JPS6344676Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は浴室外に設置される風呂用加熱装置を浴
室内から制御する風呂用加熱装置の制御装置に関
する。

従来、この種制御装置としては浴室側にリモコ
ンハンドルを設けこれと風呂用加熱装置とワイヤ
ーで機械的に連結するもの、浴室内にリモコンボ
ツクスを設け、これと風呂用加熱装置とを電気的
に連結するものが知られている。

しかしながら、前者ではリモコンハンドルは大
型化を避けられず大きい設置スペースを要すると
共に比較的大きい操作力を必要とし操作性におい
て劣る欠点がある。又後者では前者に比して操作
性には優れるが湿気の多い電気配線を浴室内に引
込む為に、電気的絶縁を考慮しなければならず、
コスト高となる欠点があつた。

本案は斯る欠点に鑑み、浴室内側の操作部をコ
ンパクト化し得、かつ操作性に優れると共に、電
気的絶縁を全く必要とせず安価に得ることのでき
る風呂用加熱装置の制御装置を提供することを目
的とし、その基本構成は浴室外に設置される風呂
用加熱装置の制御回路の入力部を構成する受光素
子と、この受光素子と浴室内とを連絡し自然光又
は照明光の浴室内の自然光又は照明光を通す光フ
アイバーと、この光フアイバーの室内側に設けら
れ光フアイバーへの自然光又は照明光の導通、遮
断を制御する遮光部材とを備えたことを特徴とす
るものであり、遮光部材の開、閉操作により自然
光又は照明光からなる室内光が光フアイバーを通
して制御回路の受光素子に到達したり、しなかつ
たりすることによつて風呂用加熱装置が制御され
る。斯る動作において、遮光部材は小型化可能
で、操作力も左程必要とせずコンパクト化、操作
性の向上をなし得ると共に、浴室内外を電気配線
で連結しないので電気的絶縁を全く必要とせず、
更には受光素子作動用の光源を浴室内の自然光又
は照明光としているので、発光素子等の光フアイ
バー用の光源は必要なく、構成の簡略化を図るこ
とができると共に、節電をなし得る等の効果を奏
する。

本案の一実施例を図面に従い説明する。第１図
〜第３図において、１は窓２を通して自然光が入
射すると共に照明器３と浴槽４とを備えた浴室、
５は浴槽４とパイプ６，６にて連結された風呂釜
（図示しない）、該風呂釜を加熱するガスバーナ等
の風呂用燃焼器７等の加熱装置を内蔵した屋外機
である。８は燃焼制御回路（制御回路）であり、
前記風呂用燃焼器７の燃焼をON，OFF制御する
燃焼器制御回路９と該回路９への通電を制御する
スイツチング回路１０等からなり、スイツチング
回路１０はフオトトランジスタよりなる受光素子
１１のON，OFFに応じてトランジスタ１２が
ON，OFFすることによりON，OFF動作する。
１３はメインスイツチで、ON後タイマ手段（図
示しない）或いは温水温度制御回路（図示しな
い）により所定時間経過後開放される（手動によ
り開閉するスイツチとしても良い）。１４は浴槽
４内に設けられる操作部で、光フアイバー１５に
より受光素子１１と連絡され（受光素子１１へは
光フアイバー１５以外から光が入射しないように
考慮される。）、光フアイバー１５の室内側先端部
には光フアイバー１５に入光する室内光、即ち浴
室内の自然光又は照明光の導通遮断を制御する板
状遮光部材１６が開位置と閉位置とを選択し、か
つストツパー１７等によりその位置を保持可能な
ように回動自在に軸支１８されている。

以上の実施例の構成において、先ずメインスイ
ツチ１３の閉により浴槽４内湯温を高めておき、
追い焚きが必要な時遮光部材１６を第３図一点鎖
線位置に回動する。この時浴室内１は照明器３の
光又は自然光により明るくなつており、その室内
光が光フアイバー１５を通して受光素子１１に到
達しこれをONしトランジスタ１２がONして制
御回路９へ通電し燃焼器７を燃焼させる。そして
十分湯温が上昇すれば遮光部材１６を第３図実線
位置に戻し光フアイバー１５の光導通を遮断して
燃焼器７の燃焼を停止する。尚、室内光が弱い場
合には光フアイバー１５の先端部に集光レンズ
（図示しない）を設けるか、制御回路８に増幅器
を設ければ良い。

次に、第４図及び第５図に従い本案の他の実施
例を説明する。第４図では第２図の操作部１４を
省略しているが先端には同様な操作部（図示しな
い）が備えられている。又、第２図及び第３図と
同一部分は同一符号を付して説明を省略するが、
異なるのは燃焼制御回路８にスイツチング回路１
０のON時に点灯する運転表示ランプ１９を設
け、燃焼器７が燃焼中であることを運転制御用の
光フアイバー１５と一括被覆２０された他の光フ
アイバー２１を通して浴室１内から目視できるよ
うにした点、受光素子１１をcdsとした点であり、
燃焼器１１の制御動作は上記実施例と同様である
ので説明を省略する。

尚、本案は上記実施例に限定されず、浴槽４へ
の給湯は湯沸器（図示しない）から単一のパイプ
によつて行つても良く、風呂釜は間接加熱式のも
のでもよい。又、遮光部材１６の操作により燃焼
器７の燃焼をON，OFFするのではなく、燃焼の
強弱制御、湯温の設定値制御を行うものにも本案
は適用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案一実施例の概略構成図、第２図は
同実施例の要部構成図、第３図は第２図の要部正
面図、第４図は本案他の実施例の要部構成図、第
５図は第４図の−断面図である。 １……浴室、７……燃焼器（加熱装置）、８…
…燃焼制御回路（制御回路）、１５……光フアイ
バー、１６……遮光部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴室外に設置される風呂用加熱装置の制御回路
   の入力部を構成する受光素子と、この受光素子と
   浴室内とを連絡し浴室内の自然光又は照明光を通
   す光フアイバーと、この光フアイバーの室内側に
   設けられ光フアイバーへの自然光又は照明光の導
   通、遮断を制御する遮光部材とを備えてなる風呂
   用加熱装置の制御装置。