JPS5854849Y2 - 多機能な簡易遠隔スイツチセツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は多機能化した簡易遠隔スイッチセットに関する
。

本考案でいう多機能化とは、例えば負荷の時限的なオン
、オフ機能、照明灯などの照度可変機能、消し忘れやあ
るいは暗くても位置がわかり、且用途別のネームを表示
できるなどの機能を付加した所謂はたるスイッチなどを
装備できうるようにしたところにある。

本考案者は先に簡易遠隔スイッチセットの名称を以って
出願したが、本願はそれを更に多機能化せしめたもので
ある。

上記の先出願及び本願でいう簡易遠隔スイッチセットは
、所謂リモコンスイッチとしては従来より多種多様な物
品をみるが、それらのほとんどが複雑な電気回路構成を
採用し、勢い高価とならざるを得す、且また通常の家庭
生活では必要としない虚飾的な機能や構成を付加したも
のが多かったこと、しかもそのために操作が煩雑、且専
門知識を要するなどで使い易さにおいても欠点が多かっ
た点などに鑑み、これを解決することを目的の一つとす
るものである。

更にまた、本考案のスイッチセットは、日常生活で最も
使用頻度の高い電源の大切機能を主体的に構成し、これ
に更にタイマー機能、電力の可変供給機能、切り忘れや
暗い室内でも所在がわかりしかも用途表示のできる所謂
はたるスイッチ機能などを択一的に、あるいは合体的に
装備させて構成した多機能を有することを他の目的の一
つとしている。

更にまた、本考案の別の目的の一つは極めて容易に取扱
いができ、且簡潔な構成を以って手元はもとより、任意
の場所に設置自在に構成し、随意の遠方よりもスイッチ
操作が果せ、同時に従来品と比較して格段に低価格で生
産しうる簡易遠隔スイッチセットの提供にある。

尚また、本考案の他の目的の一つは、上記したような多
彩な改良点を付加することによって、より一層広汎な用
途に供されうる簡易遠隔スイッチセットの提供にある。

次に本考案に係る多機能な簡易遠隔スイッチセットをそ
の一実施例によって、図面を参照しつつ具体的に説明す
る。

第１図は本考案スイッチセットの全体回路構成の一例を
示し、第２図はセットの一部裁断した外観図である。

１０は主スイツチ箱、２０は副スイツチ箱であって、こ
れらは夫々任意場所に設置自在なものであり、同時に任
意長の接続用コード８及びコネクターセット７を介して
電気的に接続自在に設けである。

各箱１０，２０は例えばフェノール樹脂で成形した小形
ケースなどで形成でき、且自由を持運びできるものであ
る。

主スイツチ箱１０の側面からは商用電圧１００ Ｖ電源
などに接続できるプラグ２Ａ付受電コード２が引出され
るとともに、他方側面には接続コード８を取付けるため
のコネクターセット７を設置し、それのソケット部７ａ
と第２図では陰部のために見ることかで゛きない負荷用
コンセント３を夫々配設しである。

更に主スイツチ箱１０の上面には、主回路切換用スイッ
チ５、負荷電源表示ランプ４、相互回路切換用第１スイ
ツチ６を適宜個所に配置しである。

また副スイツチ箱２０には接続コード８の受部７ｂと相
互回路切換用の第２スイツチ９を配設しである。

更にこの第２スイツチ９にはこのスイッチ自体のオン、
オフ状態を外部より目視でき、且暗室でも一目瞭然とな
り、同時にスイッチの所在が容易にわかるところの自己
点灯表示ランプ、所謂パイロットランプ９ｐを内蔵させ
である。

この内蔵パイロットランプ９ｐの点灯条件は、例示の場
合、第２スイツチがオンの時は消灯しオフの時点灯する
ように内部結線しであるが、この逆を適用することは結
線の変更によって容易に事前設定できるものである。

また、本考案の多機能化したスイッチセットでは、前出
の副スイツチ箱２０にタイマー回路や調光回路、あるい
は適当な負荷供給電力可変回路などの負荷制御回路１５
を付加しである。

第２図示の第一実施例では、負荷制御回路１５としてタ
イマー１５２を適用した状態を示しているが、第３図で
は、調光回路部１５ｂを配備させた例を示している。

タイマー１５ａとしては比較的小型なものであって、通
常の電灯、家電製品などを時限的にオン、オフ制御でき
るものであれば、別段、本考案では制限をしない。

また調光回路部１５ ｂとしては、例えば、シリコン制
御整流素子（ＳＣＲ）などにより入力電流の導通角を変
化させるような調光回路を適用できる。

またシリコン・シンメトリカルスイッチを用いてもよい
。

多くの場合前出のタイマーも含めて比較的小型に構成で
きるものが望ましい。

更にまた、調光回路１５ｂとタイマー回路１５ａとを適
当な切換スイッチ（図示していない）を介在して副スイ
ツチ箱に配設したものであってもよい 第２スイツチ９としては、ランプ内蔵の外ネームプレー
トを押込みできるものなども、スイッチの用途を指示で
きて好都合である。

また副スイツチ箱２０．２０’は一種のペンダント形態
で使用することも可能である。

ここで、第１図示の回路構成を説明すれば、主回路切換
スイッチ５は双極双投形のものであって、それの一極側
１１ａ、ｌｌｂは短絡結線し、他極側１３ａ、１３ｂは
一接点１３ ｂが相互回路切換用第１スイツチ６のコモ
ン接点６Ｃに接続し、他接点１３ａはコネクターセット
７のソケット部７ａの一極に接続しである。

上記第１スイツチ６の固定側各接点６ ａ 、６ ｂも
同じくソケツ）−７２の他の２極へ夫々接続している。

受電コード２の一線側には負荷コンセント３を挿入接続
し、且コンセント３に並列して負荷電源表示ランプ４を
接続しである。

ランプ４は本例ではネオンランプを用いたが、別段これ
を制限するものではない。

更にコンセント３を経た受電コード２の一線側は主回路
切換スイッチ５の中立極側１２ ａに接続し、他方受電
コード２の他線側もその中立極側１２ｂに接続しである
。

今、負荷用コンセント３に所要の負荷１、例えば家電品
（テレビ、ラジオ、ステレオ、電気炊飯器、照明器具、
扇風機など）のプラグを差し込んで使用するとすれば、
受電側プラグ２Ａを所要の電源に差し込み、主回路切換
スイッチ５のレバーを中立位に維持する時、負荷１へは
電力供給がないが、スイッチ５を一極側１１ ａ、１１
ｂに液入すれば、ネオンランプ４も点灯し、負荷１へ
も通電することとなる。

この場合は、相互回路切換スイッチ６．９のスイッチ作
用は負荷１の通電オン、オフ作用には無関係に設定され
ることとなる。

次に主回路切換スイッチ５を他極側１３ａ、１３ｂに投
入すれば、前出の相互回路切換用箔１、第２スイツチ６
．９は負荷１の手元あるいは遠方操作スイッチとして活
用されることになる。

スイッチ６．９はいずれも、それのスイッチ作用によっ
て、例えば第１スイツチ６の接点６ａをオン状態とし、
第２スイツチ９の接点９ａをオン状態とすれば、受電コ
ード２の他線側はスイッチ５の接点１２ｂ−１３ｂ−第
１スイツチ６ ｃ −６ａコネクター７ａ−７ｂ−第２
スイツチ接点９ａ９Ｃ−コネクター７ｂ−７ａを介し７
てスイッチ５の他極側接点１３ａに達して負荷１への通
電線路が閉形成されることとなる。

この際、第１、第２スイツチ６．９のいずれかを反転さ
せる、即ちスイッチ作用を起こすことによって負荷１へ
の通電は停止されることとなる。

勿論、ランプ４の点灯状態も第１または第２スイツチの
スイッチ作用に応して点滅し、負荷通電状態の有無を確
実に表示できることになる。

また負荷制御回路１５が、第２図示の如く、タイマー１
５８とした場合、第２スイツチ９を接点９ａ側にオンし
て、あるいはそれ以前にタイマー１５ ａを任意時限後
にオフする条件（負荷１の通電状態を停止）に設定して
おけば、タイマー設定後、オフ設定時間に到達するまで
は、第２スイツチ９のオン状態はタイマー１５′ａの内
部で保持されることとなる。

この場合タイマー設定後は、第２スイツチ９はオフ状態
に切換えておくことが必要である。

第２スイツチ９の内蔵パイロットランプ９ｐの点灯は、
第１図示の回路の場合、主回路スイッチ５を接点１３
ａ 、１３ ｂ側にオンし、第１スイツチ６を接点６ｂ
側にオン、更に第２スイツチ９を接点９ｂ側にオンした
状態、即ち負荷１への通電回路が開状態の時、点灯して
いることとなる。

タイマー１５ ａの結線条件は、例示以外、１線挿入結
線も可能であり、これらのことは使用条件に応じて適宜
変更して回路構成すればよい。

また第３図示の調光回路１５ｂの付加結線も、所要調光
器の回路構成に対応して第２スイツチ９と適宜組合せ結
線すれば多彩なスイッチあるいはランプ調光機能を発揮
できる。

尚、本例では第２スイツチ９に自己の開閉状態を視覚さ
せるパイロットランプを内蔵させたが、この構成を第１
スイツチ６に対してもランプ６ｐを施すことができる。

またタイマ・−１５ａとして比較的精確な設定を望む場
合、例えば同期モーター付きタイマーなどを用いた時は
、モーター用の電源回路は必要となってくる。

尚また、当該スイッチセットを本考案者が実施した例と
しては、夏季夜間等のウィンドファン、暖房時使用のサ
ーキュレータに対し、遠方操作スイッチとして用い、極
めて便利であった体験を得た。

また、その他の用途例として夜間、室内で時計を寝なが
らにして、且室内照明を起き出して点灯せずに予じめ設
置した時計照明用のライトを手元操作で調光しつつ点灯
させるのみで時刻を知ることができるなどの日常生活で
のより一層の経済性を計れる利点もある。

更に、既設の電気負荷物に刻し、大がかりな屋内配線工
事などによるスイッチ移設工事を施すことなく、所望の
遠方操作を付与できる点においても、本案スイッチセラ
１−は極めて顕著な利便性を発揮できるものである。

以上説明したように、本考案は時限制御や調光制御機能
など多彩な負荷制御機能を備えて、より一層、用途範囲
を広くできる利点とより使い易く且付加価値の高い簡易
遠隔スイッチセットを提供できる利点を有するものであ
る。

また、取扱い上も平易、且簡明であるため極一般的な人
にも大いに歓迎され、同時に日常生活上の電気スイッチ
作用を多様的に運用できる効果は大きく、且また日常生
活をより快適にする上で大きく寄与するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るスイッチセットの回路の全体構成
の一例を示す全体回路構成図、第２図は同じく本考案に
係るスイッチセットをタイマー付きとした一例の外観図
、第３図は本考案に用いる副スイツチ箱を調光回路付加
として実施した場合の一例を示す外観図である。 図中、１０は主スイツチ箱、２０または２０′は副スイ
ツチ箱、８は接続用コード、７はコネクターセット、２
はプラグ付き受電コード、３は負荷用コンセント、４は
負荷電源表示用ランプ、５は主回路切換スイッチ、６は
相互回路切換用第１スイツチ、９は相互切換用第２スイ
ツチ、１５は負荷制御回路、９ｐは第２スイツチに内蔵
したランプである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 設置可搬自在な主スイツチ箱と副スイツチ箱とを任意長
   の接続用コード及びコネクターセットを介して電気的に
   接続自在に設け、前記主スイツチ箱を電源接続用のプラ
   グ付き受電コードと、この受電コードの一線側に挿入接
   続した負荷用コンセントと、この負荷用コンセントに並
   列接続した負荷電源表示用ランプと、前記負荷用コンセ
   ント側からの一線と前記受電コードの他線とを中立極側
   に各々接続し、且−極側を短絡した双極双投形の主回路
   切換用スイッチと、この主回路切換用スイッチの他極側
   −接点側に接続した相互回路切換用の単極双投形の第１
   スイツチと、この第１スイツチの固定各接点に接続した
   ２極及び前記主回路切換用スイッチの他極側地接点に接
   続したｌ極を有する前記コネクターセットのソケットと
   を箱体に適宜配設し、且つ、前記接続用コードに接続し
   た相互回路切換用のスイッチを配設した前記副スイツチ
   箱とから戊るスイッチセットにおいて、前記相互回路切
   換用スイッチに自己のスイッチ作用を表示できるランプ
   を内蔵した第２スイツチと前記負荷に対する給電状態を
   適宜制御できる負荷制御回路を配備して前記副スイツチ
   箱を構成したことを特徴とする多機能な簡易遠隔スイッ
   チセット。