JPS6345366Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6345366Y2
JPS6345366Y2 JP16140683U JP16140683U JPS6345366Y2 JP S6345366 Y2 JPS6345366 Y2 JP S6345366Y2 JP 16140683 U JP16140683 U JP 16140683U JP 16140683 U JP16140683 U JP 16140683U JP S6345366 Y2 JPS6345366 Y2 JP S6345366Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
temperature
air
vehicle
blower motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP16140683U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6069940U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP16140683U priority Critical patent/JPS6069940U/ja
Publication of JPS6069940U publication Critical patent/JPS6069940U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6345366Y2 publication Critical patent/JPS6345366Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は自動制御空調装置に係わり、特にブ
ロワモータの低速モードの改善に関する。
(従来技術) 自動車の室内外の温度などを検出し、これに基
づいて所望の設定温度が得られる様に自動制御す
る自動制御空調装置は知られている。
この種の装置では、一般に、車室内温度が目標
温度と離れている程空気を吹出すためのブロワモ
ータの回転速度は高く、目標温度に近づくに従つ
て回転速度は低くなる。
また、この様な装置では車室内温度が目標温度
から遠い時期に、ブロワモータが高速で回転する
ことにより生ずる騒音を低減する目的で、ブロワ
モータの回転速度を下げる低速モード選択スイツ
チを設けたものがある。
このスイツチを操作することにより、制御の如
何にかかわらず、ブロワモータの回転速度は予め
定めた低速回転(一般に装置のとり得る最低回転
速度)になる。
(考案が解決しようとする問題点) 上述のように従来の自動制御空調装置にあつて
は、低速モード選択時にはブロワモータ回転速度
を装置が取り得る最低の回転速度に制御していた
結果、ブロワモータの騒音は低下するが、熱交換
量も低下し、車室温度環境が熱負荷の大きい状態
であると車室内の温度制御特性が悪化して好まし
くないという問題点があつた。
(考案の構成) この考案は、以上の従来技術の欠点を除去しよ
うとして成されたものであり、低速モード選択ス
イツチの操作により低速モードが選択されても温
度制御特性を悪化させない様な自動制御空調装置
を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、この考案によれば、
温度に関連した物理的環境因子を検出し電気信号
として出力する環境因子検出手段と、車速を検出
し電気信号として出力する車速検出手段と、温度
に関連した車室内の環境を調節するため乗員の設
定操作に従つて電気信号を送出する手段であつ
て、ブロワモータの回転速度を低下させるための
低速モードを選択する低速モード選択スイツチ及
び希望する車室内温度を設定するための温度設定
スイツチを備えている設定手段と、空気の吹出を
行うブロワフアンを回転させるブロワモータと、
このブロワモータの回転速度を制御すべく前記ブ
ロワモータに電圧を印加するモータ制御回路と、
両検出手段及び前記設定手段の出力信号を基に車
室内に最適環境を形成すべく演算を施しこの演算
結果に基づいて前記モータ制御回路に指令信号を
送出する演算制御装置と、を備え、前記演算制御
装置を、低速モード選択時に車速が低い程低速回
転させ車速が高い程高速回転させるようにした車
速対応演算と、前記環境因子検出手段の信号に基
いて熱負荷を演算すると共に、この熱負荷に対応
して熱負荷が小さい程低速回転させ熱負荷が大き
い程高速回転させるようにした熱負荷対応演算と
を行い、前記車速対応演算による回転速度と前記
熱負荷対応演算による回転速度とを比較し小さい
方の回転速度で前記ブロワモータを回転させる装
置としたことを特徴とする手段とした。
(作用) 本考案の自動制御空調装置にあつては、低速モ
ードを選択した場合には以下に述べるように作動
する。
環境因子検出手段と車速検出手段とからそれぞ
れ物理的環境因子と車速とが検出され、演算制御
装置では、ブロワモータの回転速度を決定するた
めに、環境因子の信号に基いて熱負荷を演算する
と共に、この熱負荷に対応して熱負荷が小さい程
ブロワモータを低速回転させるようにした熱負荷
対応演算と、車速に対応して車速が低い程ブロワ
モータを低速回転させるようにした車速対応演算
が成される。
即ち、熱負荷対応演算と車速対応演算とは、低
速モード選択時に、ブロワモータをただ単に最低
回転速度で回転させるのではなく、ある程度の幅
を持つてブロワモータを回転させるようにして回
転数を演算するものであつて、詳述すれば、前者
の演算では空調装置の熱交換量を考慮し、熱負荷
が大きいときにはできるだけブロワモータが高速
回転を行うように演算し、一方、後者の演算で
は、この自動制御空調装置の騒音を考慮し、車両
騒音が小さな低速走行時には空調装置の騒音が小
さくなるようにブロワモータの回転も低速回転と
し、車両騒音が大きく空調装置の騒音がかき消さ
れるような高速走行時にはブロワモータも高速回
転させるように演算を行う。
そして、熱負荷対応演算による回転数と車速対
応演算による回転数とを比較し、両回転数の内で
小さい方の回転数でブロワモータを回転させるよ
うにモータ制御回路に指令信号が出力され、この
指令信号に基いてモータ制御回路によりブロワモ
ータは電圧を印加される。
これは、低速モード選択スイツチは空調装置の
騒音低下を目的に設けられているとの見地に立つ
て、車速に対応した回転速度を越えない範囲内で
熱負荷対応演算による回転速度制御を行うように
したとも言い変えることができる。即ち、車速対
応演算による回転速度の方が高いときは、熱負荷
対応演算により演算され空調上必要な回転速度は
車速に応じた回転速度内に納まつているから空調
上必要な速度でブロワモータを回転させ、逆に車
速対応演算による回転速度の方が低いときには、
多少空調性能が低下しても車速に応じた回転速度
となるようにして、空調装置の騒音を低下させる
ようにしている。
(考案の実施例) 以下、添付図面に従つてこの考案の実施例を説
明する。尚、各図において同一の符号は同一の対
象を示すものとする。
第1図はこの考案の実施例を示す系統図であ
る。
同図によれば、システムチエンバ10、駆動装
置20、検出手段並びに設定手段などを含む部分
30、及び演算制御装置40に分けて図示されて
いる。
システムチエンバ10は、外気導入ダクト1
1、内気導入ダクト12、内外気切換ドア13、
空気の吹出しをするブロワフアンを回転させるブ
ロワモータ14、エバポレータ15、ヒータコア
16、エアミクスドア17A,17B,17C及
びフロアドア18A、デフロスタドア18B並び
にベンチレータドア18Cを具えている。同図の
システムは各ドア17A〜17C,18A〜18
Cの開閉及び開度を操作することによつて後述の
ように足元吹出口A、ベンチレータ吹出口B、デ
フロスタ吹出口Cからの吹き出し量及び吹き出し
温度の調節を行う制御を実行する。
外気導入ダクト11は車室外の空気を導入する
ためのダクトであり、内気導入ダクト12は車室
内の空気を再導入するためのダクトであり、内外
気切換ドア13によつていずれのダクト11又は
12からあるいは両ダクト11,12から空気を
取入れるかを選択する。
ブロワモータ14は、ダクト11,12から導
入された空気をブロワフアンをまわして車室内に
向けて送り出すものである。このブロワモータ1
4の直後にはエバポレータ15が配備されてお
り、冷気を形成する。
ヒータコア16は、エンジンの冷却水を基に暖
気を形成するものであり、エアミクスドア17A
〜17Cの全閉、全開を含む開度調節によつてエ
バポレータ15からの冷気とヒータコア16を通
過した暖気との混合割合が調節され空気の温度が
調節される。
この冷気と暖気との混合はヒータコア16の暖
気吹出口16b下流(システムチヤンバ10内を
流れる空気の下流)の第1エアミツクスチヤンバ
Dと第2エアミツクスチヤンバEの両チヤンバで
それぞれ行われる。
尚、冷気と暖気との混合はエアミツクスドア1
7A〜17C、フロアドア18A、デフロスタド
ア18B、ベンチレータドア18Cの開閉及び開
度によつては第1エアミツクスチヤンバD、第2
エアミツクスチヤンバEのいずれか一方のみ行わ
れることもある。
又、19は第1エアミツクスチヤンバDと第2
エアミツクスチヤンバEとを区画する隔壁であ
り、16aはヒータコア16の空気吸入口であ
り、51は第1冷風通路、52は第2冷風通路、
53は第1暖気通路、54は第2暖気通路であ
る。
そしてエアミツクスドア17A〜17Cの開度
を適宜調整し、両エアミツクスチヤンバD,Eの
温度差を設けて、例えばベンチレータドア18C
と、フロアドア18Aを開けるとベンチレータ吹
出口Bを足元吹出口Aよりも冷気を多くし、頭寒
足熱の制御ができる。
また、ベンチレータ吹出口Bをベンチレータド
ア18Cで閉じてデフロスタ吹出口Cを開け、フ
ロアドア18Aを開けて足元吹出口Aを開とし、
フロントガラスを曇らないようにしつつ足元暖房
する等ができる。(…2層流式の空調装置) 尚、どれか1つの吹出口のみ開けることもでき
る。
例えばフロントガラスの曇りをとる初期はベン
チレータ吹出口Bをベンチレータドア18Cで閉
じ(デフロスタ吹出口Cが開)、デフロスタドア
18Bを開、フロアドア18Aを閉とすれば全て
の空気はデフロスタ吹出口Cより吹出される。
尚、各要素13,14,17A〜17C,18
A〜18Cは、乗員の操作又は自動的な操作がさ
れるものであり、この明細書中で必要に応じて
「操作要素」としている。
駆動装置20は前述の温度に関連した操作要素
13,14,17A〜17C,18A〜18Cを
駆動するためのものであり、内外気切換ドア用の
切換アクチユエータ21、モータ制御回路22、
開度調節アクチユエータ23、及び吹出口切換用
の切換アクチユエータ24を具えている。内外気
切換ドア用の切換アクチユエータ21は指令信号
CC1によつて内外気切換ドア13を所定の切換方
向に駆動する。モータ制御回路22は指令信号
CC2に基づいてブロワモータ14の回転速度を決
定する。開度調節アクチユエータ23は、エアミ
クスドア17A〜17Cを指令信号CC3によつて
全閉、全開を含む適宜の開度に駆動する。切換ア
クチユエータ24は指令信号CC4によつてドア1
8A〜18Cの開閉を行うもので、前述の様に吹
出口を選択する。
部分30は、温度に関連した物理的環境因子を
検出し電気信号として出力する環境因子検出手
段、車速を検出し電気信号として出力する車速検
出手段、温度に関連した車室内の環境を調節する
ために乗員の設定操作に従つて電気信号を送出す
る設定手段、及びその他の手段を具えている。
環境因子検出手段としては、外気の温度を検出
し電気信号SS1を出力する外気温センサ31、車
室内の温度を検出し電気信号SS2を出力する室温
センサ32、日射量を検出し電気信号SS3を出力
する日射量センサ33が設けられ、また、車速検
出手段として、自動車の走行速度を検出し電気信
号SS4を出力する車速センサ34が設けられてい
る。
設定手段としては、希望する車室内温度を設定
するための温度設定スイツチ35及び低速モード
を選択するための低速モード選択スイツチ36
(図面中「Lモード選択スイツチ」と表記)が設
けられている。
温度設定スイツチ35は設定操作に従つて電気
信号CSを出力し、低速モード選択スイツチ36
は選択操作に従つて電気信号LSを出力する。
その他の手段は、ADコンバータ38及び温度
表示装置39である。ADコンバータ38は、各
センサ31〜34のアナログ信号を後処理のため
にデジタル信号に変換する。温度表示装置39
は、温度設定スイツチ35による設定温度を表示
するものであり、蛍光管、LED、液晶などによ
るセグメント表示の他各種の方法が可能である。
尚、この明細書で、「温度に関係した物理的環
境因子」とは、温度のみでなく、日射量も含む
が、その他にも湿度などを含めてもよい。また車
室内の温度に影響を与える因子例えば外気導入時
の導入風量に影響する車速度などをも車速によつ
て変化する車両騒音の大きさを車速によつて代用
して知るため検出するのとは別に必要に応じて含
めてよいものである。さらに、温度も外気温度、
車室内温度の他、前記各吹出口の吹出温度を吹出
温センサを設けて検出しても良い。
演算制御装置40は、検出手段及び設定手段な
どからの信号SS1〜SS4,CS,LSに基づいて制
御指令信号CC1〜CC4を送出し、車室内に最適環
境を形成する様にする。すなわち、この演算制御
装置40の指令信号によつて内外気切換ドア13
の切換方向、ブロワモータ14の回転速度、エア
ミクスドア17A〜17Cの開度、各ドア18A
〜18Cの開閉状態を制御することにより、最適
な空気を車室内に送り込むことができる。
この演算制御装置40のうち、この考案に関連
した部分の構成は第2図に示す様である。同図に
よれば、熱負荷量演算回路41、室内目標温度演
算回路42、室内温度差演算回路43、風量演算
回路44、及び風量変更回路45が示されてい
る。
熱負荷量演算回路41は、外気温センサ31に
よつて与えられる外気温信号SS1、日射量センサ
33によつて与えられる日射量信号SS3、及び温
度設定スイツチ35によつて与えられる設定温信
号CSに基づき、熱負荷量QTを演算する。
熱負荷量QTは、外気温信号SS1に対応する外
気温をTa、日射量信号SS3に対応する日射量Zc、
設定温信号CSに対応する設定温Ts、乗員の発熱
などその他の熱量をQi、係数をK1,K2として、
例えば QT=K1(Ta−Ts)+K2・Zc+Qi で求める。
室内目標温度演算回路42は、熱負荷量演算回
路41の出力信号QTに基づき、車室内温度が設
定温度に近づくためには、車室内を何度{又は車
室内に吹出す空気温度(目標吹出温度)を何度}
にすればよいかを演算する。この目標温度信号は
TROである。
室内温度差演算回路43は、この目標温度信号
TROと車室温センサ32によつて検出した現在
の車室内の温度である車室温度信号SS2との差
ΔTを演算するものである。
風量演算回路44は、差信号ΔTによつてブロ
ワモータの回転数乃至は回転速度Rを決定するも
のである。即ち、この風量演算回路44は、通常
の自動制御を行うときの風量を決定するもので、
一般に、目標温度信号TROと車室温度信号SS2
との差が大きいほどモータの回転速度が大きいよ
うに、また、両者の差が小さい程回転速度が小さ
くなるように制御する。
風量変更回路45は、低速モード選択スイツチ
36を操作した場合に、熱負荷量演算回路41の
出力(熱負荷量)QT及び車速センサ34の出力
信号SS4に基づいて風量(ブロワモータ14の回
転速度)を演算し風量演算回路44の出力信号R
をに変更する。
この演算の1つが熱負荷量に対応した熱負荷対
応演算であつて、この演算は第3図に示すように
車室温TRと設定温Tsとの関係に従つて熱負荷量
QTを演算し、この熱負荷量QTに対応してブロ
ワモータ14の印加電圧Vを決定するものであ
る。
すなわち、低速モード選択スイツチ36を操作
するとブロワモータ14にはブロワモータの最低
回転速度と、ブロワモータの最高回転速度より所
定の回転速度下がつたところの所定回転速度との
間の低速回転範囲(所定の幅を持つた低速回転範
囲)となるように例えば、6V〜8Vの幅の電圧が
印加されるようになつていて回転速度に幅を持た
されている。そして、この印加電圧は一例として
示すと図のように熱負荷量QTに対応していてQ3
<QT<Q1のときはV=6(V)、またQT≧Q2、
QT≦Q4のときはV=8(V)となる。またQ1<
QT<Q2、Q4<QT<Q3のときはこれらの間の値
{V=6(V)〜V=8(V)}となる。
さらに、低速モード選択スイツチ36の操作に
より車速センサ34の出力信号SS4によつて、熱
負荷量QTに基いて定めたブロワモータ14の印
加電圧V(回転速度)が現行速度VVにおいて適
正であるか否かを判断する。
すなわち、第4図aに示す様に車速度VVに対
応する車内騒音NN(ブロワモータ14は回つて
いないとする)よりも、上述の熱負荷対応演算に
よる回転速度で回転させた場合のブロワモータ1
4の騒音の方が低くなつているか否かを判断す
る。第4図bは、車速に対応した車内騒音NNと
同一スケールでブロワモータ14の騒音MNをと
り、これに対応する印加電圧Vをプロツトしてあ
る。詳述すれば、この第4図に示す関係に基いて
ブロワフアンやブロワモータ14の騒音が車速に
対応した車内騒音とならないギリギリの回転速度
となる印加電圧Vを演算(車速対応演算)し、こ
の印加電圧Vと上述の熱負荷対応演算による印加
電圧とを比較し低い方の印加電圧V(回転速度)
を選択するものである。
従つて、80Km/hで走行している場合(即ち、
第4図では車速が80Km/hのときの車速対応演算
による印加電圧7.4Vとなつている)に、熱負荷
量QTに基づいて定めたブロワモータ14の印加
電圧Vが7.4V以上である場合には、更に7.4Vに
印加電圧Vを引下げ騒音を低下させ、逆に熱負荷
量QTに基づいて定めたブロワモータの印加電圧
Vが7.4V以下である場合にはその印加電圧で回
転させる所望の空調機能が果たせる様にする。
次に、第5図のフローチヤートを参照しつつこ
の実施例の動作を説明する。尚、以下の説明で
(1),(2),(3),……などの番号はフローチヤート中
の番号と対応する。
空調装置のスイツチをオン状態にすると、シス
テムは起動し(1)、外気温度、日射量、及び設定温
度を各センサ31,32及び温度設定スイツチ3
5から読込む(2)。
これらの読込んだ信号SS1,SS2,CSに基づい
て、熱負荷量演算回路41で熱負荷量QTを演算
し(3)、この信号に基づいて室内目標温度演算回路
42で室内目標温度(目標吹出温度)TROの演
算(4)をし、次に車室温度を車室温センサ32から
読み込み(5)、室内温度差演算回路43で温度差
ΔTの演算をし(6)、風量演算回路44で吹出風量
Rの演算(7)を実行する。
この後、低速モード選択スイツチ36がオン状
態にあるか否かを判断し(8)、オン状態にあれば車
速度を読込んだ後(9)、風量変更回路45で例えば
第3図及び第4図で示した様な印加電圧Vを形成
し、すなわち、熱負荷対応演算と車速対応演算及
び両演算による回転速度(印加電圧V)を比較し
て低い方の回転速度(印加電圧V)に対応する演
算を行い低い方の回転速度による風量に変更され
る(10)。
よつて、低速モード選択スイツチ36により低
速モードが選択されると従来のようにただ単に最
低の回転速度に落とすのではなく、まず、できる
だけ車室内環境が悪化しないように、所定の幅を
持つた低速回転範囲の中でどの回転速度(実際に
は印加電圧)を選択すればよいのか熱負荷量QT
を基に演算(熱負荷対応演算)し、さらに、低速
モードを選択したことを尊重し、その熱負荷対応
演算による回転速度であると空調装置からの騒音
が車両騒音より高くならないか否かを車速対応演
算による回転速度と比較し空調装置からの騒音が
車両騒音の範囲内に納まるように回転速度が変更
され、ブロワフアンやブロワモータ14の回転音
等、空調装置からの騒音がかき消されて騒音と感
じられないようになる。
低速モード選択スイツチ36がオン状態にない
場合は、風量変更回路45では何らの変更も受け
ず通常の自動制御が行われる通常制御モードが続
行する(11)。
この考案は、以上の実施例に限定されることな
く、この考案の目的を達成し得る範囲において、
各種の変形例を含むものである。
例えば、実施例では低速モード選択スイツチ3
6により低速モードが選択されると、所定の幅を
持つた低速回転範囲の中で熱負荷対応演算による
回転速度と車速対応演算による回転速度とを比較
して低い方の回転速度に制御されるようにした
が、車速対応演算により空調装置の騒音が車両騒
音より小さくなるようにブロワモータの回転速度
を下げるのであるから、必ずしも所定の幅を持つ
た低速回転範囲を定めておかなくても、熱負荷対
応演算による回転速度と車速対応演算による回転
速度とを比較して低い方の回転速度に制御される
ようにするだけでも良く、本考案の目的、作用効
果が得られる。
また、実施例では2層流式の空調装置を示した
が、例えば、NISSANサービス周報第484号の第
436頁(昭和58年6月、日産自動車株式会社発行)
に記載されているような1層流式の空調装置に適
用してもよい。
この1層流式の空調装置では、実施例で示した
2層流式の空調装置と異なり、エアミツクスドア
がヒータコアの空気吸入口側にのみ設けられ、冷
風通路がヒータコアの側方にのみ設けられ、前記
エアミツクスドアがヒータコアの空気吸入口を閉
じる全閉位置から冷風通路を閉じる全開位置まで
の間の適宜開度に制御され、ヒータコアを通過し
た暖気と通過しない冷気との混合がヒータコアの
下流で行なわれるように1つのエアミツクスチヤ
ンバが設けられたものであり、また、エアミツク
スチヤンバの下流には足元吹出口、ベンチレータ
吹出口、デフロスタ吹出口が設けられ、それぞれ
の吹出口にはそれぞれの吹出口を開閉するフロア
ドア、ベンチレータドア、デフロスタドアが設け
られたものである。
したがつて、仮に複数の吹出口を開けても各吹
出口から吹出される空気の温度は同じ温度である
点が異なるものである。
そして、実施例の開度調節アクチユエータで前
記エアミツクスドアを、吹出口切換用の切換アク
チユエータで前記フロアドア、ベンチレータド
ア、デフロスタドアをそれぞれ駆動するように設
定すればよい。
(考案の効果) 以上の様な構成とすることにより、この考案に
よれば次の様な効果を奏する自動制御空調制御装
置を提供することができる。
低速モード選択時であつても、環境因子検出手
段からの入力データで得られる熱負荷を基に所定
の幅を持つて最適の吹出風量を演算するため、温
度特性を劣化させない低速風量を得ることができ
る。しかも、このとき車速度に応じた車内騒音を
考慮しこれに基づいて騒音とならない低速風量に
決定されるため、できる限り温度特性を劣化させ
ないようにして相対的且つ効果的なブロワフアン
等による自動制御空調装置の騒音低下を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の系統図、第2図は
第1図の実施例の要部を示す系統図、第3図及び
第4図は第1図の実施例の動作の要点を説明する
ための特性図、第5図は第1図の実施例の動作を
説明するためのフローチヤートである。 10……システムチエンバ、20……駆動回
路、22……モータ制御回路、31,32,33
……環境因子検出手段、34……車速検出手段、
35……温度設定スイツチ、36……低速モード
選択スイツチ、40……演算制御装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 温度に関連した物理的環境因子を検出し電気信
    号として出力する環境因子検出手段と、 車速を検出し電気信号として出力する車速検出
    手段と、 温度に関連した車室内の環境を調節するため乗
    員の設定操作に従つて電気信号を送出する手段で
    あつて、ブロワモータの回転速度を低下させるた
    めの低速モードを選択する低速モード選択スイツ
    チ及び希望する車室内温度を設定するための温度
    設定スイツチを備えている設定手段と、 空気の吹出を行うブロワフアンを回転させるブ
    ロワモータと、 このブロワモータの回転速度を制御すべく前記
    ブロワモータに電圧を印加するモータ制御回路
    と、 両検出手段及び前記設定手段の出力信号を基に
    車室内に最適環境を形成すべく演算を施しこの演
    算結果に基づいて前記モータ制御回路に指令信号
    を送出する演算制御装置と、を備え、 前記演算制御装置を、低速モード選択時に車速
    が低い程低速回転させ車速が高い程高速回転させ
    るようにした車速対応演算と、前記環境因子検出
    手段の信号に基いて熱負荷を演算すると共に、こ
    の熱負荷に対応して熱負荷が小さい程低速回転さ
    せ熱負荷が大きい程高速回転させるようにした熱
    負荷対応演算とを行い、前記車速対応演算による
    回転速度と前記熱負荷対応演算による回転速度と
    を比較し小さい方の回転速度で前記ブロワモータ
    を回転させる装置としたことを特徴とする自動制
    御空調装置。
JP16140683U 1983-10-19 1983-10-19 自動制御空調装置 Granted JPS6069940U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16140683U JPS6069940U (ja) 1983-10-19 1983-10-19 自動制御空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16140683U JPS6069940U (ja) 1983-10-19 1983-10-19 自動制御空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6069940U JPS6069940U (ja) 1985-05-17
JPS6345366Y2 true JPS6345366Y2 (ja) 1988-11-25

Family

ID=30354731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16140683U Granted JPS6069940U (ja) 1983-10-19 1983-10-19 自動制御空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6069940U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6069940U (ja) 1985-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0435364B2 (ja)
JP2680391B2 (ja) 自動車用空気調和装置のヒータユニット
JPS6345366Y2 (ja)
JP2916829B2 (ja) 車両用空調装置の騒音低減装置
JPH0341923Y2 (ja)
JP2694983B2 (ja) 自動車用空気調和装置
JP2004331027A (ja) 空調装置及び開口部開閉判断装置
JP4313175B2 (ja) 車両用空調装置
JP3235104B2 (ja) 自動車用空気調和装置
JPH0233523B2 (ja)
JPS6216082Y2 (ja)
JPH0231294Y2 (ja)
JP3167396B2 (ja) 自動車用空調装置のインテークドア駆動制御装置
JPS6258930B2 (ja)
JP2000016053A (ja) 車両用空調装置
JPH0635713Y2 (ja) 車両用空調装置
JPS62210115A (ja) 車両用空調装置
JPH03121916A (ja) 車両用空調制御装置
JPH0422721B2 (ja)
JP2605425Y2 (ja) 仮眠設備の空調構造
JP3070383B2 (ja) 車両用空調制御装置
JP2008081038A (ja) オープンカー用の空調装置
JPH10193949A (ja) 車両用空気調和装置
JPS638483Y2 (ja)
JPH0399926A (ja) 自動車用空調装置の制御装置