JPS6348447Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車のボデー等に固定する外装
用モールの改良に関する。

第５，６図は、従来のモールａ，ｂである。モ
ールａは、金属製芯体２１に合成樹脂押出成形被
覆体２２を被覆したもので、これを取付具２３に
より自動車ボデー２４に固定するものである。モ
ールｂは、合成樹脂発泡モール主体２５ａとこれ
に被着した合成樹脂外被体２５ｂとからなり、粘
着剤２６でもつて自動車ボデー２４に固定する。
モールａは、ボデー２４に取付具２３の挿孔２４
ａを穿設するのであるが、この穿孔作業が非常に
面倒であるばかりか、挿孔２４ａから雨水が浸入
したり、挿孔２４ａ内周が錆びたりする。モール
ｂは、全体が合成樹脂製であるので重量がかさみ
コスト高となる。外被体２５ｂの表面要部にステ
ンレス等の装飾箔が貼設できない。設計上自由が
きかない。等々の欠点を有する。

この考案は、上述の欠点にかんがみなされたも
ので、その目的とするところは、より経済的、実
用的なモールを提供することにある。

この考案の要旨は、帯状金属保持体とともに合
成樹脂外被体を一体に押出成形してなるモールで
あつて、前記保持体は断面中空状に折曲形成して
あり、その両折曲端部は互に凹凸状にして重合係
止してあり、かつ保持体の底面、又は底面の外被
体部に両面粘着テープを貼設したことを特徴とす
る。

以下、この考案の実施例を第１乃至４図の例示
図によつて詳述する。図中１は、この考案の自動
車外装用モールである。２は保持体。３は合成樹
脂外被体。４は両面粘着テープ。５は自動車であ
る。保持体２は、帯状金属材からなり、ロールフ
オーミング（工程）によつて断面中空状に折曲形
成してある。該保持体２の両折曲端部２ａは、互
に凹凸状にして重合係止してある。この考案は、
保持体２とともに合成樹脂、例えば塩化ビニル樹
脂の外被体３を一体に押出成形してなるモールで
あつて、該保持体２の底面２ｂ、又は、該底面２
ｂの外被体部３ａに自動車５のボデーに貼着固定
用の剥離紙付両面粘着テープ４が貼設してある。
２ｃは、保持体２の露出部で、その表面をステン
レス等の装飾箔６で被覆してある。保持体２、外
被体３の形状は、図示のものに限定しない。露出
部２ｃの配置は自由である。外被体３は、前記の
他にPPO，ABS等で構成してもよい。

この考案は、合成樹脂（外被体３）の使用量
が、従来のモールより少くてよく、コストが低減
できる。この考案は、保持体２が中空状であつ
て、しかも両折曲端部２ａは互に凹凸状にして重
合係止してあるので、外圧に対して強固であり、
変形等しない。保持体２は収縮しない。この考案
は、自動車ボデーにそのまま強固に貼着固定でき
る利点がある。この考案は、保持体２の露出部２
ｃに装飾箔６を被着し、押出成形により一体に形
成できる。この考案は、従来のものより軽量であ
る。

以上詳述した通り、この考案によれば、従来の
モールの欠点が悉く解消できて、その利用価値は
大きい。

【図面の簡単な説明】

第１，２，３図は夫々本案のモールで断面図、
第４図は装着個所を示す側面図、第５，６図は
夫々従来の説明図である。 １……この考案のモール、２……保持体、３…
…外被体、２ａ……折曲端部、４……両面粘着テ
ープ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 帯状金属保持体とともに合成樹脂外被体を一体
   に押出成形してなるモールであつて、前記保持体
   は断面中空状に折曲形成してあり、その両折曲端
   部は互に凹凸状にして重合係止してあり、かつ保
   持体の底面、又は底面の外被体部に両面粘着テー
   プを貼設した構成の自動車外装用モール。