JPS634810B2 - - Google Patents

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JPS634810B2
JPS634810B2 JP56196939A JP19693981A JPS634810B2 JP S634810 B2 JPS634810 B2 JP S634810B2 JP 56196939 A JP56196939 A JP 56196939A JP 19693981 A JP19693981 A JP 19693981A JP S634810 B2 JPS634810 B2 JP S634810B2
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JP
Japan
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fluoro
deoxyuridine
water
butanol
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JP56196939A
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English (en)
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JPS5899499A (ja
Inventor
Kenzo Watanabe
Yoshinori Kato
Masahiko Saito
Takeo Ooba
Hisashi Fukushima
Takeshi Hara
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Priority to EP82306541A priority patent/EP0081386B1/en
Priority to DE8282306541T priority patent/DE3263939D1/de
Priority to US06/448,087 priority patent/US4605645A/en
Publication of JPS5899499A publication Critical patent/JPS5899499A/ja
Publication of JPS634810B2 publication Critical patent/JPS634810B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は5−フルオロ−2′−デオキシウリジン
誘導体を有効成分とする抗腫瘍剤に関する。 制癌剤5−フルオロラウシル(5−FU)は乳
ガン、胃ガン、〓ガン、肝ガン、子宮ガン等広い
範囲の悪性腫瘍に対して単独又は他剤との併用な
どで用いられ有効性を有している。しかしながら
この5−FUは有効性、副作用、体内動態などの
面でまだ改善の余地が残されており各方面で精力
的な研究が行なわれている。5−FUは、細胞内
において5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−
5′−ホスフエートとなり、これがチミジン合成酵
素を阻害することが主な制癌の作用機序であると
されている。実際、5−フルオロ−2′−デオキシ
ウリジン(5−FUdR)は5−FUよりも活性体
に近いので、in vitroでの制ガン活性は5−FU
に比べてはるかに強いものである。 しかしながら、5−FUdRのin vivoの活性は、
強いin vitroの活性にもかかわらず、極めて弱い
とされている。この原因は、主として5−FUdR
の生体内動態によるものと考えられる。かかる見
地から現在までさまざまな5−FUdR誘導体の研
究がなされている。例えば、3−アシル−5−
FUdR(特開昭54−163586)、3′・5′−ジアシル−
5−FUdR(日本薬学会第100年会講演要旨集
p.321(1980))、3位及び3′・5′位の両者をアシル
化した5−FUdR(特開昭56−113795、56−
113796、56−113797)などが知られている。 又、5−フルオロウリジン(5−FUR)の誘
導体として、5′位にホスホジエステル結合を有す
るもの(特開昭53−29938)も知られている。し
かしながら、これらの誘導体も制癌作用、副作用
などの点から依然として改良の余地が残されてい
る。本発明者等はかかる知見にかんがみ、さらに
有効な5−FUdR誘導体を得るべく鋭意検討した
結果、本発明の化合物は強力な制癌活性を有し、
しかも経口投与法においても有効であることを見
い出し、本発明に到達したものである。 即ち、本発明は一般式〔〕 〔式中、R1は炭素数1〜30の直鎖状又は分枝の
アルキル基を表わし、R2は水素原子又はアンモ
ニウムイオン及び金属陽イオンを表わし、R3
水素原子又はアルコールの保護基を表す。〕 で表わされる5−フルオロ−2′−デオキシウリジ
ン誘導体を有効成分とする抗腫瘍剤である。 本発明によつて得られる5−FUdR誘導体は新
規物質であり、すぐれた抗腫瘍活性を示すことが
明らかになつた。次に本発明によつて得られる5
−FUdR誘導体について詳述する。 前記式〔〕中R1は炭素数1〜30、好ましく
は10〜26の直鎖状又は分枝のアルキル基を表わ
す。 炭素数1〜30の直鎖状又は分枝のアルキル基と
しては例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基(C10)、ウ
ンデシル基(C11)、ドデシル基(C12)、トリデシ
ル基(C13)、テトラデシル基(C14)、ペンタデシ
ル基(C15)、ヘキサデシル基(C16)、ヘプタデシ
ル基(C17)、オクタデシル基(C18)、ノナデシル
基(C19)、エイコシル基(C20)、ヘンエイコシル
基(C21)、ドコシル基(C22)、トリコシル基
(C23)、テトラコシル基(C24)、ペンタコシル基
(C25)、ヘキサコシル基(C26)、ヘプタコシル基、
オクタコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル
基、イソプロピル基、イソブチル基、s−ブチル
基、t−ブチル基、イソペンチル基、1−メチル
デシル基、1・1−ジメチルデシル基、1−エチ
ルデシル基、1−メチルドデシル基、1・1−ジ
メチルドデシル基、1・3−ジメチルドデシル
基、1−メチルテトラデシル基、1・1−ジメチ
ルテトラデシル基、1−イソプロピルテトラデシ
ル基、1−メチルヘキサデシル基、1・1−ジメ
チルヘキサデシル基、1−メチルオクタデシル
基、1・1−ジメチルオクタデシル基、1・1−
ジエチルオクタデシル基、1−メチルエイコシル
基、1・1−ジメチルエイコシル基、1−メチル
ドコシル基、1・1−ジメチルドコシル基、1・
3・5−トリメチルドコシル基等を挙げることが
出来るがこれに限定されるものではない。 前記式〔〕中、R2は水素原子又はアンモニ
ウムイオン及び金属陽イオンを表わす。アンモニ
ウムイオン及び金属陽イオンとしては、薬理学的
に許容されるものであればいかなるものでもよ
く、例えば、アンモニウム、ピリジニウム、トリ
エチルアンモニウムのようなアンモニウムイオ
ン、ナトリウム、カリウム、リチウムのようなア
ルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシウム、
バリウムのようなアルカリ土類金属イオン、銅、
亜鉛、銀、アルミニウムのような遷移金属イオン
等を表わす。 前記式〔〕中、R3は水素原子又はアルコー
ルの保護基を表わす。アルコールの保護基として
は、例えば、アセチル基、ブタノイル基、ベンゾ
イル基等のアシル基、テトラヒドロピラニル基、
メトキシメチル基、メチルチオメチル基、ベンジ
ル基等のエーテル基、t−ブチルジメチルシリル
基等のシリル基が挙げられる。 前記式〔〕で表わされる5−フルオロ−2′−
デオキシウリジン誘導体は、下記式〔〕 〔式中、R3-1はアルコールの保護基を表わし、
前記式〔〕中のR3のアルコールの保護基と同
一のものを表わす。〕 で表わされる保護された5−フルオロ−2′−デオ
キシウリジンと、下記式〔〕 〔式中、ざR1は式〔〕の場合と同じ〕 で表わされるリン酸モノエステル類を縮合剤の存
在下反応せしめ、必要に応じて保護基を除去し、
所望によりアンモニウム塩又は金属陽イオンの塩
とすることにより製造される。 前記式〔〕の化合物と前記式〔〕の化合物
との間の縮合反応は、有機溶媒中で縮合剤を用い
て行なわれる。縮合剤としては、ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド等のカルボジイミド類、2・
4・6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルク
ロリド、ベンゼンスルホニルクロリド、p−トル
エンスルホニルクロリド、2・4・6−トリメチ
ルベンゼンスルホニルクロリド、8−キノリンス
ルホニルクロリド等のアリールスルホニルクロリ
ド類、2・4・6−トリメチルベンゼンスルホニ
ルイミダゾリド、2・4・6−トリイソプロピル
ベンゼンスルホニルイミダゾリド、2・4・6−
トリメチルベンゼンスルホニルトリアゾリド、
2・4・6−トリイソプロピルベンゼンスルホニ
ルトリアゾリド、2・4・6−トリメチルベンゼ
ンスルホニル−3−ニトロトリアゾリド、2・
4・6−トリイソプロピルベンゼンスルホニル−
3−ニトロトリアゾリド等のアリールスルホンア
ミド類が好ましく用いられる。反応溶媒は、溶解
力が充分でかつ反応の進行をさまたげない非プロ
トン性の有機溶媒が好ましい。最も良い結果を得
るためには、反応基質の種類及び用いられる縮合
剤によつて選定する必要があるが、一般的に好ま
しい溶媒として、ピリジン、N・N−ジメチルホ
ルムアミド、N・N−ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホキシド、ヘキサメチルホスフオラス
トリアミド、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、
ジメトキシエタン、ジオキサン、クロロホルム、
塩化メチレン等を単独もしくは混合溶媒として用
いることが出来る。また、本縮合反応において
は、縮合補助剤として、例えば、トリエチルアミ
ン、ピリジン、γ−ジメチルアミノピリジン、ジ
メチルアニリン、トリブチルアミン等の有機塩基
を用いる場合もある。 本縮合反応の反応時間は、反応基質、縮合剤の
種類、溶媒によつても異なるが、一般に1時間〜
4日間程度である。反応温度は一般に−30℃〜
100℃で、好ましくは0℃〜室温で反応させるの
がよいが、反応性が悪い場合には加熱してもよ
い。 縮合反応終了後、保護基R3は必要に応じて除
去してもよい。すなわちアセチル基、ベンゾイル
基等のアシル基は生体内でも容易に脱離すると考
えられるので除去しなくても、除去してもかまわ
ないが、エーテル基、シリル基等の場合には除去
した方が好ましい。保護基を脱離する方法は保護
基の種類によつて異なるが、例えば、アシル基の
場合には、アンモニア/メタノール、炭酸カリウ
ム/メタノール−水、トリエチルアミン/メタノ
ール−水等を作用させることにより容易に脱離す
ることが出来る。 かかる操作の後に得られた5−フルオロ−2′−
デオキシウリジン誘導体は、抽出、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフイー、イオン交換カラムクロ
マトグラフイー、高速液体クロマトグラフイー、
再結晶、等の通常の操作を適宜に選択応用し、組
合わせて施すことにより単離することが出来る。
このものは所望により、アルカリ又はアミン類と
処理することによつてリン酸の塩とすることも出
来る。 かくして得られた5−フルオロ−2′−デオキシ
ウリジン誘導体は、文献上未記載の化合物であ
り、強い制癌活性を示すものである。 以下、実施例により、本発明化合物の合成法と
制癌活性の試験結果を示す。 実施例 1 5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−ド
コシルホスフエートの合成 ドコシルホスフエート(C22)1.9g(4.5m
mole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオ
キシウリジン864mg(3mmole)を80mlの無水ピ
リジンに溶解し、氷冷撹拌下p−トルエンスルホ
ニルクロリド1.72g(9mmole)を加え、室温
で一夜撹拌した。これを再び氷冷し水3mlを加え
30分撹拌した後、溶媒を減圧にて留去した。 この時点で通常の単離操作を行なえば、3′−ア
セチル−5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−
5′−ドコシルホスフエートが得られるが、本実施
例ではこれを単離することなくアセチル基を除去
した。 すなわち、前記縮合反応で得られた粗生成物を
濃アンモニア水20mlとメタノール40ml中で一夜室
温で撹拌した。反応混合物を減圧にて濃縮し、水
と2規定水酸化ナトリウム水溶液を加えPHを約12
とし、これをブタノールで洗つた。水層を氷冷下
2規定塩酸にて中和しPHを約2とし、析出した結
晶を遠心分離した。この結晶をシリカゲルカラム
クロマトグラフイーに付し、ブタノール−酢酸−
水(20:1:1)〜(10:1:1)溶出部分を濃
縮して得られた結晶を、少量のメタノールで洗
い、485mgの5−フルオロ−2′−デオキシウリジ
ン−5′−ドコシルホスフエートを得た。収率23%
であつた。 融点:240〜248℃(分解) IR(KBr):3420、2940、2860、1710、1660、
1590、1465、1210、1050cm-1 UV λmax 268nm 実施例 2 5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−オ
クタデシルホスフエート オクタデシルホスフエート(C18)1.35g(3.7
mmole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デ
オキシウリジン(3.06mmole)を50mlの無水ピ
リジンに溶解し、氷冷攪拌下p−トルエンスルホ
ニルクロリド0.86g(6.6mmole)を加え、室温
で一夜攪拌した。これを再び氷冷し、水3mlを加
え30分攪拌した後、溶媒を減圧にて留去した。こ
の粗縮合生成物を濃アンモニア水20mlとメタノー
ル40ml中で一夜室温で攪拌した。反応混合物を減
圧にて濃縮し、水と2規定水酸化ナトリウム水溶
液を加えPHを約12とし、これをブタノールで洗つ
た。水層を氷冷下2規定塩酸にて中和し、PHを約
2とし、析出した結晶を遠心分離した。この結晶
をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに付し、
ブタノール−酢酸−水(16:1:1)〜(10:
1:1)に溶出部分より920mgの5−フルオロ−
2′−デオキシウリジン−5′−オクタデシルホスフ
エートを得た。収率は51%であつた。 融点:>250℃(分解) IR(KBr):3455、2940、2855、1705、1655、
1590、1465、1400、1342、1262、1210、1080、
1050cm-1 UV λmax 268nm 実施例 3 5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−テ
トラデシルホスフエート テトラデシルホスフエート(C14)1.39g(4.5
mmole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デ
オキシウリジン864mg(3mmole)を50mlの無水
ピリジンに溶解し、氷冷攪拌下p−トルエンスル
ホニルクロリド3.0g(15.7mmole)を加え室温
にて2日間攪拌した。これを再び氷冷して水3ml
を加え30分攪拌した後、溶媒を減圧にて留去し
た。この粗縮合生成物を濃アンモニア水20mlとメ
タノール40ml中で一夜室温で攪拌した。反応混合
物を減圧にて濃縮し、水と2規定水酸化ナトリウ
ム水溶液を加え、PHを約12とし、これをブタノー
ルで洗つた。水層を氷冷下2規定塩酸にて中和
し、ブタノールにて抽出し、ブタノール層を水洗
後減圧濃縮した。これをシリカゲルカラムクロマ
トグラフイーにより分離し、ブタノール−酢酸−
水(20:1:1)〜(7:1:1)溶出部分を濃
縮した。これを少量のメタノールに溶解し、不溶
物を去した後エーテル400ml中に滴下し、析出
した結晶を遠心分離により結晶を集め843mgの5
−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−テトラ
デシルホスフエートを得た。収率は48%であつ
た。 融点:200〜210℃(分解) IR(KBr):3430、2940、2860、1708、1660、
1595、1465、1400、1354、1235、1182、1132、
1045cm-1 UV λmax 268nm 実施例 4 5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−デ
シルホスフエート デシルホスフエート(C10)1.43g(6mmole)
と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオキシウ
リジン1.15g(4mmole)を60mlの無水ピリジ
ンに溶解し、氷冷攪拌下p−トルエンスルホニル
クロリド2.3g(12mmole)を加え室温で一夜攪
拌した。これを再び氷冷し、水4mlを加え30分攪
拌した後、溶媒を減圧にて留去した。 この粗縮合生成物を、濃アンモニア水20mlとメ
タノール40ml中で一夜室温で攪拌した。反応混合
物を減圧にて濃縮し、水と2規定水酸化ナトリウ
ム水溶液を加えPHを約12とし、これをブタノール
で洗つた。水層を氷冷下2規定塩酸にて中和し、
PHを約2とし、ブタノールにて抽出し、ブタノー
ル層を水洗後濃縮した。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフイーにより分離し、ブタノール〜
ブタノール−酢酸−水(10:1:1)溶出部分を
濃縮した。これを少量のメタノールに溶解し、不
溶物を去した後、300mlのアセトン中に滴下し、
析出した結晶を遠心分離にて集め1.1gの5−フ
ルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−デシルホス
フエートを得た。収率は59%であつた。 融点:185〜187℃(分解) IR(KBr):3430、2940、2860、1652、1590、
1462、1400、1352、1210、1180、1124、1040、
1010cm-2 UV λmax 268nm 実施例 5 5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−テ
トラコシルホスフエート テトラコシルホスフエート(C24)697mg(1.5
mmole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デ
オキシウリジン288mg(1.0mmole)を無水ピリ
ジン30mlに溶解し、氷冷撹拌下p−トルエンスル
ホニルクロリド573mg(3.0mmole)を加え、室
温で一夜撹拌した。これを再び氷冷し、水1mlを
加え30分撹拌した後、溶媒を減圧にて留去した。
この粗生成物を、濃アンモニア水10mlとメタノー
ル20ml中で一夜室温で撹拌した。反応混合物を減
圧にて濃縮し、水と2規定水酸化ナトリウム水溶
液を加えPHを約12とし、これをブタノールで洗つ
た。水層を氷冷下2規定塩酸にて中和し、PHを約
2とし、析出した結晶を遠心分離した。これをシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーに付し、ブタ
ノール−酢酸−水(10:1:1)溶出部分より83
mgの5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−
テトラコシルホスフエートの結晶を得た。収率は
12%であつた。 融点:240℃以上(分解) IR(KBr): 3440、2945、2860、1706、1664、1592、1468、
1404、1352、1212、1050cm-1 UV λmax 266nm 実施例 6 5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−エ
イコシルホスフエート エイコシルホスフエート(C20)1.77g(4.5m
mole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオ
キシウリジン864mg(3.0mmole)を80mlの無水
ピリジンに溶解し、氷冷撹拌下p−トルエンスル
ホニルクロリド1.72g(9mmole)を加え、室
温で一夜撹拌した。これを再び氷冷し、水3mlを
加え30分撹拌した後、溶媒を減圧にて留去した。
この粗縮合生成物を、濃アンモニア水20mlとメタ
ノール40ml中で一夜室温で撹拌した。反応混合物
を減圧にて濃縮し、水と2規定水酸化ナトリウム
水溶液を加えPHを約12とし、これをブタノールで
洗つた。水層を氷冷下2規定塩酸にて中和し、PH
を約2とし析出した結晶を遠心分離した。この結
晶をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに付
し、ブタノール−酢酸−水(10:1:1)溶出部
分を濃縮し、少量のメタノールとアセトンを加え
結晶化し、集して1.06gの5−フルオロ−2′−
デオキシウリジン−5′−エイコシルホスフエート
を得た。収率は57%であつた。 融点:230℃以上(分解) IR(KBr): 3440、2950、2875、1710、1660、1590、1468、
1402、1342、1264、1212、1052cm-1 UV λmax 267nm 実施例 7 5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−ド
デシルホスフエート ドデシルホスフエート(C12)1.2g(4.5m
mole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオ
キシウリジン864mg(3.0mmole)を無水ピリジ
ン80mlに溶解し、氷冷撹拌下p−トルエンスルホ
ニルクロリド1.72gを加え室温で一夜撹拌した。
これを再び氷冷し、水10mlを加え30分撹拌した
後、溶媒を減圧にて留去した。この粗生成物を、
濃アンモニア水20mlとメタノール40mlで一夜室温
で撹拌した。反応混合物を減圧にて濃縮し、水と
2規定水酸化ナトリウム水溶液を加えPHを約12と
し、これをブタノールで洗つた。水層を氷冷下2
規定塩酸にて中和し、PHを約2としブタノールで
抽出した。ブタノール層を濃縮し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーに付し、ブタノール−酢
酸−水(10:1:1)溶出部分を濃縮し、これを
メタノール−アセトンより結晶化し、少量の水で
洗い減圧乾燥し、870mgの5−フルオロ−2′−デ
オキシウリジン−5′−ドデシルホスフエートを得
た。収率は59%であつた。 IR(KBr): 2950、2875、1710、1668、1600、1470、1402、
1352、1240、1190、1138、1052cm-1 UV λmax 268nm 実施例 8 5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−ヘ
キサデシルホスフエート ヘキサデシルホスフエート(C16)1.52g(4.5
mmole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デ
オキシウリジン864mg(3.0mmole)を80mlの無
水ピリジンに溶解し、氷冷撹拌下p−トルエンス
ルホニルクロリド1.72gを加え室温で一夜撹拌し
た。これを再び氷冷し、水10ml加え30分撹拌後、
溶媒を減圧にて留去した。この粗生成物を、濃ア
ンモニア水20mlとメタノール40ml中で一夜撹拌し
た。反応混合物を減圧にて濃縮し、水と2規定水
酸化ナトリウム水溶液を加えPHを約12とし、これ
をブタノールで洗つた。水層を2規定塩酸にて中
和、PHを約2としブタノールで抽出した。ブタノ
ール層を濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフ
イーに付し、ブタノール−酢酸−水(10:1:
1)溶出部分を濃縮し、メタノール−アセトンよ
り結晶化し、少量の水で洗い減圧乾燥し、795mg
の5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−ヘ
キサデシルホスフエートを得た。収率は47%であ
つた。 IR(KBr): 2945、2870、1700、1660、1592、1470、1402、
1358、1238、1190、1138、1052、1016cm-1 UV λmax 268nm 実施例 9 3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオキシウ
リジン−5′−デシルホスフエート デシルホスフエート(C10)1.07g(4.5m
mole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオ
キシウリジン864mg(3.0mmole)を80mlの無水
ピリジンに溶解し、氷冷撹拌下p−トルエンスル
ホニルクロリド1.3gを加え、これを室温で一夜
撹拌した。これを再び氷冷し、水10mlを加え30分
撹拌した後、溶媒を減圧にて留去し、ブタノール
に溶解し水で2回洗い、ブタノール層を濃縮し
た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフイー
に付し、ブタノール−酢酸−水(10:1:1)溶
出部分を濃縮し、濃縮後少量のブタノールに溶解
し不溶物を去した後、エーテルにて結晶化し、
遠心分離にて結晶を集めて865mgの3′−アセチル
−5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−デ
シルホスフエートを得た。収率は57%であつた。 融点:250℃以上(分解) IR(KBr): 2945、2860、1720、1665、1595、1465、1402、
1360、1230、1110、1060、862、770cm-1 UV λmax 264nm 実施例 10 3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオキシウ
リジン−5′−ドデシルホスフエート ドデシルホスフエート(C12)1.20g(4.5m
mole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオ
キシウリジン864mg(3.0mmole)を80mlの無水
ピリジンに溶解し、氷冷撹拌下p−トルエンスル
ホニルクロリド1.3gを加えこれを室温で一夜撹
拌した。これを再び氷冷し、水10mlを加え30分撹
拌した後、溶媒を減圧にて留去し、ブタノールに
溶解し水で2回洗いブタノール層を濃縮した。こ
れをシリカゲルカラムクロマトグラフイーに付
し、ブタノール−酢酸−水(10:1:1)溶出部
分を濃縮し、濃縮後少量のメタノールに溶解し不
溶物を去した後、エーテルにて結晶化しこれを
遠心分離にて集し、さらに水にて2回洗浄後減
圧乾燥して660mgの3′−アセチル−5−フルオロ
−2′−デオキシウリジン−5′−ドデシルホスフエ
ートを得た。収率は41%であつた。 融点:225〜230℃(分解) IR(KBr): 2940、2860、1740、1660、1585、1470、1360、
1230、1060、864、770cm-1 UV λmax 267nm 実施例 11 3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオキシウ
リジン−5′−テトラデシルホスフエート テトラデシルホスフエート(C14)1.4g(4.5m
mole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオ
キシウリジン864mg(3.0mmole)を80mlの無水
ピリジンに溶解し、氷冷撹拌下p−トルエンスル
ホニルクロリド1.3gを加え、これを室温で一夜
撹拌した。これを再び氷冷後、水10mlを加え30分
撹拌した後溶媒を減圧にて留去し、ブタノールに
溶解し水で2回洗い、ブタノール層を濃縮した。
これをシリカゲルカラムクロマトグラフイーに付
し、ブタノール−酢酸−水(10:1:1)溶出部
分を濃縮し、少量のブタノールに溶解し不溶物を
去し、エーテルにて結晶化し、遠心分離にて結
晶を集めて、水で2回洗い500mgの3′−アセチル
−5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−テ
トラデシルホスフエートを得た。収率は29%であ
つた。 融点:227〜233℃(分解) IR(KBr): 1940、2855、1740、1710、1664、1602、1464、
1400、1360、1218、1110、1064cm-1 UV λmax 268nm 実施例 12 3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオキシウ
リジン−5′−ヘキサデシルホスフエート ヘキサデシルホスフエート(C16)1.45g(4.5
mmole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デ
オキシウリジン864mg(3.0mmole)を80mlの無
水ピリジンに溶解し、氷冷撹拌下p−トルエンス
ルホニルクロリド1.3gを加え、これを室温で一
夜撹拌した。これを再び水冷し、水10mlを加え30
分撹拌した後、溶媒を減圧にて留去し、ブタノー
ルに溶解し水で2回洗いブタノール層を濃縮し
た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフイー
に付し、ブタノール−酢酸−水(10:1:1)溶
出部分を濃縮し、少量のメタノールに溶解し不溶
物を去した後、エーテルにて結晶化後遠心分離
にて結晶を集め、水で洗浄後減圧にて乾燥して
559mgの3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオ
キシウリジン−5′−ヘキサデシルホスフエートを
得た。収率は32%であつた。 融点:214〜218℃(分解) IR(KBr): 2940、2860、1740、1718、1670、1592、1468、
1404、1362、1230、1200、1112、1062cm-1 UV λmax 267nm 実施例 13 3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオキシウ
リジン−5′−オクタデシルホスフエート オクタデシルホスフエート(C18)1.65g(4.5
mmole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デ
オキシウリジン864mg(3.0mmole)を80mlの無
水ピリジンに溶解し、氷冷撹拌下p−トルエンス
ルホニルクロリド1.3gを加え、これを室温で一
夜撹拌した後、溶媒を減圧にて留去し、ブタノー
ルに溶解し水で2回洗いブタノール層を濃縮し
た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフイー
に付し、ブタノール−酢酸−水(10:1:1)溶
出部分を濃縮し、少量のブタノールに溶解し不溶
物を去した後、エーテルにて結晶化し遠心分離
にて結晶を集めて1.60gの3′−アセチル−5−フ
ルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−オクタデシ
ルホスフエートを得た。収率は84%であつた。 融点:240℃以上(分解) IR(KBr): 2940、2860、1740、1710、1664、1600、1470、
1404、1360、1230、1110、1060cm-1 UV λmax 267nm 実施例 14 3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオキシウ
リジン−5′−エイコシルホスフエート エイコシルホスフエート(C20)1.18g(3.0m
mole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオ
キシウリジン578mg(2.0mmole)を60mlの無水
ピリジンに溶解し、氷冷撹拌下p−トルエンスル
ホニルクロリド1.14gを加えこれを室温で一夜撹
拌した。これを再び氷冷し、水10mlを加え30分撹
拌した後溶媒を減圧にて留去し、ブタノールに溶
解し水で2回洗い、ブタノール層を濃縮した。こ
れをシリカゲルカラムクロマトグラフイーに付
し、ブタノール−酢酸−水(10:1:1)溶出部
分を濃縮し、結晶を水で2回洗い、減圧乾燥して
770mgの3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオ
キシウリジン−5′−エイコシルホスフエートを得
た。収率は58%であつた。 融点:187〜193℃ IR(KBr): 2945、2860、1720、1600、1700、1362、1240、
1120、1070cm-1 UV λmax 267nm 実施例 15 3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオキシウ
リジン−5′−テトラデシルホスフエートのナト
リウム塩 テトラデシルホスフエート(C14)1.98g(6.6
mmole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デ
オキシウリジン1.73g(6.0mmole)を60mlの無
水ピリジンに溶解し、氷冷撹拌下p−トルエンス
ルホニルクロリド2.52g(13.2mmole)を加え、
室温で一夜撹拌した。これに氷水を加え20分撹拌
した後、減圧濃縮した。残渣に酢酸エチル100ml、
水70ml、ギ酸2mlを加え抽出し、有機層を無水
MgSO4にて乾燥、過後減圧濃縮した。これを
酢酸エチルに溶解後、アンバーリストA−21陰イ
オン交換樹脂(ギ酸型)カラムにチヤージし、酢
酸エチル150mlを流した。次いでこれに、3%ト
リフルオロ酢酸/酢酸エチル150mlを流し、溶出
部分を濃縮し、3′−アセチル−5−フルオロ−
2′−デオキシウリジン−5′−テトラデシルホスフ
エート1.47gを得た。 これを50mlの水に溶解し、氷冷下0.5規定の水
酸化ナトリウムを加えPH6.5とした。これを減圧
濃縮後、少量のエーテルで洗い、減圧乾燥して粉
末状の3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオキ
シウリジン−5′−テトラデシルホスフエートのナ
トリウム塩1.37gを得た。 元素分析値 C% H% N% P% Na% 計算値:51.1 7.2 4.76 5.27 3.91 実測値:50.7 6.97 4.4 5.06 4.06 UV λmax 267nm 実施例 16 3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオキシウ
リジン−5′−テトラデシルホスフエートとカル
シウムの2:1塩 実施例15と同様にして製造した、3′−アセチル
−5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−テ
トラデシルホスフエート1.55gを50mlの水に溶解
し、これに0.046規定の水酸化カルシウムを滴下
しPH6.0とした。 析出した結晶を集し、減圧乾燥して、1.24g
の3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオキシウ
リジン−5′−テトラデシルホスフエートの2:1
カルシウム塩を得た。 元素分析値 C% H% N% P% Ca% 計算値:51.45 7.08 4.79 5.30 3.43 実測値:51.43 6.87 4.73 5.34 3.34 実施例 17 3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオキシウ
リジン−5′−テトラデシルホスフエートとエチ
レンジアミンの2:1塩 実施例15と同様にして製造した、3′−アセチル
−5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−テ
トラデシルホスフエート360mgを水30mlに溶解し、
これに10mMのエチレンジアミン水溶液を加え、
PH5.0とした。 これを減圧濃縮した後、残渣にジエチルエーテ
ルを加え固体を集し、減圧乾燥して、270mgの
3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デオキシウリ
ジン−5′−テトラデシルホスフエートの2:1エ
チレンジアミン塩を得た。 元素分析値 C% H% N% P% 計算値: 52.5 7.8 7.06 5.2 実測値: 52.06 7.68 6.84 5.54 実施例 18 5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−テ
トラデシルホスフエートのナトリウム塩 テトラデシルホスフエート(C14)2.06g(7.0
mmole)と3′−アセチル−5−フルオロ−2′−デ
オキシウリジン2.02g(7.0mmole)を40mlの無
水ピリジンに溶解し、氷冷撹拌下p−トルエンス
ルホニルクロリド2.67g(14mmole)を加え、
室温で一夜撹拌した。 これに氷水を加え20分撹拌後、減圧濃縮した。
残渣に酢酸エチル100ml、水70ml、ギ酸2mlを加
え抽出し、有機層を無水MgSO4に乾燥、過後
濃縮した。 これをメタノール50mlに溶解し、2規定水酸化
ナトリウム14mlを加え、30分間撹拌した。これを
減圧濃縮した後、2規定塩酸17mlを添加し、酢酸
エチルを加えて抽出した。有機層を無水MgSO4
にて乾燥後過、濃縮した。これをエタノール−
水−酢酸混合溶媒より再結晶して、5−フルオロ
−2′−デオキシウリジン−5′−テトラデシルホス
フエート2.36gを得た。 融点:124〜6℃ 元素分析 C% H% N% P% 計算値:52.87 7.72 5.36 5.96 実測値:52.77 7.43 5.29 5.86 上記方法で得られた5−フルオロ−2′−デオキ
シウリジン−5′−テトラデシルホスフエート1.04
gを、20mlの水に懸濁し、0.5規定水酸化ナトリ
ウムを添加しPH6.5とした。この時点で不溶物は
完全に溶解していた。この溶液を減圧にて濃縮
後、ジエチルエーテルで固体を洗い集し、減圧
乾燥して粉末状の5−フルオロ−2′−デオキシウ
リジン−5′−テトラデシルホスフエートのナトリ
ウム塩1.07gを得た。 UV:λmax 267nm 元素分析値 C% H% N% P% Na% 実測値:50.73 7.21 5.14 5.68 4.22 計算値:50.37 7.02 5.11 5.73 4.36 実施例 19 (1) 固型癌に対する効果 1群5匹のICRマウス(7週令、雄、体重約
30g)の鼠径部皮下に、3×106個の
Sarcoma180腫瘍細胞を移植した。移植後2
日、4日、7日、9日目に前記実施例で合成し
た化合物を経口投与した。なお、対照薬剤とし
て用いた5−FUは腹腔内投与した。移植後14
日目に腫瘍重量を測定し、薬剤を含まないリン
酸緩衝生理食塩水(PBS)のみを投与した対
照群の腫瘍重量に対する比率(%)で抗腫瘍活
性を示した。結果は第1表に示した。
【表】
【表】
【表】 なお、抗腫瘍活性の評価結果はT/C70〜51
がやや有効(+)、50〜21が有効(++)、20以
下を極めて有効(+++)とした(応用薬理
71277−1292、1973参照)。 (2) 腹水腫瘍に対する効果 1群5匹のCDF1マウス(雄、8W令、体重約
27g)の腹腔に、マウス白血病細胞L1210 1
×105個を移植した。移植後1日目、3日目、
5日目の3回前記実施例で合成した薬剤を経口
投与した。抗腫瘍活性は、対照群である薬剤懸
濁に使用したリン酸緩衝生理食塩水のみを投与
したマウスに対する生命延長率(ILS%)で表
示した。結果を第2表に示した。比較のため
に、5−FUdRの結果も記載した。
【表】
【表】 * 数値が大きい程効果が大。
(3) 腹水腫瘍に対する効果(その2) 1群5匹のCDF1マウス(雄、6週令、体重
22〜24g)の腹腔に、マウス白血病細胞LI210
1×105個を移植した。移植後1日目〜5日目
の5回、本発明の薬剤を経口投与した。抗腫瘍
効果は、対照群であるリン酸緩衝生理食塩水の
みを投与したマウスに対する、生命延長率で表
示した。結果を第3表に示した。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式 〔式中、R1は炭素数1〜30の直鎖状又は分枝の
    アルキル基を表わし、R2は水素原子又はアンモ
    ニウムイオン及び金属陽イオンを表わし、R3
    水素原子又はアルコールの保護基を表わす。〕 で表わされる5−フルオロ−2′−デオキシウリジ
    ン誘導体を有効成分とする抗腫瘍剤。
JP56196939A 1981-12-09 1981-12-09 5−フルオロ−2′−デオキシウリジン誘導体を有効成分とする抗腫瘍剤 Granted JPS5899499A (ja)

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EP82306541A EP0081386B1 (en) 1981-12-09 1982-12-08 5-fluoro-2'-deoxyuridine derivatives and a process for the preparation thereof
DE8282306541T DE3263939D1 (en) 1981-12-09 1982-12-08 5-fluoro-2'-deoxyuridine derivatives and a process for the preparation thereof
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52139082A (en) * 1976-05-07 1977-11-19 Mitsui Toatsu Chem Inc 5-fluorouridinephosphates
JPS5329938A (en) * 1976-08-27 1978-03-20 Mitsui Toatsu Chem Inc Carcinostatic agent

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