JPH06145836A - アルミニウム滓を利用した合金の製法 - Google Patents

アルミニウム滓を利用した合金の製法

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JPH06145836A
JPH06145836A JP30546092A JP30546092A JPH06145836A JP H06145836 A JPH06145836 A JP H06145836A JP 30546092 A JP30546092 A JP 30546092A JP 30546092 A JP30546092 A JP 30546092A JP H06145836 A JPH06145836 A JP H06145836A
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aluminum slag
mixture
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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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    • C22C1/00Making non-ferrous alloys
    • C22C1/02Making non-ferrous alloys by melting
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21CPROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
    • C21C7/00Treating molten ferrous alloys, e.g. steel, not covered by groups C21C1/00 - C21C5/00
    • C21C7/04Removing impurities by adding a treating agent
    • C21C7/06Deoxidising, e.g. killing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Abstract

(57)【要約】 【目的】 産業廃棄物である金属アルミニウムの含有率
が低いアルミニウム滓を有効に利用してアルミニウム合
金を得る製法を提供すること。 【構成】 アルミニウム滓のブリケット成型品と、塊状
のケイ石と、塊状の無煙炭とを成分比としてAl23
SiO2 :C=40:33:27の重量比を維持しなが
ら、直径1400mmの自焼性電極3本を有するトラン
ス容量30,000KVAのカーバイト生産用の電気炉
に継続的に入れ、電極の埋没深度約1m、温度を電弧区
域で2200〜2400℃に保持しながら、溶融還元を
行った。アルミニウム滓のブリケット170トンを入れ
終えた時点で、Al−Si−Fe合金100トンを得る
ことができた。このアルミニウム合金は、プロセスの進
歩とそのニーズが多様化する鉄鋼業において優れた脱酸
剤、昇熱剤として活用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム滓を利用し
た合金の製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金は、アルミナの電解に
より得られる新塊系合金と、リサイクル材から得られる
再生系合金とに大別され、前者は主として板材、缶材等
に、後者はダイカスト、鋳物用材料、製鉄・製鋼用のア
ルミ系脱酸剤等に利用されている。
【0003】近年、石油火力等電力コストの高い国々で
は電解によるアルミニウム精錬をほとんど廃止し、低電
力コストの国からアルミニウム材を購入して必要な成分
合金の生産のみに携わるようになったが、再生アルミニ
ウムも含めてアルミニウムを溶解することには変わりは
ない。この溶解工程では、通常3〜5%のアルミドロス
が発生する。通常、アルミドロスは40〜60%の金属
アルミニウムを含んでいる。このアルミドロスの有効な
利用方法としては、粉砕、篩別等を行って金属アルミニ
ウムの高品位のものだけを分別し、それを再溶解してア
ルミニウムを回収する方法程度のものしかなく、回収後
の残滓、即ちアルミニウム滓については再利用方法が知
られていなかった。
【0004】このアルミニウム滓は、粒度によって金属
アルミニウムの含有率がそれぞれ異なる。最近、粒度が
1mm以下で金属アルミニウムの含有率の高い(30〜
50%)アルミニウム滓は、製鉄・製鋼工程における吹
込み技術の進歩により、脱硫促進、脱酸、昇熱を目的と
する新しい用途に利用されている。
【0005】一方、粒度が100mesh以下で金属ア
ルミニウムの含有率の低い(20%以下)アルミニウム
滓は、鉄鋼製造時の蛍石の代替用造滓剤として一部活用
されているにすぎない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
取鍋(LF)精錬において、上記金属アルミニウムの含
有率の低いアルミニウム滓は窒素を含有するため、その
使用範囲が極めて制限されており、このようなアルミニ
ウム滓の大部分は再利用されていないのが実情である。
再利用されないアルミニウム滓は、産業廃棄物として処
理されているが、この廃棄物中に含まれる窒化アルミニ
ウム(AlN)が水と接触することによってアンモニア
を発生するという問題がある。ところが、管理型の最終
処理場は少なく、そのため処理費用が高騰し、これによ
り企業は経営の圧迫を被り、アルミニウム業界は深刻な
問題に直面している。
【0007】本発明は、上記の課題を解消するためにな
されたものであり、産業廃棄物である金属アルミニウム
の含有率の低いアルミニウム滓を有効に利用してアルミ
ニウム合金を得るアルミニウム滓を利用した合金の製法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の課題を解
決するため、第一発明のアルミニウム滓を利用した合金
の製法アルミニウム滓の成型物と、二酸化ケイ素を主成
分とする塊状の原料と、塊状の炭素還元剤との混合物を
電気炉に入れ、溶融還元反応によりアルミニウム−シリ
コン合金を生成させることを要旨とする。
【0009】第二発明のアルミニウム滓を利用した合金
の製法は、アルミニウム滓と、二酸化ケイ素を主成分と
する原料と、炭素還元剤との混合物を成型して成型物と
し、これを電気炉に入れ、溶融還元反応によりアルミニ
ウム−シリコン合金を生成させることを要旨とする。
【0010】第三発明のアルミニウム滓を利用した合金
の製法は、第一又は第二発明における上記混合物に、更
に酸化鉄を加えることを要旨とする。第四発明のアルミ
ニウム滓を利用した合金の製法は、第一〜第三発明のい
ずれかにおける上記混合物に、更にカーバイトスラグ及
び生石灰のうちの一種又は二種を加えることによりアル
ミニウム−シリコン−カルシウム合金を生成させること
を要旨とする。
【0011】第五発明のアルミニウム滓を利用した合金
の製法は、第一〜第三発明のいずれかの製法により得ら
れたアルミニウム−シリコン合金を晶析分離して精製す
ることにより、合金中のアルミニウム含有率を高めるこ
とを要旨とする。本発明で使用するアルミニウム滓、二
酸化ケイ素を主成分とする原料及び炭素還元剤は、その
各々が成型物もしくは塊状か、又は上記3種を混合後成
型した成型物を使用する。塊状あるいは成型物として使
用する理由は、高温の溶融還元反応を効率よく進めるこ
と、また、その過程で発生するガスの通気性を良くする
ことと同時に生成したアルミニウム、シリコン、アルミ
ニウムーシリコン等、蒸気状の金属を成型物表面に付着
回収させることができるからである。成型物、塊状の大
きさは特に限定しないが、一辺20〜100mmのもの
が取り扱いやすいので好ましい。なお、各々を粉末とし
て使用することは、電気炉に入れる際高温の気流により
飛散するため、きわめて困難である。
【0012】本発明で使用するアルミニウム滓は、金属
アルミニウムの溶解時に溶融アルミニウムの表面に発生
したもので、通常ボールミル等の設備で粉砕する際発生
する粉体をサイクロン、集塵機で補集したものである。
このアルミニウム滓は、通常粒度が100mesh以下
で、金属アルミニウムの含有率は20%以下のものであ
る。
【0013】本発明で使用する二酸化ケイ素を主成分と
する原料は、例えばケイ石、ケイ砂、粘土、ベントナイ
ト等の鉱物であって、二酸化ケイ素の品位が90%以上
であることが好ましい。この中で粘土、ベントナイト等
を用いることは、アルミニウム滓と炭素還元剤と共に成
型する場合、粘結剤の役割も兼ねるので好都合である。
【0014】本発明で使用する炭素還元剤は、例えば無
煙炭またはコークス等を利用することができる。また、
混合成型物を使用する場合は、コークス粉、炭粉も利用
できる。アルミナの還元反応は、下記の反応メカニズム
で進行すると推察される。
【0015】 2Al23(S)+3C→Al44C(melt)+2CO …… 1/2 Al44C(melt)+3C(S) →1/2 Al43(S)+2CO …… 1/2 Al44C(melt)+1/2 Al43(S) →4Al(melt)+2CO …… 式と式とから下記式を得る。
【0016】 2Al23(S)+6C→4Al(melt)+6C0 …… ここに二酸化ケイ素が存在している場合、式の反応の
前に下記式が起こり、式によってアルミニウム−シ
リコン合金が生じる。 SiO2 (S)+3C(S)→SiC(S)+2CO …… Al44C(melt)+3SiC(S) →4Al−Si(melt)+4CO…… また、Al23−SiO2−C系に酸化鉄が加わった系
(第三発明)では、比較的低温で酸化鉄の還元が行わ
れ、アルミナ還元過程では金属鉄が存在しているのでア
ルミニウムの活量が下がる。このため、鉄を含まない系
に比べ約100℃低い温度でAl43の生成を経ず式
のごとく進行する。
【0017】 Al44C(melt)+3C→4Al(melt)+4CO …… 本発明では、アルミニウム−シリコン合金でアルミニウ
ムリッチな合金を得る場合は、アルミニウム滓中のAl
23 50〜60%、SiO2 40〜50%、この二
種の材料100部に対し、炭素還元剤のC 35〜40
部が適切である。また、シリコンリッチな合金を得るに
はアルミナとシリカの比率を逆にすればよい。
【0018】第四発明で使用するカーバイトスラグは、
通常知られているように、酸化カルシウム、カルシウム
カーバイド等を主成分とするものである。また、第五発
明で行う晶析分離は、合金を溶湯として濾過することに
より合金中のアルミニウム含有率を高める操作をいう。
【0019】第一〜第四発明により得られたアルミニウ
ム合金は、例えば製鋼工程に使用することができる。そ
の一例として、電弧加熱装置のないLF精錬炉では昇熱
剤、過酸化操業が一般化した電気炉製鋼では鋼中の残存
酸素を取り除く廉価で効率のよい脱酸剤等を挙げること
ができる。
【0020】また、第五発明により得られたアルミニウ
ム合金は、アルミニウム含有率が高いため、例えば鋳造
用アルミニウム母合金として使用することができる。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を以下に記載する。第一実施
例は、第一発明の一例であり、表1に示す成分の100
mesh以下のアルミニウム滓を40×40×25mm
のブリケットに成型した成型物と、20〜50mmサイ
ズの塊状で表1に示す成分のケイ石と、20〜50mm
サイズの塊状で表1に示す成分の無煙炭とを成分比とし
てAl23:SiO2 :C=40:33:27の重量比
を維持しながら、直径1400mmの自焼性電極3本を
有するトランス容量30,000KVAのカーバイト生
産用の電気炉に継続的に入れ、電極の埋没深度約1m、
温度を電弧区域で2200〜2400℃に保持しなが
ら、溶融還元を行った。アルミニウム滓成型物170ト
ンを入れ終えた時点で、Al−Si−Fe合金100ト
ンを得ることができた。
【0022】
【表1】
【0023】生成金属の成分は、Al 43.2%、S
i 39.2%、Fe 15.2%、C 0.49%、
S <0.01%、P 0.03%、 N 0.02
%、Ti0.59%、Cr 0.50%、Mn 0.2
3%、Ca 0.17%、Mg0.11%、その他(N
i、Zn、Cu、Sn、Pb)であった。
【0024】生成金属成分において、反応理論以上の鉄
分を含有するのは、溶融還元反応過程で鋼製の電極の支
柱(ケーシング材)が熱により溶損落下したこと、及び
生成金属を出湯させるときに用いる鋼製のタッピング材
が溶け込むことによるものである。なお、電力原単位は
合金トン当り平均13,000KWHであった。
【0025】第一実施例で得られたアルミニウム合金
は、鉄鋼業において、転炉あるいは電弧加熱装置のない
LF精錬炉では昇熱剤として、過酸化操業が一般かした
電気炉製鋼では鋼中の残存酸素を取り除く脱酸剤とし
て、活用することができる。続いて、第二発明の一例と
しての第二実施例を以下に述べる。
【0026】上記第一実施例に示した原料のうち、塊状
のケイ石の代わりにこれを50mesh以下に粉砕した
ものと、塊状無煙炭の代わりに粉末状無煙炭とを用い、
第一実施例と同じ成分比の配合で、パルプ廃液をバイン
ダーとして使用して、常温強度で100kg/cm2
上の40×40×25mmのアルミニウム滓、ケイ石及
び無煙炭からなるブリケットを得た。このブリケットを
電気炉に入れ、第一実施例と同じ条件で溶融還元を行っ
た。混合されたアルミニウム滓重量で160トンに当た
るブリケットを挿入し終えた時点で、100トンのAl
−Si−Fe合金を得ることができた。生成金属成分は
第一実施例とほぼ同様であった。また、第一実施例と比
べて、電力原単位はトン当り1500KWH低減した。
更に、還元分留まりの向上も確認できた。従って、量産
実用化では、この第二実施例の方法がより好ましい。
【0027】第二実施例で得られたアルミニウム合金の
用途は、第一実施例と同様である。次に、第三発明の一
例としての第三実施例を以下に述べる。上記第二実施例
の原材料配合にスケール粉(T−FeO 93.9%)
を10%外配合して得たブリケットを電気炉に入れ、第
一実施例と同条件で溶融還元を行った。生成金属成分中
のFeは、第一実施例と比べ、5.2%の増加が認めら
れると共に、電力原単位はトン当り1800KWH低減
した。この結果は、酸化鉄の添加によるAl23−Si
2 系の還元促進効果を示すものである。
【0028】第三実施例で得られたアルミニウム合金の
用途は、第一実施例と同様である。次いで、第四発明の
一例として第四実施例を以下に記載する。カルシウム含
有アルミニウム合金を得る目的で、上記第一実施例で使
用した材料の外配合として、CaO、C、CaC2 等を
主成分とするカーバイトスラグを10%添加して溶融還
元を実施したところ、代表成分 Al 41.2%、S
i36.5%、Fe 14.8%、Ca 5.8%、の
Ca−Al−Si−Fe合金を得ることができた。
【0029】鋼の実用脱酸剤で最も効果のある脱酸剤は
金属カルシウムであるが、単独では不安定であるため、
通常合金として利用される。また、カルシウム−シリコ
ン合金は、脱酸と共に鋼中の脱酸生成物であるアルミ
ナ、ハーシナイト等の高融点物を球状化させる機能、即
ち、鋼中の非金属介在物の形態制御力がある。従って、
第四実施例で得られた合金は、鋼の実用脱酸剤として利
用することが可能である。
【0030】最後に、第五発明の一例として第五実施例
を以下に述べる。上記第一実施例で得られたAl−Si
−Fe合金を用いて、晶析分離機により該合金中のアル
ミニウム含有率を高めた。晶析分離機は、下部は加熱保
温と減圧機能を有し、濾過された合金を受け取る取鍋が
出し入れできる構造になっている。一方、上部は、電気
炉から出湯された合金溶湯を受け入れる容積を有し、そ
の底部は、耐火物性の濾過材で構成されている。この晶
析分離機の上部容器に約900℃の合金溶湯を入れ、下
部を680mmHgに減圧すると全体の約30%が濾過
され下部の取鍋に入る。濾過された合金は、鉄分が低減
すると共に、アルミニウム分が増加する。
【0031】第一実施例で得られた溶湯1000kgを
この晶析分離機に入れ下部を減圧したところ、250k
gの高品位Al−Si合金を得ることができた。その成
分は、Al 76.5%、Si 20.3%、Fe
2.4%であり、合金中のアルミニウム含有率は、4
3.2%から76.5%に飛躍的に増加した。
【0032】第五実施例で得られたアルミニウム合金
は、アルミニウム含有率が高いため、鋳造用アルミニウ
ム母合金材料として利用することができる。以上の実施
例が示すように、本発明は産業廃棄物である100me
sh以下のアルミニウム滓(金属アルミニウム含有率2
0%以下)がアルミニウム合金として生まれ変わるとい
う究極のリサイクルが実現する。また、本発明によって
得られたアルミニウム合金は、鉄鋼業等の分野で有効に
利用することができる。このため、本発明はアルミニウ
ム資源再利用において決定的な効果をもたらす。
【0033】なお、本発明は上記の実施例になんら限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて、種々の態様で実施できることはいうまでもな
い。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のアルミニ
ウム合金の製造方法によれば、産業廃棄物である金属ア
ルミニウムの含有率の低いアルミニウム滓を有効に利用
してアルミニウム合金を得ることが可能となる。そのた
め、従来アルミニウム産業を圧迫していたアルミニウム
滓の廃棄処理費用が低減するばかりでなく、資源の有効
利用といった観点からも極めて理想的なリサイクル体制
が実現可能となる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 2Al 2 3(S)+3C(S)→Al 4 4C(melt)+2CO 1/2 Al44C(melt)+3C(S) →1/2 Al43(S)+2CO …… 1/2 Al44C(melt)+1/2 Al43(S) →4Al(melt)+2CO …… 式と式とから下記式を得る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 2Al23(S)+6C(S)→4Al(melt)+6CO …… ここに二酸化ケイ素が存在している場合、式の反応の
前に下記式が起こり、式によってアルミニウム−シ
リコン合金が生じる。 SiO2 (S)+3C(S)→SiC(S)+2CO …… Al44C(melt)+3SiC(S) →4Al−Si(melt)+4CO…… また、Al23−SiO2−C系に酸化鉄が加わった系
(第三発明)では、比較的低温で酸化鉄の還元が行わ
れ、アルミナ還元過程では金属鉄が存在しているのでア
ルミニウムの活量が下がる。このため、鉄を含まない系
に比べ約100℃低い温度でAl43の生成を経ず式
のごとく進行する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 Al44C(melt)+3C(S)→4Al(melt)+4CO 本発明では、アルミニウム−シリコン合金でアルミニウ
ムリッチな合金を得る場合は、アルミニウム滓中のAl
23 50〜60%、SiO2 40〜50%、この二
種の材料100部に対し、炭素還元剤のC 35〜40
部が適切である。また、シリコンリッチな合金を得るに
はアルミナとシリカの比率を逆にすればよい。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム滓の成型物と、二酸化ケイ
    素を主成分とする塊状の原料と、塊状の炭素還元剤との
    混合物を電気炉に入れ、溶融還元反応によりアルミニウ
    ム−シリコン合金を生成させることを特徴とするアルミ
    ニウム滓を利用した合金の製法。
  2. 【請求項2】 アルミニウム滓と、二酸化ケイ素を主成
    分とする原料と、炭素還元剤との混合物を成型して成型
    物とし、これを電気炉に入れ、溶融還元反応によりアル
    ミニウム−シリコン合金を生成させることを特徴とする
    アルミニウム滓を利用した合金の製法。
  3. 【請求項3】 上記混合物に、更に酸化鉄を加えること
    を特徴とする請求項1又は2記載のアルミニウム滓を利
    用した合金の製法。
  4. 【請求項4】 上記混合物に、更にカーバイトスラグ及
    び生石灰のうちの一種又は二種を加えることによりアル
    ミニウム−シリコン−カルシウム合金を生成させること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のアルミニウ
    ム滓を利用した合金の製法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか記載のアルミニ
    ウム滓を利用した製法により得られたアルミニウム−シ
    リコン合金を晶析分離して精製することにより、合金中
    のアルミニウム含有率を高めることを特徴とするアルミ
    ニウム滓を利用した合金の製法。
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