JPS6348646Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として渓流釣り時に着用する釣用ベ
スト、詳しくは、ベスト本体に上向きに開口する
開口部をもつたポケツトを取付けて成る釣用ベス
トに関する。

通常、渓流釣り時に着用する釣用ベストのベス
ト本体には、複数個のポケツトを設けて、これら
ポケツトに釣糸、仕掛け、餌などの釣用小物を収
容するごとく成している。

所が、釣用ベストにおけるポケツトは、ベスト
本体の表面に、四角形に裁断した一枚の裁断布の
三側縁を縫着し、裁断布がベスト本体の表面と接
触し、ポケツトの開口部が閉じられた状態になつ
ていて、ポケツト内を外部から覗見し難いためポ
ケツト内に収容した複数の釣用小物のうち、所望
の釣用小物を取出すとき、手探りで所望の釣用小
物を探さねばならず、従つて、釣用小物の取出し
に手間が掛かり、勝手が悪かつたのである。

本考案は以上の点に鑑み考案したもので、目的
は、前記ポケツトを、表面部材と１対の側面部材
と底面部材とにより形成して、ポケツト内を外部
から容易に覗見することができるようにする点に
ある。

しかして、本考案の構成は、ベスト本体に上向
きに開口する開口部をもつたポケツトを取付けて
成る釣用ベストであつて、前記ポケツトを、表面
部材と、該表面部材の両側に連結して前記ベスト
本体に取付ける１対の側面部材と、底面部材から
成り、前記両側面部材及び底面部材に、複数の折
曲条部を形成して前記両側面部材及び底面部材を
折曲げ及び引伸し可能にし、ポケツト内を外部か
ら容易に覗見することができるようにしたのであ
る。

以下本考案ベストの実施例を図面に基づいて説
明する。

図示したベストは、上半身前部を被う前面１１
と上半身後部を被う後面１２とを備えたベスト本
体１における前記前面１１の表側に、上向きに開
口する開口部２１をもつた複数個（図面では６
個）のポケツト２を設けた釣用ベストである。
尚、このベストの前面１１にはチヤツクなどの開
閉具３を設けている。

この考案は以上の如く構成する釣用ベストにお
けるポケツト２を、表面部材２２と、該表面部材
２２の両側に連結して前記ベスト本体１に取付け
る１対の側面部材と、底面部材から成り、前記両
側面部材及び底面部材に、複数の折曲条部を形成
して前記両側部材及び底面部材を折曲げ及び引伸
し可能に成したのである。

しかして第２図に示したものは、四角形に裁断
した一枚の裁断布を用い、この裁断布の左右両側
部を残して中間部に、該中間部を重合して縫着し
て成る１対の連結部２５，２６を設けて、前記表
面部材２２と側面部材２３，２４とに区画すると
共に、前記側面部材２３，２４に、上下方向に延
びる複数の折曲条部２３ａ，２４ａを設けて、前
記側面部材２３，２４を折曲及び引伸し可能に形
成し、そして前記表面部材２２及び側面部材２
３，２４の下端縁と各側面部材２３，２４の遊側
縁とを前記前面１１に縫着している。又、前記前
面１１には、前記ポケツト２の開口部２１を閉鎖
するポケツト蓋４を縫着して、このポケツト蓋４
と表面部材２２との間にマジツクフアスナーなど
の開閉具５を設けている。

尚、前記ポケツト２は、一枚の裁断布で形成す
るのが好ましいけれども、二枚以上の裁断布で形
成してもよいのである。又、ポケツト２は、織布
により形成するのであるが、その他の材料で形成
してもよい。

又、前記ポケツト蓋４は必ずしも必要でない。
この場合、例えば第３図に示す如く前面１１にお
ける前記ポケツト２の両側部に１対の帯体６，６
を取付けて、これら帯体６，６の先端と前記ポケ
ツト２の表面部材２２との間にマジツクフアスナ
ーなどの開閉具７，７を設けるのが好ましい。

以上の如く構成した釣用ベストは、着用後、ポ
ケツト２に、釣糸、仕掛け、餌などの釣用小物を
収容して、例えば渓流釣りするのである。

そしてポケツト２に収容した釣用小物のうち、
所望の釣用小物を取出すときは、例えばポケツト
蓋４によるポケツト開口部２１の閉鎖を解き、該
開口部２１を開放するのであつて、このとき、ポ
ケツト２の側面部材２３，２４が第２図仮想線に
示す如く引伸びて、前記開口部２１は大きく開放
し、外部からポケツト２内を覗見し易くなるので
ある。従つて、所望の釣用小物をポケツト２内で
容易に探すことができ、手間を掛けることなく迅
速に取出すことができるのである。

以上の如く本考案は、上向きに開口する開口部
をもつたポケツトを、表面部材と、該表面部材の
両側に連結して前記ベスト本体に取付ける１対の
側面部材と底面部材とから成り、前記両側面部材
及び底面部材に、複数の折曲条部を形成して前記
両側面部材及び底面部材を折曲げ及び引伸し可能
にしたから例えばポケツトの開口部に手を差込ん
で前記側面部材を引伸すことにより、ポケツトの
開口部を大きく開放でき外部からポケツト内を容
易に覗見することができるようになり、従つて、
ポケツト内に収容した釣用小物のうち、所望の釣
用小物のみを取出す場合この所望の釣用小物をポ
ケツト内で容易に探すことができ、迅速に取出す
ことができるのであり、非常に使い勝手が良いの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ベストの一実施例を示す正面
図、第２図は要部のみの拡大斜視図、第３図は別
の実施例を示す要部のみの拡大斜視図である。 １……ベスト本体、２……ポケツト、２１……
開口部、２２……表面部材、２３，２４……側面
部材、２７……底面部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベスト本体に上向きに開口する開口部をもつた
   ポケツトを取付けて成る釣用ベストであつて、前
   記ポケツトを、表面部材と、該表面部材の両側に
   連結して前記ベスト本体に取付ける１対の側面部
   材と底面部材とから成り、前記両側面部材及び底
   面部材に、複数の折曲条部を形成して前記両側面
   部材及び底面部材を折曲げ及び引伸し可能にした
   ことを特徴とする釣用ベスト。