JPS6347253Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、金網柵柱に対する胴縁取付装置に関
し、その目的とするところは、金網柵柱に対し断
面Ｌ字形の胴縁をがつちりと強固にして、かつ確
実に取り付け得るようにしたものである。

この目的のため、本考案は、金属板を折曲し
て、その略中央部に、Ｌ字形胴縁の水平片部を掛
止する倒Ｕ字状の釣部を形成し、この釣部の開口
側上端にはボルト挿通孔を有する垂直部を形成す
ると共に、下端にも垂直部を形成し、さらに釣部
および上下垂直部の全周に側縁部を形成してなる
胴縁取付金具の釣部でＬ字形胴縁の水平片部を掛
止し、柵柱のボルト挿通孔を介してボルト挿通孔
に挿通したボルトにナツトを締着し、釣部の側縁
部の端で胴縁水平片部を、また、下端垂直部の側
縁部の端で胴縁垂直片部をそれぞれ止めて胴縁を
固定する構成を特徴とするものである。

以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。

第１図は本考案を実施した金網柵の背面図で、
１は下端部をコンクリート基礎に埋込んで所定の
間隔で立設固定した柵柱で、その曲げ剛性を高め
るため、好ましくは横断面台形のパイプ材を用い
ており、その頭部にはキヤツプ２を被嵌してあ
る。

３は柵柱１，１間の上下に架設した断面Ｌ字形
の胴縁であり、４はその上下縁の張線５を上下胴
縁３，３の掛止片６に固定して上下胴縁３，３間
に懸掛張設した金網である。

７は柵柱１に対して上下胴縁３，３を取り付け
固定するための胴縁取付金具で、この金具７は第
２図に示すように、矩形状金属板を折曲して、そ
の略中央部に、Ｌ字形胴縁３の水平片部３ａを掛
止する倒Ｕ字状の釣部７ａを形成し、この釣部７
ａの開口側上端にはボルト挿通孔７ｃを有する垂
直部７ｂを一体に形成すると共に、下端にも垂直
部７ｄを一体に形成し、さらに釣部７ａおよび上
下垂直部７ｂ，７ｄの全周に側縁部７ｅを一体に
形成して全体を構成してある。

そして、Ｌ字形胴縁３を柵柱１に取り付け固定
するには、第３図に示すように、柵柱１のボルト
挿通孔１ａにボルト８を挿通し、Ｌ字形胴縁３の
水平片部３ａと胴縁取付金具７の釣部７ａを掛止
せしめ、胴縁取付金具７のボルト挿通孔７ｃにボ
ルト８を挿通し、ナツト９で締着固定すればよ
い。すると、側縁部７ｅの効果でナツト９の締付
力が胴縁取付金具７の全体にゆきわたり、垂直部
７ｂの側縁部７ｅの端が柵柱１の面に圧接し、釣
部７ａの側縁部７ｅの上下端で胴縁水平片部３ａ
を掛止すると共に、垂直部７ｄの側縁部７ｅの端
で胴縁垂直片部３ｂを止めて、全体がガタつくこ
となくがつちりと固定するのである。

なお、上記した図示の胴縁固定状態は上部胴縁
の場合であるが、下部胴縁を固定するには、胴縁
取付金具７を逆の上向きとして同様に固定すれば
よい。

しかして、本考案によれば、胴縁取付金具７の
側縁部７ｅの効果でナツト９の締付力が胴縁取付
金具７の全体にゆきわたり、側縁部７ｅの端でＬ
字形胴縁３をガタつくことなくがつちりと強固に
取り付け固定することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施した金網柵の背面図、第
２図は胴縁取付金具の斜視図、第３図は柵柱に対
する胴縁の取り付け状態を示す縦断面図である。 １……柵柱、１ａ……ボルト挿通孔、３……Ｌ
字形胴縁、３ａ……水平片部、３ｂ……垂直片
部、７……胴縁取付金具、７ａ……釣部、７ｂ…
…垂直部、７ｃ……ボルト挿通孔、７ｄ……垂直
部、７ｅ……側縁部、８……ボルト、９……ナツ
ト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属板を折曲して、その略中央部に、Ｌ字形胴
   縁３の水平片部３ａを掛止する倒Ｕ字状の釣部７
   ａを形成し、この釣部７ａの開口側上端にはボル
   ト挿通孔７ｃを有する垂直部７ｂを一体に形成す
   ると共に、下端にも垂直部７ｄを一体に形成し、
   さらに釣部７ａおよび上下垂直部７ｂ，７ｄの全
   周に側縁部７ｅを一体に形成してなる胴縁取付金
   具７の上記釣部７ａでＬ字形胴縁３の水平片部３
   ａを掛止し、柵柱１のボルト挿通孔１ａを介して
   ボルト挿通孔７ｃに挿通したボルト８にナツト９
   を締着し、釣部７ａの側縁部７ｅの端で胴縁水平
   片部３ａを、また、下端垂直部７ｄの側縁部７ｅ
   の端で胴縁垂直片部３ｂをそれぞれ止めて胴縁を
   固定する構成を特徴とする金網柵柱に対する胴縁
   取付装置。