JPH025296Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、操作性を向上させた給湯器用遠隔操
作器に関するものである。

〔従来技術〕

従来、給湯器を遠隔位置より電気的に制御でき
るようにした遠隔操作装置においては、給湯器の
電源を入切する運転スイツチ及び湯温を調節する
湯温調節スイツチ等を備えたメインリモコン以外
に、浴室内からシヤワー湯温を変えられるように
浴室にシヤワーリモコンを設置することが通例で
あり、上記メインリモコンは給湯使用頻度の高い
台所の壁等に設置されることが一般に行われてい
る。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記従来の遠隔操作装置においては、メインリ
モコンの設置場所が暗くなつている時（例えば、
夜間に消灯している時）には、メインリモコンの
運転スイツチの位置が不明であり、運転スイツチ
とそれ以外のスイツチの区別がつけ難いという問
題があつた。

本考案の目的は、設置場所が暗い場合において
も容易に給湯器を始動させ、湯温調節を行うこと
のできる給湯器用遠隔操作器を提供することであ
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために本考案の給湯器用遠
隔操作器は、給湯器の電源を入切するとともに、
運転スイツチ以外のスイツチの操作部の照明とな
る表示ランプをオン・オフする運転スイツチのみ
をプツシユロツク式スイツチで構成し、該運転ス
イツチの押ボタンをリモコンケース表面より突出
させて設置し、該運転スイツチ以外のスイツチの
操作部はリモコンケース表面より突出させないで
設置したものである。

〔作用〕

上記のように構成された本考案の給湯器用遠隔
操作器は、リモコンケース表面に手で触れること
により、突出している運転スイツチの押ボタンを
探り当てることができ、該押ボタンを押し込んで
給湯器の電源を入れると、表示ランプが同時にオ
ンされて点灯し、運転スイツチ以外の湯温調節等
のスイツチの操作部の照明となり、湯温調節等の
スイツチを操作しやすくするものであり、台所等
の設置場所が照明不足等の理由で暗い場合にも容
易に給湯器を始動させ、湯温調節を行うことので
きるものである。

〔実施例〕

本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

１は給湯器、２は該給湯器１を遠隔位置より電
気的に制御するメインリモコンで、給湯器１内に
設けた制御回路３への電源の入切を行うと同時に
表示ランプのオン・オフを行う運転スイツチ４を
設けるとともに、加熱量を変化させて湯温を調節
する湯温調節スイツチ５等が備えてある。

運転スイツチ４は、その押ボタン６を一度押圧
すると押し込んだ位置で接点を閉成し、そのまま
ロツクされ、再度押圧すると接点が開成されて押
ボタン６の元の位置に飛び出して復帰するプツシ
ユロツク式スイツチを採用している。

また、湯温調節スイツチ５は押圧している間の
み接点を閉成し、押圧力を除くと元に戻るプツシ
ユオン式スイツチを用いる。

制御回路３は、湯温調節スイツチ５の接点閉成
によりICへの入力を変化させ、該ICからの出力
変化によつて加熱量を変化させるもので、湯温調
節スイツチ５を複数設け、それぞれに湯温調節範
囲を割り当てておくことにより、湯温を適切に調
節するものである。

湯温調節スイツチ５は樹脂性のリモコンケース
７内に収納されており、リモコンケース７の表面
の一部に一体成形した押圧片８で押圧される。

一方、運転スイツチ４は、その押ボタン６がリ
モコンケース７を貫通してその表面に突出するよ
うに設置する。

なお、９は浴室内に設置されるシヤワーリモコ
ンであり、その操作部（湯温調節部）はプツシユ
オン式スイツチのみで構成される。

この構成により、シヤワーリモコン９の防水処
理が、プツシユオン式スイツチのみから成る操作
部（湯温調節部）の在るシヤワーリモコン９のケ
ース表面にビニールシートを被せておくだけで、
容易に行われるものである。

上述の構成によると、給湯器１を使用する際に
先ず運転スイツチ４を操作して給湯器１に電源を
供給してやり、その後カランを開いて出湯させる
ものであるが、運転スイツチ４をプツシユロツク
式スイツチとし、その押ボタン６のみをリモコン
ケース７から突出させているから、暗闇でも手探
りで運転スイツチ４の位置を確認して操作するこ
とができ、夜間照明が不足している場所に設置し
ても始動操作を容易に行うことができるものであ
る。

また、運転スイツチ４により、電源を入れた時
に点灯される表示ランプを該メインリモコン２に
設けることによつて、湯温調節スイツチ５の照明
を行うことができる。

ここで、表示ランプは、リモコンケース７の表
面より突出していると運転スイツチ４の押ボタン
６の確認の邪魔になるから、従来自動車の計器等
で一般に採用されているように、リモコンケース
７の内部に配置して、内側から照明を行うと良い
ものである。

〔考案の効果〕

本考案は、上述のとおり構成されているので、
以下に記載する効果を奏する。

上述の構成によると、頻繁に水のかかるシヤワ
ーリモコンとは異なり、浴室外に設置されるメイ
ンリモコンにおいては厳重な防水処理は特に必要
ではないから、防水構造とすることが困難である
プツシユロツク式スイツチを運転スイツチとして
採用することができ、その押ボタンのみをリモコ
ンケースから突出させることにより、暗闇でも手
探りで運転スイツチの位置を確認して操作するこ
とができ、夜間照明が不足している場所に設置し
ても始動操作を容易に行うことができ、設置場所
の選択の幅を広くすることができるものである。

また、運転スイツチにより電源を入れた時に点
灯される表示ランプを該メインリモコンに設ける
ことによつて、湯温調節スイツチの照明を行うこ
とができ、暗い設置場所においても、特に照明を
用いることなく、適切な湯温を設定することがで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すもので、第１図は給
湯装置の概略構成図、第２図は要部の一部切欠断
面図である。 １……給湯器、２……メインリモコン、４……
運転スイツチ、５……湯温調節スイツチ、７……
リモコンケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 給湯器の電源を入切するとともに、運転スイツ
   チ以外のスイツチの操作部の照明となる表示ラン
   プをオン・オフする運転スイツチのみをプツシユ
   ロツク式スイツチで構成し、該運転スイツチの押
   ボタンをリモコンケース表面より突出させて設置
   し、該運転スイツチ以外のスイツチの操作部はリ
   モコンケース表面より突出させないで設置したこ
   とを特徴とする給湯器用遠隔操作器。