JPH0646650U - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JPH0646650U
JPH0646650U JP8235592U JP8235592U JPH0646650U JP H0646650 U JPH0646650 U JP H0646650U JP 8235592 U JP8235592 U JP 8235592U JP 8235592 U JP8235592 U JP 8235592U JP H0646650 U JPH0646650 U JP H0646650U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、回転輪を確実に被掃除面に接触させ
ることができ、吸い込みヘッドの移動方向の検出精度を
高めることができるとともに、回転体の回転方向をセン
サによって確実に検出できる電気掃除機の提供を目的と
する。 【構成】吸い込みヘッド9と、この吸い込みヘッドの被
掃除面Cとの対向面に回転自在に配置され、被掃除面に
転がり接触する回転輪45と、この回転輪によって回転
駆動される反射ローラ62と、この反射ローラに対向し
て配置され、回転体の回転方向にもとづいて吸い込みヘ
ッドの移動方向を検出するセンサ63a,63bとを備
えた検出機構61とを具備し、上記回転輪を、回転体と
共に被掃除面に接離する方向に移動可能に設け、この回
転輪をコイルばね57を介して常時被掃除面の方向に向
けて付勢するとともに、センサは、回転体の移動方向に
沿う延長線上に配置したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、被掃除面に沿って移動される吸い込みヘッドに、この吸い込みヘッ ドの移動方向を検出するための検出機構を設けた電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭に広く普及しているキャニスタ型の電気掃除機は、電動送風機を内蔵 した掃除機本体と、この掃除機本体にホースや延長管を介して連結された吸い込 みヘッドとを備えている。吸い込みヘッドは、被掃除面との対向面に吸い込み口 を有し、この吸い込み口を通じて被掃除面上の埃やごみを吸い込むようになって いる。
【0003】 ところで、従来の電気掃除機において、その吸い込みヘッドにモータによって 回転駆動される回転清掃体や自走用の走行ローラを組み込んだものが知られてい る。これら回転清掃体や走行ローラは、吸い込みヘッドを前進させる時と後退さ せる時とで回転方向が反転するようになっている。このため、吸い込みヘッドに は、このヘッド自体の移動方向を検出する検出手段と、この検出手段からの信号 にもとづいてモータの回転方向を制御する制御手段とが組み込まれている。
【0004】 この検出手段は、吸い込みヘッドを被掃除面に沿って移動させた際に、この移 動に追従して回転する反射ローラと、この反射ローラの回転方向を光学的に検出 するセンサとを備えている。そして、吸い込みヘッドには、上記反射ローラを吸 い込みヘッドの移動に追従して回転させるための回転輪が組み込まれており、こ の回転輪は、吸い込みヘッドの被掃除面との対向面に回転自在に支持されている 。回転輪は、被掃除面に転がり接触するようになっており、この回転輪に反射ロ ーラが同軸的に連結されている。
【0005】 このため、吸い込みヘッドを被掃除面に沿って移動させると、回転輪が被掃除 面との接触により回転するので、反射ローラが一体的に回転し、この反射ローラ の回転方向から吸い込みヘッドの移動方向が検出されるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の吸い込みヘッドの場合、回転輪は、被掃除面から一定の 距離を隔てた位置に固定的に配置されていた。このため、被掃除面上に凹凸が存 在すると、この被掃除面に沿って吸い込みヘッドを移動させても、回転輪が被掃 除面に接する場合と、接しない場合とがあり得る。
【0007】 このため、清掃作業中に回転輪の回転がばらついたり、一時的に途切れてしま うので、吸い込みヘッドの移動方向の検出精度が低下し、回転清掃体や走行ロー ラの滑らかな回転が損なわれるといった問題がある。
【0008】 本考案は、このような事情にもとづいてなされたもので、被掃除面上に凹凸が 存在しても、回転輪を確実に被掃除面に接触させることができ、吸い込みヘッド の移動方向の検出精度を高めることができるとともに、検出機構の回転体が回転 輪に追従して移動するにも拘らず、この回転体の回転方向をセンサによって確実 に検出できる電気掃除機の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載された電気掃除機は、被掃除面に沿 って移動される吸い込みヘッドと、この吸い込みヘッドの被掃除面との対向面に 回転自在に配置され、被掃除面に転がり接触する回転輪と、この回転輪によって 回転駆動される回転体と、この回転体に対向して配置され、回転体の回転方向に もとづいて上記吸い込みヘッドの移動方向を検出するセンサとを備えた検出機構 とを具備している。
【0010】 そして、上記回転輪を、被掃除面に接離する方向に移動可能に設け、この回転 輪を、付勢部材を介して常時被掃除面の方向に向けて弾性的に押圧付勢するとと もに、上記センサは、上記回転体の移動方向に沿う延長線上に配置したことを特 徴としている。
【0011】 また、請求項2に記載された電気掃除機は、被掃除面に沿って移動される吸い 込みヘッドと、この吸い込みヘッドの被掃除面との対向面に回転自在に配置され 、被掃除面に転がり接触する回転輪と、この回転輪によって回転駆動される回転 体と、この回転体に対向して配置され、回転体の回転方向にもとづいて上記吸い 込みヘッドの移動方向を検出するセンサとを備えた検出機構とを具備している。
【0012】 そして、上記回転輪を、上記回転体と共に被掃除面に接離する方向に移動可能 に設けるとともに、上記センサを、上記回転体に連動させて上記被掃除面に接離 する方向に移動可能に設け、かつ、上記回転輪は、付勢部材を介して常時被掃除 面の方向に向けて弾性的に押圧付勢したことを特徴としている。
【0013】
【作用】
請求項1に記載された構成によれば、被掃除面に転がり接触する回転輪は、こ の被掃除面に接離する方向に移動可能であり、しかも、常時被掃除面に向けて押 圧付勢されているので、吸い込みヘッドを被掃除面に沿って移動させた際に、回 転輪は、被掃除面の形状に応じて独立して往復動する。
【0014】 このため、回転輪は、被掃除面の形状に左右されることなく必ず被掃除面に接 するので、吸い込みヘッドを被掃除面に沿って移動させている際に、回転輪ひい ては回転体の回転がばらついたり、途切れたりすることはなく、吸い込みヘッド の移動方向を精度良く検出することができる。
【0015】 また、回転体の回転方向を検出するセンサは、回転体の移動方向に沿う延長線 上に位置されているので、回転体が回転輪と共に移動しても、この回転体とセン サとの対向関係を維持することができ、回転体の回転方向を検出することができ る。
【0016】 請求項2に記載された構成によれば、上記請求項1の場合と同様に、回転輪が 被掃除面の形状に左右されることなく、この被掃除面に確実に接触することに加 えて、センサが回転体と連動して移動されるので、これら回転体とセンサとの位 置関係を、常時一定に保つことができる。このため、回転体の回転方向をセンサ によって精度良く検出することができ、吸い込みヘッドの移動方向の検出の信頼 性が高くなる。
【0017】
【実施例】
以下本考案の第1実施例を、図1ないし図9にもとづいて説明する。
【0018】 図6は、家庭用のキャニスタ型の電気掃除機1を示しており、この電気掃除機 1は、掃除機本体2を備えている。掃除機本体2は、集塵室(図示せず)に連な るホース差込口3を有し、このホース差込口3には、可撓性のホース4の一端が 取り外し可能に接続されている。
【0019】 ホース4の他端には、接続管5が連続して設けられており、この接続管5は、 清掃作業時に手で握るグリップ部6を備えている。そして、この接続管5に、複 数の延長管7,8を介して本考案に係る吸い込みヘッド9が取り外し可能に接続 されている。
【0020】 図1に示すように、吸い込みヘッド9は、左右方向に細長い箱状のヘッド本体 10を備えている。ヘッド本体10は、図2に示すように、ボトムケース11と アッパーカバー12とに分割されている。ヘッド本体10の内部は、仕切り壁1 3によって吸い込み室14と左右一対の電装品収納室15a,15bとに仕切ら れている。吸い込み室14は、ヘッド本体10の前半部に位置されており、この ヘッド本体10の前半部の下面、つまり、被掃除面Cとの対向面には、吸い込み 室14に連なる吸い込み口16が開口されている。吸い込み口16は、左右方向 に延びる長孔状をなし、ヘッド本体10の略全幅に亘っている。
【0021】 図1に示すように、ヘッド本体10には、吸い込み室14の中央部に連なる連 通管17が上下方向に回動可能に支持されている。連通管17は、電装品収納室 15a,15bの間を通ってヘッド本体10の後面中央部から後方に突出されて おり、この連通管17の突出端に上記延長管8が取り外し可能に接続されている 。
【0022】 ヘッド本体10の吸い込み室14には、回転清掃体20が配置されている。回 転清掃体20は、回転軸21と、この回転軸21の外周面に突設された柔軟なブ レード22とを備えている。回転軸21の両端部は、軸受23を介してボトムケ ース11の左右両端部に回転自在に支持されており、この回転軸21の外周のブ レード22が吸い込み口16に臨んでいる。
【0023】 図1や図2に示すように、回転清掃体20の回転軸21の右端部には、従動歯 車24が固定されている。また、右側の電装品収納室15bには、正逆転可能な モータ25が収容されている。モータ25の駆動軸26には、駆動歯車27が固 定されており、この駆動歯車27と従動歯車24との間には、歯付きベルト28 が掛け渡されている。このため、モータ25が駆動されると、歯付きベルト28 を介して回転清掃体20が回転駆動されるようになっている。
【0024】 吸い込みヘッド9のボトムケース11には、吸い込みヘッド9を被掃除面Cに 沿って移動させる際に、この被掃除面Cに転がり接触する左右一対の前輪31a ,31bおよび後輪32a,32bが回転自在に支持されている。前輪31a, 31bおよび後輪32a,32bは、吸い込み口16を挾んだ前後両側に位置さ れており、これら前輪31a,31bおよび後輪32a,32bの外周面の一部 は、ヘッド本体10の下面から僅かに突出されている。
【0025】 また、吸い込みヘッド9のボトムケース11には、吸い込みヘッド9の移動を 補助するローラユニット35が組み込まれている。ローラユニット35は、図1 に示すように、回転駆動軸36と、この回転駆動軸36上に同軸状に固定された 一対の走行ローラ37a,37bとを備えている。回転駆動軸36上には、一対 の軸受38a,38bが回転自在に取り付けられている。軸受38a,38bは 、走行ローラ37a,37bの左右両側に位置されており、これら軸受38a, 38bは、ボトムケース11の底面の保持壁39に嵌合されている。この嵌合に より、ローラユニット35がヘッド本体10に支持され、その走行ローラ37a ,37bが回転清掃体20と後輪32a,32bとの間に位置されている。そし て、走行ローラ37a,37bは、ボトムケース11の下面に開口されたローラ 導出孔40a,40bを通じてヘッド本体10の下面に露出されている。これら 走行ローラ37a,37bのヘッド本体10の下面からの突出量は、前輪31a ,31bおよび後輪32a,32bの突出量よりも少なくなっている。このため 、被掃除面Cが板の間のような平滑面である場合には、走行ローラ37a,37 bは被掃除面Cから浮いた状態に保たれ、この走行ローラ37a,37bは、被 掃除面Cが絨毯のような起毛を有する柔らかい面である場合に、この被掃除面C に接するようになっている。
【0026】 ローラユニット35の回転駆動軸36の右端部には、従動歯車41が固定され ている。従動歯車41は、図2に示すように、回転清掃体20の従動歯車24と モータ25の駆動歯車27との間に位置されており、この従動歯車41に歯付き ベルト28の背面が巻き掛けられている。このため、走行ローラ37a,37b は、モータ25からの動力伝達により回転清掃体20と同期しながら回転される が、その回転方向が回転清掃体20とは逆向きとなっている。
【0027】 なお、図2に示すように、駆動歯車27と従動歯車41との間には、従動歯車 41に対する歯付きベルト28の巻き付け角度を確保するテンション歯車42が 配置されている。
【0028】 ところで、ヘッド本体10の左側の電装品収納室15aには、被掃除面Cに転 がり接触する回転輪45が配置されている。回転輪45は、ヘッド本体10のボ トムケース11に上下動可能に、つまり、被掃除面Cに接離する方向に往復動可 能に支持されている。
【0029】 この回転輪45の支持について説明を加えると、図1および図3の(a)に示 すように、ボトムケース11の下面には、凹部46が形成されている。凹部46 は、被掃除面Cに向けて開口する開口部47を備えている。凹部46は、前後左 右の側壁48a,48b,48c,48dと、これら側壁48a,48b,48 c,48dの上端に連なる上壁49とを有し、この凹部46は、左側の走行ロー ラ37aの側方に位置されている。凹部46の左右の側壁48c,48dには、 ガイド孔50a,50bが開口されている。ガイド孔50a,50bは上下方向 に延びる長孔状をなしており、これらガイド孔50a,50b内に回転輪45を 支持する車軸51の両端部が摺動可能に嵌合されている。そして、回転輪45は 車軸51の中間部に固定されており、この回転輪45と車軸51とは一体に回転 されるようになっている。
【0030】 車軸51上には、スプリング受け53が取り付けられている。スプリング受け 53は、回転輪45の左右両側に位置された一対のアーム部54a,54bと、 これらアーム部54a,54bの上端部間を連結して、回転輪45の上方を跨ぐ 連結部55とを備えており、そのアーム部54a,54bの下端部を、上記車軸 51が軸受56a,56bを介して回転自在に貫通している。このため、回転輪 45とスプリング受け53とは、上記車軸51とガイド孔50a,50bとの嵌 合部分をガイドとして一体に上下に往復動するようになっており、その回転輪4 5の外周面の一部が凹部46の開口部47に臨んでいる。そして、この場合、車 軸51がガイド孔50a,50bの下端部にまで移動された際には、回転輪45 の外周面の一部が、上記前輪31a,31bや後輪32a,32bよりも被掃除 面Cに向って大きく突出し、逆に車軸51がガイド孔50a,50bの上端部に まで移動された際には、回転輪45の外周面が凹部46の内側に引っ込んで、被 掃除面Cから遠ざかるようになっている。
【0031】 スプリング受け53の連結部55の上面は、凹部46の上壁49と対向されて いる。これら連結部55の上面と凹部46の上壁49との間には、付勢部材とし ての圧縮コイルばね57が圧縮状態で介装されている。圧縮コイルばね57は、 スプリング受け53を介して車軸51を常時下向きに付勢している。このため、 回転輪45が被掃除面Cに接していない状態では、車軸51はガイド孔50a, 50bの下端部まで押し下げられており、回転輪45がヘッド本体10の下面か ら大きく突出されている。
【0032】 また、電装品収納室15aには、回転輪45に隣接して吸い込みヘッド9の移 動方向を検出する検出機構61が収容されている。検出機構61は、図3の(a )に示すように、反射ローラ62と、非接触型センサである一対のフォトセンサ 63a,63bとを備えている。反射ローラ62は、回転輪45の車軸51に同 軸状に固定されており、この回転輪45と一体に回転しつつ、上下方向に移動す るようになっている。
【0033】 図7の(a)に示すように、反射ローラ62の外周面には、一対の検出面64 a,64bが軸方向にずれて形成されている。これら検出面64a,64bは、 図7の(b)に示すように、夫々反射面65a,65bと非反射面66a,66 bとを備えている。これら反射面65a,65bと非反射面66a,66bとは 、反射ローラ62の外周面の半周に亘る範囲に形成されているとともに、反射ロ ーラ62の軸方向に隣り合う反射面65a,65bと非反射面66a,66bと では、その周方向に沿う位相が90゜づれている。
【0034】 そして、本実施例の場合、フォトセンサ63a,63bは、右側の側壁48d の外側面から延びるステー67に支持されており、反射ローラ62の移動方向に 沿う延長線上において、上記反射ローラ62の検出面64a,64bに対し上方 から対向されている。
【0035】 フォトセンサ63a,63bは、モータ25の運転を制御する制御手段70に 接続されている。図8に示すように、制御手段70は、フリップフロップ71を 備えており、このフリップフロップ71のクロック端子CLおよびデータ端子D にフォトセンサ63a,63bの出力端が夫々接続されている。また、フリップ フロップ71のセット端子Sおよびリセット端子Rは、夫々接地されている。
【0036】 フリップフロップ71の出力端子Q1 および反転出力端子Q2 は、夫々駆動回 路72の入力端に接続されており、この駆動回路72の出力端の間に上記モータ 25が接続されている。フリップフロップ71の出力端子Q1 および反転出力端 子Q2 は、夫々ダイオード73,74を介して保護回路75に接続されており、 この保護回路75は、接地された抵抗76を介して駆動回路72に接続されてい る。また、一方のフォトセンサ63aは、単安定マルチバイブレータ77を介し て保護回路75に接続されており、この単安定マルチバイブレータ77には、抵 抗78およびコンデンサ79が接続されている。
【0037】 次に、上記構成の作用について、図9を加えて説明する。
【0038】 吸い込みヘッド9を被掃除面Cに置き、ホース4のグリップ部6を握って吸い 込みヘッド9を移動させると、前輪31a,31bと後輪32a,32bが被掃 除面Cに転がり接触し、吸い込みヘッド9を被掃除面Cに沿って移動させる際の 抵抗を軽減する。
【0039】 また、吸い込みヘッド9を被掃除面Cに置いた場合には、圧縮コイルばね57 によって下向きに押圧されている回転輪45が被掃除面Cに接触する。この回転 輪45は、ヘッド本体10のボトムケース11に上下動可能に支持されているの で、被掃除面Cとの接触に伴って凹部46内に押し上げられる。この状態で吸い 込みヘッド9を前進または後退させると、回転輪45が被掃除面Cとの接触によ り回転を開始するので、この回転輪45に追従して反射ローラ62が回転し、こ の反射ローラ62と対向し合うフォトセンサ63a,63bにより回転輪45の 回転方向、ひいては吸い込みヘッド9の移動方向が検出される。
【0040】 すなわち、図9に示すように、反射ローラ62の回転によって一方の検出面6 4aの反射面65aが一方のフォトセンサ63aに対向されると、このフォトセ ンサ63aの出力がHレベルに立ち上がる。この時、他方のフォトセンサ63b が検出面64bの反射面65bに対向されていると、このフォトセンサ63bか ら出力される信号はHレベルのままとなる。このように、フリップフロップ71 のクロック端子CLに入力される信号がHレベルに立ち上がった時に、データ端 子Dに入力される信号がHレベルの場合には、フリップフロップ71は、吸い込 みヘッド9が前進中であると認定し、その出力端子Q1 から駆動回路72に出力 される信号がHレベルとなるとともに、反転出力端子Q2 から駆動回路72に出 力される信号がLレベルとなる。この結果、駆動回路72は、フリップフロップ 71からの出力信号に従いモータ25を正転させ、回転清掃体20と走行ローラ 37a,37bとが互いに同期して逆方向に回転駆動される。
【0041】 一方、反射ローラ62が上記とは逆向きに回転され、一方のフォトセンサ63 aの出力がHレベルに立ち上がった時に、他方のフォトセンサ63bから出力さ れる信号がLレベルである場合、つまり、フリップフロップ71のクロック端子 CLに入力される信号がHレベルに立ち上がった時に、データ端子Dに入力され る信号がLレベルの場合には、フリップフロップ71は、吸い込みヘッド9が後 退中であると認定する。その結果、出力端子Q1 から駆動回路72に出力される 信号がLレベルとなるとともに、反転出力端子Q2 から駆動回路72に出力され る信号がHレベルとなる。このことにより、駆動回路72は、フリップフロップ 71からの出力信号に従いモータ25を逆転させ、回転清掃体20と走行ローラ 37a,37bとが互いに同期して逆方向に回転駆動される。
【0042】 清掃作業が終了したり、中断した時のように吸い込みヘッド9が被掃除面Cに 沿って移動していない場合には、回転輪45が停止しているので、反射ローラ6 2も停止した状態に保たれる。このため、フォトセンサ63aからの出力が変化 しないので、単安定マルチバイブレータ77の時定数の時間経過後に、モータ2 5の運転を停止させる。
【0043】 また、図4に示すように、被掃除面C上に部分的に凹部C1 が存在し、この凹 部C1 に丁度回転輪45が対向するように位置された場合、回転輪45はヘッド 本体10に上下に移動可能に支持されているので、この回転輪45が凹部C1 に 入り込むと、回転輪45は圧縮コイルばね57によって下向きに押し出され、被 掃除面Cとの接触状態を保つ。
【0044】 図5に示すように、被掃除面C上に部分的に凸部C2 が存在し、この凸部C2 に丁度回転輪45が対向するように位置された場合、回転輪45は、圧縮コイル ばね57の付勢力に抗してヘッド本体10とは独立して上方に移動し、凸部C2 との接触時の衝撃を吸収しつつ、被掃除面Cとの接触状態を保つ。
【0045】 このため、回転輪45は、被掃除面Cの凹凸形状に左右されることなく、確実 に被掃除面Cに接触するので、吸い込みヘッド9を被掃除面Cに沿って移動させ ている際に、回転輪45によって回転される反射ローラ62の回転がばらついた り、途切れ足りたりすることはなく、吸い込みヘッド9の移動方向を精度良く検 出することができる。よって、回転清掃体20や走行ローラ37a,37bの回 転が安定し、清掃作業性が向上する。
【0046】 しかも、反射ローラ62の回転を検出するフォトセンサ63a,63bは、反 射ローラ62の移動方向に沿う延長線上において、その検出面64a,64bに 対し上方から対向しているので、反射ローラ62が回転輪45と共に上下に移動 しても、この反射ローラ62とフォトセンサ63a,63bとの対向関係を維持 することができる。
【0047】 したがって、反射ローラ62が回転輪45に追従して移動する構成でありなが ら、この反射ローラ62の回転方向を無理なく検出することができる。
【0048】 なお、本考案は、上記第1実施例に特定されるものではなく、図10ないし図 13に本考案の第2実施例を示す。
【0049】 この第2実施例において上記第1実施例と相違する点は、フォトセンサ63a ,63bを支持する構造にあり、それ以外の構成は上記第1実施例と同様である 。
【0050】 図10や図11に示すように、スプリング受け53は、センサ支持アーム81 を備えている。センサ支持アーム81は、凹部46に右側の側壁48dに開けた 貫通孔82を通じて電装品収納室15aに導出されている。貫通孔82は、図1 3に示すように、上下方向に延びる長孔状をなしており、車軸51が通るガイド 孔50bと平行をなしている。電装品収納室15aに臨むセンサ支持アーム81 の先端部は、下向きに延長されており、この延長端部にセンサー基板83が取り 付けられている。センサ基板83は、反射ローラ62の後方において、この反射 ローラ62と離間対向されており、このセンサ基板83の反射ローラ62との対 向面に上記フォトセンサ63a,63bが夫々支持されている。
【0051】 このような構成の第2実施例によると、フォトセンサ63a,63bは、セン サ支持アーム81を介してスプリング受け53に支持されているので、図11や 図12に示すように、回転輪45が被掃除面C上の凹部C1 や凸部C2 の形状に 追従して上下方向に移動すると、反射ローラ62ばかりでなくフォトセンサ63 a,63bも回転輪45に追従して上下方向に移動することになり、これら反射 ローラ62とフォトセンサ63a,63bとの位置関係を常時一定に保つことが できる。
【0052】 したがって、反射ローラ62の回転方向、ひいては吸い込みヘッド9の移動方 向を精度良く検出することができ、回転清掃体20や走行ローラ37a,37b の回転がより安定するとともに、吸い込みヘッド9の移動方向の検出の信頼性が 向上するといった利点がある。
【0053】 なお、上記実施例では、モータによって駆動される走行ローラを吸い込みヘッ ドに設けたが、この走行ローラを省略し、回転清掃体のみをモータで駆動するよ うにしても良いとともに、非接触型のセンサや回転体も上記実施例に限らず、例 えばフォトインタラプタあるいはホール素子を用いても良い。
【0054】 また、本考案に係る電気掃除機は、キャニスタ型に限らず、吸い込みヘッドが 掃除機本体の下端に直接形成されたアップライト型でも同様に実施可能である。
【0055】
【考案の効果】
請求項1に記載された構成によれば、回転輪は、被掃除面の凹凸形状に左右さ れることなく確実に被掃除面に接するので、吸い込みヘッドを被掃除面に沿って 移動させている際じ、回転体の回転がばらついたり途切れたりすることはなく、 吸い込みヘッドの移動方向を精度良く検出することができる。しかも、回転体の 回転を検出するセンサは、回転体が回転輪と共に移動しても、この回転体との対 向関係を維持するので、回転体が回転輪に追従して移動する構成でありながら、 この回転体の回転方向、ひいては吸い込みヘッドの移動方向を無理なく検出する ことができる。
【0056】 請求項2に記載された構成によれば、被掃除面の凹凸形状に左右されることな く、回転輪を被掃除面に確実に接触させることができることに加えて、回転体を 回転輪に追従して移動させたにも拘らず、回転体とセンサとの位置関係を一定に 保つことができる。したがって、回転体の回転方向、ひいては吸い込みヘッドの 移動方向の検出の信頼性が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例における吸い込みヘッドを
一部断面して示す平面図。
【図2】回転清掃体と走行ローラの駆動経路を示す吸い
込みヘッドの断面図。
【図3】(a)は、回転輪が平坦な被掃除面に接してい
る状態を示す断面図。(b)は、図3の(a)をA線方
向から見た断面図。
【図4】回転輪が被掃除面上の凹部に接している状態を
示す断面図。
【図5】回転輪が被掃除面上の凸部に接している状態を
示す断面図。
【図6】電気掃除機の斜視図。
【図7】(a)は、回転輪と反射ローラの斜視図。
(b)は、反射ローラの反射面と非反射面との関係を示
す断面図。
【図8】モータを駆動する回路構成を示す回路図。
【図9】モータを正逆転させるためのフローチャート。
【図10】本考案の第2実施例における吸い込みヘッド
を一部断面して示す平面図。
【図11】回転輪が被掃除面上の凹部に接している状態
を示す断面図。
【図12】回転輪が被掃除面上の凸部に接している状態
を示す断面図。
【図13】図11をB線方向から見た断面図。
【符号の説明】
9…吸い込みヘッド 45…回転輪、 57…付
勢部材(圧縮コイルイばね)、 61…検
出機構、 62…回転体(反射ローラ)、63a,
63b…センサ(フォトセンサ)、 C…被掃除面。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被掃除面に沿って移動される吸い込みヘ
    ッドと、 この吸い込みヘッドの被掃除面との対向面に回転自在に
    配置され、被掃除面に転がり接触する回転輪と、 この回転輪によって回転駆動される回転体と、この回転
    体に対向して配置され、回転体の回転方向にもとづいて
    上記吸い込みヘッドの移動方向を検出するセンサとを備
    えた検出機構と、を具備しており、 上記回転輪を、上記回転体と共に被掃除面に接離する方
    向に移動可能に設け、 この回転輪を、付勢部材を介して常時被掃除面の方向に
    向けて弾性的に押圧付勢するとともに、 上記センサは、上記回転体の移動方向に沿う延長線上に
    配置したことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】 被掃除面に沿って移動される吸い込みヘ
    ッドと、 この吸い込みヘッドの被掃除面との対向面に回転自在に
    配置され、被掃除面に転がり接触する回転輪と、 この回転輪によって回転駆動される回転体と、この回転
    体に対向して配置され、回転体の回転方向にもとづいて
    上記吸い込みヘッドの移動方向を検出するセンサとを備
    えた検出機構と、を具備しており、 上記回転輪を、上記回転体と共に被掃除面に接離する方
    向に移動可能に設けるとともに、 上記センサを、上記回転体に連動させて上記被掃除面に
    接離する方向に移動可能に設け、 かつ、上記回転輪は、付勢部材を介して常時被掃除面の
    方向に向けて弾性的に押圧付勢したことを特徴とする電
    気掃除機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010227221A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Toshiba Corp 電気掃除機用吸込み口体及び電気掃除機

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JP2573897Y2 (ja) 1998-06-04

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