JPS6348263A - ピリジン塩基の回収方法 - Google Patents

ピリジン塩基の回収方法

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JPS6348263A
JPS6348263A JP19363986A JP19363986A JPS6348263A JP S6348263 A JPS6348263 A JP S6348263A JP 19363986 A JP19363986 A JP 19363986A JP 19363986 A JP19363986 A JP 19363986A JP S6348263 A JPS6348263 A JP S6348263A
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JP
Japan
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pyridine
crude
benzene
pyridine base
tar
Prior art date
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Pending
Application number
JP19363986A
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English (en)
Inventor
Toshio Sato
利雄 佐藤
Tokio Sakurai
桜井 時夫
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Air Water Inc
Original Assignee
Sumikin Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、コークス炉ガス軽油および/またはタール
軽油からピリジン塩基を回収する方法の改良に関する。
[従来の技術] ピリジン、α−ピロリン等のピリジン塩基は、医薬、農
薬の製造原料等工業的に広範囲な用途をもっている。
ピリジン塩基をコークス炉ガス軽油やタール軽油から回
収する方法としては、軽油と20〜30%の硫酸で抽出
し゛て綾酸ピリジンとして回収するのが一般的である。
この際スラッジ生成の抑制、精製品の経時着色防止の軽
減を目的として、ガス軽油、タール軽油から予め低沸点
留分や高沸点留分を除去したのち、硫酸抽出する方法(
特公昭53−3393号公報、特開昭60−20219
1号公報)も提案されている。
このようにして回収した硫酸ピリジンを精製して製品と
するには、■硫酸ピリジンの軽油洗浄、■硫酸ピリジン
の中和、■粗製ピリジンの脱水、■粗製および精製蒸留
の工程を経なければならない。
硫酸ピリジンの精製は、ベンゼン等と撹拌混合して洗浄
を行い、次いでスチームを吹込んでトルエン、キシレン
等の中性油を除去し、アンモニアもしくは苛性アルカリ
を加えて中和すれば、粗製ピリジンは上層に分離してく
るので回収できる。
この粗製ピリジンは、20%前後の水分を含有している
ので、ベンゼンを添加して共沸脱水する方法や、ベンゼ
ンを多量加えて下層に分離する水分を除く方法等により
水分を除去し、ついて精製蒸留してピリジンやα−ピロ
リン等を回収しているしかしながら、中和用薬剤(アン
モニア、苛性アルカリ)を多量に必要とし、コスト的に
高くつく欠点を有している。
他方、コールタール蒸留のカルポル油、ナツタしン油か
ら苛性ソーダを用いてフェノール類を回収する脱酸工程
では、粗製タール酸ソーダを高炉ガスにより炭酸分解す
る際、1〜2%のフェノール類を含んだ10〜15%濃
度の炭酸ソーダが排出される。この炭酸ソーダの処理法
としては、水酸化カルシウムを添加して苛性ソーダを回
収し、フェノール類の抽出に循環使用する方法があるが
苛性ソーダ回収のために膨大な装置が必要であるばかり
でなく、副生ずる炭酸カルシウムによる閉塞トラブル等
操業上の問題がある。また、コークス炉のガス液処理に
おいて、ガス液中の固定アンモニアの分解、あるいはp
H調整用に利用する方法(特公昭57−56397号公
報)もあるが、炭酸ソーダに含まれる各種有害物質によ
って、後処理の活性汚泥処理の負荷が上昇する欠点があ
る。さらにそのまま活性汚泥処理する方法も考えられる
が、中和のため炭酸ソーダに相当する硫酸を添加する必
要があり、処理費が上昇する欠点がある。
したがってこの炭酸ソーダを塩基回収時の中和用に使用
できれは、硫酸ピリジン中和用のアルカリおよび炭酸ソ
ーダ中和用の硫酸が不用となり、極めて合理的なプロセ
スを形成できる。
しかしながら炭酸ソーダを硫酸ピリシーンの中和に使用
すると、フェノール類がピリジン塩基に混入するため、
純度低下、経時着色等を惹起し、製品品質の悪化を招く
と共に、中和時の粗製ピリジン回収率が低いなどの問題
点がある。
[解決しようとする問題点コ この発明は、上記硫酸ピリジンの中和に、フェノール類
回収工程から排出される炭酸ソーダを使用する場合の欠
点である製品品質の悪化と、回収率の低下を改善した方
法を提供するものである。
[発明の詳細な 説明者等は、硫酸ピリジンの中和にフェノール類回収工
程から排出される炭酸ソーダを使用する際、粗製ピリジ
ンに混入するフェノール類を除去すべく鋭意研究の結果
、粗製ピリジンの脱水前または後に苛性アルカリ、特に
水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムを少量添加する
ことにより製品ピリジン、α−ピロリンへのフェノール
類の混入を抑制できることを見い出した。また、硫酸ピ
リジンを炭酸ソーダで中和の際、硫酸ソーダ中へ混入し
たピリジン塩基は、中性油でほぼ定量的に抽出回収でき
ることを見い出しこの発明に想到した。
すなわちこの発明は、コークス炉ガス軽油および/また
はタール軽油中のピリジン塩基を硫酸で6一 抽出して硫酸ピリジンを回収し、これをスチーミングな
いしはベンゼンで洗浄して中性油を除去し苛性アルカリ
を添加して中和し、得られた粗製ピリジンにベンゼンを
加えて共沸脱水後精製蒸留するタール系ピリジン塩基の
回収方法において、中性油除去後の硫酸ピリジンにコー
ルタール蒸留のフェノール類回収工程から排出される炭
酸ソーダを添加して中和し、得られる粗製ピリジンに苛
性アルカリを粗製ピリジン中のフェノール類と当量以上
加えることを特徴とするピリジン塩基の回収方法である
粗製ピリジンに加える苛性アルカリの添加量は粗製ピリ
ジン中のフェノール類と当量以上あれはよく、通常1〜
2%の添加で十分である。これによって、粗製ピリジン
中のフェノール類は、フェルレートに転化し、精製蒸留
の際残渣として分離することができる。しかし極微量の
フェノール類や着色成分が残り、品質上問題となる時は
、精密蒸留に先だって粗蒸留を行い、ピリジン、ピロリ
ン留分な過マンガン酸塩処理すれば、これらの不純物を
完全に除去でき、品質上大きな効果が得られる。
また、硫酸ピリジンの中和に際し生成する硫酸ソーダ中
へ混入するピリジン塩基の回収は、ガス軽油あるいはタ
ール軽油等で抽出し、これを硫酸で再抽出する方法が有
用である。しかし、ベンゼンで抽出してこれを粗製ピリ
ジンと混合し、脱水処理すれば硫酸での再抽出が不用と
なり、極めて合理的である。
したがって、この発明によれば、従来硫酸ピリジンの中
和に使用されていた苛性アルカリが不用となり、しかも
コールタール蒸留のフェノール類回収工程から排出され
る炭酸ソーダを有効活用でき、その分度酸ソーダの処理
が不要となるので、−石二鳥の効果がある。
[実施例コ 実施例1 コークス炉ガス軽油に含まれているピリジン塩基を、公
知の方法により硫酸ピリジンとして抽出し、これにベン
ゼンを添加撹拌して中性油を分離し、ピリジン8.46
%、α−ピロリン2.82%、β、γ−ピロリン1.4
1%、その他塩基9.49%硫酸分15.54%の硫酸
ピリジンを回収した。この硫酸ピリジン100部に2%
のフェノール類を含む濃度13.6%の炭酸ソーダ18
0部を添加して中和した。そして上層の粗製ピリジンを
分離し、ピリジン30.4%、α−ピロリン1o、2%
、β、γ−ビコリン5.0%、その他塩基34.4%、
水20.0%の粗製ピリジン19.5部を回収した。回
収率は70%であった。
下層の硫酸ソーダにベンゼン10部を添加して塩基を抽
出分離した。ここでの抽出はほぼ定量的であった。この
ベンゼン層と粗製ピリジンを混合し、これに濃度48%
の苛性ソーダ2部を添加しベンゼンで共沸脱水した。脱
水粗製ピリジンを理論段数60段の蒸留塔を用いて回分
精密蒸留に付し、留分な容量2%ごとに分別留取し、ピ
リジン純度99.9%以上の留分とα−ピロリン純度9
8.5%以上の留分を、それぞれまとめてピリジン留分
、α−ピロリン留分とし、これら各留分について経時着
色試験を実施した。その結果を第1表に示す。
なお、上記回分精密蒸留は、常圧下、還流比2゜で実施
した。
また、定量法としては、ガスクロマトグラフ法を適用し
た。着色試験は、室温上暗所に放置し、一定期間を経る
ごとにハーゼン比色標準液(APHA)により比色した
バーセン色数によって着色度を測定する方法に従った。
実施例2 実施例1と同様の操作で得られた脱水後の脱水粗製ピリ
ジンを単蒸留し、ピリジンルビコリン留分を回収した。
これに2規定の過マンガン酸カリウム溶液0.5部を加
え、60℃の加温下に5時間放置し、これによって赤色
の消失のないことを確認した。生成した二酸化マンガン
の沈殿を濾別したのち、実施例1と同条件で精密蒸留し
、回収したピリジン留分、α−ピロリン留分の経時着色
試験を実施した。その結果は、第1表に示す。
比較例1 実施例1と同様の操作で得た中性油分を含まない硫酸ピ
リジン100部に濃度48%の苛性ソーダ30部を添加
して中和し、上層として粗製ピリジン27.7部を回収
した。回収率は98%であった。
これにベンゼン3.5部を添加して共沸脱水せしめたの
ち、実施例1と同条件で蒸留し、ピリジン留分、α−ピ
ロリン留分を回収し、経時着色試験を実施した。その結
果を第1表に示す。
比較例2 脱水前に苛性ソーダを添加しない以外は、実施例1と同
様の操作で脱水粗製ピリジンを回収したこれを実施例1
と同条件で回分精留したが、ピリジン純度99.9%以
上の留分を得ることができなかった。そこでピリジン留
分として、純度99.5%以上の留分を用い、経時着色
試験を実施した。
その結果を第1表に示す。
以下余白 第  1  表 第1表に示すとおり、中性油分除去後の硫酸ピリジンの
中和にフェノール類を含む炭酸ソーダを用い、得られる
粗製ピリジンに苛性ソーダを添加したのち脱水した実施
例1の場合は、苛性ソーダで中和した比較例1に優ると
も劣らない製品が得られ、また、脱水後の粗製ピリジン
を過マンガン酸カリウム処理した実施例2の場合は、殆
ど経時着色のない製品を得ることができる。しかし、炭
酸ソーダを硫酸ピリジンの中和に使用し、得られる粗製
ピリジンに苛性ソーダを添加しない比較例2の場合は、
製品の純度および経時着色が実施例1および2に比較し
、大きく劣っていることは明らかである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)コークス炉ガス軽油および/またはタール軽油中
    のピリジン塩基を硫酸で抽出して硫酸ピリジンを回収し
    、これをスチーミングないしはベンゼンで洗浄して中性
    油を除去し、苛性アルカリを添加して中和し、得られた
    粗製ピリジンにベンゼンを加えて共沸脱水後精製蒸留す
    るタール系ピリジン塩基の回収方法において、中性油除
    去後の硫酸ピリジンにコールタール蒸留のフェノール類
    回収工程から排出される炭酸ソーダを添加して中和し得
    られる粗製ピリジンに苛性アルカリを粗製ピリジン中の
    フェノール類と当量以上加えることを特徴とするピリジ
    ン塩基の回収方法。
  2. (2)苛性アルカリを共沸脱水後に添加することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のピリジン塩基の回収
    方法。
  3. (3)炭酸ソーダでの中和時に生成する硫酸ソーダに混
    入したピリジン塩基をガス軽油および/またはタール軽
    油で抽出し、これを硫酸で再抽出して回収することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項および第2項記載のピリ
    ジン塩基の回収方法。
  4. (4)炭酸ソーダでの中和時に生成する硫酸ソーダに混
    入したピリジン塩基をベンゼンで抽出し、このベンゼン
    を粗製ピリジンの脱水に用いることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項および第2項記載のピリジン塩基の回収
    方法。
  5. (5)ベンゼンで共沸脱水後、蒸留によりピリジン、ピ
    ロリン留分を回収し、これに過マンガン酸カリウムを添
    加したのち精密蒸留することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項および第2項記載のピリジン塩基の回収方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009122940A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 住友精化株式会社 ピリジンの精製方法および塩素化ピリジンの製造方法
CN109912500A (zh) * 2019-03-04 2019-06-21 中建安装集团有限公司 一种粗吡啶精制高纯吡啶系列产品的方法及其装置
CN116023325A (zh) * 2022-12-19 2023-04-28 中建安装集团有限公司 一种分离吡啶和水的共沸精馏工艺

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