JPS63500873A - バナジウムスラグとその製造法 - Google Patents

バナジウムスラグとその製造法

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JPS63500873A
JPS63500873A JP86500587A JP50058786A JPS63500873A JP S63500873 A JPS63500873 A JP S63500873A JP 86500587 A JP86500587 A JP 86500587A JP 50058786 A JP50058786 A JP 50058786A JP S63500873 A JPS63500873 A JP S63500873A
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ウラルスキ− ナウチノ−イスレドワ−チエルスキ− インスチツ−ト チエルヌイフ メタロフ
ニジネタギルスキー メタルルギチェスキー コンビナート イメーニ ベー.イ.レーニナ
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    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21CPROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
    • C21C5/00Manufacture of carbon-steel, e.g. plain mild steel, medium carbon steel or cast steel or stainless steel
    • C21C5/28Manufacture of steel in the converter
    • C21C5/36Processes yielding slags of special composition

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 バナジウムスラグとその製造法 [産業上の利用分野] 本発明は冶金に関するものであり、特に上吹き転炉、底吹き転炉1両用転炉にお いてバナジウム鉄の酸化によって得られるバナジウムスラグの組成およびその製 造法に関するものである。
転炉またはその他の装置中でバナジウム含有銑鉄の酸化によって得られるバナジ ウムスラグは、五酸化バナジウムの製造用原料であって、この五酸化バナジウム は主としてフェロ−バナジウムおよびその他のバナジウム富化合金の製造のため 鉄冶金において使用される。
近年、バナジウム合金金属−銑鉄、鋼1合金の製造のために直接に使用されるバ ナジウムスラグの割合は着実に増大している。
バナジウムスラグの用途に従って、その化学的および冶金学的組成について特殊 の要求が課される。五酸化バナジウムに処理されるスラグについて最も厳しい要 求が課されるので、採用された処理計画に従ってスラブの各組成について特定の 最適濃度範囲が限定される。
[従来技術と問題点] ソ連においては、底吹き転炉、上吹き転炉および両用転炉において種々の組成の バナジウムスラグを製造する方法が開発され使用されている(ソ連発明者証第3 16727号、C21C5/28)、1960;/連発明者証第531861号 、C21C7100,1974;ソ連発明者証第589258号、C21C5/ 28゜1973参照)。
゛ この方法で製造されたスラグは下記の成分を含有する(重量%)。
酸化鉄=41.6 酸化チタン=7.4酸化ケイ素=16.4 酸化クロム=2 .8酸化バナジウム=15.8 M化カルシウム=1.5酸化マンガン=9.1  金属相=8〜12不純物(MgO,Al2O5e R20)=残分(N、P、 リヤキシエフほか、鉄冶金におけるバナジウム、°゛冶金1゛出版社、1983 .36頁、参照)。
バナジウム、酸化マンガン、酸化カルシウムおよびその他の酸化物の濃度をさら に上昇させる可能性において、その改良の必要がある。このような状態において は、バナジウム回収パラメータを高めるために、バナジウムスラグの組成を最適 化する必要がある。
転炉においてバナジウムスラグを得る段階を含むチタン−磁鉄鉱からバナジウム を回収する乾式冶金法は中国において使用されている(K、、N、ソコロバ、° °海外におけるバナジウムの製造と消費°°、°°チェルメットインフォルマツ ィヤ°°協会誌、1981、分冊10(894)、3〜15頁参照)、シかし、 重量%:C=4.5.V=0.37,5i=0.2.Mn=0.21.P=0゜ 05 、 S = 0 、05 、 T i = 0 、12を含有する銑鉄か ら製造された重量%: V 20 s = 10−15 、 F e O=33 〜45.TiO2=8〜13.5,5iO2=7゜6〜35.4.Mn0=2. 7〜5.7.Ca0=0゜9〜1.5.を含有するバナジウムスラグは、比較的 バナジウムが乏しく、その処理において付随反応物の相当の消費を伴う。
重量%:C=3.95.V=1.10,5i=0.24、Ti=0.22.Mn =0.22.P=0.08゜5==0.087.Cr=0.29.Cu=0.0 4.N1=0.4を含有する銑鉄の振動とりべ中での酸素上吹きによるバナジウ ムスラグの製造法も業界公知である。
得られたバナジウムスラグは重量%で下記を含有する。
酸化バナジウム=27.8 酸化ケイ素=17.3酸化鉄=22.4 酸化アル ミニウム=3.5酸化カルシウム;0.5 炭素=3.5酸化マグネシウム=0 .3 不純物=残分(ジャーナル オン アイアン アンド スチール インス チチュート、1970.四方、340頁を参照)しかし、°このスラグ組成は五 酸化バナジウムの製造のために理想的とは言えない、その製造温度条件(118 0〜1270℃)の故に、スラグの酸化焙焼に際して良く裂開する程度に大きな バナジウムスピネル型構造(50μm以上の寸法)をスラグ中に生じる事ができ ないからである。
バナジウムスラグの生産を伴うバナジウム鉄処理法の主特性は、銑鉄からスラグ の中へのバナジウムの回収度である。このバナジウム回収度は、銑鉄からスラブ の中に移動されるバナジウムの相対量、すなわちバナジウムのスラグ化度と、ス ラグを金属から分離する際にスラグと共に得られるバナジウムの相対量とから成 る。バナジウムのスラグ化度は、永年の慣行によって示さ九るように、主として 脱バナジウム化工程の末期の金属温度によって決定され、93.4〜93.5% に等しい、バナジウムスラグ化度の第1値はSAR(南アフリカ共和国)におい て使用される工程に関連する(ジャーナル オンアイアン アンド スチール  インスチチュート、1970、四方、340頁参照)、この工程において金属の 最終温度はl、300℃(さらに正確には1,270℃)以上ではない、第2値 はソ連の酸素転炉の中で実施される再処理に関連し、この場合に脱バナジウム化 工程末期の金属温度は1,370℃の高さである(L、A。
スミルノフ、°°チタンー磁鉄鉱の冶金学的処理°°、スベルドロフスク、ウラ ルNIIチェルメット出版、全集第18号、58〜76頁参照)。
同一処理条件において銑鉄温度を、例えば1,400〜1420℃まで上昇させ れ゛ば、バナジウムスラグ化度の低下を生じる。なぜかならば最終金属中のバナ ジウム°゛残留°°濃度がすでに0.06〜0.08%(平均0゜07%)に増 大し、スラグ化度が85%にまで低下し、すなわち銑鉄中に含有された15%の バナジウムが失われるからである。
従って、バナジウムのスラグ化度を低下させる事のない脱バナジウム化処理の末 期の金属温度の上昇の問題が生じる。この間flip)解、決は銑鉄再処理の可 能性を大幅に拡大し、またスラグの品質を改良させるであろう、バナジウムスラ グの製造におけるバナジウム損失のもう一つの原因は、転炉中での銑鉄の酸素吹 き込みの終了時に金属からバナジウムスラグを分離する場合である。この損失は 他の条件をすべて同一と、、シて、スラグの組成に依存しており、最良の場合( ソ連)で5%、SARでは8゜6%である(同一文献)。
従って、転炉中におけるバナジウムスラグの製造に関してソ連において採用され た工程においては、バナジウでは16%に達する。
金属からのバナジウムスラグの分離に際してのバナジウム損失を減少させるため 、転炉中において前回の融解の後につぎの融解までバナジウムスラグを放置する 方法が提案された(°°スターリ°°)°°鉄鎖°°、第7号、1976、モス コー、L、A、スミルノフほか、°°バナジウム含有鉄の処理効率の改善”、5 97〜601頁参照)。
しかしこの技術においても、説バナジウム化処理の末期の金Jg温度が1400 ℃またはこれ以上まで上昇した時のバナジウム損失を除去する事ができない。
[5!明の概要コ 本発明の目的は、銑鉄からのバナジウム回収度を増大しバナジウムスラグの品質 を改良する事のできるバナジウム鉄の酸化によってバナジウムスラグを製造する 方法に関するものである拳 重量%で下記の化学組成を有し。
酸化バナジウム 16〜30 酸化ケイ素 10〜24 酸化マンガン 6〜14 酸化クロム 1〜12 酸化カルシウム 0.3〜30.0 酸化チタン 6〜14.0 金属鉄 2〜20 酸化鉄 残分。
また重量%で下記の鉱物学的組成を有し。
スピネル型構造 40〜70 ガラス 2〜10 輝石および撒攬石 残分 スピネル型構造の粒子は規則的幾何形状と25〜80μmのサイズを有するバナ ”ジウムスラグの製造法におい転炉の中に下記成分(重量%)を有するバナジウ ム鉄を導入する段階と。
バナジウム=0.35〜0.90 クロム=0.03〜0.42 炭素= 3.8〜4.8 リン=0.02〜0.10 ケイ素=O,OS〜0.35 銅: O,’04〜0.32 マンガン=Q、12〜0.35 ニッケル=0.04〜0.32 チタン=0.07〜0.38 コバルト=0.001〜0.12 鉄=残分 鉄含有成分および/または溶剤成分を添加する段階と、1.5〜3.0m”/を 分(酸素について計算)の酸化性ガスを前記の銑鉄に吹き込む段階と、1180 〜1300℃の銑鉄温度において吹き込みを開始する段階と。
0.13〜0.30m2/lの金属浴の比表面積において1400〜1650℃ の銑鉄温度で吹き込みを停止し。
半製品または鋼およびバナジウムスラグを生じる段階とを含む方法によって前記 の目的が達成される。
得られたスラグの品質を改良し、液状銑鉄の消費量を低下させ、スラグ中へのバ ナジウムの回収率を増大し。
金属の収率を上昇させるため、工程末期において、吹き込みに先立って、銑鉄表 面上に、下記の混合物(重量%)を装入する事が好ましい: 重質バナジウム含有炭化水素 0.5〜6.0バナジウムスラグの磁性部分 5 〜20ミルスケール 残分。
この技術はスラブに対してバナジウムを追加的に導入する事を可能とする。
さらに、液状銑鉄の消費量をさらに減少させ、スラグ中の酸化バナジウムの濃度 を高め、そのミクロ組織を改良するため、吹き込みのまえに、銑鉄の1〜10重 量%の量の鋼スクラツプを転炉の中に導入し、吹き込み時間の15〜25%の経 過後に、4〜10%の量のスケールを導入する事が望ましい。
主として(スラグから直接に)バナジウム合金化される銑鉄、鋼および合金の製 造に使用されるバナジウムスラブの塩基度を1.0〜1.4の水準に保持するた め、吹き込みに先立って、60〜70%のカルシウム含有溶剤を導入する事が好 ましい。
酸素吹き込み後のバナジウムスラグ中の酸化鉄の量を減少させるため、得られた 中間生成物または鋼に不活性ガスを吹き込む。
本発明によって製造されたバナジウムスラグは従来のものに比して下記の利点を 有する。
−高温説バナジウムでの化学耐性が高<、1,400℃を超える温度で高いスラ グ化度を与える。
−スラグ融成物の最適不均質化により、金属からスラグを分離する際の5%以下 のバナジウム損失を保証。
−スラグを焙焼(粉砕、分離)のために準備する際のバナジウム損失が5%を超 えない。
−スラグの焙焼ののちに、五酸化バナジウムの製造中のシンダー添加による水性 および/または酸性浸出のバナジウムの回収率が高い。
一金属、銑鉄、鋼1合金のバナジウム合金化の有効性。
本発明のバナジウムスラグの1実施態様は、1.5〜9.0重量%の量のアルカ リ金属酸化物と、0.1〜2゜0重量%の量の炭素とを含有するスラグである。
アルカリ金属酸化物と炭素とを含有するバナジウムスラグの利点はスラブミクロ 組織の改良である。この場合。
スピネル型構造粒子(バナジウムスラグの主たるバナジウム含有相)の粒径が増 大される。これらの成分の他の結合作用はスラブの多孔性ミクロ組織の形成であ る。この状況は特に本質的である。なぜかならばこの場合、反応表面積の増大に より、酸化−還元工程におけるスピネル型構造粒子の分解が容易になり、スピネ ル型構造粒子の周囲区域のみならず、その細孔容積内部においても新相の形成′ が生じ、これは最終生成物中へのバナジウムの回収の強化と回収度の増2大をも たらす。
前記の利点およびその他の利点は下記の詳細な説明からさ・らに明白となろう。
前記の組成のバナジウムスラグは、酸化性ガスによる′ バナジウム鉄の酸化に よって得られる。このスラグの組成は、前述のような本発明による下記の銑鉄組 成によって決定される事が発見された。
バナジウム=0.35〜0.90 リン=0.02〜0.10 炭素=3.8〜4.8 銅=0.04〜0.32 ケイ素=0.05〜0.35 ニッケル=0.04〜0.32 コバルト=0.001〜0.12 チタン=0.07〜0.38 金属鉄=残分、クロム=0.03〜0.42この組成の銑鉄を、比較的小さい作 動容積(1,000m ”以下)を有する通常の高炉の中において、公知の高炉 キルン内部でのオキシカルボ窒化チタンの形成によって生じるチタン−磁鉄鉱の 対応の融解規則性を考慮に入れて、前記組成の銑鉄を融解する。
前記の銑鉄組成の1成分だけが前記の限界を超えた場合に、銑鉄の特性の変動の 結果として望ましくない結果を生じる。
すなわち、バナジウム濃度が0.35%以下であれば。
他の成分の下限においてさえも、スラグ中の酸化バナジウムの濃度を16%以下 に低下させ、これは五酸化バナジウムへのスラグの処理を阻害する。同時に、ス ラグ中のバナジウム濃度を0.90以上に増大する事も望ましくない、なぜかな らば、このバナジウム濃度においては、得られるバナジウムスラグが30%以上 の酸化バナジウムを含有し、その結果として、バナジウムのスラグ化度を低下さ せ、また金属の濃縮の故に金属からのバナジウムスラグの分離度を低下させ、そ の結果大きなバナジウム損失を生じるからである。
銑鉄の中に溶解している前記の量のケイ素とマンガンの役割は、酸化鉄と共に酸 化する際に、スピネル型構造を含む層の発生と成長に不可欠な液状可動ケイ酸塩 成分を形成するにある。0.35%以上のケイ素濃度は0゜35%のバナジウム 濃度において酸化バナジウム濃度が所要の16%以下に低下するが故に望ましく ない。
同様の考慮から銑鉄中のマンガン濃度の許容範囲も制限されている。
銑鉄組成の中に前記の範囲で含有されるクロムとチタンはスピネル型構造複合体 の中に全部移動し、この構造を化学的に耐性と成し、その耐火性を改良する。こ のスビネル型構造の化学耐性の増大は、スラグ中へのバナジウムの完全酸化と、 金属からのスラグ分離に際してのバナジウム損失の減少に役立ち、これによって バナジウムの回収度を増大させる。
銑鉄の中に溶解し炭素活性を増進する銅、ニッケルおよびコバルトの役割は、鉄 およびその他のスラグ形成成分(1バナジウムを含む)の酸化に消費される酸素 の割合を増大するのに役立ち、従ってバナジウムの酸化とその鉄からスラグの中 への回収率を増大させるにある。
本発明によれば、前記組成のバナジウム鉄を転炉の中に注出し、1.5〜3.0 m”/を分の消費率の酸素などの酸化性ガスを、吹き込み開始時には1180〜 1300℃の温度、吹き込み終了時には1400〜1650・面積において吹き 込む。
このような工程パラメータの値は、バナジウム酸化の強化と、所要の化学的、鉱 物学的、お1び粒度組成を有し酸化バナジウムに対して、所要の吸収能力を有す るバナジウムスラグの製造のため、金属洛中に導入される鉄を吹きおるし°°の 結果、金属介在物および遊J!酸化鉄の濃その周囲に最適ケイ酸塩包囲体、の形 成する事等を保証する。このような利点がつぎにスラグを五酸化バナジウムに再 処理する効率を増進させる。また、前記のパラメータ範囲は、金属浴の深さに沿 ったバナジウム含有量の低下を大幅に除去し、スラグ中へのバナジウムの移動を 容易にする事も注意しなければならない。
前記のような効果を保証するための主たる役割は、金属浴面の比面積と酸化剤送 入率との組合せによって果たされる事を注意しなければならない、その一方のパ ラメータを前記の限界以上に変動すれば、麗ましくない結果を生じる。すなわち 金属浴面の比面積を0.13m2/を以下に減少させれば、特に1330℃以上 の温度においてバナジウムスラグ化度以上の大幅な低下と、得られたスラグの品 質の低下を生じる(金属介在物、遊離酸化鉄の%の増大、スピネル型構造粒子の サイズの減少)。
同時に、この比面積を0.3m”/を以上に増大すれば、これらのパラメータに 悪い影響を与え、スラグと金属の組成を所要の割合から局部的に片寄らせる。
本発明の目的の実施に際しての銑鉄の出発温度も重要である。この温度を118 0℃以下に低下させれば、バナジウムスラグの品質を阻害する(金属介在物、酸 化鉄の増大、スピネル型構造の粒径の減少)、他方、銑鉄の出発温度を1300 ℃以上に上昇させれば、吹き込みの初期から炭素の燃焼強さを著しく増大し、バ ナジウムの酸化を抑制し、そのスラグ化度を低下させる。
グ化度(90%以上)を達成する事を可能にする。従来法においてはこの程度の バナジウムスラグ化度における金属温度は原則として1350℃を超えない1本 発明の場合バナジウムスラグ化度の90%以下の低下は、1480℃を超えた温 度においてのみ見られるが、1480℃〜1600℃の温度でスラグ化度は85 〜90%のレベルに安定し、1600℃以上の温度で再び同一値(90%または これ以上)まで上昇し、その場合0.25%以下のCの金属中のバナジウムの「 残留」濃度は0.01%以下に低下される。
脱バナジウム化処理の末期において金属温度を上昇させる事により、従来法に比 べて、得られたスラグの組成を改良し、脱バナジウム化の終了時の高温における バナジウム回収度を増大するのみならず、鋼の生産性を大幅に増大させる(25 〜30t/分まで)。
本発明による方法を実施する場合1重油などのバナジウム含有油種の廃油、バナ ジウムスラグの磁性部分、およびミルスケールを含有する前記の組成のスラグ形 成混合物を使用する事が極めて有効である。
このような添加は、明らかに炭化水素およびバナジウムスラグの磁性部分(五酸 化バナジウムの製造に際して酸化焙焼する際の副生物)からバナジウムが出てス ラグの中に入りバナジウム含有量を増大する事のほか1組成物中に導入される重 油などの重質炭化水素が粒状物質(スケールおよびバナジウムスラグの磁性部分 )の粒子を結合して均質体を形成させ、これにより吹き込みに際してのその同伴 を防止しその使用効率を増大させる。さらに混合物中に混合された液状炭化水素 が吹き込まれた酸素と反応して追加熱量を発生し、金属温度を上昇させ。
混合物の融解を促進し、溶融混合物と金属との反応を促進する。このようにして 液状銑鉄の消費率を低下させ。
スケールなどの鉄鉱石の利用度を増進し、銑鉄からスラグの中へのバナジウムの 移動を増大する事ができる。
また、五酸化バナジウムの製造に際してバナジウムスラグを酸化焙焼するために 、これを準備(機械的粉砕、破砕および磁気分離)する際に′得られる磁性部分 を混合物の中に導入する事によって、前記のようなパラメータが増進される。こ の磁性部分は、0.1〜20wII+の粒径の金属粒子を含み、その表面上には バナジウムスラグの分離しにくい0°ピツクアツプ°°が存在する0粒径によっ て粒子のスラグ付着量は20〜50%である。バナジウムスラグの磁性部分の平 均化学組成は重量%で下記の通りである。Fe金属= 50〜80 、 M n  O= 1〜3 、 S 1o2=2〜8.Ti02=1〜3.酸化鉄=5〜2 0゜P=0.03〜0.05.S=0.02〜0.03.C〜0.1〜2.0  。
またこの磁気部分の使用はっぎのような利点を示す。
この磁気部分はスケールに比べて密度が高いので、その吹き込みに際してスラグ 形成組成物を金属に対して一層強力に混合させせる事ができる。
混合物の主成分含有量の前記の限界を超えると、望ましくない結果を生じる。
0.5%以下の炭化水素含有量においては、[湿潤」効果が現れるが、これは顕 著でない、6%以上の濃度においては、スラグの顕著な過熱が生じ、これが例え ば転炉ライニングの耐性に有害な作用を与える。
混合物中のバナジウムスラグの磁性部分の含有量はその解離時間によって制限さ れる。その20%以上の含有量では得られたバナジウムスラグの中に残存し、そ の品質を疎外する。5%以下の含有量では、混合物中のその存在の有効性が疑わ しい。
スラグの品質をさらに改良するため、特にそのマクロおよびミクロの不均質性を 低下させるため、また酸化バナジウムの濃度を高め、液状銑鉄の消費率を減少す るためスケールなどの銑鉄鉱石材料と共に、1〜4%の量の鋼スクラツプを銑鉄 の注入前に導入する事が望ましい。
これにより、吹き込み時間の15〜25%の経過後に実施されるスケールの添加 の前に、液状可動の酸性スラグが形成され、これが添加されたスケールのスラグ 化を保証し、その同伴率を低下させ、第2にケイ酸バナジウムスラグ中でのスケ ールの予備的解離によって生じるスケール解離メカニズムを変動させ、このよう な効果の結果、金属の散乱強さとその滴のスラグ中への進入強さを低下させる事 により、金属介在物の量を低下させる。
しかし、この技術を使用する最も本質的な結果は、スラグのマクロおよびミクロ の不均質性の低下であり、これは次の五酸化バナジウムの製造にとって極めて重 要で本発明の好ましい実施態様を下記に記載する。
実施態様工 転炉中に下記組成(重量%)のバナジウム鉄を装入する:C=4.2−4.4, 5i=0.10−0.20゜V=0.40−0.60.Ti=0.10−0.2 0゜Mn=0.10−0.20.Cr=0.05〜0.15゜P=0.03−0 .06.S=0.02〜0.043゜Cu=0.08〜0.12.N1=0.0 8−0.12゜G o −0、OO1−0、12。
装入された銑鉄の量は、0.15〜0.25m2/lの範囲の金属浴面の比面積 を保証するものでなければならない。
転炉中への注入後の銑鉄温度は1,270〜1,280℃である。スラグを形成 するため、下記のスラグ形成混合物を使用した(重量%)。
重質バナジウム含有炭化水素 3.0〜5.0バナジウムスラグの磁性部分 1 5〜20ミルスケール 残分 液状銑鉄トンあたり40〜90kgの量のこの混合物を装入した。銑鉄表面上に この混合物を添加したのち、i2素吹込みを1.8〜2.2m3/l・分の吹き 込み率で開始した。水冷ノズルを通して上から酸素の吹き込みを開始して7〜1 0分後に、吹き込みを停止した。1.420〜1,470℃の温度を有する金属 は下記成分(重量%)を含有している:C=2.4〜2.8.Si=痕跡。
T i =痕跡、V=0.02〜0.04.P=0.03−0.06.S=0. 02〜0.04.Cu=0.08〜0.12.N1=0.08〜0.12.Co =O−00得られた金属(中間生成物)を穴を通してトリベの中に注入し、バナ ジウムスラグを転炉の中に残した6次に前記のサイクルを繰り返し、酸素吹き込 みの終了時に金属およびスラグに対して、アルゴンガスまたはその他の不活性ガ スを1.0〜2.0分間、上吹きまたは底吹きした。この融解の終了した時、金 属は重量%で下記を含有し:C=2.0−2.4.V=0.03〜0゜04、P =0.02〜0.06.S=0.02〜0.035、また1、420〜1,45 0℃の温度を有する。
2回の融解後に集められ金属の排出後に得られたバナジウムスラグは下記を含有 (重量%)していた。
酸化バナジウム 22〜26 酸化ケイ素 14〜18 酸化マンガン 8〜10 酸化クロム 1〜3 酸化チタン 6〜10 酸化カルシウム 0.3〜3.0 酸化鉄 残分 またこのバナジウムスラグは下記の鉱物学的組成を有する(重量%)。
スピネル型構造 55〜65 ガラス 5〜7 輝石および撒攬石 残分 バナジウムスピネル型構造の粒子は30〜60μmのサイズを有する規則的幾何 形状の結晶を成している。
実施態様■ 実施態様■と同一の転炉の中で、同一組成のバナジウム鉄を酸素吹き込みした。
転炉中への銑鉄の装入前に銑鉄に対して40〜50に+r/ tの鋼スクラツプ を導入し、吹き込み時間の20%(4〜5分)の後に50〜60kg/lのスケ ールを導入した事以外は、初パラメータは同様であった。ノズルを通して2.2 〜2.8m3/lの率で酸素を20〜25分間、上吹きした後、吹き込みを停止 し、温度1,600〜1,650℃を有する金属は重量%で:C=0.05〜0 ,25.V=0.01〜0゜03. P=0. 03〜0. 06. S=0.  02〜0.03を含有していた。
分離後に得られた金属をスラブ形成混合物によって処理し、鋳造し、または銑鉄 の代わりに平炉の中での錆の製造に使用した。
この実施態様においいて製造されたバナジウムスラグは下記の成分を含有する( 重量%)。
酸化バナジウム 24〜28 酸化ケイ素 14〜18 酸化マンガン 8〜12 酸化チタン 6〜9 酸化マグネシウム 3=6 鉄粒子 2〜5 Ca 、 A I HCrの酸化物 4〜8酸化鉄 残分 またこのバナジウムスラグは下記の鉱物学的組成を有する(重量%)。
スピネル型構造 65〜70 ガラス 2=4 輝石および撒攬石 残分 バナジウムスピネル型構造の粒子は40〜80μmのサイズを有する規則的幾何 形状の結晶を成している。
前記の実施態様において得られたバナジウムスラグは容易に五酸化バナジウムに 処理され、高t1バオジウ4回収特性を示したが、公知の゛バナジウムスラグの 処理は遥かに困難であった。
相異なる組成を有するバナジウムスラグの製造例について下記に説明する。
実施例 1 転炉中に下記成分(重量%)を含有するバナジウム鉄84tを装入した: C= 3.8. S i =0.35. V =0.35.Ti=0.07.Mn=0 .12.Cr=Q。
03、P=0.02.Cu=0.04.N1=0.04゜Go=0.001.転 炉に注入後の銑鉄温゛度は1,3゜0℃であった。 8ユ。
次に、重量%で重質炭化水素=6 (2,4kg/l)、バナジウムスラグの磁 性部分=20(8kg/l)、スケール=74 (29,6kg/l)を含有す る40kg/lのスラグ形成混合物(冷媒)を転炉中の材料に添加した。
゛上吹き酸素の送入量は3m3/l・分、液状金属の表面の比面積は0.3m” /lであった。
吹き込み終了時に金属温度は1,460℃であり、その成分含有量は下記(重量 %)であった: C=2.6゜Si=痕跡、V=0.012.TL=痕跡、Mn =0゜01、Cr=痕跡、P=0.02.Cu=0.04.N1=0.04.C o=0.001 − 得られた金属をトリベの中に注入し、スラグは全部転炉の中に残した0次に、同 一成分の銑鉄を同一量、転炉の中に注入した。冷媒と酸素の送入量は同一であっ た。
吹き込みの終了時に、金属は下記成分(玉量%)を含有し:C=2.5.V=0 .018.Si=痕跡、Ti=痕跡+ Mn=0.01+ Cr=痕跡、P=0 .02゜Cu=0.04.N1=0.04.Go=0.001.1.450℃の 温度を有する。
2回の融解後に集められたスラグは、重量%で:酸化バナジウム=16,1m化 ケイ素=24. 酸化マンガン=61酸化クロム;1.酸化チタン=6.酸化カ ルシウム=0.3.金属鉄粒子=8.酸化鉄=残分を含有する。
またこのスラグは下記の鉱物学組成(重量%)を有する:スピネル型構造=40 .ガラス=2.輝石および撒攬石=58.バナジウムスピネル型構造の粒径は2 5〜35μmであり、規則的幾何形状を有する。
バナジウムのスラグ化度は95%である。バナジウムスラグの金属からの分離度 は95%である。銑鉄からスラグへのバナジウムの回収率は90.2%である。
実施例 2 転炉中に下記成分(重量%)を含有するバナジウム鉄200tを装入した:C= 4.2,5i=0.21.V=0.46.Ti=0.18.Mn=0.22.C r=0.08.P=0.06.Cu=0.14.N1=0゜16、Go=0.0 6.転炉に注入後の銑鉄温度は1゜280”Cであった。
次に1重量%で重質炭化水素=0.5 (0,25kg/l)、バナジウムスラ グの磁性部分=5.0 (2,5kg/l)、スケール=94.5 (47,2 5kg/l)を含有する50kg/lのスラグ形成混合物(冷媒)を転炉中の材 料に添加した。
上吹き酸素の送入量は2 m ’ / t、・分、液状金属の表面の比面積はQ 、13m”/lであった。吹き込み終了時に金属温度は1,400℃であり、バ ナジウム含有量は0.028%、炭素含有性は2.8%であった。
得られた金属をトリベの中に注入し、スラグは次の融解のために転炉の中に残し た。
同一の初パラメータで次の融解を実施し、得られた温度1,410℃の金属は、 C二、2.7%で0.026のバナジウム含有量を有する。
2回の融解後に集められたスラグは、重量%で二酸化バナジウム=20.4.酸 化ケイ素=14.2.酸化マンガン=10.4.酸化クロム=2.4.酸化チタ ン=8.6.酸化カルシウム=1.5.金属鉄粒子=10゜2、酸化鉄=残分を 含有する。
またこのスラグは下記の鉱物学組成(重量%)を有する:スピネル型構造=55 .ガラス=5.輝石および撒[石=40.バナジウムスピネル型構造の粒径は3 0〜40μmであり、規則的幾何形状を有する。
バナジウムのスラグ化度は94.3%である。
バナジウムスラグの金属からの分離度は93.5%である。銑鉄からスラグ中へ のバナジウムの回収度は87゜5%である。
実施例 3 転炉中に下記成分(重量%)を含有するバナジウム鉄22tを装入シた:C=4 .8.V=0.90,5i=0.05.Mn=0.15.Ti=0.18.Cr =0゜42、P=0.10.Cu=0.32.N1=0.32゜Go=Q、12 .転炉に注入後の銑鉄温度は1,180℃であった。
銑鉄を転炉中に注入する前に、 106kg/ tのバナジウム含有アグロメレ ートをその中に導入した。金属浴面の比面積は0.24m”/lである。r管中 管」型のノズルを通しての酸素底吹き率は2.5m’/l・分である。ノズル保 護のための天然ガスの消費率は全吹き込み段階中の酸素送入率の10%である。
吹き込みの終了時に、金属温度は1,420”C、バナジウムと炭素の含有量は それぞれ0.05および2.8重量%である。
9、 得られた金属をトリベの中に注入し、スラグは次の融解のために転炉の中 に残した。
度1,430℃の金属は、同一のバナジウムおよび炭素含有量を有する。
2回の融解(その一方は部分的)後に集められたスラグは、重量%で二酸化バナ ジウム;3o、酸化ケイ素=lO,′tL化マンガン−6,4,酸化クロム−1 2,酸化チタン=7.4.酸化カルシウム=2.1.金麗鉄粒子=6.2.アル カリ金属酸化物=9.0.炭素=O,l。
酸化鉄=残分を含有する。
またこのスラグは下記の鉱物学組成(重量%)を有する:スピネル型構造=70 .ガラス=10.ti1石および撒攬石=20.バナジウムスピネル型構造の粒 径は30〜50μmであり、規則的幾何形状を有する。
バナジウムのスラグ化度は95%である。バナジウムスラグの金属からの分離度 は97%である。銑鉄がらスラグ中へのバナジウムの全回収率は92%である。
実施例 4 転炉中に下記成分(重量%)を含有するバナジウム鉄22tを装入シた:C=4 .4.V=0.52,5i=0.08.Mnwo、27.Ti=0.32.Cr =0゜42、P=0.06.Cu=0.07.N1=0.21゜Co=0.06 −転炉に注入後の銑鉄温度は1,240℃であった・ 銑鉄を転炉中に注入する前に、92kg/lのバナジウム含有アグロメレートを その中に導入した。金属浴面の比面積は0.24m”/’tである。ノズルを通 しでの空気底吹き率(酸素として計算)は3m”/l・分である。
吹き込みの終了時に、金屑温度は1,410℃、バナジウムと炭素の含有量はそ れぞれ0.03および2.6゜1i量%である。
得られた金属をトリベの中に注入し、スラグは次の融解のために転炉の中に残し た。
同一の初パラメータで2同順次に融解を実施し、脱バナジウム化処理の終了時の 金属のバナジウムおよび炭素含有量はそれぞれ0.03および2.6m景%であ る。
3回の融解後に集められたスラグは、1i:1%で:酸化バナジウム=16.6 .酸化ケイ素=12.@化マンガン=10.酸化クロム=12.酸化チタン=1 4.アルカリ金属酸化物=1.5.酸化カルシウム=0.8.炭素=2.0.金 属鉄粒子;20、酸化鉄;残分を含有す、る、またこのスラグは下記の鉱物学組 成(重量%)を有する:スピネル型構造=70.ガラス=8.輝石および撒攬石 =22.バナジウムスピネル型構造の粒径は25〜45μmであり、規則的幾何 形状を有する。バナジウムのスラグ化度は93.2%である。銑鉄からスラグ中 へのバナジウムの全回収率は89.5%である。
実施例 5 転炉中に下記成分(重量%)を含有するバナジウム鉄162tを装入した:V= 0.52..C=4.4,5i=0.14.Mn=0.18.Ti=0.18. Cr=0.03.P=0.04.Cu=0.12.N1=0゜18、Co=0. 005.転炉に注入後の銑鉄温度は1゜280℃であった。
銑鉄の表面上に下記組成のスラグ含有装入物を添加した(重量%)二11質炭化 水素=4.2.バナジウムスラグの磁性部分=15.ミルスケール=残分、混合 物の消費率は62kg/lに保持された。水冷ノズルを通しての金属表面上への 酸素上吹き率は1.5m3/l・分である。金属面の比面積は0.18m2/l である。
吹き込みの終了時に、金属温度は1,470℃、脱バナジウム化処理の終了時の バナジウムと炭素の含有量はそれぞれ0.03および2.2重量%である。
得られた金属をトリベの中に注入し、スラグは全量転炉の中に残し、同一の初パ ラメータのもとに操作を繰り返した。第2回の融解時の金属温度はl、480℃ で。
同一バナジウム含有量である。炭素官有量は2.1%に低下された。
2回の融解後に集められたスラグは、重量%で二酸化バナジウム=25.6.* イ巨イ、素、〒、上4− + 1−、− 酸、化、Vンガン=8.4.酸化チタ ン=8.6.酸化クロム=1゜4、酸化カルシウム=3.0.アルカリ金属酸化 物;2゜1、炭素=0.5.金属鉄粒子=8.4、酸化鉄=残分を含有する。
またこのスラグは下記の鉱物学。葎成(重量%)を有する:スピネル型構造=6 0.ガラス=4.輝石および撒攬石=36.バナジウムスピネル型構造の粒径は 40〜60μmであり、規則的幾何形状を有する。
実施例 6 転炉中に実施例5と同一組成のバナジウム鉄162tを装入した。銑鉄温度は1 ,275℃であった。注入の前に6.5t(4%)のスラグを転炉の中に装入し た。
酸素上吹き率は2.5m’/l・分である。金属面の比面積はQ、18m’/l である。
6分後に(吹き込み時間の25%) 、7.2t (4゜5%)のスケールを金 属面に添加し、同−率で酸素吹き込みを続けた。
吹き込みの終了時に、金属温度は1,650℃で、0゜12%Cと0.01%V を含有する。この実施態様において、バナジウムスラグ化度は98%である。ス ラグは重量%で:酸化バナジウム=28.4.酸化ケイ素=18.1.酸化マン ガン−8,2,酸化チタン=10.8゜酸化クロム=2.3、酸化カルシウム= 1.4.金属鉄粒子=3.2.酸化鉄=残分を含有する。
スラグの鉱物学的組成は同一であり、非常に規則的な切断境界を有するスピネル 型構造の粒径は80μmである。
スラグの一部を残し、同一パラメータで操作を繰り返した後1次に融解における スラグ組成は前の融解のものと実質的に相違しない。
実施例 7 転炉中に実施例5〜6と同一組成のバナジウム鉄162tを装入した。銑鉄温度 は1,275℃であった。注入の前に1.6t (1%)の鋼スクラツプを転炉 の中に装入した。
酸素上吹き率は2.5m3/l・分である。金属面の比面積は0.20m”/l である。
3分後に(吹き込み時間の15%)、9.6t (6%)のスケールを金属面に 添加し、同−率で酸素吹き込みを続けた。
吹き込みの終了時に、金HL温度は1,580℃で、0゜62%Cと0.04% Vを含有する。この実施態様において、バナジウムスラグ化度は92.4%であ る。スラグは重量%で:酸化バナジウム=27.8.酸化ケイ素=17.4.酸 化マンガン=8.0.酸化チタン=9゜2、酸化クロム=3.1.酸化カルシウ ム=1.6.金属鉄粒子=3.6.酸化鉄=残分を含有する。
スラグの鉱物学的組成は同一であり、非常に規則的な形状を有するスピネル型構 造の粒径は60〜80μmである。
2サイクルのスラグ集積の後、スラグの品質特性は不変であった。
実施例 8 転炉中に実施例7と同一組成と温度のノベナジウム鉄160tを装入した。装入 の前に、転炉中に、20tの錆スクラップと、1,4tの石灰石(融解1;使用 される全量の60%)を装入した。金属面の比面積Q、20m”/lで酸素上吹 き率は2.5m”/l・分である。1620℃で吹き込みを終了した後に、金属 は下記を重量%で、C=0.28.V=0.04.P=0.026を含有する。
スラグは重量%で:酸化バナジウム=20.2゜酸化カルシウム==13.1. 酸化ケイ素=17.9.金属鉄粒子=2.Mn、Ti、Cr、Mg、Feの酸化 物=残分を含有する。スラグの塩基性度は1.O,ノイナジウムのスラグ化度は 92.5%、次の融解のためにス・ラグを部分的に残す。
実施例 9 1.4の塩基性度を有するバナジウムスラグを前記の実施例7および8と同一パ ラメータのもとに、スクラップと共に1.6tの石灰石(融解に使用される全量 の70%)を添加して製造した1重量%で二酸化バナジウム=18.2.酸化カ ルシウム=30.酸化ケイ素=15゜酸化マンガン=10.酸化クロム=2.1 .酸化チタング化度は92.5%である。
実施例10 転炉の中において、実施例7に記載の組成を有する銑鉄20tを酸素上吹きし、 酸、素送入量は1 m 3/ t・分である。また0、3m2/lの金属面比面 積において、r管中管」ノズルを通して酸素底吹きをも実施した(2m ” /  t・分)、銑鉄の注入の前に、転炉の中にスクラップ(銑鉄重量の10%)を 石灰石(WIA解に消費される全量の65%)と共に装入した。
吹き込みの終了時に、スラグの塩基性度は1.2であり、下記のスラグ成分(N 量%)を有する:酸化カルシウム=30.酸化ケイ素=25.酸化バナジウム= 17゜4、Mn、Cr、Tiの酸化物=18.4.鉄粒子=2゜0、酸化鉄=残 分。
金属は1,620”Cの温度を有し、0.44%C90゜04%Vおよび0.0 28%Pを含有する。
実施例7と同一組成と同一温度の銑鉄20tを転炉中に注入した。吹き込みは3 m”/l・分の率で実施され、金属浴面の比面積は0.3m”/lである。
1600℃の温度で0.3%の金属中炭素含有量を得た時、吹き込みを停止し、 C1,2m3/ t・分の率で2分間、アルゴンをもって底吹きした。酸素吹き 込み終了時の金属中バナジウム含有量は0.04%であり、C=0.25におけ るアルゴン吹き込み後に金属中のバナジウム含有量は0.05%に増大している 。
アルゴン吹き込み前において、バナジウムスラグは重量%二酸化バナジウム=2 4.8.M化ケイ素=14゜2.鉄粒子=3.6.酸化カルシウム=6.2.酸 化鉄=24.2.Mn、Cr、Tiの酸化物=残分を含有する。
アルゴン吹き込み後において、バナジウムスラグは。
重量%:酸化バナジウム=26.8.酸化ケイ素=14゜1、鉄粒子=3.8. 酸化カルシウム=6.4.酸化鉄=18.6.Mnm Cr、Tiの酸化物=残 分を含有する。バナジウムスラグ化度は89.5%に等しい。
工業的用途 本発明は、鉄冶金においてチタン−磁鉄鉱の処理に際して冶金学的方法で前記鉱 石から鉄およびバナジウムを口取する場合に応用される。
このような処理に使用される高炉バナジウム鉄に転炉の中で酸素吹き込みを実施 し、所要の化学的、鉱物学的。
および粒度組成を有するバナジウムスラグを得る0本発明の方法は、五酸化バナ ジウムの製造ためのみならず5バナジウムを含有する銑鉄、鏑およびその他の合 金の直接合金化用成分として使用されるバナジウムの品質を向上させる。
本発明の方法は比較的簡単な装置を必要とし、バナジウム含有銑鉄の処理に従事 している既存の転炉工場において効果的に実施される。
本発明の方法の使用、および本発明による組成のスラグの使用は原料反応物の大 幅な節約を保証する。
国際調査報告

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.鉱物学的組成物、スピネル型構造、ガラス、輝石および橄欖石を含み、バナ ジウム、ケイ素、マンガン、クロム、チタン、鉄、カルシウムの酸化物および炭 素を溶解された金属鉄粒子を含有するバナジウムスラグにおいて重量%で下記の 化学組成を有し、 酸化バナジウム16乃至30 酸化ケイ素10乃至24 酸化マンガン6乃至14 酸化クロム1乃至12 酸化チタン6乃至14 酸化カルシウム0.3乃至30.0 金属鉄2乃至20 酸化鉄残分、 また重量%で下記の鉱物学的組成を有し、スピネル型構造40乃至70 ガラス2乃至10 輝石および橄欖石残分 スピネル型構造の粒子は規則的幾何形状と25乃至80μmのサイズを有するバ ナジウムスラグ。
  2. 2.下記の化学組成(重量%)を有することを特徴とする請求の範囲第1項によ るバナジウムスラグ。 酸化バナジウム18乃至30 酸化ケイ素11乃至23 酸化マンガン6乃至12 酸化クロム6乃至12 酸化チタン6乃至12 酸化カルシウム0.5乃至5.0 アルカリ金属酸化物1.5乃至9.0 炭素0.1乃至2.0 金属鉄2乃至8 酸化鉄残分。
  3. 3.転炉の中にバナジウム鉄を注入する段階と、溶剤成分を添加する段階と、前 記鉄鉄に酸化性ガスを吹き込んで中間生成物または鋼とバナジウムスラグとを生 じる段階とを含む請求の範囲第1項によるバナジウムスラグの製造法において、 バナジウム鉄鉄として下記成分(重量%)を有する鉄鉄を使用し、 バナジウム=0.35乃至0.90 クロム=0.03乃至0.42 炭素=3.8乃至4.8 リン=0.02乃至0.10 ケイ素=0.05乃至0.35 銅=0.04乃至0.32 マンガン=0.12乃至0.35 ニッケル=0.04乃至0.32 チタン=0.07乃至0.38 コバルト=0.001乃至0.12 鉄=残分 前記酸化性ガスの吹き込みは、1.5乃至3.0m3/t・分(酸素について計 算)の率をもって、吹き込み初期においては、1180乃至1300℃の金属温 度において、吹き込み末期においては1400乃至1650℃の金属温度におい て実施し、金属浴面の比表面は0.13乃至0.30m2/tとする方法。
  4. 4.鉄鋏中に酸化剤を吹き込む前に、スラグ形成混合物を鉄鉄に添加し、この混 合物は重量%で下記の組成を有することを特徴とする請求の範囲第3項による方 法。 重質バナジウム含有炭化水素0.5乃至6.0バナジウムスラグの磁性部分5乃 至20ミルスケール残分。
  5. 5.吹き込み前に鉄鉄の中にその1乃至4重量%の量の鋼スクラップを導入し、 吹き込み時間の15乃至25%後に、4.5乃至6.0%のスケールを導入する ことを特徴とする請求の範囲第2項による方法。
  6. 6.吹き込み中に、カルシウム含有添剤の60乃至70%を導入する事によって 、バナジウムスラグの塩基性度を0.1乃至0.4の範囲内に保持することを特 徴とする請求の範囲第2項による方法。
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