JPS5837922Y2 - 上衣 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は上衣に関するもので、その目的は、例えば夏及び
秋の如く２シーズンの着用を可能にし、がっ、ポケット
内から収納物が不用意に逸脱しないようにした体裁のよ
い上衣を提供しようとするものである。

従来ジャンパーの如き上衣の前身頃の裏側に、別裏布を
着脱自由に添わせる如くして保温性を向上する如くした
上衣はあるが、このものは別裏布の着脱が不便であると
か、体裁が悪いとか或は折角作ったポケットが別裏布を
取付けたがために使用不能となる等の欠点があった。

この点に鑑み考案したのが本案で、本案は見返し片を、
その背中方向端部が遊離片となる如くして前身頃裏側に
、又肩裏布を前記前身頃裏側の肩部に、その下端部が遊
離状片となる如くしてそれぞれ縫着すると共に、ポケッ
トを形成した裏布をポケット口が前記遊離状片でかくれ
る如くして前記肩裏布の下部で、前身頃裏側に縫着し、
更に、該裏布で、前記遊離状片で被われる個所及び背中
方向端部附近に取付具を設け、該取付具を介して、前記
裏布と略同−形状をした別裏布を着脱自由に取付ける如
く構成した点を要旨とするものである。

次に上案上衣の一実施例を図面に基づいて説明する。

１は上衣の前身頃裏側２に縫着する見返し片で、該見込
し片１は、その背中方向端縁を前身頃裏側２に縫着せず
して、端縁附近換言すれば、ボタンの取付は位置側に偏
した位置で、縦方向に縫着３して端部附近が遊離片４と
なる如く威すのである。

又５は、前身頃裏側２で、肩部に縫着した例えばメツシ
ュ生地の如き膚裏布で、該眉裏布５を前記位置に縫着す
るに当っては、眉裏布５の下端縁を前身頃裏側２に縫着
せずして、下端縁よりやや上方を横方向に前身頃に縫着
するのである。

又７は、前記前身頃裏側２で、前記眉裏布５の下部で、
該眉裏布５に連続状にして、眉裏布５で被われない前身
頃裏側２の残余部分を被う如くした例えばメツシュ生地
の如き裏布で、該裏布７の上部−前側（前身頃裏側に接
する側）にはポケット布８を沿わせ、下部及び左右両側
を縫着３して上部にポケツ）・口９を有するポケツｌ−
９８を形成するのであり、前記残余部分を被うに当って
は前記ポケット口９が前記遊離状片６で被われる如くし
て前記の如く膚裏布５の下部で、該膚裏布５に連続状に
縫着するのである。

又１０は、前記遊離片４及び遊離状片６で被われた個所
で裏布７に、又裏布７の背中方向端縁に設けた例えばボ
タン、ファスナー或はベルベット式ファスナーの如き取
付具である。

又第２図に示す１１は、前記裏布７と略同−形状をした
例えば織布より戊る別裏布で、該別裏布１１は前記取付
具１０を介して着脱自由に前記メツシュ生地より成る裏
布７に沿わせるのであり、該別裏布１１としては冠婚葬
祭或は宴席等にふされしい図柄のものを使用し、かつ、
保温性に富む素材より成るものを使用することが好まし
いのである。

本案上衣は前記の如く構成するもので、夏期の着用に当
っては前記別裏布１１を取外して使用するか、或は別裏
布１１を取外すことなく使用する時は、前記ポケット口
９附近以外の取付具１０から別裏布１１を取外し、取外
した部分の別裏布１１を小さく折畳む等してポケツ１〜
９ａ内に収納してメツシュ生地より成る裏布７を露出状
にして使用するのであり、このようにして着用する時に
、別裏布１１を別個に保管する必要がなく便利である。

又秋等で保温を希望する時は別裏布１１を裏布７に全面
的に沿わせて使用することにより２シーズンの着用が可
能になるのである。

又前記の如く別裏布１１には冠婚葬祭或は宴席にふされ
しい図柄のものを使用したので、別裏布１１を裏布７に
沿わせることにより前記各儀式にふされしい上衣にする
ことができるのである。

又前記の如くポケット口９は遊離状片６で被われている
ので、ポケツ）９ａは陰しポケットとなり収納物が不用
意にポケツ）９ａから逸脱する危険性はないのである。

又前記別裏布１１を取付具１０を介して裏布７に沿わせ
た場合で、更に、ポケット口９が遊離状片６で被われて
いても、遊離状片６を持上げることによりポケット口９
を露出状にすることができて、ポケツ）９ａ内への収納
物の出入れに支障はないのである。

又前記の如く、大部分の取付具１０は、遊離片４及び遊
離状片６で被われる個所に設けて前記各片４及び６で取
付具１０をかくしたので体裁を悪くすることがないので
ある。

以上の説明で明白な如く本案上衣は前記の如く構成した
ので、例えば夏、秋の如く２シーズンの着用が可能であ
り、又ポケットから収納物が逸脱する危険性がなく、又
体裁がよいという顕著な効果を奏するのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本案上衣の一実施例を示し、第１図は要部の正面
図、第２図は使用例の要部の正面図である。 １・・・・・・見返し片、２・・・・・・前身頃裏側、
３・・・・・・縫着、４・・・・・・遊離片、５・・・
・・・肩裏布、６・・・・・・遊離状片７・・・・・・
裏布、８・・・・・・ポケット布、９・・・・・・ポケ
ット口、１０・・・・・・取付具、１１・・・・・・別
裏布。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 見返し片を、その背中方向端部が遊離片となる如くして
   前身頃裏側に、又肩裏布を前記前身頃裏側の肩部に、そ
   の下端部が遊離状片となる如くしてそれぞれ縫着すると
   共に、ポケットを形成した裏布を該ポケットのポケット
   口が前記遊離状片でかくれる如くして前記眉裏布の下部
   で、前身頃裏側に縫着し、更に、該裏布で、前記遊離片
   及び遊離状片で被われる個所及び背中方向端部附近に取
   付具を設け、該取付具を介して、前記裏布と略同−形状
   をした別裏布を着脱自由に取付ける如く構成したことを
   特徴とする上衣。