JPS6345354Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6345354Y2
JPS6345354Y2 JP1983141981U JP14198183U JPS6345354Y2 JP S6345354 Y2 JPS6345354 Y2 JP S6345354Y2 JP 1983141981 U JP1983141981 U JP 1983141981U JP 14198183 U JP14198183 U JP 14198183U JP S6345354 Y2 JPS6345354 Y2 JP S6345354Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
layer
sheet
pattern layer
base sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983141981U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6048495U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP14198183U priority Critical patent/JPS6048495U/ja
Publication of JPS6048495U publication Critical patent/JPS6048495U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6345354Y2 publication Critical patent/JPS6345354Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)
  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、転写によりエンボス効果が得られる
転写シートにおいて、そのエンボスと転写後の表
面の艶変化を同調させる事を可能とする転写シー
トに関するものである。
従来、電気製品、家具、建築材料、車輌の内
装、雑貨等に用いられている転写シートは、ほと
んどのものが転写した後の仕上り表面が平滑ない
しは被転写体の持つ若干の凹凸が現われる程度で
あつた。また、木目柄導管エンボスとしては、特
開昭48−70751号公報、あるいは特開昭50−
112109号公報によつて提案されているような手法
で実用化されている。また実開昭57−93465号公
報によつて示されている方法もヘアーライン形状
を得ることができる転写シートとして工業化され
ている。しかし、これらの方法は前述した導管エ
ンボス、ヘアーライン形状を得るには非常に有効
な方法である事は広く知られているが、反面5μm
以上の凹凸の形成は困難であり、起伏が大きく、
滑らかなエンボス形状は得らなかつた。
そこで本考案者らは、起伏の大きなエンボス形
状と、このエンボスを強調し更には新規な外観と
意匠とを表現することを可能とする、エンボスと
同調した艶変化を形成できる転写シートについて
検討を重ねた結果、転写シートの被転写体と接す
る面に盛り上げ模様層を設け、この盛り上げ模様
層の部分のみが被転写体と接着性を持ち、他の転
写層は被転写体に対して非接着性で、かつ転写層
の盛り上げ模様層と接する面の艶状態が基体シー
トの転写層と接する面の艶と異なる艶とする事に
より、艶変化とエンボスが同調した転写シートが
得られる事が解り、本考案を完成するに至つた。
以下、本考案について図面を用いて詳しく述べ
る。第1図及び第2図は本考案の転写シートの断
面を模式化して示したものであり、大別して3つ
の部分、即ち基体シート1、転写層2、盛り上げ
模様層3に分かれる。基体シート1は転写する以
前の転写シートの状態の特に転写層2および盛り
上げ模様層3を保持する働きを持ち、材質は種々
のプラスチツクフイルム、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリル酸
エステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、エ
チレン酢酸ビニル共重合体、セロハン等が使用で
き、また紙、合成紙、金属箔、不織布、織布等で
もよく、それぞれ単体または複合して用いられ、
更にはシリコーン、ワツクス、不飽和ポリエステ
ル、アミノアルキツド等によつて離型処理して使
用される場合もある。転写層2は転写後に基体シ
ート1から剥離して被転写体4の表面に接着し図
柄の形成または着色を目的とする層であり、本考
案では盛り上げ模様層3のある部分のみ被転写体
4に転移する。転写層2は第1図のように剥離層
5と着色図柄層6からなり、剥離層5は転写シー
トの状態では基体シート1と転写層2を一体化
し、転写後基体シート1から容易に剥離して着色
図柄の保護層となる。また着色図柄層6は着色ま
たは図柄を形成する層であり、物性的強度を必要
としない場合、剥離層5を兼ねる事も可能であ
る。また、着色図柄層6は本考案において被転写
体4と転写時に接着性がなく、盛り上げ模様層3
と接する面の艶が、基体シート1の転写層2と接
する面の艶と異なつているものである。これらの
条件が満足されない場合は、第2図に示すように
被転写体4に対して非接着性で、かつ基体シート
1の転写層2と接する面の艶と異る艶をもつ非接
着層7を設ける必要がある。これらの転写層は樹
脂を主成分とするもので、例えばフエノール、メ
ラミン、アルキツド、ジアリルフタレート、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセタール、ポリスチレン、ポリ
アクリル酸エステル、塩素化ポリプロピレン、塩
素化ポリエチレン、ポリアミド、天然ゴムとその
誘導体、繊維素系樹脂等の樹脂及びこれらの樹脂
に、二酸化ケイ素、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、チタン白等の体質顔料を添加したものが使用
できる。着色剤としては、有機系顔料、例えばレ
ーキレツド4R、フアストイエローG、ベンジジ
ンイエローGなどのアゾ系顔料、レーキレツド
C、レーキレツドD、ブリリアントスカーレツト
G、ブリリアントカーミン6Bなどのアゾレーキ
系顔料、フタロシアニンブルー、フタロシアニン
グリーンなどのフタロシアニン系顔料、インダス
レンバイオレツトRH、インダスレンダイレクト
ブラツクB、インダスレンブリリアントオレンジ
GR、インダスレンブラウンBR、インダスレン
スカーレツトRB、インダスレンオレンジRRT、
インダスレンオレンジRRTP、アリザリンレー
キなどのスレン系顔料、シンクレアシアレツドな
どのキナクリドン系顔料、PVフアストバイオレ
ツトBLのようなジオキサジン系顔料、グリーン
ゴールドのような酸性染料レーキ顔料、オーラミ
ンレーキイエローOのような塩基性染料レーキ顔
料、ナフトールイエローのようなニトロ系顔料、
建染染料系顔料、媒染染料系顔料、ニトロン系顔
料、また無機系顔料、例えばチタン白、カーボン
ブラツク、紺青、群青、酸化鉄、アルミナホワイ
トなどがある。そして上記の樹脂、もしくは体質
顔料や着色顔料を添加した樹脂に界面活性剤や耐
摩耗剤等の適当な添加剤を添加して凹版印刷、凸
版印刷、孔版印刷、平版印刷等の印刷方法や、グ
ラビアコーテイング、ロールコーテイング、キス
コーテイング、ナイフコーテイング、エアナイフ
コーテイング、ロツドコーテイング、スプレイコ
ーテイング、押出しコーテイング等のコーテイン
グ法により転写層2を形成する事ができる。盛り
上げ模様層3は転写後の表面をエンボス形状にす
る層であり、エンボスの凸部を形成する。転写層
上に盛り上げ模様層を形成する方法と材料は上記
の転写層と同様であり、エンボス効果の点から
5μm以上の厚さに形成するのが望ましい。また、
盛り上げ模様層3は転写時の熱と圧力により被転
写体4と接着しなければならない。
上に述べたような各層により本考案における転
写シートが構成されるが、各層の相互の接着力は
次の通りである。
基体シート1と転写層2……剥離性が良好
で、転写前は転写層2が基体シート1に保持さ
れ得る接着力。
剥離層5と着色図柄層6 着色図柄層6と非接着層7 着色図柄層6または非接着層7と盛り上げ模
様層3{剥離しない強固な接着力。} 盛り上げ模様層3と被転写体4 着色図柄層6または非接着層7と被転写体4
……接着しない。
次に本考案の転写シートを被転写体に転写し、
基体シート1を剥離する前を第3図に、剥離した
後を第4図に示す。転写シートは被転写体4に加
熱されたゴムのシートまたはロール等により押し
付けられ、その圧力と熱により被転写体4と接着
する。この際、転写シートの転写層2と被転写体
4が直接に接触する部分、即ち盛り上げ模様層3
のない部分では、転写の熱と圧力により被転写体
4の表面が変形して転写層2の艶が被転写体4の
表面に写される。そして基体シート1を剥離する
と、第4図に示すように盛り上げ模様層3のある
部分では盛り上げ模様層3と転写層2とが被転写
体4に接着し、その他の部分は基体シート1と共
に剥離され、結果として被転写体4の表面には盛
り上げ模様層3のある転写層2が残り、その他は
被転写体4が露出しその表面の艶が転写層2の艶
と同じになつている。
以上のように本考案による転写シートは、転写
によつて被転写体の表面に艶の変化と同調したエ
ンボスのある化粧を可能にするものであり、従来
の転写シートでは得られない意匠性の高い、高級
感のある仕上げを可能とする。例えば、高級な塗
装仕上げ方法であるハンマートーン塗り、乱糸塗
り露玉塗り、梨地塗りなどは、仕上がり面が塗料
によつて盛り上がつてはおらず、凸部が光沢があ
り、凹部は艶消しの状態になつている。これらの
塗装方法は塗装本来の持つマスキング、多数回の
塗装、乾燥等の工程の多さに加え、均一な模様を
形成するには高度な技術を必要とし、大量に生産
するには問題が多く、転写法によつて同様な効果
を得る事は工業的に非常に大きな特長となる。し
かし、従来の転写シートは平坦な柄を形成するの
みであり、これらの塗装仕上げの代替とするには
無理があつた。本考案における転写シートでは、
前述したように塗装と同様の凹凸とそれに同調し
た艶の変化を付与することが可能であり、塗装の
表現を転写により再現する事が出来る。また、従
来シルクスクリーン法による直接印刷によつて行
なわれている名入れや、記号、マーキング等の表
現を、シルクスクリーン印刷の持つ特長である肉
持ち感を失わずに再現する事も本考案の転写シー
トでは可能である。
次に本考案の実施例を掲げる。
実施例 1 (a) 基体シート;厚さ25μmのポリエステルフイ
ルム(表面が平滑)。
(b) 剥 離 層;ポリメチルメタアクリル樹脂を
主体とする無色透明な全面ベタ層(厚さ約
2μm)。
(c) 着色図柄層;塩化ゴムを主体としカーポンブ
ラツクにより着色した厚さ3μmの全面ベタ
層。
(d) 盛り上げ模様層;ガラス転移点温度60℃のポ
リアクリル酸エステル樹脂を主体とし、炭
酸カルシウムを体質顔料として含む、厚さ
約10μmで、ハンマートーン塗装状の図柄
に形成した層。
以上の(a),(b),(c),(d)の各層を順次重ね合せた
構成の同調エンボス転写シートをグラビア印刷法
によつて作製した。
次にこの転写シートを表面が平滑なミラータイ
プのポリスチレン板に重ね合せ、転写シートの上
から表面温度180℃のシリコーンラバーを圧力30
Kg/cm2で2秒間押し付けて転写した。
基体シート9を剥離すると、ハンマートーン塗
装を施したと同様のポリスチレン板が得られた。
この時剥離した基体シートには転写層の内の転写
しなかつた部分、即ちハンマートーン模様の凹部
が残つていた。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものであり、第1
図および第2図は本考案の転写シートの断面図、
第3図は被転写体に転写後基体シートを剥離する
前の断面図、第4図は剥離した後の状態の断面図
を各々示している。 各部分の名称は次の通りである。1……基体シ
ート、2……転写層、3……盛り上げ模様層、4
……被転写体、5……剥離層、6……着色図柄
層、7……非接着層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基体シート1、転写層2、盛り上げ模様層3を
    順次重ね合せて形成される転写シートにおいて、
    転写層2の盛り上げ模様層3と接する面が被転写
    体4に対して接着性を持たず、かつその面の艶状
    態が、基体シート1の転写層2と接する面の艶状
    態と異なる事を特徴とする柄と同調した艶変化が
    得られる転写シート。
JP14198183U 1983-09-13 1983-09-13 柄と同調した艶変化が得られる転写シ−ト Granted JPS6048495U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14198183U JPS6048495U (ja) 1983-09-13 1983-09-13 柄と同調した艶変化が得られる転写シ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14198183U JPS6048495U (ja) 1983-09-13 1983-09-13 柄と同調した艶変化が得られる転写シ−ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6048495U JPS6048495U (ja) 1985-04-05
JPS6345354Y2 true JPS6345354Y2 (ja) 1988-11-24

Family

ID=30317388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14198183U Granted JPS6048495U (ja) 1983-09-13 1983-09-13 柄と同調した艶変化が得られる転写シ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6048495U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0725190B2 (ja) * 1988-04-05 1995-03-22 五洋紙工株式会社 転写用積層材及びその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2462110A1 (de) * 1974-08-07 1976-05-26 Wilhelm Will Kg Optisches Werk Verfahren zur steigerung der foerderlichen vergroesserung (aufloesungsvermoegen) eines optischen mikroskopes

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2462110A1 (de) * 1974-08-07 1976-05-26 Wilhelm Will Kg Optisches Werk Verfahren zur steigerung der foerderlichen vergroesserung (aufloesungsvermoegen) eines optischen mikroskopes

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6048495U (ja) 1985-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5155604A (en) Coated paper sheet embossed with a diffraction or holographic pattern
US4913858A (en) Method of embossing a coated sheet with a diffraction or holographic pattern
US5164227A (en) Method for embossing a coated sheet with a diffraction or holographic pattern
US4136224A (en) Decorative laminated structures and method of making the same
US3953635A (en) Hot stamp tape
US3962009A (en) Decorative laminated structures and method of making same
WO1989003760A1 (en) Embossing of coated sheets
US4994131A (en) Process of preparing decorative material utilizing transfer print foils
JPS6345354Y2 (ja)
JPH08103982A (ja) 光輝性化粧シート
JPS6343118Y2 (ja)
JPS5889317A (ja) エンボス化粧シ−トの製造方法
JPH02160521A (ja) 転写方法
JPH0465237A (ja) 賦形シート
JPH01192600A (ja) 成型品に微細エンボスを賦型するための賦型用フィルム
JP2918971B2 (ja) 凹凸模様付与用熱転写シート
JPH0114479Y2 (ja)
JP2658364B2 (ja) 熱硬化性樹脂化粧板用賦型シート及び熱硬化性樹脂化粧板の製造方法
KR20030067042A (ko) 가죽 원단에 무늬를 인쇄 하는 방법과 이에 의해 인쇄된가죽원단
JPH0214144A (ja) 化粧シート
JPS5940776B2 (ja) 装飾ガラスの製造方法
JP2589833B2 (ja) シート材料の装飾
JPS58194538A (ja) エンボス離型材の製造方法
JP3210069B2 (ja) 転写シート及び転写方法
JPH01145141A (ja) 装飾シートの製造方法