JPS6346181B2 - - Google Patents
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- JPS6346181B2 JPS6346181B2 JP10612982A JP10612982A JPS6346181B2 JP S6346181 B2 JPS6346181 B2 JP S6346181B2 JP 10612982 A JP10612982 A JP 10612982A JP 10612982 A JP10612982 A JP 10612982A JP S6346181 B2 JPS6346181 B2 JP S6346181B2
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、新規な複合紡績糸の製造方法に関す
る。
る。
従来から、繊維束に流体処理を施して、高能率
に紡績糸を製造することが提案されて来た。
に紡績糸を製造することが提案されて来た。
例えば、粗糸、又は、スライバーなどの繊維束
に流体処理として、旋回流ノズルや交絡処理ノズ
ルを用いて、該繊維束の表面繊維を捲付けたり、
又は、繊維束を構成する繊維を相互に絡ませて糸
強力を付与せしめる紡績糸がある。かゝる紡績糸
は、糸軸方向に沿つて結束部と非結束部とを有し
ており、該結束部が前記のように表面繊維を捲回
せしめるか、若しくは、構成繊維を相互に交絡せ
しめる等により繊維束を集束させているのに対
し、一方、非結束部は、無撚であるか又は、極め
て低い撚を有するか、若しくは、S、Zの交互撚
が存在するが、それらは相互にうち消し合つて実
質的に無撚であるもの等により、繊維束の集束性
が不良な部分である。
に流体処理として、旋回流ノズルや交絡処理ノズ
ルを用いて、該繊維束の表面繊維を捲付けたり、
又は、繊維束を構成する繊維を相互に絡ませて糸
強力を付与せしめる紡績糸がある。かゝる紡績糸
は、糸軸方向に沿つて結束部と非結束部とを有し
ており、該結束部が前記のように表面繊維を捲回
せしめるか、若しくは、構成繊維を相互に交絡せ
しめる等により繊維束を集束させているのに対
し、一方、非結束部は、無撚であるか又は、極め
て低い撚を有するか、若しくは、S、Zの交互撚
が存在するが、それらは相互にうち消し合つて実
質的に無撚であるもの等により、繊維束の集束性
が不良な部分である。
このような集束性不良部である非結束部を有し
ている紡績糸を単独で、且つ、追撚等を行わずに
用いた場合、その製布工程、若しくはその準備工
程において、糸はしごきを受け、ネツプ等の糸欠
点を生じ、この糸欠点のために糸切れを発生さ
せ、又、織布された布帛の品位を著しく低下せし
めるのである。
ている紡績糸を単独で、且つ、追撚等を行わずに
用いた場合、その製布工程、若しくはその準備工
程において、糸はしごきを受け、ネツプ等の糸欠
点を生じ、この糸欠点のために糸切れを発生さ
せ、又、織布された布帛の品位を著しく低下せし
めるのである。
又、このような結束部と非結束部とからなる紡
績糸は、繊維長が比較的長いものを用いる(例え
ば100mm以上のものが多く使用され、特に、不連
続繊維束をケン切して得るものでは、該繊維長が
200mm以上のものもある)ために、繊維束の表面
近くにある毛羽は長いものが多く、この長い毛羽
が前記のごとく、製布工程においてしごきを受け
て、ネツプや糸切れを起し易い。
績糸は、繊維長が比較的長いものを用いる(例え
ば100mm以上のものが多く使用され、特に、不連
続繊維束をケン切して得るものでは、該繊維長が
200mm以上のものもある)ために、繊維束の表面
近くにある毛羽は長いものが多く、この長い毛羽
が前記のごとく、製布工程においてしごきを受け
て、ネツプや糸切れを起し易い。
さらに、このような不連続繊維束の補強用とし
て、連続長繊維フイラメント糸と交撚して用いる
ことも試みられているが、該繊維束は、前記のよ
うに結束部と非結束部とを有しているから、該フ
イラメント糸との交撚の際、撚斑が発生し、該撚
斑が布帛表面にモアレを発生させるので、特殊な
用途にしか使用出来ない欠点があつた。
て、連続長繊維フイラメント糸と交撚して用いる
ことも試みられているが、該繊維束は、前記のよ
うに結束部と非結束部とを有しているから、該フ
イラメント糸との交撚の際、撚斑が発生し、該撚
斑が布帛表面にモアレを発生させるので、特殊な
用途にしか使用出来ない欠点があつた。
又、前記の不連続繊維束の補強用として連続長
繊維マルチフイラメント糸を混繊・交絡せしめて
複合させる場合であつても、前記織布工程の欠点
をカバーするため該マルチフイラメント糸の機能
を強くすると、得られた複合紡績糸による布帛
は、不連続繊維束(即ち、紡績糸)の味が充分に
発揮されず、スパン感覚に乏しい布帛しか得られ
ない欠点があつた。
繊維マルチフイラメント糸を混繊・交絡せしめて
複合させる場合であつても、前記織布工程の欠点
をカバーするため該マルチフイラメント糸の機能
を強くすると、得られた複合紡績糸による布帛
は、不連続繊維束(即ち、紡績糸)の味が充分に
発揮されず、スパン感覚に乏しい布帛しか得られ
ない欠点があつた。
本発明の目的は、かゝる従来の欠点を改良し、
これを用いることにより、ソフトで、且つ、表面
外観の品位が優れた布帛であつて、又、ピリング
特性にも優れた布帛を可能にする複合紡績糸の製
造方法を提案することにある。即ち、本発明は、
主として不連続な繊維束からなり、糸軸方向に沿
つて結束部と非結束部とを有し、該非結束部が実
質的に無撚である無撚紡績糸と、連続長繊維マル
チフイラメント糸とを同時に流体交絡処理域に供
給して複合せしめる紡績糸の製造において、該マ
ルチフイラメント糸として、その沸水収縮率が該
無撚紡績糸の沸水収縮率より大であるものを用
い、且つ、該流体交絡処理域へのマルチフイラメ
ント糸、無撚紡績糸の供給率が下記式を満足する
ものであることを特徴とする複合紡績糸の製造方
法にある。
これを用いることにより、ソフトで、且つ、表面
外観の品位が優れた布帛であつて、又、ピリング
特性にも優れた布帛を可能にする複合紡績糸の製
造方法を提案することにある。即ち、本発明は、
主として不連続な繊維束からなり、糸軸方向に沿
つて結束部と非結束部とを有し、該非結束部が実
質的に無撚である無撚紡績糸と、連続長繊維マル
チフイラメント糸とを同時に流体交絡処理域に供
給して複合せしめる紡績糸の製造において、該マ
ルチフイラメント糸として、その沸水収縮率が該
無撚紡績糸の沸水収縮率より大であるものを用
い、且つ、該流体交絡処理域へのマルチフイラメ
ント糸、無撚紡績糸の供給率が下記式を満足する
ものであることを特徴とする複合紡績糸の製造方
法にある。
但し、
BF−BS≧OF−OS≧0 ………〔1〕
〔BF:マルチフイラメント糸の沸水収縮率(%)
BS:無撚紡績糸の沸水収縮率(%)
OF:マルチフイラメント糸の流体交絡処理域へ
のオーバーフイード率(%) OS:無撚紡績糸の流体交絡処理域へのオーバー
フイード率(%)〕 以下、本発明を詳細に説明する。
のオーバーフイード率(%) OS:無撚紡績糸の流体交絡処理域へのオーバー
フイード率(%)〕 以下、本発明を詳細に説明する。
本発明方法に使用する実質的に不連続な繊維束
とは、有限長の長さを有する繊維からなるもので
あつて、通常一般に用いられているステープル繊
維からなるもの、又はトウをケン切して得られる
スライバーからなるもの等があり、一部に連続フ
イラメント糸を含んでいてもよいが、主として不
連続繊維からなるものを云う。又、該不連続繊維
束を構成する繊維の繊維長は、数十mm以上のもの
が有効に使用され、長くは、1000mm以上のもので
あつてもよいが、絹紡調の布帛に供する場合に
は、200mm〜500mmの範囲のものが好ましく使用さ
れる。
とは、有限長の長さを有する繊維からなるもので
あつて、通常一般に用いられているステープル繊
維からなるもの、又はトウをケン切して得られる
スライバーからなるもの等があり、一部に連続フ
イラメント糸を含んでいてもよいが、主として不
連続繊維からなるものを云う。又、該不連続繊維
束を構成する繊維の繊維長は、数十mm以上のもの
が有効に使用され、長くは、1000mm以上のもので
あつてもよいが、絹紡調の布帛に供する場合に
は、200mm〜500mmの範囲のものが好ましく使用さ
れる。
次に該不連続繊維束は、流体処理により、その
糸軸長手方向に結束部と非結束部とを有する無撚
紡績糸に形成される。本発明方法において、結束
部とは前記繊維束を構成する単繊維の中の一部で
あつて、該繊維束の周辺部にあるものが繊維束自
身を間欠的に捲回するか、又は、繊維束を構成す
る単繊維の少なくとも一部が相互に交絡・抱合す
ることにより、繊維束の集束性を大とならしめて
結束した部分を云い、非結束部とは、その部分に
おける撚が零か又、200T/M以下の甘撚である
実質的に無撚の部分を云い、この部分は繊維束の
集束性が小であり、摩擦等により毛羽が発生し易
い部分である。尚、前記無撚紡績糸の結束部の数
については30〜80回/mが好ましい。
糸軸長手方向に結束部と非結束部とを有する無撚
紡績糸に形成される。本発明方法において、結束
部とは前記繊維束を構成する単繊維の中の一部で
あつて、該繊維束の周辺部にあるものが繊維束自
身を間欠的に捲回するか、又は、繊維束を構成す
る単繊維の少なくとも一部が相互に交絡・抱合す
ることにより、繊維束の集束性を大とならしめて
結束した部分を云い、非結束部とは、その部分に
おける撚が零か又、200T/M以下の甘撚である
実質的に無撚の部分を云い、この部分は繊維束の
集束性が小であり、摩擦等により毛羽が発生し易
い部分である。尚、前記無撚紡績糸の結束部の数
については30〜80回/mが好ましい。
次に本発明に用いる連続長繊維マルチフイラメ
ントは、そのフイラメント数は多い程好ましく、
例えば20フイラメント以上が好ましく用いられ
る。
ントは、そのフイラメント数は多い程好ましく、
例えば20フイラメント以上が好ましく用いられ
る。
このフイラメント数が多いと混繊交絡が良好と
なりピリング性も向上するが、単糸繊度が1.0デ
ニール以下で、且つ、該マルチフイラメント糸の
混用割合が増加すると風合が極端にソフトになる
ので用途により選択するのが良い。
なりピリング性も向上するが、単糸繊度が1.0デ
ニール以下で、且つ、該マルチフイラメント糸の
混用割合が増加すると風合が極端にソフトになる
ので用途により選択するのが良い。
尚、前記の無撚紡績糸、マルチフイラメント糸
の素材は、ポリエステル、ポリアミド、アクリル
ニトリルなどの合成繊維の他、レーヨン、アセテ
ートなどのセルローズ系の繊維であつてもよい。
の素材は、ポリエステル、ポリアミド、アクリル
ニトリルなどの合成繊維の他、レーヨン、アセテ
ートなどのセルローズ系の繊維であつてもよい。
又、本発明に用いる無撚紡績糸、又は連続長繊
維マルチフイラメント糸の単糸断面は、円形、異
形のいずれでもよいが、シルキー光沢を所望の場
合は異形が好ましい。
維マルチフイラメント糸の単糸断面は、円形、異
形のいずれでもよいが、シルキー光沢を所望の場
合は異形が好ましい。
本発明方法は、かゝる無撚紡績糸とマルチフイ
ラメント糸とを同時に流体交絡処理域に供給して
混繊・交絡せしめて複合紡績糸とするものである
が、無撚紡績糸とマルチフイラメント糸との沸水
収縮率の関係が重要であつて、マルチフイラメン
ト糸の沸水収縮率がより大である必要がある。こ
の両者の沸水収縮率の関係が前記の条件を満さな
い場合は、本発明方法による複合紡績糸を用いた
布帛がスパンの特長を充分に発揮しないおそれが
あり、本発明の目的を達成出来ない。
ラメント糸とを同時に流体交絡処理域に供給して
混繊・交絡せしめて複合紡績糸とするものである
が、無撚紡績糸とマルチフイラメント糸との沸水
収縮率の関係が重要であつて、マルチフイラメン
ト糸の沸水収縮率がより大である必要がある。こ
の両者の沸水収縮率の関係が前記の条件を満さな
い場合は、本発明方法による複合紡績糸を用いた
布帛がスパンの特長を充分に発揮しないおそれが
あり、本発明の目的を達成出来ない。
次に、流体処理域に供給する両者のフオーバー
フイード率が(1)式を満足する必要がある。
フイード率が(1)式を満足する必要がある。
マルチフイラメント糸の流体交絡処理域へのオ
ーバーフイード率OF(%)と無撚紡績糸の流体交
絡処理域へのオーバーフイード率OS(%)の関係
が OF−OS<0 の場合は、得られる複合紡績糸は、マルチフイラ
メント糸がその内側へ配置される傾向があり、織
布工程での所期の目的を達成することが出来な
い。
ーバーフイード率OF(%)と無撚紡績糸の流体交
絡処理域へのオーバーフイード率OS(%)の関係
が OF−OS<0 の場合は、得られる複合紡績糸は、マルチフイラ
メント糸がその内側へ配置される傾向があり、織
布工程での所期の目的を達成することが出来な
い。
又、マルチフイラメント糸の沸水収縮率BF
(%)と無撚紡績糸の沸水収縮率BS(%)とは、
前記のようにBF−BS>0なる関係を有するが、
該オーバーフイード率との関係では、 BF−BS≧OF−OS が必要であり、BF−BS<OF−OSの場合には、布
帛とした後において、複合紡績糸を構成するマル
チフイラメント糸が、該複合紡績糸の外側に出る
ようになり、スパンの特長を減殺するので好まし
くない。
(%)と無撚紡績糸の沸水収縮率BS(%)とは、
前記のようにBF−BS>0なる関係を有するが、
該オーバーフイード率との関係では、 BF−BS≧OF−OS が必要であり、BF−BS<OF−OSの場合には、布
帛とした後において、複合紡績糸を構成するマル
チフイラメント糸が、該複合紡績糸の外側に出る
ようになり、スパンの特長を減殺するので好まし
くない。
このような条件下で、流体交絡処理域に供給
し、混繊・交絡させて複合するが、流体交絡処理
としては、旋回流体によるもの、混繊・交絡を行
うもの(インターレース)、噴射流体によるもの
等が有効に使用されるが、好ましくは、インター
レースを行うものが使用される。
し、混繊・交絡させて複合するが、流体交絡処理
としては、旋回流体によるもの、混繊・交絡を行
うもの(インターレース)、噴射流体によるもの
等が有効に使用されるが、好ましくは、インター
レースを行うものが使用される。
得られる複合紡績糸は、前記の無撚紡績糸の非
結束部を構成する繊維の少なくとも一部が前記マ
ルチフイラメント糸の一部、若しくは全部と混
繊・交絡されている糸である。
結束部を構成する繊維の少なくとも一部が前記マ
ルチフイラメント糸の一部、若しくは全部と混
繊・交絡されている糸である。
即ち、該非結束部を構成する繊維の少なくとも
一部は、前記マルチフイラメント糸と完全に混
繊・交絡状態として混合されているか、又は、そ
の境界面の一部が混繊・交絡されて、無撚紡績糸
とマルチフイラメント糸を一体的に複合せしめた
ものである。
一部は、前記マルチフイラメント糸と完全に混
繊・交絡状態として混合されているか、又は、そ
の境界面の一部が混繊・交絡されて、無撚紡績糸
とマルチフイラメント糸を一体的に複合せしめた
ものである。
無撚紡績糸の該非結束部が、前記のように一体
化されているために、該複合紡績糸は、無撚紡績
糸と該マルチフイラメント糸が分離することなく
使用出来るものであるが、該無撚紡績糸の結束部
に於いては、該結束部とマルチフイラメント糸は
群状で複合されており、さらにマルチフイラメン
ト糸は、2〜3′の群に分けられ、該2〜3の群に
分かれたマルチフイラメント糸と該結束部が複合
されている部分もある。
化されているために、該複合紡績糸は、無撚紡績
糸と該マルチフイラメント糸が分離することなく
使用出来るものであるが、該無撚紡績糸の結束部
に於いては、該結束部とマルチフイラメント糸は
群状で複合されており、さらにマルチフイラメン
ト糸は、2〜3′の群に分けられ、該2〜3の群に
分かれたマルチフイラメント糸と該結束部が複合
されている部分もある。
又、該無撚紡績糸を構成する不連続繊維束がケ
ン切方式による場合のように繊維長が大であり、
該不連続繊維束の毛羽が長い場合には、該毛羽と
マルチフイラメント糸の混繊・交絡が生じ、複合
紡績糸の一体化を助けることになる。
ン切方式による場合のように繊維長が大であり、
該不連続繊維束の毛羽が長い場合には、該毛羽と
マルチフイラメント糸の混繊・交絡が生じ、複合
紡績糸の一体化を助けることになる。
尚、この毛羽は、非結束部においては、勿論、
結束部において、該結束部においても存在するも
のである。
結束部において、該結束部においても存在するも
のである。
尚、無撚紡績糸の非結束部と該マルチフイラメ
ント糸の複合させ、良好な混繊・交絡状態を得る
ためには、無撚紡績糸とマルチフイラメント糸と
をオーバーフイードしながら、同時に流体交絡処
理域に供給して、交絡処理後の両者の糸長差が 5/100≧L2−L1/L1≧−5/100 の範囲にあるごとく複合せしめることが望まし
い。
ント糸の複合させ、良好な混繊・交絡状態を得る
ためには、無撚紡績糸とマルチフイラメント糸と
をオーバーフイードしながら、同時に流体交絡処
理域に供給して、交絡処理後の両者の糸長差が 5/100≧L2−L1/L1≧−5/100 の範囲にあるごとく複合せしめることが望まし
い。
但し、こゝにL1、L22、該複合紡績糸を構成す
るマルチフイラメント糸の長さL1に対応する同
じく該複合紡績糸を構成する不連続繊維束の長さ
L2を、初荷重2mg/deの下で、各々測定して得
るものである。
るマルチフイラメント糸の長さL1に対応する同
じく該複合紡績糸を構成する不連続繊維束の長さ
L2を、初荷重2mg/deの下で、各々測定して得
るものである。
以上述べたように、本発明方法による複合紡績
糸は、無撚紡績糸とマルチフイラメント糸とが一
体的に複合されたものであり、特に該無撚紡績糸
の非結束部が混繊・交絡されることにより従来、
問題であつた製布工程におけるトラブルを防止
し、ネツプを減少させることが出来る結果、該複
合紡績糸を使用した布帛の品位を著しく向上させ
得るものであり、従来の紡績糸のような撚による
集束状態がないことから、布帛の風合をソフトな
ものとし、又、該無撚紡績糸の有する毛羽とも該
マルチフイラメントが絡合する結果、長い毛羽に
より発生すると考えられているピリングの発生の
問題もない布帛を可能にするものである。
糸は、無撚紡績糸とマルチフイラメント糸とが一
体的に複合されたものであり、特に該無撚紡績糸
の非結束部が混繊・交絡されることにより従来、
問題であつた製布工程におけるトラブルを防止
し、ネツプを減少させることが出来る結果、該複
合紡績糸を使用した布帛の品位を著しく向上させ
得るものであり、従来の紡績糸のような撚による
集束状態がないことから、布帛の風合をソフトな
ものとし、又、該無撚紡績糸の有する毛羽とも該
マルチフイラメントが絡合する結果、長い毛羽に
より発生すると考えられているピリングの発生の
問題もない布帛を可能にするものである。
さらに、該複合紡績糸は、前記のように無撚紡
績糸の非結束部では、マルチフイラメント糸と混
繊・交絡形態をとり、且つ、結束部では該マルチ
フイラメント糸が群状で複合され、糸全体として
一体化された形態となつているが、かゝる形態の
糸からなる布帛が、精練リラツクス等の熱水工程
を経ることにより該布帛を構成する複合紡績糸の
比較的、外層の位置に前記無撚紡績糸が配置され
る結果、紡績糸の特長を充分に生かすことが出来
ると共に、特に織物では、驚くべきことに、絹紡
糸による織物の表面外観と風合が可能となる。特
に、該不連続繊維束の結束部が30ケ/m以上のも
のでは、絹紡調織物の表面外観、風合が得られ
る。
績糸の非結束部では、マルチフイラメント糸と混
繊・交絡形態をとり、且つ、結束部では該マルチ
フイラメント糸が群状で複合され、糸全体として
一体化された形態となつているが、かゝる形態の
糸からなる布帛が、精練リラツクス等の熱水工程
を経ることにより該布帛を構成する複合紡績糸の
比較的、外層の位置に前記無撚紡績糸が配置され
る結果、紡績糸の特長を充分に生かすことが出来
ると共に、特に織物では、驚くべきことに、絹紡
糸による織物の表面外観と風合が可能となる。特
に、該不連続繊維束の結束部が30ケ/m以上のも
のでは、絹紡調織物の表面外観、風合が得られ
る。
以下、実施例について説明する。
実施例
平均繊維長250mmのポリエステルの不連続繊維
(単糸デニール0.5de)からなるトータルデニール
350deの流体交絡処理して得た無撚紡績糸(沸水
収縮率2%)と、ポリエステルマルチフイラメン
ト糸100de/72fil(沸水収縮率8%)とを同時に
混繊・交絡ノズルに供給するに際し、該無撚紡績
糸のオーバーフイード率を0.3%、該マルチフイ
ラメント糸のオーバーフイード率を1.5%として
供給し、複合紡績糸を得た。
(単糸デニール0.5de)からなるトータルデニール
350deの流体交絡処理して得た無撚紡績糸(沸水
収縮率2%)と、ポリエステルマルチフイラメン
ト糸100de/72fil(沸水収縮率8%)とを同時に
混繊・交絡ノズルに供給するに際し、該無撚紡績
糸のオーバーフイード率を0.3%、該マルチフイ
ラメント糸のオーバーフイード率を1.5%として
供給し、複合紡績糸を得た。
得られた複合紡績糸は、該無撚紡績糸とマルチ
フイラメント糸とが一体化された複合紡績糸であ
り、この複合紡績糸を経、緯密度が18本/cmの平
織物に織成し、減量率20%のアルカリ処理を施し
て仕上げた、織成に際しては、糸切れ等のトラブ
ル発生はなく、しごきによるネツプ発生も見られ
なかつた。又、得られた織物は、マルチフイラメ
ント糸の影響が減殺されスパンの特長が生かされ
た織物が得られ、又I.C.I法、10時間のピリングテ
ストの結果でも4級という良好な結果が得られ
た。
フイラメント糸とが一体化された複合紡績糸であ
り、この複合紡績糸を経、緯密度が18本/cmの平
織物に織成し、減量率20%のアルカリ処理を施し
て仕上げた、織成に際しては、糸切れ等のトラブ
ル発生はなく、しごきによるネツプ発生も見られ
なかつた。又、得られた織物は、マルチフイラメ
ント糸の影響が減殺されスパンの特長が生かされ
た織物が得られ、又I.C.I法、10時間のピリングテ
ストの結果でも4級という良好な結果が得られ
た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 主として不連続な繊維束からなり、糸軸方向
に沿つて結束部と非結束部とを有し、該非結束部
が実質的に無撚である無撚紡績糸と、連続長繊維
マルチフイラメント糸とを同時に流体交絡処理域
に供給して複合せしめる紡績糸の製造において、
該マルチフイラメント糸として、その沸水収縮率
が該無撚紡績糸の沸水収縮率より大であるものを
用い、且つ、該流体交絡処理域へのマルチフイラ
メント糸、無撚紡績糸の供給率が下記式を満足す
るものであることを特徴とする複合紡績糸の製造
方法。 BF−BS≧OF−OS≧0 ………〔1〕 〔但し、 BF:マルチフイラメント糸の沸水収縮率(%) BS:無撚紡績糸の沸水収縮率(%) OF:マルチフイラメント糸の流体交絡処理域へ
のオーバーフイード率(%) OS:無撚紡績糸の流体交絡処理域へのオーバー
フイード率(%)〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10612982A JPS591741A (ja) | 1982-06-22 | 1982-06-22 | 複合紡績糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10612982A JPS591741A (ja) | 1982-06-22 | 1982-06-22 | 複合紡績糸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS591741A JPS591741A (ja) | 1984-01-07 |
JPS6346181B2 true JPS6346181B2 (ja) | 1988-09-13 |
Family
ID=14425798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10612982A Granted JPS591741A (ja) | 1982-06-22 | 1982-06-22 | 複合紡績糸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS591741A (ja) |
-
1982
- 1982-06-22 JP JP10612982A patent/JPS591741A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS591741A (ja) | 1984-01-07 |
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