し
、また■:C因子のin vivo合成および/または分泌を刺激し得ることを
示唆している〔ワイス(Welss、 H,)ら、 J、 Cl1n、 Inv
est、80 : 390〜404.1977を参照されたい〕。また、トロン
ビン活性化■因子(天然ヒトF■から誘導)はリン脂質により、恐らくはトロン
ビン媒介分解に対して、安定化されることも示唆されている。アンダーソン(A
ndersson)およびブラウン(Brown)、 Blochem、 J、
200 :161〜167、1981を参照されたい。しかしながら、我々の知
る限りでは、■:C因子型タンパク質のin v1tro生産(この場合は例え
ばトロンビンが実質的に存在しない)に対するVWFまたはリン脂質の効果に関
して従来技術に何ら示唆しておらず、また哺乳動物血清中に存在する成分の複合
混合物を実質的に含まないVWFおよび/またはリン脂質から成る培地補足物に
関しても何ら示唆していない。
発明の概要
本発明は■:C因子型タンパク質の改良生産方法に関する。
本明細書で用いる“■:C因子型”タンパク質なる用語は■:C因子型凝固活性
を示すタンパク質を意味する。本発明の範囲内に含まれる■:C因子型タンパク
質は、■:C因子をコードす、?D N Aにハイブリダイズし得るDNA配列
によってコードされる。天然哺乳動物(例えばヒト)■:C因子のほかに、■二
〇因子型タンパク質には例えば国際特許出願番号PCT/U386100774
(1988年10月23日発行)に詳しく記載されるような、天然■:C因子
の90Kd切断部位と69Kd切断部位の間に1個またはそれ以上のアミノ酸の
欠失を含むタンパク質が含まれる。■:C因子因子型タンパクコまたPCT/U
S8B100774に記載されているものと類似の方法によって作ることのでき
る50/40切断部位と69Kd切断部位の間にアミノ酸欠失を含む■:C因子
類似体が含まれる。■:C因子因子型タンパクコさらに226゜338 、58
2 、740 、778 、1313.184111または1721位のアルギ
ニン残基に架かる1つまたはそれ以上の切断部位が、例えば発現すべきcDNA
の慣例的な特定部位突然変異誘発により1個またはそれ以上のアミノ酸を異なる
アミノ酸で置換することによって、加水分解に対して抵抗性となった類似体(上
記のような欠失を含んでいてもよい)が含まれる。こうして、■:C因子因子型
タンパクコ然■:C因子、凝固活性をもつ“組換え”■:C因子およびその類似
体、ならびにそのタンパク質を生産する細胞から誘導された細胞株によって生産
される非組換え■:C因子およびその類似体を包含する。
従って、本発明方法は■:C因子因子型タンパクコードするDNAを含み且つそ
のタンパク質を発現し得る哺乳動物細胞を使用する。本発明方法によれば、細胞
は■:C因子因子型タンパクコめの安定化物質を有効量含む培地中で培養される
。
この種の物質には(1)@乳動物フオン・ビルプラント因子(VWF) 、(1
1)安定化用リン脂質またはリン脂質混合物、および(fii) VWFとリン
脂質の混合物が含まれ否。VWFの有効量は好ましくは約0.1〜10μgVW
F/ml培地の範囲であり、1〜3μg/m1が特に好ましい。1つの容易に入
手しうる適当なリン脂質源は乾燥スキムミルクや低脂肪スキムミルクのような市
販の乾燥乳製品である。このような乾燥乳製品は約0.01〜10%(乾燥ミル
クの重量/培地の容量)の量で培地に加えられる。■因子生産に対して最適な効
果を及ぼしつつ細胞に対する毒性作用を最小限に抑えるために、約1〜3%のド
ライミルクが目下のところ好適である。ドライミルク製品は初めにミルクの10
%水性懸濁液を調製し、その後オートクレーブ滅菌することにより有利に滅菌す
ることができる。他の容易に入手しうる適当なリン脂質源は市販の大豆レシチン
であり、これは好ましくはリポソームの形で培地に添加される。
本明細書で用いる“リン脂質”なる用語は1つまたは2つの脂肪酸分子、アルコ
ールおよび窒素含有塩基を含むリン酸のエステルを意味する。このようなリン脂
質の例にはセファリン、ホスファチジルセリン:ホスファチジルコリン混合物、
ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルエタノールアミン、大豆レシチン
およびこれらの混合物が含まれ、大豆レシチンが特に好適である。この方法にお
いて有用な他のリン脂質ならびにその有効かつ/また最適な濃度および/または
それらの混合物は、以後に詳しく説明する方法を使用して当業者が容易に同定し
得るだろう。リン脂質またはリン脂質混合物の目下の好適な有効量は、培地1m
l当たり約1〜1000μgのリン脂質またはリン脂質混合物であり、約100
μg/m1以上の濃度がより好適であり、そして約200〜300μg/mlの
濃度が特に好適である。
さらに、リポソームの形(好ましくは直径が約500no+以下のもの)で培地
にリン脂質混合物を加えることが好適である。リポソームは単ラメラ小胞である
のが好ましいが、多重ラメラリポソームも使用できる。最も好ましくは、リポソ
ームの直径は約1100n以下である。さらに、上記のリン脂質から慣用方法で
作られたリポソームは、■二〇因子型タンパク質と混合して又はそのタンパク質
をリポソーム内に保持させて、患者にそのタンパク質を投与するためのキャリア
ーまたはビヒクルとして使用することができる。ドライミルクをリン脂質源とし
て使用する場合、ドライミルクは培地に(リポソームの形でなく)直接添加する
こともできる。
VWFは哺乳動物(例えばヒト、ウシ、ブタなど)の血清から、または血管内皮
細胞のようなVWF産生細胞から誘導された細胞株から慣用方法により得られる
。また、“組換え”VWF (すなわち、遺伝子工学的に処理された細胞から誘
導されるVWF)も使用できる。1つの実施態様において、VWF産生細胞(例
えばVWFを産生ずるように遺伝子操作された細胞)は培地をVWFで調整する
ために、■二〇因子型タンパク質を産生ずる細胞の培養に先立って又はその培養
と同時にそのされる培地に外因性補足物として添加することもできる。他の実施
態様では、■:C因子因子型タンパクコ産する細胞は、VWFおよび■:C因子
因子型タンパクコ一細胞によって同時発現されるように、VWF転写単位で適切
に遺伝子操作、すなわち形質転換される。本発明のさらに別の実施態様では、■
:C因子因子型タンパ炭質産生細胞養のために使用される培地がVWF (上記
方法の1つを使用することによる)と安定化用リン脂質の両方を含む。その場合
に、単独で使用したときの使用量に比べて低下した量の各成分を使用することが
望ましい。
本発明に従って適切に補足された規定培地を使用することにより、高レベルの回
収可能な安定した■:C因子因子型タンパクコ産され、その後そのタンパク質は
血清成分を分離する必要性なしに回収・精製される。本発明で使用する培地はさ
らに哺乳動物血清(例えばウシ胎児血清)を好ましくは約10%以下、より好ま
しくは約5%以下、さらに好ましくは0〜1%の量で含んでいてもよいが、本質
的に血清を含まない培地が特に好適である。その他の慣用の哺乳動物細胞培養の
ための培地補足物も添加し得る。
本発明は、培地補足物としてリン脂質およびVWFを使用することにより回収可
能な安定した■:C因子因子型タンパクコ産における血清依存を克服する能力に
ついて特−に立証する以下の代表的実施例により例示される。これらの実施例は
本発明の理解を助けるために提供されるものであって、請求の範囲に記載の本発
明を何ら制限するものでなく、また制限するように解釈されるべきでない。
実施例 I
ヒト■:C因子を発現するチャイニーズハムスター卵巣細胞株の確立
本実施例で使用した■:C因子発現プラスミドは時計回りにポリオーマウィルス
エンハンサ−、アデノウィルス三分節リーダー配列の第1リーダー配列、■:C
因子転写単位、DHFR遺伝子、SV40ポリA化信号、およびテトラサイクリ
ン耐性遺伝子を含むRx Py■−■であった。このプラスミドはDHFR発現
プラスミドとの同時形質転換、その後の添加ヌクレオチドの不在下で生育する細
胞の選択により、ジヒドロ葉酸還元酵素(D HF R)欠損チャイニーズハム
スター卵巣細胞内に導入した。続いて11g1と命名した特定の形質転換体のプ
ールは、DHFRおよび■因子遺伝子を増幅するために次第に増加する濃度のメ
トトレキセート(MTX)中で増殖させた。
得られた細胞株は、■因子欠損血漿を凝固させる能力〔クロチク(A P P
T)検定〕により、あるいはIXa因子、リン脂質、カルシウムおよびX因子の
存在下でXa因子を生成する能力〔カビ・コテスト(Kabi Cotest)
検定〕により測定したとき高レベルの■因子活性を発現した。■:C因子を生産
するこれらのCHO細胞の能力は表Iに示す。■因子活性は■因子遺伝子のコピ
ー数と関連がある次第に増加するレベルのMTX耐性により10,000倍に増
強された。その他の発現ベクターも、それらが■:C因子またはその類似体を発
現させることができるならばRx PY■−工の代わりに使用し得る。この種の
ベクターには例えばpCVSVL2−■(ATCC39813、欧州特許出願箱
85202121.1号を参照)およびp D G R−2(ATCC5310
0゜PCT/US8B100774−欠失類似体を参照)が含まれる。他の■:
C因子発現ベクターは例えばpCVSVL2−■またはpsP64−■(ATC
C39812)由来の5alIフラグメントを含む慣用技術および通常の発現ベ
クターを使用して作製することができる。これらのベクター由来の5alIフラ
グメントは全長■:C因子をコードするDNA配列を含む。
表I:トランスフエクションされ且つ増幅されたCHO細胞による■因子発現
ブール MTX (、czM) ■:Cのa+U/ml/日Ligl O,80
,1
0,0211,5
0,188,0
1,0288,545*
5.0 B44,875本
20.0 1075
プラスミドpAdD26sVpA(3)Cカウフマン(Kaufman)および
シャープ(Sharp)、 Mo1. Ce11. Biol、、 1982を
参照〕およびプラスミドpRXPy−■−IはC1aIで消化し、得られた線状
DNAをin vitroで連結し、CaPo4で共沈させ、そしてCHODH
FR欠損DUKX−BII細胞をトランスフェクションするために使用した。効
率よ<DHFRを発現する細胞はpAdD28sVpA(3)由来のDHFR遺
伝子と共にpRXPy■−■由来のエンハンサ−を含むことが期待されるだろう
。結果はこの仮説と一致した。細胞を次第に増加する濃度のMTX中で増殖させ
ることによる増大したDHFR発現についてのその後の選択は、■因子遺伝子と
DHFR遺伝子が増幅した細胞をもたらす。MTX選択のそれぞれのレベルにお
いて、■二〇因子活性検定(0,05mU/m1以上の感度を得るように改良し
たカビ・コアテスト(Kabi Coatest)法により測定〕のために調整
培地(10%ウシ胎児血清を補足したアルファ培地中106細胞/m1)の試料
を採取した。■:C因子欠損血漿を使用する1段階活性化部分トロンボプラスチ
ン時間(activatedpartial thromboplastin
Lfme ; APTT)凝固検定によっても匹敵する結果が得られた。すべて
の試料は30〜50倍のトロンビン活性化を示した。トロンビン活性化のために
、試料は0.2単位/mlのトロンビンを用いて室温で1〜10分間予備処理し
た。
実施例 ■
■:C因子合成の血清依存
洗浄して、10%FC3を含む培地または規定培地(血清不含、5■/m1Bs
A、インシュリン、トランスフェリン、セレン、ヒドロコルチゾンおよびプトレ
シンを含む)を供給したCHO細胞(80%の集密生長で0.1μM MTX中
のLigl 2AサブクローンBIO)は■因子活性を蓄積する。規定培地にお
ける出現率は血清含有培地よりも約4倍低い。4倍の差は細胞が血清の不在下で
増殖するにつれて大きくなる。このことは細胞の不十分な洗浄によって生じる。
■二〇因子の出現率は24時間までほぼ直線的に増加し、これは■因子が培地中
で安定であることを示唆しでいる。この結果は低レベルの■因子発現(約101
1IU/m!/日)のCoS細胞の場合に得られた結果と類似している。
数種のリン脂質の混合物であるセファリンは血清欠損に少なくとも部分的に反作
用することができる。CHO細胞(2aIMMTX中のLig2Aプール)は血
清の存在下および不在下で別々に培養し、4時間後に洗浄した。その後2つのC
HO培養物を再分割し、血清 CHO細胞の一部と血清−CH0細胞の一部に5
μMセファリンを補足してさらに2時間培養した。血清1および血清−CH0細
胞の他の部分にはセファリンを補給しなかった。培地は6時間後と25時間後に
検定し、結果は次の通りである:
血 清 セファリン 6時間 25時間+FC3+セファ 594 1044
−Fe2 +セファ 408 514
+FC8−セファ 583 1492
−Fe2 −セファ 140 372
*mU/ml
これらの結果は、セファリン単独が血清の不在下で■因子活性を増強しうるがそ
の効果は短い(すなわち2時間後には観察されだが25時間後には消失する)こ
とを示唆している。1つの実験において、セファリンの濃度を高めたが■因子活
性のそれ以上の増加は見られなかった。このことはセファリン中のある成分が律
速成分でないことを示している。
セファリン効果の一部は類似のリン脂質混合物または単一のリン脂質により誘起
される。細胞(20μM MTX中のLlgl 2A、02プール)に10%ウ
シ胎児血清含有培地または無血清培地を24時間供給し、その後セファリン(5
μm)またはホスファチジルセリンとホスファチジルコリンの1:4混合物(P
CPS)を無血清培養物に加えた。2時間後に検定した培地からの結果は次の通
りである:
条 件 F■:C活性
無血清 110
無血清十セフアリン 489
無血清十P CP S 230
10% F CS E113
この結果はリン脂質単独が調整培地中で■因子活性を増強させうろことを証明し
ている。
異なる条件下で生育するCHO細胞により発現された■因子のトロンビン活性化
度の分析は、血清の存在がトロンビン活性化の度合を減少させることを示唆して
いる。CHO細胞(20μM MTX中のLlgl 2Aプール)は洗浄し、そ
して10%ウシ胎児血清含有培地または規定培地(5mg/m1BsA、トラン
スフェリン、セレン、インシュリン、ヒドロコルチゾン、プトレシン)を供給し
た。24時間後セファリンまたは10%FC8のいずれかを加え、2時間後にト
ロンビン活性化度の検定および測定のために試料を採取した:規定培地 315
300 20X
規定培地 5μMセファリン 752 1040 34X規定培地 10%PC
86844408,4X410%F’C81078120010X+10%FC
S 5μMセファリン 1154 1120 14X規定培地 10%沸騰FC
8543−−これらの結果は、血清の存在が無血清培地に比べて■因子活性を高
めるがトロンビン活性化度を低下させることを示している。反対に、セファリン
は産生された■因子の活性の増強に対する血清の作用を補償しうるが、トロンビ
ン活性化度を低下させない。従って、収穫の2時間前にセファリンを添加した無
血清培地において、CHO細胞は1単位/mlの■因子を産生じ、しかもこの物
質は34倍のトロンビン活性化を示す。この実験はまた、検定の2時間前に無血
清培地に加えた10%FC3が■因子活性を増強しうることを示している。この
能力は添加の10分前に血清を沸騰させても消失しなかった。従って、■因子活
性に必要とされる血清因子は熱に安定である。我々は■因子活性の増強に必要と
される血清因子が2つの成分:すなわちリン脂質およびそのリン脂質を安定化さ
せるのに必要な別の熱安定性因子から成るという結論に達した。
10%血清が高度に増幅されたCHO細胞株による■:C因子発現にとって制限
的であるかどうか調べるために、我々はその細胞株10A1において■:C因子
活性を誘発する能力に対する次第に増加する量の血清の作用を追跡した。10A
1は1mMMTX中での増殖についてLiglプールを選択することにより誘導
されたクローンである。この実験は、次第に増加する世のウシ胎児血清をl0A
1細胞に24時間の間添加することの■因子活性に対する効果を立証した。50
%血清は24時間後の調整培地において10%血清よりも3倍以上の活性をもた
らした。他の結果は、細胞を50%血清中で増殖させたとき、活性■因子抗原の
量が対応して増加することを示した。わずかに低いレベルの■:C因子を発現す
る他の細胞株は、より高い濃度の血清中での増殖の際にも■:C因子活性の劇的
な増強を示さなかった。
こうして、より高産生性の細胞(例えば商業的規模での■因子製造にとって望ま
しい細胞)での■:C因子発現のためには、いくつかの限定的な必要条件が存在
すると思われる。
実施例 ■
CHO懸濁培養物におけるγ■:C因子合成の血清依存以下の表は培養物中の血
清レベルに対する組換え■:C因子(γF■)活性の依存を示している。比較的
低いγF■産生細胞のクローンIE6はいろいろな濃度のウシ胎児血清(F B
S)を含む培地中で3〜4日間懸濁培養下に増殖させた。
培地中の 3〜4日後の 平均生産性
10%FBS 318 0.19
5%FBS 100 0.03
* RPM11B40をすべての基礎培地として使用した。
規定培地は5μg/mlインシュリン、5μg/ml)ランスフェリン、5ng
/mlセレン、10’Mヒドロコルチゾン、1100n /mlプトレシン、5
mg/m1BsAから成る。
同じ血清依存が他のγF■分泌CHO細胞株の場合にも観察された。これらの結
果は、もとの発現レベルが血清の添加により再び得られるので遺伝子の不安定性
を反映していない。
本発明者らは、培地へのリン脂質の添加が血清の要求に取って代わり得るが、比
較的高濃度(以前に血清含有培地と共に使用したよりも10〜20倍高い濃度)
のリン脂質が必要とされることを見出した。リン脂質濃度に対するF■活性の依
存性に関して、我々は規定培地(DM)への240μg/ml(培地)の大豆レ
シチン(S L)の補給が24時間後に160μg/m1sL含有DMにおいて
得られたF■活性の約2倍、そして80μg / m1SL含有DMにおいて得
られたF■活性の5倍のF■活性をもたらすことを見出した。それにもかかわら
ず、80μg/m1sL含有DMは1%ウシ胎児血清(F B S)を含むDM
(半規定培地)よりもかなり高いF■活性を与え、一方半規定培地はDMだけの
ときよりも有意に高いF■活性を与えた。意義あることに、240μz/rn1
のSLを含む規定培地中で24時間にわたって生産されたγF■のレベルは、1
0%FBSを補給したDM中で生産されたγF■のレベルと少なくとも同程度に
高かった。
この実験においてSLの濃度を240μg/m1以上に高めても、γF■活性の
それ以上の増強はもはや起こらなかった。1つの実験の例示的結果を以下に示す
:
培 地 24時間後のγF■活性
規定培地(DM) 約4hU/ml
DM十大豆レシチン(SL) 約278m U/m1(240μg S L /
ml培地)
このデータはウシ胎児血清の不在下で比較的高濃度(例えば240μg/ml)
の大豆レシチンリン脂質を用いた際に得られるγF■:C活性の増強を示してい
る。CHO細胞(0,1μMMTX中のIF5)はリン脂質を含む又は含まない
5g/lウシ血清アルブミン含有規定培地もしくは10%FBS含有培地中に3
×105細胞/mlの濃度で懸濁し、37℃で24時間培養した。
インキュベーション終了時に、細胞を含まない調整培地の試料は色素源検定(c
hromogenic assay)により7F■:C活性について検定した。
我々は約320μg/m1までの量のリン脂質の添加が規定培地または半規定培
地における細胞増殖に著しい変化を全く生じさせないことを見出した。−組の実
験において、我々は320μg/mlのリン脂質を添加した培養物の場合に最大
γF■活性が得られることを見出した。半規定培地では最大レベルは240μg
/mlの大豆レシチンを添加した場合に72時間後に得られた。これらおよびf
也のデータは0. 1.2および3日目に段階的に添加された大豆レシチンがγ
F■の生産を可能にしたことを示している。最適濃度はリン脂質の調製法にかか
わりなくこれらおよび他の実験において約240μg/mlであった。
上記の実験に類似した実験からの2種の異なるCHO細胞株における細胞生産性
を以下に示す:
10%F B S 0.19
5%F B S 0.03
規 定 1/4〜0.O1
規定+S L 0.24
規定+1%F B S + S L 0.2510%F B S 0.43
規定+1%F B S +S L 0.51*上と同じ単位
従って、γCHO細胞からのγF■の生産性は血清含有培地の場合とリン脂質を
補給した規定培地の場合とで少なくとも同程度であった。しかしながら、上記デ
ータによって示されるように、規定培地で生産されたγF■の量は血清含有培地
よりも少ない。このことは細胞がより生産性であるというよりもむしろ血清含有
培地中でより速やかにより高い細胞密度へ増殖するという事実によっている。規
定培地に少量の血清(例えば1%)を補給すると、細胞の生育が改善される。実
際、短期間の適応後に細胞は10%FBS含有培地とほとんど同程度に半規定培
地中で増殖するだろう。我々はγCHO細胞株(例えば我々のH9,05)がリ
ン脂質含有半規定培地中で10%FBS含存培地と同程度の細胞密度へ増殖し、
また少なくとも同程度に■因子生産性であることを見出した。
さらに、我々はまた大豆レシチン調製物の物理的性質について調べた。大豆レシ
チンを食塩水に懸濁し、マントン−ガラリン(Wanton −Gaulin)
ホモジナイザーを3回通過させ、その後0.2μmフィルターを介して濾過した
場合の代表的なリン脂質調製物のサイズプロフィールが得られた。リポソームの
平均サイズは直径が約1100nであり、このことはこの方法により得られた大
多数のリポソームが小さい単ラメラ小胞(SUV)であることを示唆している。
次の実験は大豆レシチンリポソームのサイズがリン脂質の効能(すなわち、F■
:C発現を増大させるSLの能力)において重要な役割を演することを示してい
る。
大豆レシチン調製物は食塩水中でつくりたが、ホモジナイズしなかった。この調
製物は通常の(すなわちホモジナイザーシヨンを行った)調製物よりも有意に少
ないSUVを含んでいた(リポソームの44%のみが100nn+以下であるの
に対して、通常の調製物では74%が1100n以下であった)。それはまた直
径が約500nmの多重ラメラ小胞(MV)をかなりの割合で含んでいた(全リ
ポソームの30〜40%がMVであるのに対して、通常の調製物ではほんの少量
、一般には5%以下がMVであった)。
この試料の効能は通常の試料の約60%に低下し、このことはリポソームのサイ
ズがリン脂質の効能において重要な役割を演することを示している。
実施例 ■
ブタVWFは血清の不在下で増殖させたCHO細胞から■:C因子活性を誘発す
べく作用する。
Ligl (20μM MTX)細胞は洗浄し、そして次第に増加する濃度のウ
シ血清アルブミンまたは同様の濃度の卵アルブミンを加えた規定培地(インシュ
リン、トランスフェリン、セレン、ヒドロコルチゾン、プトレシン、グルタミン
、ストレプトマイシンおよびペニシリンを含むアルファ培地)を供給した(表■
参照)。両方のタンパク質は■:C因子発現を誘発するように働く。しかしなが
ら、5g/ρのウシ血清アルブミンを含む培地に部分精製したVWFを加えると
、■:C因子活性が10%ウシ胎児血清中で細胞を増殖させた際に得られたレベ
ルよりも4倍またはそれ以上に高まった。これはまさしく血清の不在下で■:C
因子活性を誘発するVWFの能力を示すものである。この結果はブタVWFの異
なる調製物および精製したヒトVWFを用いた場合にも繰り返された。
■:C因子を誘発する能力がVWFに起因することを確かめるために、次の実験
を行った。■二〇因子を発現する細胞はヒトVWF欠損血漿から誘導される血清
を含む培地中でインキュベーションした。VWF欠損血清中でインキュベーショ
ンしたCHOLigl細胞の■:C因子活性は正常のヒト血清の場合に得られた
レベルの25%であった。ブタVWF調製物をVWF欠損血清に加えた場合は、
■因子活性が10%ウシ胎児血清の場合に得られたレベルにまで増大した。この
効果は2.50gg/m1程度に少ないVWFを用いた際にも誘発された(表m
A参照)。
別の実験において、VWF濃度を0.25μz / mlまで低下させると、そ
の活性は10%ウシ胎児血清レベルの50%にすぎなかった。
血清の不在下に規定培地中で生育するように2〜3ケ月間にわたって適応させた
CHO細胞株IE6を以下の実験で使用して、外因性VWFが残留量のウシVW
Fでさえ含まない規定培地中でγF■発現レベルを上昇させうろことを証明した
。以下に示すデータは、規定培地への約1μg / mlのブタVWFの補給が
lO%ウシ胎児血清含有培地で得られたレベルに等しいγF■の発現を可能にし
たことを示している。これらの細胞はFBSの不在下で3ケ月以上の間増殖させ
たので、ウシVWFは全く存在していなかった。従って、観察されたγF■:C
レベルの上昇は外因性VWFによるものと思われた。
規定培地 (DM) 約40
10%FBS含有培地 約200
このデータはウシ胎児血清の不在下での外因性の部分精製ブタVWFによるγF
■活性の増強を示している。CHO細胞(0,1μM MTX中のIF5)は部
分精製ブタvWF(約1μg / ml )を含む又は含まない5g/lウシ血
清アルブミン含有規定培地、もしくは10%FBS含有培地中に3X10”細胞
/mlの濃度で懸濁し、37℃で24時間培養した。インキュベーションの終了
時に、細胞を含まない調整培地の試料は色素原検定によりγF■:C活性につい
て検定した。
■:C因子発現
規定培地+卵アルブミン(g/l) 0 0.1640.5 0.1g9
1.0 0.215
2.0 0.280
5.0 0.290
20.0 0.380
2.5μg/mlのブタVWFを加える 5.8 1.200規定培地十
ウシ血清アルブミン(g/Ω) 0 0.1900.5 0.320
1.0 0.380
2.0 0.375
5.0 0.430
20.0 0.490
2−5μg/mlのブタVWFを加える 5.0 1.3501θ%ウシ胎児血
清 0.97g、1.075表■A:■因子生産に対するVWFの作用10%ウ
シ胎児血清 1321
規定培地+5g/lウシ血清アルブミン 34210%正常ヒト血清 937
1O%VWF欠損ヒト血清 246
10%VWF欠損ヒト血清十
下記の量のブタVWF
2.5μg/ml 1124
20 it g/ml 1397
調整培地中の■:C因子の量に対する添加VWFの作用を調べるために、細胞を
35−Sメチオニンの1時間パルスで標識し、そして10%ウシ胎児血清、10
%VWF欠損ヒト血清、またはブタVWFを加えた10%VWF欠損ヒト血清を
含むいずれかの培地中で追跡した。結果は、VWF欠損血清にVWFを添加する
と、より多くの■:C因子(200kDaの重鎖と76kDaの軽鎖の両方)が
培地中に存在することを示した。■:C因子の細胞内合成には何らの変化も観察
されなかった。lO%ウシ胎児血清へのVWFの添加は調整培地中の■:C因子
のレベルに全く変化を及ぼさなかった。これらの実験はVWFが■:C因子の分
泌お実施例 V
CO3細胞によるVWFの発現
ヒトVWFcDNAの部分セグメントのクローニングは以前に報告されている(
ギンスバーグ(Ginsberg)ら、 5cience 1985を参照〕。
この報告の後に、全長VWFcDNAが構築され、その塩基配列が決定された。
VWFのクローニング、塩基配列および発現は国際特許出願PCT/USll1
6100760 (1986年10月23日発行)に詳細に開示されている。我
々は発現ベクターpMT2に全長cDNAクローンを挿入してpMT2− VW
F (ATCC87122)を作製した。pMT2−VWFはアデノウィルス関
連(VA)遺伝子、転写エンハンサ−を含むSV40複製起点、アデノウィルス
三分節リーダーおよび5′スプライス部位を含むアデノウィルス主要後期プロモ
ーター、免疫グロブリン遺伝子由来の3′スプライス部位、VWFコード領域、
非コードDHFR挿入物、SV40初期ポリA化部位、および大腸菌内での増殖
に必要とされるpBR322配列を含む。pQ2の誘導体であるこのベクターの
詳細はカウフマン(Kaufman)、 Proc。
Natl、 Aead、 Sci、、 USA 82 : 689〜893 (
1985)により提供される。pMT2−VWF DNAはその後COS細胞ト
ランスフェクションのために慣用方法で調製した。CO3細胞のDEAEデキス
トラン媒介トランスフェクションの60時間後に、細胞は35−Sメチオニンで
標識し、培地および細胞抽出物をウサギ抗ヒトポリクローナル抗体(カルバイオ
ケム社製)を使って免疫沈殿させ、そして沈殿物をSDS還元ゲル電気泳動によ
り分析した。結果は有意量のVWFがトランスフェクションされたCO8細胞中
で合成され、その大部分が分泌されることを示した。調整培地中には、VWFの
完全にプロセッシングされた形に似ている約280kDaタンパク質と220k
Daタンパク質が含まれていた。合成されたVWFの約50%は200kDaの
形にプロセッシングされる。非還元ゲル電気泳動によりマルチマーの形成につい
て分析したとき、VWFは会合してマルチマーになるが、血漿中に見られるよう
な極めて高い分子量のマルチマーにはならないことが判明した。マルチマーは大
ざっばに見積もって100万ダルトン以下の範囲であった。CO8細胞調整培地
中のVWF抗原の分析は0.35μg/mlのヒトVWFの存在を示した。他の
分析は、CO8細胞中で発現されたVWFが血小板とコラーゲンの両方に特異的
に結合することを示した。
実施例 ■
組換えVWFはヒト■:C因子の発現を誘発することができる。
VWF発現プラスミドpMT2−VWF!;1DEAEデキストラン媒介トラン
スフエクシヨンによりCO8細胞にトランスフェクションし、その86時間後に
培地を無血清培地(血清不含DMEM)に変えた。72時間後にCO8細胞調整
培地を収穫し、無血清培地で予め洗浄したCHOL1gl細胞(20μMMTX
耐性)に(106細胞/mlで)加えた。24時間後培地をCHO細胞から採取
して■因子活性について検定した。結果は10%ウシ胎児血清中および無血清培
地中で24時間増殖させたCHO細胞からの■:C因子活性と比較して以下に示
す:CHOLigl (20μM MTX) ■:C因子活性に対する培地 (
mu/ml)
擬似トランスフェクションされた
COS細胞からの調整培地 141
VWF )ランスフエクションされた
cos細胞からの調整培地*423
10%ウシ胎児血清 950
無血清培地 30
* この実験での調整培地は0.3μg/mlのヒトVWFを含んでいた。
実施例 ■
■:C因子を発現するCHO細胞へのVWF遺伝子の導入、発現および増幅
チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞によるVWFの発現のために、第2
の発現ベク9−pMT2ADA−VWF(ATCC67172)を使用して、ア
デノシンデアミナーゼ酵素を過剰発現する細胞のための選択プロトコールにより
プラスミド配列を増幅させた〔カウフマン(Kaufman)ら、 Proc、
Natl、 Aead。
Sci、83 : 3138 (1988) ;米国特許出願第819801号
を参照〕。
1mM MTX中の(実施例Iからの)Ligl 2−aよりクローン化され、
10A1と命名された■:C因子発現細胞株をpMT2ADA−VWF移入のた
めの受容細胞として使用した。
pMT2ADA−VWFはサンドリーゴールディン(Sandri −Gold
ln)ら、 Mo1. Ce11. Biol、1 : 743 (1981)
に記載されるようなプロトプラスト融合により10A1細胞内に導入した。
pMT2ADA−VWFを保有する大腸菌DH5細胞(DH5は相同組換えおよ
びVWF配列の欠失を最小限に抑えるために使用した)は、50μg/m1アン
ピシリンを含むし培地中でA eoo ”’ 0 、8になるまで増殖させた。
クロラムフェニコールを250μg/mlになるまで加え、この培養物を37℃
でさらに16時間インキュベーションしてプラスミドのコピー数を増幅させた。
プロトプラストの懸濁液をサンドリーゴールディンらの上記文献(1981)に
記載されるように調製し、約1〜2X10’プロトプラスト/細胞の割合で10
A1細胞に加え、そしてIECモデルに遠心機を使って200Orpmで8分間
細胞上に遠心した。
遠心後、上清を吸引により除き、それぞれのプレートに2mlのポリエチレング
リコール溶液〔ダルベツコ変性培地50m1中のP E G1450 (ベーカ
ーケミカル社製)50g)を加えた。細胞を2000rpmで90秒間再度遠心
し、ポリエチレングリコール溶液を除き、プレートは10%(V/V)ウシ胎児
血清を含むアルファ培地中で3回洗浄した。その後、細胞は100μg/rnl
カナマイシン、10μg/mlずつのペニシリンおよびストレプトマイシン、お
よび20μM MTXを含む培地の組織培養皿にまいた。2日後細胞はトリプシ
ン処理し、10%透析ウシつ児血清、0.1μmデオキシコホルマイシン、10
μg/mlずつのペニシリンおよびストレプトマイシンを含むADA選択培地中
へ20μM MTXの存在下および不在下に1:15で継代培養した。ADA選
択培地(AAU)は1.1mMアデノシン、10.czg/mlアラノシンおよ
び1mMウリジンを含んでいた。その後、この段階でのMTX選択の撤去は■:
C因子発現の減少をもたらすことがわかった。
以後はMTXをADA選択培地中にそのまま残しておいた。
細胞毒性濃度のアデノシンの存在下に次第に増加する濃度の2′ −デオキシコ
ホルマイシン(dCF)中での増殖を選択することにより、VWF遺伝子を増幅
することができた。形質転換体のプール(6コロニー)は20μM MTXの存
在下でADAについて選択したプール中の10A1細胞の6コロニーから調製し
た。ADA選択手段はその後20μM MTXの存在下で2′ −デオキシコホ
ルマイシンの濃度を(0,1μM、0.5μM。
1.0μMおよび2.0μMの諸段階に)増すことにより変更した。
それぞれの段階で、VWFおよび■:C因子の生産は10%ウシ胎児血清(F
CS)の存在下または規定培地中で24時間後に測定した。結果を以下に要約す
る:
CO8細胞株によるVWFおよびF■:Cの同時発現dcF MTX μU/細
胞
μM μMJ1ぎ/ml pg/細胞
10A 1 0.38*
(VWFなし) 0.93”
0.1 20 0.07 0.1
0.5 20 0.8 1.14 0.63 *10A13−a 0.89*”
プール 1.0 20 24 30 0.63*1.1 * *
2.0 1000 7.4 24 1.4**=規定培地中;**=lO%ウシ
胎児血清含有培地中;VWF抗原はアフィニティー精製したウサギ抗VWF抗血
清(カルバイオケムーベーリング社製、 782301) 、標準および対照と
して役立つ正常ヒト血漿プールからの精製VWF抗原、およびカルバイオケムー
ベーリング社製。
782301から単離し且つアルカリ性ホスファターゼに結合させたIgGを使
用してELISA検定により測定した。
■:C因子活性は実施例Iに記載した色素原検定により測定した。
これらの結果は、VWF発現が次第に増加するADA選択により高められること
を示している。さらに、■二〇因子の発現は10A13− aラインの2μM
dCFおよび1000μM MTXにおいて観察されるように血清の存在に依存
せず、規定培地中で1.4μU/細胞/日の■:C因子を発現した。
実施例 ■
■二〇因子を発現するCHO細胞とVWFを発現するCHO細胞との融合
VWF遺伝子はcHo DHFR欠損細胞(DUKX−Bll。
チェイシン(Chasln)およびユーラウプ(Urlaub)、 Proc、
Natl。
Acad、 Sc1. 77 : 4421B (1980)を参照〕に導入し
た。vWF発現と共にMTX耐性またはdCF耐性を発現する細胞を得るために
2つの方法が採用された。その後どちらの細胞株も、MTXまたはdCF耐性に
ついて選択する能力と共に■:C因子を発現する他の細胞に融合するために使用
される。
CHODHFR欠損細胞におけるMTX増幅プラスミドpMT2VWFおよびp
A d D、28S V p a (3)は10:1の割合で混合し、カウフ
マン(Kaufman)およびシャープ(Sharp)、 J、 Mo1. B
iol、 15し: 601 (1982)に記載されるようにCa P 04
共沈によりCHODUKX−Bllにトランスフェクションした。細胞はヌクレ
オシドの不在下で増殖させることによりDHFR陽性表陽性表現−て選択し、コ
ロニーをプールし、そして次第に増加するMTX耐性について選択した。
結果はVWF発現が次第に増加するMTX耐性と共に高められることを示してお
り、以下の表に示す:選 択 ng/ml VWF
O002μM MTX −−m−
〇、2 μM MTX 5B
1.0μM MTX 91
プラスミドpMT2ADA−VWFは実施例■に記載したようにCHODUKX
−Bll細胞に導入し、そして細胞は4μM xyl−A、 0.03μM d
CF、 10μg/mlヒボキサンチン、10μg/mlチミジン、および10
μg/mlずつのペニシリンおよびストレプトマイシンを含むADA選択アルフ
ァ培地中での増殖について選択した。3〜5 pg、’細胞/日のVWFを発現
する1つのクローンPM5Fが誘導された。このクローンはその後■:C因子因
子遺伝子用入用容細胞として■:C因子細胞株に融合するために使用された。
■:C因子およびVWF発現細胞株の融合■:C因子発現プラスミドpLA2は
すでに開示されている〔トゥール(’l’oole)ら、 Proc、 Nat
l、 Acad、e 1986 ;国際特許出願番号PCT/US861007
74を参照〕。このプラスミドはプロトプラスト融合を行い、■因子−DHFR
転写物の3′領域からのDHFRを選択することにより、DUKX−Bll C
HO細胞内に導入した(PCT/US86100774を参照)。細胞株は1.
0μMMTXまでのMTX耐性について選択することにより誘導され、LA3−
5と命名された。この細胞株は(10%ウシ胎児血清中で)3〜5μU/細胞/
日の■:C因子の欠失体を発現する。
この修飾■:C因子はまた効率のよい合成のためにVWFと結合し、VWFを必
要とする。LA3−5はPM5Fに融合させ、そしてMTX耐性およびdCF耐
性の画表現型を発現するハイブリッドを選択した。
融合のために、PM5Fは(氷上で30分間0.03%の)ジエチルピロカーボ
ネートで処理してPM5Fを殺した。その後これらの細胞はポリエチレングリコ
ール誘導細胞融合によりLA3−5に融合させた:すなわちDEPC処理PM5
F細胞はIEC−E−デルに遠心機を使ッテ2000rpmで8分間LA3−5
(1,5X106細胞)上に遠心した。遠心後上清を捨て、2mlの50%PE
G溶液を加えた。PEGを45秒間そのままにし、その後細胞を無血清培地で十
分に洗浄した。細胞は血清含有培地中で48時間培養し、次E=3 μMxyl
−A、 0.03RMd CF。
10Rg/mlずつの次の成分:チミジン、ヒポキサンチン、ストレプトマイシ
ン、およびペニシリンを含む選択培地で継代培養した。しかしながら、チミジン
およびヒポキサンチンを含ませる必要はなかった。0.73Rg/細胞/日のV
WFおよび0.2〜2、OU/ml/日の■:C因子を発現するハイブリッドの
プールが得られた。このプールはその後0.5μM MTXの存在下であってチ
ミジンおよびヒポキサンチンの不在下に増殖させた。これらの細胞は4 uM
xyl −A、 0.03RM−d CFオ、J:び0.5μM MTXを含む
アルファ培地中でクローニングして次のクローンを得た:
CIO細胞による■:C因子およびVWFの同時発現クローン VWF発現 ■
:C因子の発現(pg/細胞) (μU/細胞−培地)H61B 2.8−規定
培地
3.8−10%FC3
89204,5−規定培地
5.1−10%FC3
H6347,7−規定培地
8 、7−10%FC8
Bl 8. 10.5−規定培地
11.8−10%FC3
これらの結果は規定培地中で高レベルの■:C因子を生産するVWF/■:C因
子同時発現細胞株の能力を示している。
実施例 ■
VWFを発現する細胞への■:C因子遺伝子の導入907アミノ酸から成る■:
C因子欠失変異体は、90KDa切断部位(残基740)から76KDa切断部
位(残基1847)までを直接融合させるヘテロ二重鎖突然変異誘発(PCT/
US86100774)により作製した。得られたプラスミド1)90−76R
はpMT2中のポリシストロニツタ転写単位の5′側に■:C因子コード領域を
有する。このプラスミドを保有する大腸菌HB 101のプロトプラストを調製
し、実施例■のようにしてVWF発現細胞株PM5Fに融合させた。プロトプラ
スト融合からの回復の48時間後に、細胞は10%透析ウシつ児血清、4μM
xyl −A、および0.03RM dCFを含むDHFR選択培地(ヌクレオ
シドを欠くアルファ培地)中で継代培養した。2週間後、形質転換体を単離して
■:°c因子発現について検定した。出現した形質転換体の約20%はVWFと
■:C因子の両方を発現した。1つの形質転換体の結果を以下に示す:
F 1 1.5 ttU/細胞 1375mU/ml規定培地0.94JIU/
細胞 1330IllU/ mllo%FC8(VWF =1.69.cz g
/ml、 1.85Rg/細胞)これらの結果は、PM5F細胞株においてDH
FRHF型を選択する能力、ならびに■:C因子発現に対する血清依存を緩和す
るために■:C因子とVWFを同時発現する能力を示している。
国際調査報告
Claims (16)
- 1.VIII:c因子型タンパク質を発現しうる哺乳動物細胞を培養することか ら成るVIII:c因子型タンパク質の生産方法であって、その改良点が約10 容量%以下の哺乳動物血清を含み且つ(a)哺乳動物フォン・ビルブラント因子 (VWF);(b)リン脂質またはリン脂質混合物;および(c)(a)と(b )との混合物 より成る群から選ばれる成分を含む培地中で上記細胞を培養することから成る生 産方法。
- 2.その成分はVWFであり、培地は約1容量%以下の哺乳動物血清を含む、請 求の範囲第1項記載の方法。
- 3.培地は本質的に血清を含まない、請求の範囲第2項記載の方法。
- 4.VWFは哺乳動物血清から誘導されるVWFである、請求の範囲第1項記載 の方法。
- 5.VWFは組換え哺乳動物VWFである、請求の範囲第1項記載の方法。
- 6.培地はVWFを産生する遺伝子工学的に処理された細胞により調整されるこ とによって組換えVWFを含む、請求の範囲第4項記載の方法。
- 7.VWFを産生する遺伝子工学的に処理された細胞はVIII:c因子を同時 発現する、請求の範囲第6項記載の方法。
- 8.組換えVWFはVIII:c因子と別々に生産され、そしてVIII:c因 子産生細胞を培養する培地に添加される、請求の範囲第6項記載の方法。
- 9.リン脂質またはリン脂質混合物はセファリン、ホスファチジルセリン、ホス ファチジルコリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルエタノールア ミン、大豆レシチン、またはそれらの混合物から選ばれる、請求の範囲第1項記 載の方法。
- 10.リン脂質は大豆レシチンである、請求の範囲第1項記載の方法。
- 11.SL(大豆レシチン)は培地1m1当たり約1〜1000μgの量で存在 する、請求の範囲第10項記載の方法。
- 12.SLは培地1m1当たり約100〜300μgの量で存在する、請求の範 囲第11項記載の方法。
- 13.培地は約5容量%以下の血清を含む、請求の範囲第10項記載の方法。
- 14.培地は約1容量%以下の血清を含む、請求の範囲第13項記載の方法。
- 15.リン脂質またはリン脂質混合物は培地の容量に基づいて約0.01〜10 重量%の量の乾燥ミルクの形である、請求の範囲第1項記載の方法。
- 16.乾燥ミルクの量は培地の容量に基づいて約1〜3重量%である、請求の範 囲第15項記載の方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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