JPS625423Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はクレーン塔載車のスペアタイヤ保持装
置に関するものである。

従来クレーン塔載車にあつては第１，２図に示
すようにクレーン１を車台フレーム２上に設けた
クレーン支持用のブームゲート台３上に載置し
て、車両を走行させるように構成している。そし
て、ブームゲート台３の車外側端部４にスペアタ
イヤ５をねじ止めして固定し、タイヤ取換時に該
スペアタイヤ５を人力又はクレーン１を利用して
ブームゲート台３から取外して使用していた。こ
のため人力によるときはスペアタイヤ５自重が大
きいので肉体的疲労がはなはだしく、また、クレ
ーン１を利用するときは、クレーン操作のための
作業者の手間を要することとなるなどの不具合が
あつた。

本考案は上記に鑑みて工夫されたものであつ
て、第３図に示す実施例にもとづいて本考案を説
明すると、符号６は車台フレーム７上に設けたフ
ロアパネル、８は第１部材９および車巾方向に伸
びる第２部材１０からなるブームゲート台、１１
は第２部材１０内に収容可能に設けられたアウト
リガであつて第２部材１０内に設けた図示されな
い油圧シリンダ装置によつて二点鎖線に示される
ように車体外方に突出するものである。１２はア
ウトリガ１１端部に設けられたスペアタイヤで、
図示されないウインチ装置によつて該タイヤ１２
を巻き下ろしできるようになつている。１３はウ
インチ装置のチエーンである。

本実施例は上記構成を有するため、タイヤを取
換える場合には、先ずアウトリガ１１を第２部材
１０から二点鎖線に示すように車外側に伸ばす。
するとスペアタイヤ１２は保持部材１４を中心に
して自重により水平方向に方向を変える。次い
で、ウインチを使用してスペアタイヤ１２を一点
鎖線に示すように地上１５に下ろす。

このように本実施例によれば、スペアタイヤ１
２を人力によることもなく、又自身塔載のクレー
ンを使用することもなく、簡単な操作により安全
に地上１５に吊下ろすことができる作用効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図はクレーン塔載車の側面図、第２図は従
来装置における要部正面図、第３図は本考案の実
施例における一部断面で表示した正面図である。 ８……ブームゲート台、１１……アウトリガ、
１２……スペアタイヤ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フロアパネルに立設された２本の第１部材と同
   第１部材に車幅方向に掛け渡され係止された第２
   部材からなるクレーン支持用のブームゲート台、
   前記第２部材に収納され油圧または空圧により車
   幅方向に伸縮自在に装着させられたアウトリガ、
   同アウトリガの端部に設けられたタイヤ昇降用ウ
   インチ装置を介してスペアタイヤを起立状態に保
   持する保持部材とを備えたことを特徴とするクレ
   ーン塔載車のスペアタイヤ保持装置。