JPS6343118Y2 - - Google Patents

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JPS6343118Y2
JPS6343118Y2 JP19702783U JP19702783U JPS6343118Y2 JP S6343118 Y2 JPS6343118 Y2 JP S6343118Y2 JP 19702783 U JP19702783 U JP 19702783U JP 19702783 U JP19702783 U JP 19702783U JP S6343118 Y2 JPS6343118 Y2 JP S6343118Y2
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transfer
layer
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mold
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JP19702783U
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JPS60105200U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、転写シートを金型にインサートし
て、射出成形すると同時に転写をする(以下イン
サート成形転写と略す。)為の転写シートに関す
るものであり、転写シートの基体シートの裏面に
盛り上げ模様層を設ける事により、金型の表面と
異るテクスチヤーを成形品の転写された面に形成
するものである。
(従来技術) 従来より、インサート成形による成形品への転
写は、転写と成形を別工程で行う方法に比較し
て、工程が大幅に短縮される。不良率が低い、3
次元曲面のような面にも転写が可能である等の理
由から研究が進められ、実用化されている。
しかし、従来の転写シートは図柄を成形品の表
面に転写するのみにとどまつており、転写した表
面の形状は金型の表面形状に依存していた。そこ
で本考案者らは、転写時に転写と同時にテクスチ
ヤー加工を行なうことのできる転写シートについ
て検討した。転写シートによつてテクスチヤー加
工した場合の利点としては次のようなものがあ
る。
金型にテクスチヤー加工をする必要がなく、
金型作成費用が低くなる。
テクスチヤーの形状の変更が転写シートの交
換のみで行え、一つの金型で多種類のテクスチ
ヤーが得られる。
テクスチヤーと、転写による図柄の同調整合
が大変容易になる。
インサート成形転写において、転写シートによ
つてテクスチヤーを得る為には、転写シートの構
成のうち、転写後に剥離される剥離シートがテク
スチヤー状に厚薄になつていなければならない。
この厚薄を剥離シートに付ける方法として次の方
法がある。
基体シートの転写層側に盛り上げ模様層を形
成し、この上に剥離層、着色図柄層、接着層を
形成して転写シートとする。
厚薄のある単層の剥離シートを使用する。
基体シートの転写層と反対の面に、盛り上げ
模様層を形成する。
このうち、は単体のシートを任意の模様状に
成形しなければならず、成形が困難であり、任意
の形状が得難い。また軟化温度の低いシートで
は、一般に成形等の加工の可能性はあるが、耐熱
性が低くインサート成形転写時に切れたり金型や
成形物に融着するなどの欠点がある。これに対し
ておよびの方法は、均一なシート上に盛り上
げ模様層を設ける事により容易に得られ、盛り上
げ模様層の形成も印刷法等の簡単な方法で任意に
設けられる。さらに、は盛り上げ模様層の上か
ら剥離層等の転写層を形成しなければならず、凹
凸面状にこれらの層を欠陥なく形成する必要があ
り、盛り上げ模様層と剥離層をその界面にて安定
に剥させる為には盛り上げ模様層の素材が限定さ
れるなどの問題がある。
これに対しての構成のものは、盛り上げ模様
層の形成は転写シート作成の最終工程でも可能で
あり、転写シート作成工程上の問題はなく、また
素材の選択上の制約も非常に少ない。以上のよう
に、基体シートの転写層と反対の面に盛り上げ模
様層を設けた転写シートを用いれば、インサート
成形転写によりテクスチヤーが同時に得られ、転
写シートの作製も非常に容易である事が分る。但
し、本考案の転写シートでは盛り上げ模様層と成
形品における表面となる剥離層との間に基体シー
トがあり、この基体シートは一般に20μ以上の厚
味がある為に、盛り上げ模様層が薄い場合には表
面にテクスチヤーが得られない場合があり、盛り
上げ模様層の厚さは最低5μ程度は必要である。
(構成) 次に本考案の転写シートの構成について説明す
る。一般に転写シートは、被転写体に転写されそ
の表面に図柄や様々な色を形成する転写層と、こ
の層を転写シートの状態で保持し、転写後は剥離
される基体シートの2つの部分から成り立つてい
る。さらに転写層は基体シート側から剥離層、着
色図柄層、接着層というそれぞれ異なつた機能を
持つ層に分れる。剥離層は、転写シートの状態で
は転写層を基体シートから脱落する事なく密着さ
せ、転写時には基体シートから容易に剥離する機
能を持つ。着色図柄層は、図柄や着色層を形成す
る部分であり、時には被転写体の色に図柄や着色
層の色が影響されないように隠蔽の働きを有する
場合もある。接着層はこれらの転写層を被転写体
と接着し被転写体表面に密着させる機能を有して
いる。基体シートの材料は、種々のプラスチツク
フイルム、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリアクリル酸エステル、ポ
リアミド、ポリ塩化ビニリデン、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体、セロハン等が使用でき、また、
紙、合成紙、金属箔、不織布、織布等も可能であ
り、それぞれ単体または複合して用いられる。更
には、シリコーン、ワツクス等の離型剤や、メラ
ミン樹脂、アミノアルキツド樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂等の硬化性樹脂により離型処理が行わ
れる場合もある。転写層は樹脂を主成分とするも
ので、例えばフエノール、メラミン、アルキツ
ド、ジアリルフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルア
セタール、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステ
ル、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレ
ン、ポリアミド、天然ゴムとその誘導体、繊維素
系樹脂等の樹脂及びこれらの樹脂に、二酸化ケイ
素、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、チタン白等
の体質顔料を添加したものが使用できる。着色剤
としては、有機系顔料、例えばレーキツド4R、
フアストイエローG、ベンジジンイエローGなど
のアゾ系顔料、レーキレツドCレーキレツドD、
ブリリアントスカーレツトG、ブリリアントカー
ミン6Bなどのアゾレーキ系顔料、フタロシアニ
ンブルー、フタロシアニングリーンなどのフタロ
シアニン系顔料、インダスレンバイオレツト
RH、インダスレンダイレクトブラツクB、イン
ダスレンブリリアントオレンジGR、インダスレ
ンブラウンBR、インダスレンスカーレツトRB、
インダスレンオレンジRRT、インダスレンオレ
ンジRRTP、アリザリンレーキなどのスレン系
顔料、シンクレアシアレツドなどのキナクリドン
系顔料、PVフアストバイオレツトBLのようなジ
オキサジン系顔料グリーンゴールドのような酸性
染料レーキ顔料、オーラミンレーキイエローOの
ような塩基性染料レーキ顔料、ナフトールイエロ
ーのようなニトロ系顔料、建染染料系顔料、媒染
染料系顔料、ニトロ系顔料、また無機系顔料、例
えばチタン白、カーボンブラツク、紺青、群青、
酸化鉄、アルミナホワイトなどがある。そして上
記の樹脂、もしくは体質顔料や着色顔料を添加し
た樹脂に界面活性剤や耐摩耗剤等の適当な添加剤
を添加して凹版印刷、凸版印刷、孔版印刷、平版
印刷等の印刷方法や、グラビアコーテイング、ロ
ールコーテイング、キスコーテイング、ナイフコ
ーテイング、エアナイフコーテイング、ロツドコ
ーテイング、スプレイコーテイング、押出しコー
テイング等のコーテイング法により転写層が形成
される。
本考案の転写シートは、上に述べたような転写
シートの基体シートの転写層と反対の面に任意の
盛り上げ模様層を形成したものである。この盛り
上げ模様層の形成は基体シート上に転写層を形成
する前後でも同時でもいづれでもよく、その形成
方法は、凹版印刷、凸版印刷、孔版印刷、平版印
刷等の印刷方式が最も適していると考えられ、特
に盛り上げ模様層が厚い程テクスチヤー効果が大
きい為、凹版印刷、孔版印刷は有効である。この
他、模様状に厚薄のあるシート類、例えば、穴を
明けたシート、織布等を貼る方法も考えられる。
但し、この場合転写シートへの盛り上げ模様と射
出成形により得られる成形品の表面形状は雄雌の
関係にあり、即ち転写シート上の凸部は成形品の
凹部となり、転写シート上の凹部は成形品では凸
部となる事を考慮する必要がある。
(作用) 以上述べたように、本考案の転写シートを金型
内にインサートして射出成形を行う事により、そ
の成形品に図柄とテクスチヤーを同時に形成する
ことが可能であり、これは従来困難とされていた
ような外観の成形品を、容易に、しかも多品種を
安価に得る事を可能とするものである。
(実施例) 25μ厚のポリエステルフイルムを基体シートと
した杉の板目柄のABS樹脂成形品用ホツトスタ
ンプ箔に次のように盛り上げ模様層を形成した。
Γ ワニス;ダイヤナールLR−469 三菱レイヨン(株)製ポリアクリル酸エステ
ル樹脂 ……62重量部 炭酸カルシウム ……18 〃 トルエン ……15 〃 酢酸エチル ……15 〃 計110重量部 Γ 印刷方式 グラビア印刷法 Γ 盛り上げ模様の厚さ 約10μ(乾燥後) 前記盛り上げ模様層は、使用したホツトスタン
プ箔の杉の春材の部分と同調整合するように春材
の模様状に形成した。
このように作製した転写シートを、表面が滑か
な板を作製する為の金型内に、転写シートの盛り
上げ模様が金型に接するようにインサートした
後、射出成形法によりABS樹脂板を作製した。
そして、金型内から取り出して基体シートを剥離
したところ、ABS樹脂板表面に、板目状の杉の
木目模様の内の春材部が凹部となつた、浮づくに
加工を施したのと同様の外観を有する化粧板が得
られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の転写シート構成を示す断面
図、第2図はこの転写シートを金型中にインサー
トし樹脂を射出した後の金型内の状態を示す断面
図、第3図は射出成形後金型より成形物を取り出
し、基体シートを剥離した後の成形物の断面図を
それぞれ示す。 1……盛り上げ模様層、2……基体シート、3
……剥離層、4……着色図柄層、5……接着層、
6……転写層、7……射出成形樹脂、8……射出
成形金型。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基体シートの片面に、剥離層、着色図柄層、接
    着層を順次設けて成る転写シートにおいて、基体
    シートのもう一方の面に、厚さ5μ以上の盛り上
    げ模様層を設けた事を特徴とするインサート成形
    用転写シート。
JP19702783U 1983-12-21 1983-12-21 インサ−ト成形用転写シ−ト Granted JPS60105200U (ja)

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JP19702783U JPS60105200U (ja) 1983-12-21 1983-12-21 インサ−ト成形用転写シ−ト

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JP19702783U JPS60105200U (ja) 1983-12-21 1983-12-21 インサ−ト成形用転写シ−ト

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JPS60105200U JPS60105200U (ja) 1985-07-18
JPS6343118Y2 true JPS6343118Y2 (ja) 1988-11-10

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JP19702783U Granted JPS60105200U (ja) 1983-12-21 1983-12-21 インサ−ト成形用転写シ−ト

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