JPS6347555Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は道路標識等の道路沿い施設の洗浄、
修理補修等の目的で用いられるトラツク装備使用
の作業台装置に関するものである。

〔従来の技術と、その問題点〕

道路標識等の道路沿い施設を洗浄したり修理補
修したりする場合、従来は作業場所に仮設の作業
足場を組む等して作業している。しかしながら、
道路標識等の道路沿い施設は必ずしも作業足場を
組める場所にだけある訳ではなく、崖縁、陸橋等
の足場組みができない危険な場所に設置されてい
る場合もあるので、このような危険場所での作業
に困難をきたしていた。

〔考案が解決するための手段〕

この考案は前記従来の問題点を解決するため
に、道路走行するトラツクに装備して使用する作
業台装置としたこと、この作業台装置はトラツク
走行時に邪魔にならないようにトラツク荷台側に
折畳まれ、使用時（トラツクが作業場所に停止し
て道路沿い施設の洗浄等の作業に使用する時）に
は蝶着２枚足場板による伸展・折畳み構造の作業
足場が車体側方に張出すように伸展保持され、こ
の作業足場の上に作業者が載つて安全に作業し得
るようにしたことを特徴とする。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の一実施例を図面に従い説明す
ると、この作業台装置は道路標識等の道路沿い施
設を洗浄したり修理補修等したりする作業目的の
ためにトラツクＣに図示の如く装備して使用する
ものであつて、フレーム枠１と作業足場５と主ワ
イヤ１０及び足場折畳み用の巻上げワイヤ１１と
で構成される。

前記フレーム枠１はトラツクＣの作業台装備位
置である昇降荷台Ｄの上にボルト等の取付手段で
固定される台枠形状のもので、このフレーム枠１
の車幅方向両側に位置する側枠部１ａ，１ｂには
上方滑車２と巻上げ機３が取付けられている。前
記作業足場５は本実施例の場合、フレーム枠１の
両側に一対備えられ、フレーム両側枠１ａ，１ｂ
の下端部に起倒回動可能に基端部をピン６で枢支
している。この左右両側の作業足場５は基側足場
板５ａと先側足場板５ｂを同一平面の伸展状態か
ら上方に２つ折りできるようにヒンジ７で枢支連
結した蝶着２枚足場板による伸展・折畳み構造の
もので、この作業足場５の図示左側状態のような
伸展状態は主ワイヤ１０の張設によつて支持され
る。

前記主ワイヤ１０は作業足場５の先側足場板５
ｂの先端部に一端が固定され且つ他端がフレーム
側枠１ａ，１ｂの上端部に固定されて、前記作業
足場５を車体側方に図示左側状態の如く張出させ
て伸展させた時に先側足場板５ｂとフレーム側枠
部１ａ，１ｂとの間に斜めに張架されることによ
り前記作業足場５を同一平面の伸展状態に支持す
る。

前記巻上げワイヤ１１は手動操作型巻上げ機３
のドラムに巻装され且つフレーム側枠部の上方滑
車２を迂回して前記作業足場５の基側足場板５ａ
の先端部（ヒンジ部７の近傍位置）に索端が固定
される。

なお、図中８は前記フレーム枠１の前後対角位
置にＸ型状に入れた筋かい、９は前記作業足場５
に着脱可能に取付けられる手摺りであつて、この
手摺り９は作業足場５が完全に伸展した時に取付
けられ、前記足場５を折畳む時には取外される。

図示右側の作業足場状態は巻上げ機３の操作で
作業足場５を途中まで折畳んだ状態を示してお
り、この状態で前記巻上げ機３をして巻上げワイ
ヤ１１を更に巻取ると、前記作業足場５はフレー
ム側枠１ｂの位置まで回動起立され、完全に２つ
折りされた格納不使用状態となる。この場合、前
記主ワイヤ１０は大きく弛んで、作業足場５の折
畳みみを許容することは当然である。

なお、前記実施例はフレーム枠１の左右両側に
一対の作業足場５を設けた場合について説明した
が、右側の作業足場５をなくし左側１個の作業足
場５だけにすることも可能である。

〔考案の効果〕

この考案の作業台装置は前記のようにトラツク
に装備して使用するものであるから、道路標識等
の道路沿い施設を洗浄したり修理補修等したりす
る使用時（トラツクが作業場所に停止して道路沿
い施設の洗浄等の作業に使用する時）において、
蝶着２枚足場板による伸展・折畳み構造の作業足
場を車体側方に張出すように伸展保持させること
により、この作業足場の上に作業者が載つて標識
洗浄等の作業を安全に行なうことができ、しかも
その作業は道路沿い施設の設置場所に関係なく行
ない得る効果がある。また、この考案の作業台装
置はトラツク走行時に邪魔にならないようにトラ
ツク荷台側に折畳むことが可能であるので、走行
に不便をきたす問題はない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の作業台装置をトラツクに装備
した使用状態で示す斜視図である。 Ｃ……トラツク、Ｄ……昇降荷台、１……フレ
ーム枠、１ａ，１ｂ……フレーム側枠、２……上
方滑車、３……巻上げ機、５……作業足場、５ａ
……基側足場板、５ｂ……先側足場板、６……足
場枢支ピン、７……ヒンジ、１０……主ワイヤ、
１１……足場折畳み用の巻上げワイヤ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 道路標識等の道路沿い施設の洗浄、修理補修等
   の目的で用いられるトラツク装備使用の作業台装
   置であつて、トラツク昇降荷台部等の装備位置に
   固定される側枠部に上方滑車と巻上げ機を取付け
   たフレーム枠と、このフレーム枠の車幅方向一側
   に位置する側枠下端部若しくは車幅方向両側に位
   置する側枠下端部に起倒回動可能に基端部をピン
   支した蝶着２枚足場板による伸展・折畳み構造の
   作業足場と、この作業足場の先側足場板の先端部
   に一端が固定され且つ他端がフレーム側枠部の上
   端部に固定されて前記作業足場を車体側方に張出
   伸展させた時に先側足場板とフレーム側枠部との
   間に斜めに張架されて前記作業足場を同一平面の
   伸展状態に支持する主ワイヤと、前記巻上げ機の
   ドラムに巻装され且つフレーム側枠部の上方滑車
   を迂回して前記作業足場の基側足場板の先端部に
   索端が固定される足場折畳み用の巻上げワイヤと
   から構成してなるトラツク装備使用の作業台装
   置。