JPS6347812Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は給湯器付風呂釜に関し、特に風呂追い
焚き用配管を用いて浴槽に給湯を行なうものに関
する。

従来この種の給湯器付風呂釜は、浴槽に連通す
る風呂追い焚き用配管の途中に給湯用配管を接続
し、一方、給湯用配管は市水道管に接続している
ので、給湯用配管の途中にホツパーを介設して、
浴槽水と市水道水とを縁切りし、いわゆるクロス
コネクシヨンを防止していた。しかるに、かかる
従来構成のものではホツパーより高所に給湯する
と逆流を生じてホツパーから湯があふれ出る問題
があり、二階の浴槽への給湯ができなかつた。

本考案は上記の難点を除去し、いわゆるクロス
コネクシヨンの問題を防止した上で、二階の浴槽
への給湯並びに追い焚きを可能にした給湯器付風
呂釜を提供せんとするものである。

これを図示の実施例に基づいて具体的に説明す
る。図は本考案の実施例を示す概略構成図であ
り、１は本考案に係る給湯器付風呂釜であり、２
は２階に位置する浴槽である。３は市水道管に接
続する入水管であり、水流検出器３０を介して給
湯用熱交換器４に接続している。５は給湯用バー
ナ、６は前記給湯用熱交換器４から導出した出湯
管であり、該出湯管６の途中にはサーミスタ等の
温度検出体７を設けてある。８は前記出湯管６に
接続した給湯栓、９は出湯管６の途中から分岐し
た分岐管であり、途中に電磁弁１０を介設すると
共に先端を開放式タンク１１の上方に臨ませてあ
る。開放式タンク１１はフロートスイツチ１２を
具備しており、連絡管１３を介して三方切換弁１
４に接続している。１５は該三方切換弁１４に一
端を接続し、他端を浴槽２に接続した往管であ
り、該往管１５の途中には循環ポンプ１６と、浴
槽２側から前記三方切換弁１４側への流通を阻止
する逆止弁１７とを設けてある。１８は浴槽２と
風呂用熱交換器２０とに接続する復管であり、該
復管１８の途中には温度検出体１９を配し、風呂
用熱交換器２０の出湯側は前記三方切換弁１４に
接続している。２１は風呂用バーナである。かか
る構成において、三方切換弁１４は、浴槽２への
給湯を行なう時には前記連絡管１３と往管１５と
を連通させ、浴槽２内の温水を追い焚きする時に
は前記風呂用熱交換器２０の出湯側と往管１５と
を連通させるようにし、また、フロートスイツチ
１２は、開放式タンク１１内の水位が第一設定水
位を越えると循環ポンプ１６を運転し、更にそれ
より高い第二設定水位を越えると前記電磁弁１０
を閉成する信号を発するように二段に設定してあ
る。

本考案はこのような構成からなり、次に作用に
ついて説明する。浴槽２への給湯を行なう時は、
三方切換弁１４が連絡管１３と往管１５とを連通
させており、電磁弁１０を開けば水流検出器３０
が通水を検出して給湯用バーナ５が燃焼し、温度
検出体７で検出した湯温に基づいて前記給湯用バ
ーナ５の燃焼量が制御される。温水は分岐管９か
ら開放式タンク１１に流出し、開放式タンク１１
内が第一設定水位に達するとフロートスイツチ１
２からの信号により循環ポンプ１６が始動し、温
水は往管１５を通つて浴槽２に送られる。浴槽２
内が所望の水位になれば電磁弁１０を閉成すれば
よい。電磁弁１０を閉成すると水流検出器３０が
OFFとなつて給湯用バーナ５が消火すると共に
やがて開放式タンク１１内の水位が第一設定水位
より低くなり、フロートスイツチ１２からの信号
により循環ポンプ１６が停止するのである。な
お、浴槽２への給湯中に水道水圧が変動して給湯
量が循環ポンプ１６の吐出能力を上回つても開放
式タンク１１内の水位が第二設定水位を越えれば
フロートスイツチ１２からの信号により電磁弁１
０が閉じられるのでオーバーフローする心配は無
い。また、浴槽２への給湯中でも給湯栓８を開け
ば出湯することができる。

浴槽２内の温水を追い焚きするには三方切換弁
１４を切換えて風呂用熱交換器２０側と往管１５
とを連通させると共に循環ポンプ１６を運転し、
風呂用バーナ２１を燃焼せしめる。浴槽２内の温
水は復管１８を通つて風呂用熱交換器２０で加熱
され、往管１５を経て浴槽２に送られ、復管１８
に設けた温度検出体１９が湯温を検出して所望の
湯温になれば循環ポンプ１６を停止し、風呂用バ
ーナ２１を停止するのである。

このように本考案は開放式タンクから導出した
連絡管を三方切換弁を介して風呂追い焚き用配管
に接続し、前記開放式タンクに給湯すると共に風
呂追い焚き用配管内に設けた循環ポンプで温水を
浴槽に圧送するようにし、更に開放式タンクに設
けたフロートスイツチにより、循環ポンプと、給
湯用配管に介設した電磁弁とを制御するようにし
たので、浴槽水が市水道水に混入する、いわゆる
クロスコネクシヨンを防止すると共に二階浴槽へ
の給湯並びに追い焚きが可能になり、実用的価値
大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示す概略構成図である。 １……給湯器付風呂釜、２……浴槽、４……給
湯用熱交換器、９……分岐管、１０……電磁弁、
１１……開放式タンク、１２……フロートスイツ
チ、１３……連絡管、１４……三方切換弁、１５
……往管、１６……循環ポンプ、１８……復管、
１９……温度検出体、２０……風呂用熱交換器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽に連通する往管と復管とを接続した風呂用
   熱交換器と、市水道管に接続した給湯用熱交換器
   とを有する給湯器付風呂釜において、前記往管の
   途中に循環ポンプと逆止弁とを介設すると共にフ
   ロートスイツチを具備する開放式タンクから導出
   した連絡管を前記往管に三方切換弁を介して接続
   し、該開放式タンクの上方に先端を臨ませた給湯
   用配管の途中に電磁弁を介設し、前記フロートス
   イツチからの信号により該電磁弁と前記循環ポン
   プとを制御するようにしたことを特徴とする給湯
   器付風呂釜。