JPS634530B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS634530B2
JPS634530B2 JP1570780A JP1570780A JPS634530B2 JP S634530 B2 JPS634530 B2 JP S634530B2 JP 1570780 A JP1570780 A JP 1570780A JP 1570780 A JP1570780 A JP 1570780A JP S634530 B2 JPS634530 B2 JP S634530B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chloro
acid
allyloxyphenylacetic
allyl chloride
allyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1570780A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56113735A (en
Inventor
Hideto Ichikawa
Kyoji Mizukami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAKAI YAKUHIN KK
Original Assignee
SAKAI YAKUHIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAKAI YAKUHIN KK filed Critical SAKAI YAKUHIN KK
Priority to JP1570780A priority Critical patent/JPS56113735A/ja
Publication of JPS56113735A publication Critical patent/JPS56113735A/ja
Publication of JPS634530B2 publication Critical patent/JPS634530B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は3―クロル―4―アリルオキシフエニ
ル酢酸の工業的有利な製造法に関する。
3―クロル―4―アリルオキシフエニル酢酸の
次の式()、 で表わされる化合物で、優れた鎮痛、消炎作用を
有し、アルクロフエナツクの一般名で既に臨床に
おいて広く使用されているものである。
3―クロル―4―アリルオキシフエニル酢酸を
製造する方法としては、3―クロル―4―ヒド
ロキシフエニル酢酸エステルをハロゲン化アリル
と反応せしめ、次いで加水分解して脱エステル化
する方法、3―クロル―4―アリルオキシフエ
ニルアセトニトリルを加水分解する方法(以上、
特公昭48−7421号)、3―クロル―4―ヒドロ
キシフエニルアセトアミドをアリル化して3―ク
ロル―4―アリルオキシフエニルアセトアミドと
なし、次いでこれを加水分解する方法(特公昭52
−2899号)、3―クロル―4―アリルオキシベ
ンジルクロライドとマグネシウムを反応させ、そ
の生成物に炭酸ガスを反応させ、次いで加水分解
する方法(特開昭49―94643号)が知られている。
然しながら、及びの方法は原料が特殊であ
つて入手が困難であり、またの方法は高価な試
薬を使用すると共にガスを使用するので、操作、
装置の点で好ましくない。3―クロル―4―ヒド
ロキシフエニル酢酸は現在容易に入手できるの
で、の方法が有利であるが、この方法ではエス
テル化と脱エステル化を必要とするので工程が長
く、操作が煩雑であると共に、収率も悪い欠点が
あつた。
そこで、本発明者は、上記のような欠点のない
工業的製造法を開発すべく種々研究を行つた。一
般にフエノール性水酸基に比較しカルボキシル基
は反応性が強いため、3―クロル―4―ヒドロキ
シフエニル酢酸に塩化アリルを作用させると、塩
化アリルは、まずカルボキシル基と反応して当該
酸のアリルエステルを生じ、次いで4位のヒドロ
キシ基がエーテル化されると考えられており、そ
のため特公昭48―7421号においては、当該カルボ
キシル基を低級アルキルエステルの形で保護した
後アリルエーテル化を行つている。しかしなが
ら、本発明者は、3―クロル―4―ヒドロキシフ
エニル酢酸のアルカリ金属塩にメタノール中塩化
アリルを作用せしめたところ、驚くべきことに、
アリルエステル化は全く起らずに、アリルエーテ
ル化のみが選択的に生起して高収率で3―クロル
―4―アリルオキシフエニル酢酸を与えることを
見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、3―クロル―4―ヒドロ
キシフエニル酢酸のアルカリ金属塩と塩化アリル
とをメタノール溶媒中で反応させて3―クロル―
4―アリルオキシフエニル酢酸を製造する方法で
ある。
本発明において、アルカリ金属塩としてはナト
リウム塩、カリウム塩等が挙げられるが、ナトリ
ウム塩が特に好ましい。
本発明を実施するには、3―クロル―4―ヒド
ロキシフエニル酢酸及びこれの2倍モル以上、好
ましくは2.1〜2.5倍モルの水酸化アルカリ金属を
メタノールに溶解し、これに塩化アリルを加えて
反応させる。塩化アリル量は3―クロル―4―ヒ
ドロキシフエニル酢酸の1.5〜2.5倍モルが好まし
い。塩化アリルは40〜45℃程度の温度で滴下し、
滴下終了後4〜6時間加熱還流して反応させるの
が好ましい。
反応後、反応液から未反応物、副生物(例えば
食塩)及び溶媒を除き、残留物を水にとかし、酸
を加えてPHを3以下にすると3―クロル―4―ア
リルオキシフエニル酢酸が析出するので、これを
採取する。
叙上の如く、本発明は、容易に入手可能な3―
クロル―4―ヒドロキシフエニル酢酸を原料と
し、一工程で一挙に高収率にて3―クロル―4―
アリルオキシフエニル酢酸を製造できる工業的有
利な方法である。
次に実施例を挙げて説明する。
実施例 1 3―クロル―4―ヒドロキシフエニル酢酸
186.5g(1モル)及び苛性ーソーダ88g(2.2モ
ル)をメタノール400mlに溶解し、これに40〜45
℃の液温で塩化アリル153g(2.0モル)を滴下す
る。滴下終了後還流下4〜6時間加熱ると、途中
で食塩が析出する。反応液から未反応の塩化アリ
ル及びメタノールを留去し、残留物に水500mlを
加える。の水溶液にトルエンを加えて末反応物を
抽出除去し、水層に20%塩酸を加えてPH3に調整
すると白色結晶が析出する。この結晶を取し、
水洗乾燥すると粗製の3―クロル―4―アリルオ
キシフエニル酢酸(融点91.5℃)180g(収率80
%)を得る。これを水―メタノール混液で再結晶
すれば、融点93℃の精製品162gが得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 3―クロル―4―ヒドロキシフエニル酢酸の
    アルカリ金属塩と塩化アリルとをメタノール溶媒
    中で反応させることを特徴とする3―クロル―4
    ―アリルオキシフエニル酢酸の製造法。 2 アルカリ金属塩がナトリウム塩である特許請
    求の範囲第1項記載の製造法。
JP1570780A 1980-02-12 1980-02-12 Preparation of 3-chloro-4-allyloxyphenylacetic acid Granted JPS56113735A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1570780A JPS56113735A (en) 1980-02-12 1980-02-12 Preparation of 3-chloro-4-allyloxyphenylacetic acid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1570780A JPS56113735A (en) 1980-02-12 1980-02-12 Preparation of 3-chloro-4-allyloxyphenylacetic acid

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56113735A JPS56113735A (en) 1981-09-07
JPS634530B2 true JPS634530B2 (ja) 1988-01-29

Family

ID=11896232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1570780A Granted JPS56113735A (en) 1980-02-12 1980-02-12 Preparation of 3-chloro-4-allyloxyphenylacetic acid

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS56113735A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56113735A (en) 1981-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62169755A (ja) テトラクロロ−2−シアノ安息香酸アルキルエステルの製造方法
JP2500532B2 (ja) ジフェニルスルホン化合物の製造法
JPS634530B2 (ja)
JP3233678B2 (ja) o−アルコキシ安息香酸の製造方法
JP3907787B2 (ja) 安息香酸誘導体の製造方法
JPH0478638B2 (ja)
WO1990012780A1 (en) Intermediates for the production of 2,4,5-trifluorbenzoyl fluoride
JP2598173B2 (ja) 4´ −ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸の製造方法
JP2903233B2 (ja) 高純度のジフェニルジカルボン酸ジメチルの製造方法
JPH032132B2 (ja)
JP2547100B2 (ja) 2,4,5ートリフルオロー3ーアルコキシ安息香酸の製造法
JPH0352839A (ja) p‐又はm‐tert―ブトキシベンズアルデヒドの製造法
JPH0623168B2 (ja) ベンゼンスルホニルクロリド誘導体の製造方法
JP4572433B2 (ja) N−アセチルホモピペラジン類の製造法
JP3257779B2 (ja) タートラニル酸類の製造法
JP3815692B2 (ja) ジベンジルホスフェート・アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩の製造方法
JPH0967297A (ja) ビストリフルオロメチル安息香酸類の製造法
EP0306936A2 (en) Process for producing aminooxyacetic acid salts
JP3047338B2 (ja) α−メルカプトフロロアルキルカルボン酸と2−メルカプトフロロアルキルアルコールおよびそれらの製造方法
JPS60233063A (ja) 5−ベンジリデンヒダントインの製造法
WO2000069825A1 (fr) Procede de preparation de tribromomethylsulfonylpyridine
JPS6141340B2 (ja)
JPS6155914B2 (ja)
JPH0296555A (ja) 4−カルボキサミドシクロヘキサンカルボン酸エステル類の製造方法
JP2001261642A (ja) 1−アルキルインドール−3−カルボン酸類の製造方法