JPS6346929B2 - - Google Patents
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- JPS6346929B2 JPS6346929B2 JP55081950A JP8195080A JPS6346929B2 JP S6346929 B2 JPS6346929 B2 JP S6346929B2 JP 55081950 A JP55081950 A JP 55081950A JP 8195080 A JP8195080 A JP 8195080A JP S6346929 B2 JPS6346929 B2 JP S6346929B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- epoxy resin
- water
- power cable
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
本発明は耐水トリー性の改善された電力ケーブ
ルに関する。 従来よりポリエチレンあるいは架橋ポリエチレ
ン等のプラスチツク絶縁電力ケーブルにおいて
は、製造時や使用時に混入する微量の水分が、電
界との相互作用で絶縁体中に水トリーと呼ばれる
劣化現象を生じ、水分の供給があれば進展して絶
縁性能を大幅に低下させることが知られている。 このような水トリーの発生を防止するため、
SF6等の電気的負性ガスやシリコーン油等の電気
絶縁油を絶縁体に含浸させて、ボイドを埋めると
いう方法が検討され、すでに公知となつている
が、このような方法が採用されてもなお不充分で
あつた。 また、ケーブル上に金属シースを設けたり、酸
化カルシウム等の乾燥剤を含んだ層を設けたりし
て、水トリー発生の原因となる水分の絶縁体中へ
の混入を防ぐ方法も考えられているが、コスト高
になる上に、未だ満足すべき結果が得られていな
いのが現状である。 本発明者らは、上記問題点に鑑み、絶縁体中に
ボイドや異物が存在していても水トリー劣化現象
が防止でき、しかも従来とほとんど変らない製造
方法およびコストで製造できる電力ケーブルにつ
いて鋭意研究をすすめたところ、電力ケーブル絶
縁体を、硬化剤を含まないビスフエノール型エポ
キシ樹脂を含むポリオレフイン組成物で形成すれ
ば非常に有効であることを見いだした。この場合
エポキシ樹脂は硬化されると水トリー防止に効果
がなくなることも見い出した。本発明はこのよう
な知見に基づいてなされたもので、中心導体の外
周に、内部半導電層、絶縁層、外部半導電層を順
次設けてなる電力ケーブルにおいて、前記絶縁層
をポリオレフイン100重量部に硬化剤を含まない
分子量600以下のビスフエノール型エポキシ樹脂
を0.05〜３重量部添加した絶縁組成物で形成した
電力ケーブルを提供することを目的としている。 本発明に使用されるポリオレフインは、低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン―
酢酸ビニル共重合体、エチレン―プロピレン共重
合体等があるが、特に、超高圧絶縁用としては低
密度ポリエチレンが適している。 本発明に使用されるビスフエノール型エポキシ
樹脂は、 の構造式を有し、かつ分子量が600以下のもので
あり（従つてｎは０または１）、これらの市販品
としてはチバガイギー社製アラルダイトGY―
250、GY―252、GY―260などがある。前記のビ
スフエノール型エポキシ樹脂は、ポリオレフイン
100重量部に対して0.05〜３重量部添加されるが、
添加量がこれより少ないと耐水トリー性向上に効
果が小さく、一方これより多くても添加量増加に
伴う耐水トリー性向上の効果の上昇が期待できな
くなるとともに浸出（ブリード）を生ずるように
なる。より好ましい添加量は0.2〜１重量部であ
る。エポキシ樹脂は通常硬化剤で硬化されて使用
されるが、本発明においては、エポキシ樹脂は硬
化されると耐水トリー性に効果がないばかりか、
むしろ、反応せず残つた硬化剤が課電時に水トリ
ー発生、進展に寄与するので硬化せず用いる事が
必要である。 本発明に使用される絶縁組成物は、ジクミルパ
ーオキサイド等の有機過酸化物の添加、または電
子線照射やシランカツプリング剤等による適当な
方法で架橋しても、その効果が失なわれることは
なく、むしろ架橋することにより耐水トリー性は
更に向上する。又必要に応じて酸化防止剤、架橋
助剤、電圧安定剤等を添加することもできる。 前記の組成物は通常の方法により混練または含
浸され、半導電層上に被覆されることにより耐水
トリー性の改善された電力ケーブルが形成され
る。 次に実施例について説明する。 実施例 第１表に示す各成分をロールで混練した後、電
圧プレスにて１mm厚のシートを作成した。各成分
は架橋剤（DCP）を２重量部含み、170℃で15分
間の加圧プレスにより架橋させた。このシートの
表面に150メツシユのサンドペーパーで傷をつけ、
該シートに2.5kV、3KHzの交流電圧を2Nの食塩
水の存在下で120時間印加した後、25mm2中の水ト
リーの個数を顕微鏡にて観察した。25mm2中の水ト
リーの数が１ケ以下を◎、数ケを〇、十数ケを
△、数十ケ以上を×で表わし他の諸特性とともに
第１表に示す。
ルに関する。 従来よりポリエチレンあるいは架橋ポリエチレ
ン等のプラスチツク絶縁電力ケーブルにおいて
は、製造時や使用時に混入する微量の水分が、電
界との相互作用で絶縁体中に水トリーと呼ばれる
劣化現象を生じ、水分の供給があれば進展して絶
縁性能を大幅に低下させることが知られている。 このような水トリーの発生を防止するため、
SF6等の電気的負性ガスやシリコーン油等の電気
絶縁油を絶縁体に含浸させて、ボイドを埋めると
いう方法が検討され、すでに公知となつている
が、このような方法が採用されてもなお不充分で
あつた。 また、ケーブル上に金属シースを設けたり、酸
化カルシウム等の乾燥剤を含んだ層を設けたりし
て、水トリー発生の原因となる水分の絶縁体中へ
の混入を防ぐ方法も考えられているが、コスト高
になる上に、未だ満足すべき結果が得られていな
いのが現状である。 本発明者らは、上記問題点に鑑み、絶縁体中に
ボイドや異物が存在していても水トリー劣化現象
が防止でき、しかも従来とほとんど変らない製造
方法およびコストで製造できる電力ケーブルにつ
いて鋭意研究をすすめたところ、電力ケーブル絶
縁体を、硬化剤を含まないビスフエノール型エポ
キシ樹脂を含むポリオレフイン組成物で形成すれ
ば非常に有効であることを見いだした。この場合
エポキシ樹脂は硬化されると水トリー防止に効果
がなくなることも見い出した。本発明はこのよう
な知見に基づいてなされたもので、中心導体の外
周に、内部半導電層、絶縁層、外部半導電層を順
次設けてなる電力ケーブルにおいて、前記絶縁層
をポリオレフイン100重量部に硬化剤を含まない
分子量600以下のビスフエノール型エポキシ樹脂
を0.05〜３重量部添加した絶縁組成物で形成した
電力ケーブルを提供することを目的としている。 本発明に使用されるポリオレフインは、低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン―
酢酸ビニル共重合体、エチレン―プロピレン共重
合体等があるが、特に、超高圧絶縁用としては低
密度ポリエチレンが適している。 本発明に使用されるビスフエノール型エポキシ
樹脂は、 の構造式を有し、かつ分子量が600以下のもので
あり（従つてｎは０または１）、これらの市販品
としてはチバガイギー社製アラルダイトGY―
250、GY―252、GY―260などがある。前記のビ
スフエノール型エポキシ樹脂は、ポリオレフイン
100重量部に対して0.05〜３重量部添加されるが、
添加量がこれより少ないと耐水トリー性向上に効
果が小さく、一方これより多くても添加量増加に
伴う耐水トリー性向上の効果の上昇が期待できな
くなるとともに浸出（ブリード）を生ずるように
なる。より好ましい添加量は0.2〜１重量部であ
る。エポキシ樹脂は通常硬化剤で硬化されて使用
されるが、本発明においては、エポキシ樹脂は硬
化されると耐水トリー性に効果がないばかりか、
むしろ、反応せず残つた硬化剤が課電時に水トリ
ー発生、進展に寄与するので硬化せず用いる事が
必要である。 本発明に使用される絶縁組成物は、ジクミルパ
ーオキサイド等の有機過酸化物の添加、または電
子線照射やシランカツプリング剤等による適当な
方法で架橋しても、その効果が失なわれることは
なく、むしろ架橋することにより耐水トリー性は
更に向上する。又必要に応じて酸化防止剤、架橋
助剤、電圧安定剤等を添加することもできる。 前記の組成物は通常の方法により混練または含
浸され、半導電層上に被覆されることにより耐水
トリー性の改善された電力ケーブルが形成され
る。 次に実施例について説明する。 実施例 第１表に示す各成分をロールで混練した後、電
圧プレスにて１mm厚のシートを作成した。各成分
は架橋剤（DCP）を２重量部含み、170℃で15分
間の加圧プレスにより架橋させた。このシートの
表面に150メツシユのサンドペーパーで傷をつけ、
該シートに2.5kV、3KHzの交流電圧を2Nの食塩
水の存在下で120時間印加した後、25mm2中の水ト
リーの個数を顕微鏡にて観察した。25mm2中の水ト
リーの数が１ケ以下を◎、数ケを〇、十数ケを
△、数十ケ以上を×で表わし他の諸特性とともに
第１表に示す。
【表】
【表】
第１表から明らかなように、ポリオレフインに
分子量の比較的小さいビスフエノール型エポキシ
樹脂を添加することにより、電気特性等をそれほ
ど低下させずに耐水トリー効果を向上させること
ができる。 以上の結果から明らかなように、内、外半導電
層を有する電力ケーブルにおいて、分子量の比較
的小さいビスフエノール型エポキシ樹脂を添加し
たポリオレフインで絶縁層を形成することにより
耐水トリー効果に優れた電力ケーブルを得ること
ができる。
分子量の比較的小さいビスフエノール型エポキシ
樹脂を添加することにより、電気特性等をそれほ
ど低下させずに耐水トリー効果を向上させること
ができる。 以上の結果から明らかなように、内、外半導電
層を有する電力ケーブルにおいて、分子量の比較
的小さいビスフエノール型エポキシ樹脂を添加し
たポリオレフインで絶縁層を形成することにより
耐水トリー効果に優れた電力ケーブルを得ること
ができる。
Claims (1)
- １ 中心導体の外周に、内部半導電層、絶縁層、
外部半導電層を順次設けてなる電力ケーブルにお
いて、前記絶縁層をポリオレフイン100重量部に
硬化剤を含まない分子量600以下のビスフエノー
ル型エポキシ樹脂を0.05〜３重量部添加した絶縁
組成物で形成したことを特徴とする耐水トリー性
の改善された電力ケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8195080A JPS579006A (en) | 1980-06-17 | 1980-06-17 | Power cable improved in waterproof tree-wire property |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8195080A JPS579006A (en) | 1980-06-17 | 1980-06-17 | Power cable improved in waterproof tree-wire property |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS579006A JPS579006A (en) | 1982-01-18 |
| JPS6346929B2 true JPS6346929B2 (ja) | 1988-09-19 |
Family
ID=13760770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8195080A Granted JPS579006A (en) | 1980-06-17 | 1980-06-17 | Power cable improved in waterproof tree-wire property |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS579006A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108899114A (zh) * | 2018-08-10 | 2018-11-27 | 中天科技海缆有限公司 | 66kV交联聚乙烯绝缘轻型交流光纤复合海底电缆 |
-
1980
- 1980-06-17 JP JP8195080A patent/JPS579006A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS579006A (en) | 1982-01-18 |
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