JP2573897Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

Info

Publication number
JP2573897Y2
JP2573897Y2 JP1992082355U JP8235592U JP2573897Y2 JP 2573897 Y2 JP2573897 Y2 JP 2573897Y2 JP 1992082355 U JP1992082355 U JP 1992082355U JP 8235592 U JP8235592 U JP 8235592U JP 2573897 Y2 JP2573897 Y2 JP 2573897Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaned
suction head
rotating wheel
rotating
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992082355U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0646650U (ja
Inventor
文樹 真野
周平 大本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Tec Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Tec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp, Tec Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP1992082355U priority Critical patent/JP2573897Y2/ja
Publication of JPH0646650U publication Critical patent/JPH0646650U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2573897Y2 publication Critical patent/JP2573897Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nozzles For Electric Vacuum Cleaners (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被掃除面に沿って移動
される吸い込みヘッドに、この吸い込みヘッドの移動方
向を検出するための検出機構を設けた電気掃除機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般家庭に広く普及しているキャニスタ
型の電気掃除機は、電動送風機を内蔵した掃除機本体
と、この掃除機本体にホースや延長管を介して連結され
た吸い込みヘッドとを備えている。吸い込みヘッドは、
被掃除面との対向面に吸い込み口を有し、この吸い込み
口を通じて被掃除面上の埃やごみを吸い込むようになっ
ている。
【0003】ところで、従来の電気掃除機において、そ
の吸い込みヘッドにモータによって回転駆動される回転
清掃体や自走用の走行ローラを組み込んだものが知られ
ている。これら回転清掃体や走行ローラは、吸い込みヘ
ッドを前進させる時と後退させる時とで回転方向が反転
するようになっている。このため、吸い込みヘッドに
は、このヘッド自体の移動方向を検出する検出手段と、
この検出手段からの信号にもとづいてモータの回転方向
を制御する制御手段とが組み込まれている。
【0004】この検出手段は、吸い込みヘッドを被掃除
面に沿って移動させた際に、この移動に追従して回転す
る反射ローラと、この反射ローラの回転方向を光学的に
検出するセンサとを備えている。そして、吸い込みヘッ
ドには、上記反射ローラを吸い込みヘッドの移動に追従
して回転させるための回転輪が組み込まれており、この
回転輪は、吸い込みヘッドの被掃除面との対向面に回転
自在に支持されている。回転輪は、被掃除面に転がり接
触するようになっており、この回転輪に反射ローラが同
軸的に連結されている。
【0005】このため、吸い込みヘッドを被掃除面に沿
って移動させると、回転輪が被掃除面との接触により回
転するので、反射ローラが一体的に回転し、この反射ロ
ーラの回転方向から吸い込みヘッドの移動方向が検出さ
れるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
吸い込みヘッドの場合、回転輪は、被掃除面から一定の
距離を隔てた位置に固定的に配置されていた。このた
め、被掃除面上に凹凸が存在すると、この被掃除面に沿
って吸い込みヘッドを移動させても、回転輪が被掃除面
に接する場合と、接しない場合とがあり得る。
【0007】このため、清掃作業中に回転輪の回転がば
らついたり、一時的に途切れてしまうので、吸い込みヘ
ッドの移動方向の検出精度が低下し、回転清掃体や走行
ローラの滑らかな回転が損なわれるといった問題があ
る。
【0008】本考案は、このような事情にもとづいてな
されたもので、被掃除面上に凹凸が存在しても、回転輪
を確実に被掃除面に接触させることができ、吸い込みヘ
ッドの移動方向の検出精度を高めることができるととも
に、検出機構の回転体が回転輪に追従して移動するにも
拘らず、この回転体の回転方向をセンサによって確実に
検出できる電気掃除機の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載された電気掃除機は、被掃除面に沿
って移動される吸い込みヘッドと、この吸い込みヘッド
の被掃除面との対向面に回転自在に配置され、被掃除面
に転がり接触する回転輪と、この回転輪によって回転駆
動される回転体と、この回転体に対向して配置され、回
転体の回転方向にもとづいて上記吸い込みヘッドの移動
方向を検出するセンサとを備えた検出機構とを具備して
いる。
【0010】そして、上記回転輪を、被掃除面に接離す
る方向に移動可能に設け、この回転輪を、付勢部材を介
して常時被掃除面の方向に向けて弾性的に押圧付勢する
とともに、上記センサは、上記回転体の移動方向に沿う
延長線上に配置したことを特徴としている。
【0011】また、請求項2に記載された電気掃除機
は、被掃除面に沿って移動される吸い込みヘッドと、こ
の吸い込みヘッドの被掃除面との対向面に回転自在に配
置され、被掃除面に転がり接触する回転輪と、この回転
輪によって回転駆動される回転体と、この回転体に対向
して配置され、回転体の回転方向にもとづいて上記吸い
込みヘッドの移動方向を検出するセンサとを備えた検出
機構とを具備している。
【0012】そして、上記回転輪を、上記回転体と共に
被掃除面に接離する方向に移動可能に設けるとともに、
上記センサを、上記回転体に連動させて上記被掃除面に
接離する方向に移動可能に設け、かつ、上記回転輪は、
付勢部材を介して常時被掃除面の方向に向けて弾性的に
押圧付勢したことを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1に記載された構成によれば、被掃除面
に転がり接触する回転輪は、この被掃除面に接離する方
向に移動可能であり、しかも、常時被掃除面に向けて押
圧付勢されているので、吸い込みヘッドを被掃除面に沿
って移動させた際に、回転輪は、被掃除面の形状に応じ
て独立して往復動する。
【0014】このため、回転輪は、被掃除面の形状に左
右されることなく必ず被掃除面に接するので、吸い込み
ヘッドを被掃除面に沿って移動させている際に、回転輪
ひいては回転体の回転がばらついたり、途切れたりする
ことはなく、吸い込みヘッドの移動方向を精度良く検出
することができる。
【0015】また、回転体の回転方向を検出するセンサ
は、回転体の移動方向に沿う延長線上に位置されている
ので、回転体が回転輪と共に移動しても、この回転体と
センサとの対向関係を維持することができ、回転体の回
転方向を検出することができる。
【0016】請求項2に記載された構成によれば、上記
請求項1の場合と同様に、回転輪が被掃除面の形状に左
右されることなく、この被掃除面に確実に接触すること
に加えて、センサが回転体と連動して移動されるので、
これら回転体とセンサとの位置関係を、常時一定に保つ
ことができる。このため、回転体の回転方向をセンサに
よって精度良く検出することができ、吸い込みヘッドの
移動方向の検出の信頼性が高くなる。
【0017】
【実施例】以下本考案の第1実施例を、図1ないし図9
にもとづいて説明する。
【0018】図6は、家庭用のキャニスタ型の電気掃除
機1を示しており、この電気掃除機1は、掃除機本体2
を備えている。掃除機本体2は、集塵室(図示せず)に
連なるホース差込口3を有し、このホース差込口3に
は、可撓性のホース4の一端が取り外し可能に接続され
ている。
【0019】ホース4の他端には、接続管5が連続して
設けられており、この接続管5は、清掃作業時に手で握
るグリップ部6を備えている。そして、この接続管5
に、複数の延長管7,8を介して本考案に係る吸い込み
ヘッド9が取り外し可能に接続されている。
【0020】図1に示すように、吸い込みヘッド9は、
左右方向に細長い箱状のヘッド本体10を備えている。
ヘッド本体10は、図2に示すように、ボトムケース1
1とアッパーカバー12とに分割されている。ヘッド本
体10の内部は、仕切り壁13によって吸い込み室14
と左右一対の電装品収納室15a,15bとに仕切られ
ている。吸い込み室14は、ヘッド本体10の前半部に
位置されており、このヘッド本体10の前半部の下面、
つまり、被掃除面Cとの対向面には、吸い込み室14に
連なる吸い込み口16が開口されている。吸い込み口1
6は、左右方向に延びる長孔状をなし、ヘッド本体10
の略全幅に亘っている。
【0021】図1に示すように、ヘッド本体10には、
吸い込み室14の中央部に連なる連通管17が上下方向
に回動可能に支持されている。連通管17は、電装品収
納室15a,15bの間を通ってヘッド本体10の後面
中央部から後方に突出されており、この連通管17の突
出端に上記延長管8が取り外し可能に接続されている。
【0022】ヘッド本体10の吸い込み室14には、回
転清掃体20が配置されている。回転清掃体20は、回
転軸21と、この回転軸21の外周面に突設された柔軟
なブレード22とを備えている。回転軸21の両端部
は、軸受23を介してボトムケース11の左右両端部に
回転自在に支持されており、この回転軸21の外周のブ
レード22が吸い込み口16に臨んでいる。
【0023】図1や図2に示すように、回転清掃体20
の回転軸21の右端部には、従動歯車24が固定されて
いる。また、右側の電装品収納室15bには、正逆転可
能なモータ25が収容されている。モータ25の駆動軸
26には、駆動歯車27が固定されており、この駆動歯
車27と従動歯車24との間には、歯付きベルト28が
掛け渡されている。このため、モータ25が駆動される
と、歯付きベルト28を介して回転清掃体20が回転駆
動されるようになっている。
【0024】吸い込みヘッド9のボトムケース11に
は、吸い込みヘッド9を被掃除面Cに沿って移動させる
際に、この被掃除面Cに転がり接触する左右一対の前輪
31a,31bおよび後輪32a,32bが回転自在に
支持されている。前輪31a,31bおよび後輪32
a,32bは、吸い込み口16を挾んだ前後両側に位置
されており、これら前輪31a,31bおよび後輪32
a,32bの外周面の一部は、ヘッド本体10の下面か
ら僅かに突出されている。
【0025】また、吸い込みヘッド9のボトムケース1
1には、吸い込みヘッド9の移動を補助するローラユニ
ット35が組み込まれている。ローラユニット35は、
図1に示すように、回転駆動軸36と、この回転駆動軸
36上に同軸状に固定された一対の走行ローラ37a,
37bとを備えている。回転駆動軸36上には、一対の
軸受38a,38bが回転自在に取り付けられている。
軸受38a,38bは、走行ローラ37a,37bの左
右両側に位置されており、これら軸受38a,38b
は、ボトムケース11の底面の保持壁39に嵌合されて
いる。この嵌合により、ローラユニット35がヘッド本
体10に支持され、その走行ローラ37a,37bが回
転清掃体20と後輪32a,32bとの間に位置されて
いる。そして、走行ローラ37a,37bは、ボトムケ
ース11の下面に開口されたローラ導出孔40a,40
bを通じてヘッド本体10の下面に露出されている。こ
れら走行ローラ37a,37bのヘッド本体10の下面
からの突出量は、前輪31a,31bおよび後輪32
a,32bの突出量よりも少なくなっている。このた
め、被掃除面Cが板の間のような平滑面である場合に
は、走行ローラ37a,37bは被掃除面Cから浮いた
状態に保たれ、この走行ローラ37a,37bは、被掃
除面Cが絨毯のような起毛を有する柔らかい面である場
合に、この被掃除面Cに接するようになっている。
【0026】ローラユニット35の回転駆動軸36の右
端部には、従動歯車41が固定されている。従動歯車4
1は、図2に示すように、回転清掃体20の従動歯車2
4とモータ25の駆動歯車27との間に位置されてお
り、この従動歯車41に歯付きベルト28の背面が巻き
掛けられている。このため、走行ローラ37a,37b
は、モータ25からの動力伝達により回転清掃体20と
同期しながら回転されるが、その回転方向が回転清掃体
20とは逆向きとなっている。
【0027】なお、図2に示すように、駆動歯車27と
従動歯車41との間には、従動歯車41に対する歯付き
ベルト28の巻き付け角度を確保するテンション歯車4
2が配置されている。
【0028】ところで、ヘッド本体10の左側の電装品
収納室15aには、被掃除面Cに転がり接触する回転輪
45が配置されている。回転輪45は、ヘッド本体10
のボトムケース11に上下動可能に、つまり、被掃除面
Cに接離する方向に往復動可能に支持されている。
【0029】この回転輪45の支持について説明を加え
ると、図1および図3の(a)に示すように、ボトムケ
ース11の下面には、凹部46が形成されている。凹部
46は、被掃除面Cに向けて開口する開口部47を備え
ている。凹部46は、前後左右の側壁48a,48b,
48c,48dと、これら側壁48a,48b,48
c,48dの上端に連なる上壁49とを有し、この凹部
46は、左側の走行ローラ37aの側方に位置されてい
る。凹部46の左右の側壁48c,48dには、ガイド
孔50a,50bが開口されている。ガイド孔50a,
50bは上下方向に延びる長孔状をなしており、これら
ガイド孔50a,50b内に回転輪45を支持する車軸
51の両端部が摺動可能に嵌合されている。そして、回
転輪45は車軸51の中間部に固定されており、この回
転輪45と車軸51とは一体に回転されるようになって
いる。
【0030】車軸51上には、スプリング受け53が取
り付けられている。スプリング受け53は、回転輪45
の左右両側に位置された一対のアーム部54a,54b
と、これらアーム部54a,54bの上端部間を連結し
て、回転輪45の上方を跨ぐ連結部55とを備えてお
り、そのアーム部54a,54bの下端部を、上記車軸
51が軸受56a,56bを介して回転自在に貫通して
いる。このため、回転輪45とスプリング受け53と
は、上記車軸51とガイド孔50a,50bとの嵌合部
分をガイドとして一体に上下に往復動するようになって
おり、その回転輪45の外周面の一部が凹部46の開口
部47に臨んでいる。そして、この場合、車軸51がガ
イド孔50a,50bの下端部にまで移動された際に
は、回転輪45の外周面の一部が、上記前輪31a,3
1bや後輪32a,32bよりも被掃除面Cに向って大
きく突出し、逆に車軸51がガイド孔50a,50bの
上端部にまで移動された際には、回転輪45の外周面が
凹部46の内側に引っ込んで、被掃除面Cから遠ざかる
ようになっている。
【0031】スプリング受け53の連結部55の上面
は、凹部46の上壁49と対向されている。これら連結
部55の上面と凹部46の上壁49との間には、付勢部
材としての圧縮コイルばね57が圧縮状態で介装されて
いる。圧縮コイルばね57は、スプリング受け53を介
して車軸51を常時下向きに付勢している。このため、
回転輪45が被掃除面Cに接していない状態では、車軸
51はガイド孔50a,50bの下端部まで押し下げら
れており、回転輪45がヘッド本体10の下面から大き
く突出されている。
【0032】また、電装品収納室15aには、回転輪4
5に隣接して吸い込みヘッド9の移動方向を検出する検
出機構61が収容されている。検出機構61は、図3の
(a)に示すように、反射ローラ62と、非接触型セン
サである一対のフォトセンサ63a,63bとを備えて
いる。反射ローラ62は、回転輪45の車軸51に同軸
状に固定されており、この回転輪45と一体に回転しつ
つ、上下方向に移動するようになっている。
【0033】図7の(a)に示すように、反射ローラ6
2の外周面には、一対の検出面64a,64bが軸方向
にずれて形成されている。これら検出面64a,64b
は、図7の(b)に示すように、夫々反射面65a,6
5bと非反射面66a,66bとを備えている。これら
反射面65a,65bと非反射面66a,66bとは、
反射ローラ62の外周面の半周に亘る範囲に形成されて
いるとともに、反射ローラ62の軸方向に隣り合う反射
面65a,65bと非反射面66a,66bとでは、そ
の周方向に沿う位相が90゜づれている。
【0034】そして、本実施例の場合、フォトセンサ6
3a,63bは、右側の側壁48dの外側面から延びる
ステー67に支持されており、反射ローラ62の移動方
向に沿う延長線上において、上記反射ローラ62の検出
面64a,64bに対し上方から対向されている。
【0035】フォトセンサ63a,63bは、モータ2
5の運転を制御する制御手段70に接続されている。図
8に示すように、制御手段70は、フリップフロップ7
1を備えており、このフリップフロップ71のクロック
端子CLおよびデータ端子Dにフォトセンサ63a,6
3bの出力端が夫々接続されている。また、フリップフ
ロップ71のセット端子Sおよびリセット端子Rは、夫
々接地されている。
【0036】フリップフロップ71の出力端子Q1 およ
び反転出力端子Q2 は、夫々駆動回路72の入力端に接
続されており、この駆動回路72の出力端の間に上記モ
ータ25が接続されている。フリップフロップ71の出
力端子Q1 および反転出力端子Q2 は、夫々ダイオード
73,74を介して保護回路75に接続されており、こ
の保護回路75は、接地された抵抗76を介して駆動回
路72に接続されている。また、一方のフォトセンサ6
3aは、単安定マルチバイブレータ77を介して保護回
路75に接続されており、この単安定マルチバイブレー
タ77には、抵抗78およびコンデンサ79が接続され
ている。
【0037】次に、上記構成の作用について、図9を加
えて説明する。
【0038】吸い込みヘッド9を被掃除面Cに置き、ホ
ース4のグリップ部6を握って吸い込みヘッド9を移動
させると、前輪31a,31bと後輪32a,32bが
被掃除面Cに転がり接触し、吸い込みヘッド9を被掃除
面Cに沿って移動させる際の抵抗を軽減する。
【0039】また、吸い込みヘッド9を被掃除面Cに置
いた場合には、圧縮コイルばね57によって下向きに押
圧されている回転輪45が被掃除面Cに接触する。この
回転輪45は、ヘッド本体10のボトムケース11に上
下動可能に支持されているので、被掃除面Cとの接触に
伴って凹部46内に押し上げられる。この状態で吸い込
みヘッド9を前進または後退させると、回転輪45が被
掃除面Cとの接触により回転を開始するので、この回転
輪45に追従して反射ローラ62が回転し、この反射ロ
ーラ62と対向し合うフォトセンサ63a,63bによ
り回転輪45の回転方向、ひいては吸い込みヘッド9の
移動方向が検出される。
【0040】すなわち、図9に示すように、反射ローラ
62の回転によって一方の検出面64aの反射面65a
が一方のフォトセンサ63aに対向されると、このフォ
トセンサ63aの出力がHレベルに立ち上がる。この
時、他方のフォトセンサ63bが検出面64bの反射面
65bに対向されていると、このフォトセンサ63bか
ら出力される信号はHレベルのままとなる。このよう
に、フリップフロップ71のクロック端子CLに入力さ
れる信号がHレベルに立ち上がった時に、データ端子D
に入力される信号がHレベルの場合には、フリップフロ
ップ71は、吸い込みヘッド9が前進中であると認定
し、その出力端子Q1 から駆動回路72に出力される信
号がHレベルとなるとともに、反転出力端子Q2 から駆
動回路72に出力される信号がLレベルとなる。この結
果、駆動回路72は、フリップフロップ71からの出力
信号に従いモータ25を正転させ、回転清掃体20と走
行ローラ37a,37bとが互いに同期して逆方向に回
転駆動される。
【0041】一方、反射ローラ62が上記とは逆向きに
回転され、一方のフォトセンサ63aの出力がHレベル
に立ち上がった時に、他方のフォトセンサ63bから出
力される信号がLレベルである場合、つまり、フリップ
フロップ71のクロック端子CLに入力される信号がH
レベルに立ち上がった時に、データ端子Dに入力される
信号がLレベルの場合には、フリップフロップ71は、
吸い込みヘッド9が後退中であると認定する。その結
果、出力端子Q1 から駆動回路72に出力される信号が
Lレベルとなるとともに、反転出力端子Q2 から駆動回
路72に出力される信号がHレベルとなる。このことに
より、駆動回路72は、フリップフロップ71からの出
力信号に従いモータ25を逆転させ、回転清掃体20と
走行ローラ37a,37bとが互いに同期して逆方向に
回転駆動される。
【0042】清掃作業が終了したり、中断した時のよう
に吸い込みヘッド9が被掃除面Cに沿って移動していな
い場合には、回転輪45が停止しているので、反射ロー
ラ62も停止した状態に保たれる。このため、フォトセ
ンサ63aからの出力が変化しないので、単安定マルチ
バイブレータ77の時定数の時間経過後に、モータ25
の運転を停止させる。
【0043】また、図4に示すように、被掃除面C上に
部分的に凹部C1 が存在し、この凹部C1 に丁度回転輪
45が対向するように位置された場合、回転輪45はヘ
ッド本体10に上下に移動可能に支持されているので、
この回転輪45が凹部C1 に入り込むと、回転輪45は
圧縮コイルばね57によって下向きに押し出され、被掃
除面Cとの接触状態を保つ。
【0044】図5に示すように、被掃除面C上に部分的
に凸部C2 が存在し、この凸部C2に丁度回転輪45が
対向するように位置された場合、回転輪45は、圧縮コ
イルばね57の付勢力に抗してヘッド本体10とは独立
して上方に移動し、凸部C2との接触時の衝撃を吸収し
つつ、被掃除面Cとの接触状態を保つ。
【0045】このため、回転輪45は、被掃除面Cの凹
凸形状に左右されることなく、確実に被掃除面Cに接触
するので、吸い込みヘッド9を被掃除面Cに沿って移動
させている際に、回転輪45によって回転される反射ロ
ーラ62の回転がばらついたり、途切れ足りたりするこ
とはなく、吸い込みヘッド9の移動方向を精度良く検出
することができる。よって、回転清掃体20や走行ロー
ラ37a,37bの回転が安定し、清掃作業性が向上す
る。
【0046】しかも、反射ローラ62の回転を検出する
フォトセンサ63a,63bは、反射ローラ62の移動
方向に沿う延長線上において、その検出面64a,64
bに対し上方から対向しているので、反射ローラ62が
回転輪45と共に上下に移動しても、この反射ローラ6
2とフォトセンサ63a,63bとの対向関係を維持す
ることができる。
【0047】したがって、反射ローラ62が回転輪45
に追従して移動する構成でありながら、この反射ローラ
62の回転方向を無理なく検出することができる。
【0048】なお、本考案は、上記第1実施例に特定さ
れるものではなく、図10ないし図13に本考案の第2
実施例を示す。
【0049】この第2実施例において上記第1実施例と
相違する点は、フォトセンサ63a,63bを支持する
構造にあり、それ以外の構成は上記第1実施例と同様で
ある。
【0050】図10や図11に示すように、スプリング
受け53は、センサ支持アーム81を備えている。セン
サ支持アーム81は、凹部46に右側の側壁48dに開
けた貫通孔82を通じて電装品収納室15aに導出され
ている。貫通孔82は、図13に示すように、上下方向
に延びる長孔状をなしており、車軸51が通るガイド孔
50bと平行をなしている。電装品収納室15aに臨む
センサ支持アーム81の先端部は、下向きに延長されて
おり、この延長端部にセンサー基板83が取り付けられ
ている。センサ基板83は、反射ローラ62の後方にお
いて、この反射ローラ62と離間対向されており、この
センサ基板83の反射ローラ62との対向面に上記フォ
トセンサ63a,63bが夫々支持されている。
【0051】このような構成の第2実施例によると、フ
ォトセンサ63a,63bは、センサ支持アーム81を
介してスプリング受け53に支持されているので、図1
1や図12に示すように、回転輪45が被掃除面C上の
凹部C1 や凸部C2 の形状に追従して上下方向に移動す
ると、反射ローラ62ばかりでなくフォトセンサ63
a,63bも回転輪45に追従して上下方向に移動する
ことになり、これら反射ローラ62とフォトセンサ63
a,63bとの位置関係を常時一定に保つことができ
る。
【0052】したがって、反射ローラ62の回転方向、
ひいては吸い込みヘッド9の移動方向を精度良く検出す
ることができ、回転清掃体20や走行ローラ37a,3
7bの回転がより安定するとともに、吸い込みヘッド9
の移動方向の検出の信頼性が向上するといった利点があ
る。
【0053】なお、上記実施例では、モータによって駆
動される走行ローラを吸い込みヘッドに設けたが、この
走行ローラを省略し、回転清掃体のみをモータで駆動す
るようにしても良いとともに、非接触型のセンサや回転
体も上記実施例に限らず、例えばフォトインタラプタあ
るいはホール素子を用いても良い。
【0054】また、本考案に係る電気掃除機は、キャニ
スタ型に限らず、吸い込みヘッドが掃除機本体の下端に
直接形成されたアップライト型でも同様に実施可能であ
る。
【0055】
【考案の効果】請求項1に記載された構成によれば、回
転輪は、被掃除面の凹凸形状に左右されることなく確実
に被掃除面に接するので、吸い込みヘッドを被掃除面に
沿って移動させている際じ、回転体の回転がばらついた
り途切れたりすることはなく、吸い込みヘッドの移動方
向を精度良く検出することができる。しかも、回転体の
回転を検出するセンサは、回転体が回転輪と共に移動し
ても、この回転体との対向関係を維持するので、回転体
が回転輪に追従して移動する構成でありながら、この回
転体の回転方向、ひいては吸い込みヘッドの移動方向を
無理なく検出することができる。
【0056】請求項2に記載された構成によれば、被掃
除面の凹凸形状に左右されることなく、回転輪を被掃除
面に確実に接触させることができることに加えて、回転
体を回転輪に追従して移動させたにも拘らず、回転体と
センサとの位置関係を一定に保つことができる。したが
って、回転体の回転方向、ひいては吸い込みヘッドの移
動方向の検出の信頼性が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例における吸い込みヘッドを
一部断面して示す平面図。
【図2】回転清掃体と走行ローラの駆動経路を示す吸い
込みヘッドの断面図。
【図3】(a)は、回転輪が平坦な被掃除面に接してい
る状態を示す断面図。(b)は、図3の(a)をA線方
向から見た断面図。
【図4】回転輪が被掃除面上の凹部に接している状態を
示す断面図。
【図5】回転輪が被掃除面上の凸部に接している状態を
示す断面図。
【図6】電気掃除機の斜視図。
【図7】(a)は、回転輪と反射ローラの斜視図。
(b)は、反射ローラの反射面と非反射面との関係を示
す断面図。
【図8】モータを駆動する回路構成を示す回路図。
【図9】モータを正逆転させるためのフローチャート。
【図10】本考案の第2実施例における吸い込みヘッド
を一部断面して示す平面図。
【図11】回転輪が被掃除面上の凹部に接している状態
を示す断面図。
【図12】回転輪が被掃除面上の凸部に接している状態
を示す断面図。
【図13】図11をB線方向から見た断面図。
【符号の説明】
9…吸い込みヘッド 45…回転輪、 57…付
勢部材(圧縮コイルイばね)、 61…検
出機構、 62…回転体(反射ローラ)、63a,
63b…センサ(フォトセンサ)、 C…被掃除面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47L 9/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被掃除面に沿って移動される吸い込みヘ
    ッドと、 この吸い込みヘッドの被掃除面との対向面に回転自在に
    配置され、被掃除面に転がり接触する回転輪と、 この回転輪によって回転駆動される回転体と、この回転
    体に対向して配置され、回転体の回転方向にもとづいて
    上記吸い込みヘッドの移動方向を検出するセンサとを備
    えた検出機構と、を具備しており、 上記回転輪を、上記回転体と共に被掃除面に接離する方
    向に移動可能に設け、 この回転輪を、付勢部材を介して常時被掃除面の方向に
    向けて弾性的に押圧付勢するとともに、 上記センサは、上記回転体の移動方向に沿う延長線上に
    配置したことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】 被掃除面に沿って移動される吸い込みヘ
    ッドと、 この吸い込みヘッドの被掃除面との対向面に回転自在に
    配置され、被掃除面に転がり接触する回転輪と、 この回転輪によって回転駆動される回転体と、この回転
    体に対向して配置され、回転体の回転方向にもとづいて
    上記吸い込みヘッドの移動方向を検出するセンサとを備
    えた検出機構と、を具備しており、 上記回転輪を、上記回転体と共に被掃除面に接離する方
    向に移動可能に設けるとともに、 上記センサを、上記回転体に連動させて上記被掃除面に
    接離する方向に移動可能に設け、 かつ、上記回転輪は、付勢部材を介して常時被掃除面の
    方向に向けて弾性的に押圧付勢したことを特徴とする電
    気掃除機。
JP1992082355U 1992-11-30 1992-11-30 電気掃除機 Expired - Fee Related JP2573897Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992082355U JP2573897Y2 (ja) 1992-11-30 1992-11-30 電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992082355U JP2573897Y2 (ja) 1992-11-30 1992-11-30 電気掃除機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0646650U JPH0646650U (ja) 1994-06-28
JP2573897Y2 true JP2573897Y2 (ja) 1998-06-04

Family

ID=13772275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992082355U Expired - Fee Related JP2573897Y2 (ja) 1992-11-30 1992-11-30 電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2573897Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5380704B2 (ja) * 2009-03-26 2014-01-08 株式会社東芝 電気掃除機用吸込み口体及び電気掃除機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0646650U (ja) 1994-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3940402B2 (ja) ロボット掃除機の駆動装置
JPH0732751B2 (ja) 自走式掃除機
JPH03186243A (ja) アップライト型電気掃除機
JP2573897Y2 (ja) 電気掃除機
KR20070102849A (ko) 업라이트 청소기와 그 제어방법
JPH06165741A (ja) 電気掃除機
CN219109320U (zh) 一种清洁装置
JP2760456B2 (ja) 電気掃除機
KR950000525Y1 (ko) 진공청소기의 물걸레 구동장치
JP3033329B2 (ja) 電気掃除機
JPH06168027A (ja) 移動作業ロボット
JP2857947B2 (ja) 電気掃除機
US5857240A (en) Vacuum cleaner
JPH0679588B2 (ja) 電動吸込具
JP2532137B2 (ja) 電気掃除機の吸込口体
JPH03173519A (ja) 自走式掃除機
JP4176589B2 (ja) 電気掃除機の吸込口体
JPH057541A (ja) 電気掃除機
KR101932074B1 (ko) 진공 청소기 및 진공 청소기의 제어방법
JP3594176B2 (ja) 電気掃除機およびその吸込口体
JPH0693873B2 (ja) 電気掃除機
JP2698704B2 (ja) 電気掃除機の吸込口体
JP2693873B2 (ja) 電気掃除機の吸込口体
JPH0525565Y2 (ja)
JPS62292125A (ja) 自走式掃除機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees