JPS6349495B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は回転ブラシを具備した電気掃除機に関
するものである。

従来、この種電気掃除機であつては、回転ブラ
シのプーリーとモーター側とをベルトで連係して
いたが、例えば回転ブラシがじゆうたんの端など
を巻込んでロツク状態となつた場合は、上記プー
リー上をベルトがスリツプし、摩擦熱でついに切
断してしまうものであつた。そこで、最近ではプ
ーリーと隣接して空転プーリーを設けるととも
に、上記両プーリーの支持軸をモーター軸に対し
て傾けることで、過負荷時ベルトを空転プーリー
側に自動的に移行させ、同ベルトの切断を防止す
るものが考えられている。このものでは、ベルト
切断の防止という面で確かに効果はあるが、しか
し、作業者にとつては回転ブラシの異常状態およ
びベルト切換状態がわからず、その後回転ブラシ
の回転停止を知らずに掃除することがあつた。

本発明は回転ブラシの回転停止状態をベルト移
行により検出するとともに、その検出結果にもと
づき報知手段を作動させることにより上記従来の
欠点を解消したもので、また手動によりベルトを
意識的に切換えた場合は、誤報知を防止したもの
であり、以下その実施例を添附図面にもとづき説
明する。

図はアプライト形電気掃除機を示し、すなわ
ち、１は回転ブラシ２を内蔵したノズル、３はフ
アンモーター４およびこの吸引側に集塵部（図示
せず）を内設した掃除機主体である。上記ノズル
１はその後方が股状に形成されていて掃除機主体
３の両側にまで延びており、軸５，６を介して同
掃除機主体３に回転自在に連結してある。７は先
端に握り部７′を形成したハンドル、８はフアン
モーター４の吸引動作と関連してノズル１より流
入した含塵空気を掃除機主体３の集塵部にまで導
くホースである。

なお、集塵部に達した含塵空気はここで過さ
れ、清浄化空気のみがフアンモーター４を通り、
所定の排気口から排出されるものである。

９は移動用ローラー、１０は一方の軸５を貫通
して先端がノズル１の内部に突入したフアンモー
ター４の回転軸である。

ところで、先の回転ブラシ２は両端を支持具１
０，１１で支持された軸１２に回転自在に取着さ
れている。そして、上記軸１２は支持具１０側の
端部がフアンモーター４の回転軸９に近づくごと
くわずかに（0.5〜５度）傾けてある。１３は回
転ブラシ２と一体の駆動プーリー、１４は上記駆
動プーリー１３と隣接した位置に設けた空転プー
リーにして、駆動プーリー１３と無関係に回転で
きるようにしてある。１５は回転軸９と両プーリ
ー１３，１４のいずれか一方との間に張架したベ
ルト、１６は先端をＬ字状に折曲した復帰レバ
ー、１７は同じく先端がＬ字状の切換レバーで、
釦１８を介して切換レバー１７を第３図矢印Ｂの
方向に押すと駆動プーリー１３から空転プーリー
１４にベルト１５が切換えられ、また釦１９を介
して、しかも圧縮形のスプリング２０に抗して復
帰レバー１６を第３図矢印Ａの方向に押すと空転
プーリー１４から駆動プーリー１３にベルト１５
が切換えられるものである。もちろん、このとき
ベルト１５の移行に伴ない切換レバー１７も元の
位置に戻るようになつている。２１は駆動プーリ
ー１３から空転プーリー１４へのベルト１５の変
位と応動するとともに、圧縮形のスプリング２２
に抗して移動する検知レバー、２３はスイツチを
示し、通常そのアクチユエーター２４が検知レバ
ー２１により押圧されることでOFF状態にあり、
またベルト１５の変位と応動して同検知レバー２
１がアクチユエーター２４から離反するとONと
なるように設定してある。

さらに切換レバー１７を介してベルト１５を手
動変位するときは、上記検知レバー２１に代つて
その途中より突設した突起２５がアクチユエータ
ー２４を押圧し続けるようにしてある。

スイツチ２３は第４図のように、ネオン管２６
および保護抵抗２７に対して直列接続してあり、
また上記ネオン管２６はノズル１の表示部２８に
位置させてある。

上記の構成において、じゆうたんなどの掃除の
場合はフアンモーター４の回転軸１０の回転がベ
ルト１５を介して駆動プーリー１３に伝えられ、
これより回転ブラシ２が回転している。

さて、上記回転ブラシ２がじゆうたんの端など
を巻込んでロツクすると、軸１２の傾きおよびベ
ルト張力の関係によつてベルト１５は駆動プーリ
ー１３から空転プーリー１４に移行する。したが
つて、回転ブラシ２への回転伝達が断たれ、また
ベルト１５そのものにも無理な力が加わらないも
のである。

さらに、上記ベルト１５の移行と応動して検知
レバー２１が第３図左方へ動き、同レバー２１と
スイツチ２３のアクチユエーター２４との連係が
解消されるものである。ここで、スイツチ２３が
ONしてネオン管２６を点灯するものである。よ
つて、作業者はその光を見ることで回転ブラシ２
が異常停止していることを確認することができ
る。

回転ブラシ２のロツク要因を除くとともに、復
帰レバー１６を介してベルト１５を駆動プーリー
１３に復帰させると、スプリング２２により検知
レバー２１も元の位置に戻つてスイツチ２３を再
度OFFとし、これによりネオン管２６が消灯す
る。

次に、被掃除面がたたみの場合は、切換レバー
１７を押してベルト１５を駆動プーリー１３から
空転プーリー１４へ移行させることで回転ブラシ
２を停止させることができる。この場合、スイツ
チ２３はそのアクチユエーター２４が切換レバー
１７の突起２５によつて引続き押圧されているた
め、OFF状態にあり、したがつて、ネオン管２
６も点灯しないものである。

すなわち、本実施例では回転ブラシ２が異常停
止した場合のみネオン管２６が点灯するものであ
る。

なお、報知手段としては、上記実施例のネオン
管２６による光のほか、音なども考えられる。ま
た上記実施例では回転ブラシ側に両プーリーを設
けたものを示したが、回転軸１０と回転ブラシ２
との間に中間駆動プーリーおよび中間空転プーリ
ーを設けたものでも同様のことが云える。

以下のように本発明は、回転ブラシが不用意に
停止したのを報知手段によつて知ることができる
ため、回転ブラシの異常に対して速やかに対処で
きるとともに、同回転ブラシを用いての掃除が確
実にできるものである。また回転ブラシを意識的
に停止した場合には報知手段が動作せず、したが
つて、安心して掃除作業ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す電気掃除機の斜
視図、第２図はノズルの底板を図した状態での下
面図、第３図は要部斜視図、第４図は回路図であ
る。 ２……回転ブラシ、１３……駆動プーリー、１
４……空転プーリー、１５……ベルト、１７……
手動切換体（切換レバー）、２３……スイツチ、
２６……報知手段（ネオン管）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 回転ブラシと、この回転ブラシと連係する駆
   動プーリーと、回転ブラシに対して回転自在で、
   かつ駆動プーリーに隣接した空転プーリーと、上
   記両プーリーのいずれか一方と駆動源との間に張
   架され、負荷の大きさに応じて駆動プーリーから
   空転プーリーに移行するようにしたベルトと、負
   荷に応じた駆動プーリーから空転プーリーへのベ
   ルトの移行と応動して報知手段を動作するスイツ
   チと、ベルトの手動切換体とを具備し、この手動
   切換体には、ベルトを駆動プーリーから空転プー
   リーへ手動移行したとき、報知手段が動作しない
   ようにスイツチ連係手段を設けた電気掃除機。