JPS6344777Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6344777Y2 JPS6344777Y2 JP11548882U JP11548882U JPS6344777Y2 JP S6344777 Y2 JPS6344777 Y2 JP S6344777Y2 JP 11548882 U JP11548882 U JP 11548882U JP 11548882 U JP11548882 U JP 11548882U JP S6344777 Y2 JPS6344777 Y2 JP S6344777Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- mainspring
- gear
- driven gear
- detent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 13
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 5
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
- Gear Transmission (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はぜんまいの巻き止め兼戻り止め装置に
関する。
関する。
一般にぜんまいの戻り時の力は、巻き締め時は
急に大きくなり、ある戻り状態では急に小さくな
り、その中間では緩やかに変化する。従つて、例
えば時限装置や記録時計のようにぜんまいの戻り
時の力を動力とし、しかも動力の変化により歩度
が変る等の機能上の支障を生ずるものでは、使用
回転範囲を外れたぜんまいの使用を避ける必要が
ある。
急に大きくなり、ある戻り状態では急に小さくな
り、その中間では緩やかに変化する。従つて、例
えば時限装置や記録時計のようにぜんまいの戻り
時の力を動力とし、しかも動力の変化により歩度
が変る等の機能上の支障を生ずるものでは、使用
回転範囲を外れたぜんまいの使用を避ける必要が
ある。
このような目的を達成するために、本出願人は
先に第1図に示すようなぜんまいの巻き止め兼戻
り止め装置(実公昭46−3258号)を提案した。
先に第1図に示すようなぜんまいの巻き止め兼戻
り止め装置(実公昭46−3258号)を提案した。
この従来装置は、ぜんまい軸1に主動歯車2を
取り付け、別にこの歯車2と噛みあい、ぜんまい
軸1を中心とする適宜の角度位置に配置した2個
の互に同一形状の従動歯車3,4を設け、従動歯
車3,4と主動歯車2との歯数を異らしめ、かつ
各従動歯車3,4と主動歯車2との何れか一方に
干渉歯5を、他方に干渉谷6,6′を設けて、回
転時干渉歯5と干渉谷6が互に干渉するときは、
その方向の回転が制止されるようにし、この制止
が主動歯車2のある方向の回転では従動歯車の一
方3との関係により生じ、他方向の回転では従動
歯車の他方4との関係により生ずるようにしたも
のである。そして、組み立て時に主動歯車2に対
する従動歯車3,4の第1図に示す角度位置θを
適宜に定めることにより、巻き止め時と戻り止め
時の間のぜんまい軸1の回転数を自由にかえるこ
とができるようにしたものである。
取り付け、別にこの歯車2と噛みあい、ぜんまい
軸1を中心とする適宜の角度位置に配置した2個
の互に同一形状の従動歯車3,4を設け、従動歯
車3,4と主動歯車2との歯数を異らしめ、かつ
各従動歯車3,4と主動歯車2との何れか一方に
干渉歯5を、他方に干渉谷6,6′を設けて、回
転時干渉歯5と干渉谷6が互に干渉するときは、
その方向の回転が制止されるようにし、この制止
が主動歯車2のある方向の回転では従動歯車の一
方3との関係により生じ、他方向の回転では従動
歯車の他方4との関係により生ずるようにしたも
のである。そして、組み立て時に主動歯車2に対
する従動歯車3,4の第1図に示す角度位置θを
適宜に定めることにより、巻き止め時と戻り止め
時の間のぜんまい軸1の回転数を自由にかえるこ
とができるようにしたものである。
前記従来装置においては、一平面上に3枚の歯
車2,3,4を配置しなければならないことか
ら、軸方向には十分の空間があるが、平面的には
前記のような3枚の歯車を設置する空間がない場
合には、前記の装置は適用できない欠点があつ
た。
車2,3,4を配置しなければならないことか
ら、軸方向には十分の空間があるが、平面的には
前記のような3枚の歯車を設置する空間がない場
合には、前記の装置は適用できない欠点があつ
た。
本考案は上記に鑑み、軸方向には設置空間の余
裕はあるが、平面的には設置空間が少ない場合に
適用できる装置を提案することを目的とするもの
で、すなわち、ぜんまい軸7に巻き止め用主動歯
車8と戻り止め用主動歯車9とを重ねて取り付
け、別に前記の主動歯車8,9に夫々噛合する巻
き止め用従動歯車10と戻り止め用従動歯車11
を従動歯車軸12に重ねて取り付け、しかも巻き
止め用主動歯車8とその従動歯車10の一方に
は、巻き締め方向への回転を規制する干渉谷1
0′を設け、また戻り止め用主動歯車9とその従
動歯車11の一方には戻り方向への回転を規制す
る干渉谷11′を設けたことを特徴とするもので
ある。
裕はあるが、平面的には設置空間が少ない場合に
適用できる装置を提案することを目的とするもの
で、すなわち、ぜんまい軸7に巻き止め用主動歯
車8と戻り止め用主動歯車9とを重ねて取り付
け、別に前記の主動歯車8,9に夫々噛合する巻
き止め用従動歯車10と戻り止め用従動歯車11
を従動歯車軸12に重ねて取り付け、しかも巻き
止め用主動歯車8とその従動歯車10の一方に
は、巻き締め方向への回転を規制する干渉谷1
0′を設け、また戻り止め用主動歯車9とその従
動歯車11の一方には戻り方向への回転を規制す
る干渉谷11′を設けたことを特徴とするもので
ある。
第2図及び第3図において、ぜんまい軸7は多
角形の軸で形成され、また両主動歯車8,9の軸
穴8′,9′もぜんまい軸7の形状に合致する多角
形の穴に形成されている。この多角形の形状は、
図示の如く、四角形でもよく、その他、六角形、
八角形等でもよい。両主動歯車8,9の歯数は奇
数に形成され、両従動歯車10,11の歯数は隅
数に形成されている。また、ぜんまい軸7が四角
形であり、かつ両主動歯車8,9の歯数が奇数で
あることにより、主動歯車8,9をぜんまい軸7
より抜いて90゜又は180゜又は270゜回転して再度ぜん
まい軸7に差し込み設置することにより、ぜんま
い軸7と歯との位置関係を変化できるようになつ
ている。回転を規制する干渉谷は、図示の如く従
動歯車10,11に形成してもよく、主動歯車
8,9側に形成してもよい。尚、両主動歯車8,
9はぜんまい軸7に抜き差し可能に嵌合されて止
部材で保持されており、また従動歯車軸12は円
柱軸に形成されてこれに両従動歯車10,11が
回転自在に嵌合されている。
角形の軸で形成され、また両主動歯車8,9の軸
穴8′,9′もぜんまい軸7の形状に合致する多角
形の穴に形成されている。この多角形の形状は、
図示の如く、四角形でもよく、その他、六角形、
八角形等でもよい。両主動歯車8,9の歯数は奇
数に形成され、両従動歯車10,11の歯数は隅
数に形成されている。また、ぜんまい軸7が四角
形であり、かつ両主動歯車8,9の歯数が奇数で
あることにより、主動歯車8,9をぜんまい軸7
より抜いて90゜又は180゜又は270゜回転して再度ぜん
まい軸7に差し込み設置することにより、ぜんま
い軸7と歯との位置関係を変化できるようになつ
ている。回転を規制する干渉谷は、図示の如く従
動歯車10,11に形成してもよく、主動歯車
8,9側に形成してもよい。尚、両主動歯車8,
9はぜんまい軸7に抜き差し可能に嵌合されて止
部材で保持されており、また従動歯車軸12は円
柱軸に形成されてこれに両従動歯車10,11が
回転自在に嵌合されている。
以上のようであるから、ぜんまい軸7の巻き締
め方向(図示イ方向)への回転量は、巻き止め用
主動歯車8が従動歯車10に形成した干渉谷1
0′に係合することにより規制され、また戻り方
向(図示ロ方向)への回転量は戻り止め用主動歯
車9が従動歯車11に形成した干渉谷11′に係
合することにより規制されるので、夫々の干渉谷
10′,11′の位置を所望に設定することによ
り、ぜんまい軸の巻き締め量と戻り量を設定する
ことができる。また、この巻き締め量及び戻り量
を変更するには、主動歯車8,9を抜き差して、
その歯の位置とぜんまい軸7との位相或いは従動
歯車10,11の干渉谷10′,11′と主動歯車
8,9の位相を変更することにより行なう。
め方向(図示イ方向)への回転量は、巻き止め用
主動歯車8が従動歯車10に形成した干渉谷1
0′に係合することにより規制され、また戻り方
向(図示ロ方向)への回転量は戻り止め用主動歯
車9が従動歯車11に形成した干渉谷11′に係
合することにより規制されるので、夫々の干渉谷
10′,11′の位置を所望に設定することによ
り、ぜんまい軸の巻き締め量と戻り量を設定する
ことができる。また、この巻き締め量及び戻り量
を変更するには、主動歯車8,9を抜き差して、
その歯の位置とぜんまい軸7との位相或いは従動
歯車10,11の干渉谷10′,11′と主動歯車
8,9の位相を変更することにより行なう。
以上のように本考案によれば、平面的には2枚
の歯車を設置できる空間があればよいので、従来
のように平面的に3枚の歯車を設置するものに比
べ、狭い平面的空間で設置できる特長がある。し
かも、ぜんまい軸7を多角形にしこれに主動歯車
8,9を嵌合設置するようにすれば、主動歯車
8,9の設置状態を変更するのみで、ぜんまい軸
7の回転量を変更できる。このことは、第1図に
示すものにおいては、ぜんまい軸1の回転量を変
更する場合には、歯車3,4の軸穴を変更加工し
なければならないのに比べ、このような加工を要
することなく速やかに回転量を変更できる特長が
ある。
の歯車を設置できる空間があればよいので、従来
のように平面的に3枚の歯車を設置するものに比
べ、狭い平面的空間で設置できる特長がある。し
かも、ぜんまい軸7を多角形にしこれに主動歯車
8,9を嵌合設置するようにすれば、主動歯車
8,9の設置状態を変更するのみで、ぜんまい軸
7の回転量を変更できる。このことは、第1図に
示すものにおいては、ぜんまい軸1の回転量を変
更する場合には、歯車3,4の軸穴を変更加工し
なければならないのに比べ、このような加工を要
することなく速やかに回転量を変更できる特長が
ある。
第1図は従来装置を示す平面図、第2図は本考
案の実施例を示すものでAは巻き止め用主動歯車
とその従動歯車との関係を示す平面図、Bは戻り
止め用主動歯車とその従動歯車11との関係を示
す平面図、第3図は側断面図である。 7……ぜんまい軸、8……巻き止め用主動歯
車、9……戻り止め用主動歯車、8′,9′……軸
穴、10……巻き止め用従動歯車、11……戻り
止め用従動歯車、12……従動歯車軸。
案の実施例を示すものでAは巻き止め用主動歯車
とその従動歯車との関係を示す平面図、Bは戻り
止め用主動歯車とその従動歯車11との関係を示
す平面図、第3図は側断面図である。 7……ぜんまい軸、8……巻き止め用主動歯
車、9……戻り止め用主動歯車、8′,9′……軸
穴、10……巻き止め用従動歯車、11……戻り
止め用従動歯車、12……従動歯車軸。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 ぜんまい軸7に巻き止め用主動歯車8と戻り
止め用主動歯車9とを重ねて取り付け、別に前
記の主動歯車8,9に夫々噛合する巻き止め用
従動歯車10と戻り止め用従動歯車11を従動
歯車軸12に重ねて取り付け、しかも巻き止め
用主動歯車8とその従動歯車10の一方には巻
き締め方向への回転を規制する干渉谷10′を
設け、また戻り止め用主動歯車9とその従動歯
車11の一方には戻り方向への回転を規制する
干渉谷11′を設けたことを特徴とするぜんま
い巻き止め兼戻り止め装置。 2 前記ぜんまい軸7を多角形の軸とし、かつ両
主動歯車8,9の軸穴8′,9′は、前記ぜんま
い軸7の角形状に合致する角穴に形成した実用
新案登録請求の範囲第1項記載のぜんまいの巻
き止め兼戻り止め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11548882U JPS5920181U (ja) | 1982-07-28 | 1982-07-28 | ぜんまいの巻き止め兼戻り止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11548882U JPS5920181U (ja) | 1982-07-28 | 1982-07-28 | ぜんまいの巻き止め兼戻り止め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5920181U JPS5920181U (ja) | 1984-02-07 |
JPS6344777Y2 true JPS6344777Y2 (ja) | 1988-11-21 |
Family
ID=30266570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11548882U Granted JPS5920181U (ja) | 1982-07-28 | 1982-07-28 | ぜんまいの巻き止め兼戻り止め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5920181U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1791041A1 (fr) * | 2005-11-24 | 2007-05-30 | Vaucher Manufacture Fleurier SA | Mouvement d'horlogerie |
-
1982
- 1982-07-28 JP JP11548882U patent/JPS5920181U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5920181U (ja) | 1984-02-07 |
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