JPS6348429A - 水理実験用模型の復元方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は波浪、潮流、廃水拡散実験等の水理実験に際し
、その実験用模型の簡単な改造、特に現況模型の復元方
法に関するものである。

〈従来の技術及びその問題点〉 従来から乙の種水理実験用模型哄、方眼方式で全面コン
クリート仕上げ型が多用されている。そして海底地形の
ある部所に於いて、湾の入口を広げた場合、又その深さ
を増した場合等の各種データを得る為には、実地測量に
基づいて作製された現況模型の一部あるいは全部を破砕
撤去し、その部所に改めて計画地形の模型を型作りして
実験がなされている。ところでこの種の実験は多くの入
力要素があり、又その組合わせも多い事から正確を期す
るが為には、現況模型による実験と計画模型による実験
とを数回に渡って交互に繰返し行なう必要がある。しか
るに従来から行なわれている様に、計画地形を型作りす
る部所となるべき部所の現況模型を破砕撤去してしまう
方法では、再び現況模型を作っても、それが元の現況模
型と完全に一致するとは限らず、しかも現況模型の再現
が煩雑で、結単的に実験精度を低下する上に工程を複雑
化するという問題があった。

〈問題点を解決する為の手段〉 本発明では上記諸問題を解消し、簡単な操作で撤去前の
現況模型と正確に一致する形状の模型を再現する方法を
提供するものであり、その要旨は現況模型の改造を必要
とする部分の上面に、剥離剤を施した後、強化プラスチ
ック原料を被着しその部所にて硬化せしめて転写層を形
成し、該転写層を適宜大きさに分割し、該分割片を別途
設けた型枠内に上記転写面側が上面となる如く装入し、
しかも該上面の型枠上端面からの深さがその分割片が転
写した現況模型の対応部分の基準床盤面からの高さと等
しい位置となる様に分割片の下面に設けろ支柱により高
さ調整をなし、次いで分割片の上面の曲面に沿って鉄筋
等の補強材を配設した後コンクリートを打設し、該コン
クリート部に所要数の支脚装入用孔を設け、コンクリー
トの養生後に分割片を離して復元模型片を形成し、一方
上記各支脚装入用孔へ装着する各支脚の長さは当該各支
脚装入用孔開孔端から型枠上端面までの距離に合わせて
定め、現況模型の中で改造に際し基準床盤面まで破砕撤
去された部所に於いて上記復元模型片と支脚とを組立て
て現況の復元模型となす木理実験用模型の復元方法であ
る。

尚この方法で用いる強化プラスチックは、ＦＲＰでもＧ
ＲＰでもよく、その厚さは通常２〜１０ｍｍ程度とし、
硬化後に分割するに際し通常のカッターで切断出来る程
度としておく。又この硬化して得られる転写層の分割は
、それをどの様な形状としても差し障えはないが、通常
は１＋ｒ＋Ｘ１ｍの方眼状に分割をするものとする。

又用いるコンクリート材料は、出来る限りの軽量材を用
いる方が、その後の運搬等の取扱に便利である為に、通
常のポルトランドセメントと軽石等の軽量骨材の混合物
を使用することが望ましい。

〈実施例及び作用〉 以下本発明をその実施例を示す図面を参酌し乍ら詳述す
る。

その実施例は、第１図及び第２図で示す様に、基準床盤
（１）上に形成されている現況模型（２）について行な
った。この現況模型（２）は１．　ＯｍＸ　１．０ｍの
方眼状ブロックの組合わせから成っており、その一部で
あろ樅３個×横３個の部分について、その上面に第３図
に示す様にまず剥離剤（３）を塗布し、その上に不飽和
ポリエステル樹脂をガラス繊維体に含浸させたものを三
層に張設し、硬化させてＦＲＰ製の転写Ｍ（４）を形成
した。次いで１．　ＯｍＸ　１．０ｍ角の方眼線を上記
転写層（４）面へ線引きをし、その線に沿ってカッター
で切断して９個の分割片（５）を得た。この分割片（５
）の各々を、１．０ｍ角の金型（６）内へその転写面が
上面となる如くセットしく第４図参照）、その際に於け
る金型（６）の開口上端面からある任意の分割片（５）
上面の部所の深さａが、その分割片が転写した現況模型
の対応部所の基準序盤（１）面からの高さｂ（第２図参
照）と等しくなる様に支柱（７）、　（７）、　　・に
よりその高さ調整を行なった。次いで第５図及び第６図
に示す様に棒鋼（８）、結束筋（９）及び金網（１０）
から成る補強材を分割片（５）の曲面に沿って配設し、
その上面に普通ポルトランドセメントと超軽量骨材を容
積比で１＝　３の割合で混合し、強制攪拌式ミキサーで
十分に混練し、水分を少なくしてスランプを出来る限り
小さく調整した材料を投入し、振動機と棒突き方法を併
用して第７図に示す如（５ｃｍ位の厚さに充填しコンク
リ−１−＠（１１）となし、かっこのコンクリート層（
１１）が固化する前に模型支脚装入用孔となるべき塩ビ
パイプ（１２）を各角部から１０ｃｍ位の位置に埋め込
み、コンクリート層（１１）の養生が終了し、金型（６
）から取外す前に該各塩ビパイプ（１２）の切り口から
金型（６）の開口上端面迄の寸法Ｃ（第７図参照）を測
定しておいた。その後金型（６）から取り出し、ＦＲＰ
製の分割片（５）を離し反転すると第８図に示す様にコ
ンクリート５（１１）が固化して出来た復元模型片（１
１′）が得られ、各々の支脚装入用孔としての塩ビパイ
プ（１２）につぃて先に測定していた寸法Ｃに合わせた
長さの支脚（１３）を準備し復元模型の製作を完了した
。

上記の如き方法で得た復元模型の使用の仕方としては次
の通りである。即ち、まず第１図及び第２図で示す様な
現況模型を用い、必要なデータを得る為の種々の実験を
行ない、次いで地形改造を計画する部分を基準床盤（１
）面まで撤去し、そこへ改造地形を現出する各種ブロッ
ク片を配設してその状態に於いて種々の実験をする。そ
の後再び現況模型による場合の実験をする場合は、改造
地形用のブロック片を除去し、その部所で上記復元模型
を第９図に示す如く組立て、複数の復元模型片間を適当
な目地材で埋め合わせるのである。

なお、本発明方法で用いるコンクリート材は、上述の如
くその運搬、据付等の作業性の面からは出来ろ限り軽い
材料である方が望ましいが、水中に設置して用いる物で
ある為に水に浮かない程度の物でなければならない、上
記実施例の場合その厚さを約５　ｃｍとした為に１．　
ＯｍＸ　１．　Ｏｍてその重さは約５０ｋｇ位で２人で
容易に移動出来る程度であった。

〈発明の効果〉 以上述べて来た如く、本発明方法による場合には、現況
模型その物を転写するという方法によって復元模型片を
作る為に現況模型が有している微細な形状がそのま〜再
現出来、かつその復元模型の組立ても予め長さを調整し
た支脚な着けてその場所へ置くという簡単な操作でなす
事が出来るものである。従って数回に渡って繰返し実験
を行なう必要がある木理実験が簡単かつ正確に行なえる
という効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例で用いた現況模型の千記図、第２
図は第１図■−■線に於ける断面図、第３図は同実施例
で現況模型より転写層を形成する工程を示す説明図、第
４図は同分割片を金型内にセットした状態を示す説明図
、第５図は同分割片上面に補強材を配設した状態の平面
図、第６図は第５図Ｍ−Ｍ線に於ける断面図、第７図は
同実施例でコンクリートを打設した状態を示す説明図、
第８図は同復元模型の説明図、第９図は同復元模型を用
いて復元した模型の説明図。 図中、　　　（１）基準床盤 （２）現況模型 （４）転写層 （５）゛分割片 （１１）＝コンクリート層 （１１′）゛復元模型片 （１２）塩ビパイプ （１３）：支脚 特許出願人　アジア模型株式会社 代　理　人　有吉　教晴 第１図 第２図 第３図 第４図 ５分割片 第６図 第５図 引 ； 第７図 １１コンクリ一ト層 第Ｓ図 第９図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、現況模型の改造を必要とする部分の上面に、剥離剤
   を施した後、強化プラスチック原料を被着しその部所に
   て硬化せしめて転写層を形成し、該転写層を適宜大きさ
   に分割し、該分割片を別途設けた型枠内に上記転写面側
   が上面となる如く装入し、しかも該上面の型枠上端面か
   らの深さがその分割片が転写した現況模型の対応部分の
   基準床盤面からの高さと等しい位置となる様に分割片の
   下面に設ける支柱により高さ調整をなし、次いで分割片
   の上面の曲面に沿って鉄筋等の補強材を配設した後コン
   クリートを打設し、該コンクリート部に所要数の支脚装
   入用孔を設け、コンクリートの養生後に分割片を離して
   復元模型片を形成し、一方上記各支脚装入用孔へ装着す
   る各支脚の長さは当該各支脚装入用孔開孔端から型枠上
   端面までの距離に合わせて定め、現況模型の中で改造に
   際し基準床盤面まで破砕撤去された部所に於いて上記復
   元模型片と支脚とを組立てて現況模型の復元模型となす
   水理実験用模型の復元方法。