JPS6349579A - ブレ−キ油蓄圧制動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 ［産業上の利用分野］ 本発明は、制動に供するブレーキ油を圧縮されたガスに
より所定の高圧に蓄圧し、該ブレーキ油を用いて車輪等
の制動を行なうブレーキ油蓄圧制動装置に関するもので
ある。

［従来の技術］ 車輪の制動力を車輪スリップ率等に基づいて制御するト
ラクションコントロール装置やアンチスキッド制御装置
では、ブレーキ油を高圧に蓄圧するブレーキ油蓄圧装置
が必要となる。従来、こうしたブレーキ油蓄圧装置とし
ては、圧縮された封入ガスを用い、ゴム膜等を介してブ
レーキ油を高圧に保つものが知られている。第４図は、
こうした封入ガスを用いたブレーキ油蓄圧手段（アキュ
ムレータ）ＡＣと高圧にされたブレーキ油を後輪側の車
輪制動システムに供給するソレノイドバルブＥＢ等とか
らなるブレーキ油蓄圧装置ＴＳを粗み込んだブレーキ油
蓄圧制動手段としてのトラクションコントロール装置を
示している。第４図に示すトラクションコントロール装
置では、通常走行時にブレーキペダルＢＰを踏むことに
より車両の前輪および後輪の制動を車輪制動システムＢ
Ｓにより行なうよう働くと共に、加速時等に車両の前輪
回転数と後輪回転数との間に回転数差等が生じた場合に
はブレーキ油蓄圧装置ＴＳのソレノイドバルブＥＢを切
り替えてブレーキ油蓄圧手段としてのアキュムレータＡ
Ｃに蓄えられた高圧のブレーキ油を後輪側の車輪制動シ
ステムに供給し後輪の制動を行なうよう動く。

［発明が解決しようとする問題点］ 上記トラクションコントロール装置等のブレーキ油蓄圧
制動装置は、圧縮された所定の高圧ガスによりブレーキ
油を瞬時に車輪の制動を行なう車輪制動システムに供給
することができるという優れた効果を有するものの、猶
、次の様な問題が考えられた。

アキュムレータ等のブレーキ油蓄圧手段においては、圧
縮された所定の高圧ガス（通常、トラクションコントロ
ール装置に使用されるアキュムレータでは１００〜２０
０気圧）とブレーキ油とはゴム膜等により隔てられてい
るが、圧縮されたガスが高圧でおるがために、あるいは
ゴム膜等の経年変化によりシールド効果が低下して、高
圧のガスがゴム膜を次第に浸透しブレーキ油に溶は込む
現象が発生していた。このブレーキ油に溶は込んだ高圧
のガスは、低圧の車輪制動システムＢＳに流れ込むと、
ここで体積が膨張する。この結果、ブレーキペダルを踏
み込んだ時のペダルロスストロークが増大するといった
問題やペダルフィーリングが悪くなるといった問題が考
えられた。

本発明のブレーキ油蓄圧制動装置は、上記問題を解決す
ることを目的として為されたものである。

発明の構成 ［問題点を解決するための手段］ 本発明のブレーキ油蓄圧制動装置は、 運転者によるブレーキペダルの踏力をブレーキ油圧に変
換し車輪の制動を行なう車輪制動手段と、該車輪制動手
段に用いられるブレーキ油を圧縮されたガスで所定の高
圧に蓄圧するブレーキ油蓄圧手段と、 該ブレーキ油蓄圧手段に上記ブレーキ油を供給する蓄圧
用ブレーキ油供給手段と、 所定のタイミングで開閉され、上記ブレーキ油蓄圧手段
により蓄圧されたブレーキ油を上記車輪制動手段に供給
する開閉手段と、 を備えたブレーキ油蓄圧制動装置において、上記ブレー
キペダルが運転者により踏まれる毎に、上記ブレーキ油
蓄圧手段の蓄圧されたブレーキ油を大気側に開放するブ
レーキ油開放手段を、備えて構成されている。

ここで、ブレーキ油蓄圧手段とは、車両の車輪等の制動
に供するブレーキ油を圧縮されたガスで所定の高圧に蓄
圧する手段であって、ブレーキ油供給手段としてのポン
プ等で供給されるブレーキ油により封入されたガスを圧
縮しブレーキ油を所定の高圧に蓄圧するよう構成しても
よいし、あるいはコンプレッサ等により圧縮されたガス
を供給して封入しブレーキ油を所定の高圧に蓄圧するよ
う構成してもよい。

ブレーキ油開放手段とは、ブレーキペダルが運転者によ
り踏まれる毎に、ブレーキ油蓄圧手段の蓄圧されたブレ
ーキ油を大気側に開放する手段であって、運転者により
ブレーキペダルが踏まれる毎に、ブレーキ油蓄圧手段に
蓄圧されたブレーキ油を総て大気側に開放する構成とし
てもよいし、蓄圧されたブレーキ油をブレーキペダルが
踏まれる毎に所定母ずつ大気側に開放する構成としても
よい。

［作用］ 上記構成を有する本発明のブレーキ油蓄圧制動装置は次
の如く作用する。

本発明のブレーキ油蓄圧制動装置は、蓄圧用ブレーキ油
供給手段により供給されるブレーキ油を圧縮されたガス
を用いたブレーキ油蓄圧手段により所定の高圧に蓄圧し
、この蓄圧された所定の高圧のブレーキ油を所定のタイ
ミングで開閉される開閉手段により上記車輪制動手段に
供給するが、更に、ブレーキペダルが運転者により踏ま
れる毎に、ブレーキ油開放手段により上記ブレーキ油蓄
圧手段に蓄圧されたブレーキ油を大気側に開放するよう
動く。

［実施例］ 次に、本発明のブレーキ油蓄圧制動装置の構成を一層明
らかにするために好適な実施例を図面と共に説明する。

第１図は本発明一実施例のブレーキ油蓄圧制動装置とし
てのトラクションコントロール装置の構成を示す概略構
成図である。

図示するように、このトラクションコントロール装置は
、大きくは、車両の各車両の制動を行なう車輪制動装置
１と、加速時に前輪と後輪とに回転数差が生じた時に所
定圧力のブレーキ油を車輪制動装置１に供給して所謂ト
ラクション制御を行なうよう働くブレーキ油蓄圧装置３
、等とから構成されている。

車輪制動装置１は、周知の如く、運転者によるブレーキ
ペダル１１の踏力を増大する倍力装置１３と、倍力装置
１３により増大された踏力を油圧に変換するマスクシリ
ンダ１５と、車両の左右前輪の制動を行なうホイールシ
リンダ１７ａ、１７ｂ、および左右後輪の制動を行なう
ホイールシリンダ１７ｃ、１７ｄと、これらのホイール
シリンダ１７ａ、１７ｂ、１７ｃ、１７ｄの各々に、マ
スクシリンダ１５から圧送されるブレーキ油を供給する
ソレノイドバルブ１９ａ、１９ｂ、１９ｃ。

１９ｄ等と、から構成されている。尚、定圧リザーバ２
１ａ、２１ｂは、バネの復元力により所定圧のブレーキ
油を貯えておくもので必り、ポンプ２３ａ、２３ｂは、
ブレーキ油をマスクシリンダ１５に戻すためのものであ
る。また、ソレノイドバルブ１９ａ、１９ｂ、１９ｃ、
１９ｄを各々迂回する流路にはチェックバルブ２５ａ、
２５ｂ。

２５ｃ、２５ｄが設けられている。ここで、車輪制動装
置１を、ブレーキペダル１１が踏み込まれた時の動作に
ついて説明したが、図示しないトラクションコントロー
ラによりソレノイドバルブ１９ａ、１９ｂ、１９ｃ、１
９ｄは作動させられて、本トラクションコントロール装
置は、トラクション制御を行なうよう働くのは言うまで
もないことである。

ブレーキ油蓄圧装置３は、窒素（Ｎ２）ガスを封入した
アキュムレータ３１と、アキュムレータ３１内のブレー
キ油が所定圧（本実施例では、約１５０気圧）になるま
でアキュムレータ３１にブレーキ油を供給するポンプ３
３と、トラクションコントローラによりトラクション制
゛御を行なうと判断された時に後輪側のホイールシリン
ダ１７Ｃ２１７ｄにアキュムレータ３１内のブレーキ油
を供給するよう働く開放手段としてのソレノイドバルブ
３５と、運転者によりブレーキへダル１１が踏まれる毎
にアキュムレータ３１内のブレーキ油を所定量ずつ大気
圧側のリザーバ３７に戻すよう働くブレーキ油開放バル
ブ３９等と、から構成されている。

ここで、ブレーキ油開放バルブ３９は、第２図に示すよ
うに、４つの室（以下、Ａ室、ＢＺ、Ｄ室、Ｄ室と呼ぶ
）に分かれ、へ至の中を上下に移動するピストン５１と
、Ｂ室とＤ室とを分離するピストン５３と、Ｄ室のカッ
トボール５５等と、から構成されている。また、Ａ室は
ブレーキ油圧送用パイプを介してマスクシリンダ１５と
、Ｂ室は大気圧側のリザーバ３７と、Ｄ室は高圧のブレ
ーキ油が蓄圧されたアキュムレータ３１と、各々連通す
る構造とされ、更に、Ｂ室とＤ室とは、ピストン５１に
連設された中継パイプ５７により連通ずる構造とされて
いる。尚、スプリング５９はピストン５１を下方向に、
スプリング６１はピストン５３を上方向に、スプリング
６３はカットボール５５を下方向に、各々付勢するもの
でおる。

次に、本実施例のブレーキ油蓄圧制動装置の動作を、（
１）運転者によりブレーキペダル１１が踏まれた場合と
、（２）ブレーキペダル１１が踏まれない場合と、の２
通りの場合に分けて説明する。

（１）ブレーキペダル１１が踏まれた場合、（１）　−
ａ　　ブレーキ作動時、 この場合には、第１図に示すように、マスクシリンダ１
５内のブレーキ油は、前輪側のソレノイドバルブ１９ａ
、１９ｂを各々介してホイールシリンダ１７ａ、１７ｂ
に、開閉手段としてのソレノイドバルブ３５を介した後
に後輪側のソレノイドバルブ１９ｃ、１９ｄを各々介し
てホイールシリンダ１７ｃ、１７ｄに圧送され、各車輪
の制動を行なうよう働くと共に、ブレーキ油開放バルブ
３９にも圧送される。

ブレーキ油開放バルブ３９では、第３図に示すように、
マスクシリンダ１５より圧送されるブレーキ油がスプリ
ング５９の復元力に打ち勝ちピストン５１を押し上げる
。ピストン５１が押し上げられると、ピストン５１に連
設された中継パイプ５７によりカットボール５５も持ち
上げられる。

これにより、アキュムレータ３１と連通ずるＤ室とＣ室
とは連通し、Ｃ至にはアキュムレータ３１内に蓄圧され
た高圧のブレーキ油が流れ込む。この結果、ピストン５
３は押し下げられ、Ｂ室のブレーキ油はリザーバ３７に
戻される。

（１）−ｂ　　ブレーキ解除時、 運転者によりブレーキペダル１１が踏まれて上記（１）
−ａの動作が行なわれた後に、ブレーキペダル１１から
足が離されると、第２図に示すように、スプリング５９
．６１の復元力により、ピストン５１は押し下げられ、
ピストン５３は押し上げられる。これにより、カットボ
ール５５はスプリング６３の復元力により押し下げられ
てＣ室とＤ室とは遮断状態にされると共に、Ｃ室のブレ
ーキ油は、ピストン５３の働きにより中継バイブ５７を
介してＢ室に送り込まれる。

上述した（１）　−ａ、（１）−ｂの動作は、運転者に
よりブレーキペダル１１が踏まれる毎に行なわれる。こ
の結果、アキュムレータ３１に蓄圧された高圧のブレー
キ油は、Ｃ室およびＢ室を介して所定量ずつ大気圧側の
リザーバ３７に戻される。これにより、アキュムレータ
３１のゴム膜３１ａ＠浸透しブレーキ油に次第に溶は込
む高圧のＮ２ガスは、大気圧側のリザーバ３７に戻され
た時に膨張し大気に逃がされる。

（２）ブレーキペダル１１が踏まれない場合、この場合
に、運転者によりアクセルペダル（図示しない）が踏み
込まれ、所謂加速運転が行なわれた時、前輪と後輪との
間に回転数差が生じる場合がある。この時、トラクショ
ンコントローラが働き、ソレノイドバルブ３５が切り替
えられて、アキュムレータ３１に蓄圧された高圧のブレ
ーキ油を瞬時にホイールシリンダ１７ｃ、１７ｄに送り
込み、所謂トラクション制御が行なわれる。

以上、詳細に説明した本実施例のブレーキ油蓄圧制動装
置によると、運転者によりブレーキペダル１１が踏まれ
る毎にアキュムレータ３１に蓄圧された高圧のブレーキ
油をリザーバ３７に戻すことができる。これにより、ア
キュムレータ３１内のゴム膜を透過してブレーキ油に溶
は込んだ高圧のＮ２ガスを大気に逃がすことができ、高
圧のＮ２ガスの溶は込んでいないブレーキ油をトラクシ
ョン制御に用いることができるという優れた効果を有す
る。この結果、高圧のＮ２ガスが車輪制動装置１のブレ
ーキ系統で膨張し、ブレーキペダル１１のペダルロスス
トロークが増大するといった問題やペダルフィーリング
が悪くなるといった問題、あるいはこれにより不慮の事
故を招くといった問題を十分に解決することができると
いう効果を奏する。また、本実施例においては、ブレー
キ油開放バルブ３９を用いて、アキュムレータ３１に蓄
圧されたブレーキ油を所定量ずつリザーバ３７に戻すこ
とができるという効果も有する。これにより、ブレーキ
ペダル１１が踏まれた直後においても、アキュムレータ
３１の圧力は大巾に低下することもない。この結果、ブ
レーキペダル１１が踏まれた直後に、トラクション制御
を行なう必要が生じた場合でも、十分に対処することが
できるという優れた効果も奏する。

以上、本発明の一実施例について詳細に説明したが、本
発明のブレーキ油蓄圧制動装置は本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において種々の態様で実施できることはもちろ
んのことである。

発明の効果 本発明のブレーキ油蓄圧制動装置によると、ブレーキペ
ダルが運転者により踏まれる毎に、ブレーキ油蓄圧手段
の加圧されたブレーキ油をブレーキ油開放手段により大
気側に開放することができる。これにより、ブレーキ油
蓄圧手段のブレーキ油に溶は込んだ高圧のガスを大気に
逃がすことができ、高圧のガスの溶は込んでいないブレ
ーキ油を車輪制動手段に用いることができるという優れ
た効果を有する。この結果、高圧のガスが車輪の制動を
行なうブレーキ系統で膨張するといったことはなく、ペ
ダルロスストロークが増大するといった問題やペダルフ
ィーリングが悪くなるといった問題、あるいはこれによ
り不慮の事故を招くといった問題を十分に解決すること
ができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例のブレーキ油蓄圧制動装置とし
てのトラクションコントロール装置の構成を示す概略構
成図、第２図はそのブレーキ油開放バルブ３９の構造を
示す端面図、第３図は同じくそのブレーキ油開放バルブ
３９の作動時を示す端面図、第４図は従来用いられてい
たトラクションコントロール装置を示す概略構成図であ
る。 １・・・車輪制動装置 ３・・・ブレーキ油蓄圧装置 ３１・・・アキュムレータ ３３・・・ポンプ ３５・・・ソレノイドバルブ ３９・・・ブレーキ油開放バルブ ５１．５３・・・ビス１〜ン ５５・・・カットボール ５７・・・中継パイプ ５９．６１，６３・・・スプリング ＡＣ・・・アキュムレータ ８３・・・車輪制動システム ＥＢ・・・ソレノイドバルブ 丁Ｓ・・・ブレーキ油蓄圧装置

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 運転者によるブレーキペダルの踏力をブレーキ油圧に変
   換し車輪の制動を行なう車輪制動手段と、該車輪制動手
   段に用いられるブレーキ油を圧縮されたガスで所定の高
   圧に蓄圧するブレーキ油蓄圧手段と、 該ブレーキ油蓄圧手段に上記ブレーキ油を供給する蓄圧
   用ブレーキ油供給手段と、 所定のタイミングで開閉され、上記ブレーキ油蓄圧手段
   により蓄圧されたブレーキ油を上記車輪制動手段に供給
   する開閉手段と、 を備えたブレーキ油蓄圧制動装置において、上記ブレー
   キペダルが運転者により踏まれる毎に、上記ブレーキ油
   蓄圧手段の蓄圧されたブレーキ油を大気側に開放するブ
   レーキ油開放手段を備えたことを特徴とするブレーキ油
   蓄圧制動装置。