JPS6344291Y2 - - Google Patents
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- JPS6344291Y2 JPS6344291Y2 JP780780U JP780780U JPS6344291Y2 JP S6344291 Y2 JPS6344291 Y2 JP S6344291Y2 JP 780780 U JP780780 U JP 780780U JP 780780 U JP780780 U JP 780780U JP S6344291 Y2 JPS6344291 Y2 JP S6344291Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- differential
- case
- brake
- fork
- parking brake
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 3
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Retarders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は農用、土木建築用その他のトラクタに
採用することのできるパーキングブレーキ装置に
関するもので、大容量のパーキングブレーキ装置
を安価に提供することを目的としている。又パー
キングブレーキ時に自動的にデフロツクさせると
共に、運転中にデフロツクのみを可能にすること
も目的の一部である。
採用することのできるパーキングブレーキ装置に
関するもので、大容量のパーキングブレーキ装置
を安価に提供することを目的としている。又パー
キングブレーキ時に自動的にデフロツクさせると
共に、運転中にデフロツクのみを可能にすること
も目的の一部である。
従来の農用トラクタにおいては左右のブレーキ
ペダルを踏込位置にロツクする方式が採用されて
おり、パーキングブレーキ装置は別個には設けら
れていない。しかしトラクタが大型化して油圧ブ
レーキを採用した場合には、油洩れ等の関係でブ
レーキペダルロツク方式は採用できず、別のパー
キングブレーキが必要になる。
ペダルを踏込位置にロツクする方式が採用されて
おり、パーキングブレーキ装置は別個には設けら
れていない。しかしトラクタが大型化して油圧ブ
レーキを採用した場合には、油洩れ等の関係でブ
レーキペダルロツク方式は採用できず、別のパー
キングブレーキが必要になる。
本考案はリヤアクスルケース1内に固定した左
右の軸受15,11内に2つ割デフケース14,
9の左右両端ボス筒部を支承し、一方のデフケー
ス9の外周面に設けたV字溝からなるブレーキ摩
擦面10にパーキングブレーキ用ブレーキバンド
71を嵌め、ブレーキバンドの一端をアンカーピ
ン77に接続し、他端をアーム84と略上下方向
のブレーキロツド86を介してケース上部のデフ
ケース中心線と平行な支点ピン92に支承された
パーキングブレーキレバー88の中間部に接続
し、パーキングブレーキレバー88の前端を引上
げることによりブレーキバンド71が締まるよう
に構成し、上記ケースの上部にデフケースと平行
なフオーク軸35を支承し、フオーク軸35のケ
ース外突出部に固着したデフロツクペダル37を
パーキングブレーキレバー88と並列に前方へ延
長し、パーキングブレーキレバー88の支点ピン
92より後方に横向きに突設した連動押圧ピン1
00をデフロツクペダル37の上面に対向させ、
他方のデフケース14のボス筒先端のドツグクラ
ツチ歯25とボス筒内を通るサンギヤ軸20にス
プライン嵌合したデフロツクスライダ23の先端
のドツグクラツチ歯24を対向させ、デフロツク
スライダ23上に外周に環状溝28を有するスリ
ーブ26を摺動自在に嵌めてストツパ32により
反デフケース側への移動を規制し、デフロツクス
ライダの外向きフランジ30とスリーブの内向き
フランジ31の間にコイルばね29を縮設し、フ
オーク軸35上にボス筒34を摺動自在に嵌めた
デフロツクフオーク27の先端部をスリーブ26
の環状溝28に嵌め、デフロツクフオーク27と
フオーク軸35の間にフオーク軸35がデフロツ
クペダル37の踏込側へ回動した時デフロツクフ
オーク27をデフケース側へ駆動する端面カム4
0を設けてパーキングブレーキレバー88の前端
を引上げることによりブレーキバンド71が締ま
ると共にデフロツクフオーク27がスリーブ26
とコイルばね29を介してデフロツクスライダ2
3をドツグクラツチ歯噛合側へ駆動するようにし
たことを特徴としている。次に図面により説明す
る。
右の軸受15,11内に2つ割デフケース14,
9の左右両端ボス筒部を支承し、一方のデフケー
ス9の外周面に設けたV字溝からなるブレーキ摩
擦面10にパーキングブレーキ用ブレーキバンド
71を嵌め、ブレーキバンドの一端をアンカーピ
ン77に接続し、他端をアーム84と略上下方向
のブレーキロツド86を介してケース上部のデフ
ケース中心線と平行な支点ピン92に支承された
パーキングブレーキレバー88の中間部に接続
し、パーキングブレーキレバー88の前端を引上
げることによりブレーキバンド71が締まるよう
に構成し、上記ケースの上部にデフケースと平行
なフオーク軸35を支承し、フオーク軸35のケ
ース外突出部に固着したデフロツクペダル37を
パーキングブレーキレバー88と並列に前方へ延
長し、パーキングブレーキレバー88の支点ピン
92より後方に横向きに突設した連動押圧ピン1
00をデフロツクペダル37の上面に対向させ、
他方のデフケース14のボス筒先端のドツグクラ
ツチ歯25とボス筒内を通るサンギヤ軸20にス
プライン嵌合したデフロツクスライダ23の先端
のドツグクラツチ歯24を対向させ、デフロツク
スライダ23上に外周に環状溝28を有するスリ
ーブ26を摺動自在に嵌めてストツパ32により
反デフケース側への移動を規制し、デフロツクス
ライダの外向きフランジ30とスリーブの内向き
フランジ31の間にコイルばね29を縮設し、フ
オーク軸35上にボス筒34を摺動自在に嵌めた
デフロツクフオーク27の先端部をスリーブ26
の環状溝28に嵌め、デフロツクフオーク27と
フオーク軸35の間にフオーク軸35がデフロツ
クペダル37の踏込側へ回動した時デフロツクフ
オーク27をデフケース側へ駆動する端面カム4
0を設けてパーキングブレーキレバー88の前端
を引上げることによりブレーキバンド71が締ま
ると共にデフロツクフオーク27がスリーブ26
とコイルばね29を介してデフロツクスライダ2
3をドツグクラツチ歯噛合側へ駆動するようにし
たことを特徴としている。次に図面により説明す
る。
第1図は主として水平断面からなる断面図(矢
印Fは前方)で、リヤアクスルケース1の前端に
はミツシヨンケース2、クラツチハウジング、エ
ンジン(図示せず)が一体的に接続してトラクタ
中央のフレームを構成しており、リヤアクスルケ
ース1の左右側面からリヤアクスルハウジング3
が横方向へ突出している。リヤアクスルケース1
の前壁に軸受4を介して支持されているカウンタ
軸5はミツシヨンケース2の出力軸であり、リヤ
アクスルケース1内に突出した後端のベベルギヤ
6はデフ機構のリングギヤ7に常時噛み合う。リ
ングギヤ7は複数個のボルト8によりデフケース
9に締着されており、デフケース9は外周にパー
キングブレーキ用のブレーキ摩擦面(V字溝)1
0を有する。デフケース9は軸受11、リテーナ
12を介してリヤアクスルケース1に支持されて
いる。デフケース9に対し複数個のボルト13で
一体化されている他方のデフケース14は軸受1
5、リテーナ16を介してリヤアクスルケース1
に支持されている。17はピニオン軸、18はデ
フピニオン、19はデフギヤ、20,21は左右
のサンギヤ軸である。
印Fは前方)で、リヤアクスルケース1の前端に
はミツシヨンケース2、クラツチハウジング、エ
ンジン(図示せず)が一体的に接続してトラクタ
中央のフレームを構成しており、リヤアクスルケ
ース1の左右側面からリヤアクスルハウジング3
が横方向へ突出している。リヤアクスルケース1
の前壁に軸受4を介して支持されているカウンタ
軸5はミツシヨンケース2の出力軸であり、リヤ
アクスルケース1内に突出した後端のベベルギヤ
6はデフ機構のリングギヤ7に常時噛み合う。リ
ングギヤ7は複数個のボルト8によりデフケース
9に締着されており、デフケース9は外周にパー
キングブレーキ用のブレーキ摩擦面(V字溝)1
0を有する。デフケース9は軸受11、リテーナ
12を介してリヤアクスルケース1に支持されて
いる。デフケース9に対し複数個のボルト13で
一体化されている他方のデフケース14は軸受1
5、リテーナ16を介してリヤアクスルケース1
に支持されている。17はピニオン軸、18はデ
フピニオン、19はデフギヤ、20,21は左右
のサンギヤ軸である。
サンギヤ軸20上にはデフロツクスライダ23
がスプライン嵌合し、デフロツクスライダ23の
ドツグクラツチ歯24はデフケース14のドツグ
クラツチ歯25にわずかな隙間をへだてて対向し
ている。デフロツクスライダ23上に摺動自在に
嵌合したスリーブ26はデフロツクフオーク27
の嵌まる環状溝28を有する。29は圧縮コイル
ばねで、デフロツクスライダ23の外向きフラン
ジ30とスリーブ26の内向きフランジ31の間
に縮設されている。32はストツパである。
がスプライン嵌合し、デフロツクスライダ23の
ドツグクラツチ歯24はデフケース14のドツグ
クラツチ歯25にわずかな隙間をへだてて対向し
ている。デフロツクスライダ23上に摺動自在に
嵌合したスリーブ26はデフロツクフオーク27
の嵌まる環状溝28を有する。29は圧縮コイル
ばねで、デフロツクスライダ23の外向きフラン
ジ30とスリーブ26の内向きフランジ31の間
に縮設されている。32はストツパである。
デフロツクフオーク27のボス筒34を支持し
ているフオーク軸35は左右両端部がリヤアクス
ルケース1に回動自在に支持されているが、フオ
ーク軸35の位置は第2図の如くリヤアクスルケ
ース1の前上端部であり、フオーク軸35のケー
ス外先端部に固着したデフロツクペダル37はフ
オーク軸35の部分から斜め前上方へ突出してい
る。フオーク軸35上に嵌合したデフロツクカム
38、デフロツクカムスライダ39は互いに噛み
合う端面カム40を備え、カム38はピン41に
よりフオーク軸35に固着され、スライダ39は
それと一体の回り止め突起42の端面43が油圧
シリンダケース44の下面に摺動自在に当接し、
フオーク軸35を中心とする回転が阻止されてい
る。45は圧縮コイルばね、46は位置決めピン
である。
ているフオーク軸35は左右両端部がリヤアクス
ルケース1に回動自在に支持されているが、フオ
ーク軸35の位置は第2図の如くリヤアクスルケ
ース1の前上端部であり、フオーク軸35のケー
ス外先端部に固着したデフロツクペダル37はフ
オーク軸35の部分から斜め前上方へ突出してい
る。フオーク軸35上に嵌合したデフロツクカム
38、デフロツクカムスライダ39は互いに噛み
合う端面カム40を備え、カム38はピン41に
よりフオーク軸35に固着され、スライダ39は
それと一体の回り止め突起42の端面43が油圧
シリンダケース44の下面に摺動自在に当接し、
フオーク軸35を中心とする回転が阻止されてい
る。45は圧縮コイルばね、46は位置決めピン
である。
左右のサンギヤ軸20,21はサンギヤ48と
スプライン49を備え、サンギヤ48は遊星ギヤ
50と噛み合い、スプライン49にはブレーキデ
イスク51のハブ52が摺動自在に嵌合してい
る。遊星ギヤ50を軸受53を介して支持してい
る軸54はキヤリヤ55に固着されており、キヤ
リア55を固着したリヤアクスル56は軸受57
を介してリヤアクスルハウジング3に支持されて
いる。58は遊星歯車減速機のインターナルギヤ
で、複数個のボルト59によりリヤアクスルハウ
ジング3に固着されており、インターナルギヤ5
8の外筒面60とリヤアクスルハウジング3の内
筒面61は対向して環状のシリンダを形成し、そ
こに環状のブレーキピストン62が液密性を保持
して摺動自在に嵌合している。63は油圧室でブ
レーキペダルにより動作するマスターシリンダ
(図示せず)に接続する。ブレーキデイスク51
の外周部はリヤアクスルケース側壁に固着した摩
擦板64と前記ピストン62の間にある。65は
回り止めピン、66はリヤアクスルケース1にリ
ヤアクスルハウジング3を固着するためのボル
ト、67〜69はシールリングであり、リヤアク
スル56の先端には後輪が固着される。
スプライン49を備え、サンギヤ48は遊星ギヤ
50と噛み合い、スプライン49にはブレーキデ
イスク51のハブ52が摺動自在に嵌合してい
る。遊星ギヤ50を軸受53を介して支持してい
る軸54はキヤリヤ55に固着されており、キヤ
リア55を固着したリヤアクスル56は軸受57
を介してリヤアクスルハウジング3に支持されて
いる。58は遊星歯車減速機のインターナルギヤ
で、複数個のボルト59によりリヤアクスルハウ
ジング3に固着されており、インターナルギヤ5
8の外筒面60とリヤアクスルハウジング3の内
筒面61は対向して環状のシリンダを形成し、そ
こに環状のブレーキピストン62が液密性を保持
して摺動自在に嵌合している。63は油圧室でブ
レーキペダルにより動作するマスターシリンダ
(図示せず)に接続する。ブレーキデイスク51
の外周部はリヤアクスルケース側壁に固着した摩
擦板64と前記ピストン62の間にある。65は
回り止めピン、66はリヤアクスルケース1にリ
ヤアクスルハウジング3を固着するためのボル
ト、67〜69はシールリングであり、リヤアク
スル56の先端には後輪が固着される。
第2図は第1図の−断面の主要部であり、
第3図は第2図の−矢視部分図である。第2
図の71a,71bはそれぞれ半円形に成形され
たブレーキバンド半体で、内周面にブレーキ摩擦
面10に適合するV形断面のライニング72がリ
ベツト73で固着されており、リヤアクスルケー
ス1の後方上端部においてピン74により連結
し、バンド半体71aの前端はピン75を介して
ブレーキアーム76に接続し、バンド半体71b
の前端はアンカーピン77に接続している。ピン
74によるバンド半体連結部の上方にわずかな隙
間をへだてて位置決め用ボルト78の下端が対向
しており、ボルト78はリヤアクスルケース1の
ボス79に螺合し、ばね受80をナツト81によ
りボス79に締着することによりボルト78の回
転が阻止されている。82は一対の引張ばねで、
下端はピン74に、又上端はばね受80に掛け止
めてあり、連結ピン74の部分をブレーキ摩擦面
10から離す方向に付勢している。
第3図は第2図の−矢視部分図である。第2
図の71a,71bはそれぞれ半円形に成形され
たブレーキバンド半体で、内周面にブレーキ摩擦
面10に適合するV形断面のライニング72がリ
ベツト73で固着されており、リヤアクスルケー
ス1の後方上端部においてピン74により連結
し、バンド半体71aの前端はピン75を介して
ブレーキアーム76に接続し、バンド半体71b
の前端はアンカーピン77に接続している。ピン
74によるバンド半体連結部の上方にわずかな隙
間をへだてて位置決め用ボルト78の下端が対向
しており、ボルト78はリヤアクスルケース1の
ボス79に螺合し、ばね受80をナツト81によ
りボス79に締着することによりボルト78の回
転が阻止されている。82は一対の引張ばねで、
下端はピン74に、又上端はばね受80に掛け止
めてあり、連結ピン74の部分をブレーキ摩擦面
10から離す方向に付勢している。
ブレーキアーム76を一端に固着した軸83は
リヤアクスルケース1に回動自在に支持され、ケ
ース1の外方突出部に固着したアーム84は軸8
3の部分から前方(第2図左方)へ延び、その先
端はピン85、ブレーキロツド86、ピン87を
介してパーキングブレーキレバー88に接続して
いる。89はターンバツクル、90,91は互い
に捩れ方向の異なるロツクナツトである。レバー
88はピン92を介してブラケツト93に支持さ
れており、ブラケツト93はシリンダサイドケー
ス94と共締めされる。レバー88はブラケツト
93を挟む二重構造の板金部材で、内蔵したラチ
エツト爪95はピン87に支持され、先端はブラ
ケツト93上のラチエツト歯96に噛み合い、他
端はレリーズロツド97を介してプツシユボタン
98に接続している。99はプツシユボタン98
を矢印A方向に付勢する戻しばねである。100
はデフロツクペダル37との連動押圧ピンでレバ
ー88に固着されており、デフロツクペダル37
の上側へ直交する姿勢で突出している。デフロツ
クペダル37は第3図のように連動押圧ピン10
0より前方の部分がパーキングブレーキレバー8
8の下側を通過して斜め側方へ張り出し、足で踏
み込むことができる。
リヤアクスルケース1に回動自在に支持され、ケ
ース1の外方突出部に固着したアーム84は軸8
3の部分から前方(第2図左方)へ延び、その先
端はピン85、ブレーキロツド86、ピン87を
介してパーキングブレーキレバー88に接続して
いる。89はターンバツクル、90,91は互い
に捩れ方向の異なるロツクナツトである。レバー
88はピン92を介してブラケツト93に支持さ
れており、ブラケツト93はシリンダサイドケー
ス94と共締めされる。レバー88はブラケツト
93を挟む二重構造の板金部材で、内蔵したラチ
エツト爪95はピン87に支持され、先端はブラ
ケツト93上のラチエツト歯96に噛み合い、他
端はレリーズロツド97を介してプツシユボタン
98に接続している。99はプツシユボタン98
を矢印A方向に付勢する戻しばねである。100
はデフロツクペダル37との連動押圧ピンでレバ
ー88に固着されており、デフロツクペダル37
の上側へ直交する姿勢で突出している。デフロツ
クペダル37は第3図のように連動押圧ピン10
0より前方の部分がパーキングブレーキレバー8
8の下側を通過して斜め側方へ張り出し、足で踏
み込むことができる。
次に全般的な作動を説明する。第1図において
エンジンの回転力はカウンタ軸5のベベルギヤ6
の部分からデフ機構のリングギヤ7へ伝わり、デ
フケース9,14がリングギヤ7と共に回転す
る。デフケース9,14の回転はピニオン軸1
7、デフピニオン18、デフギヤ19を経て左右
のサンギヤ軸20,21に伝わり、そこからサン
ギヤ48、遊星ギヤ50、軸54、キヤリヤ5
5、リヤアクスル56を経て左右の後輪へ供給さ
れる。ブレーキペダルを踏み込み油圧室63に油
圧を供給すると、ブレーキピストン62が張り出
してブレーキデイスク51をピストン62と摩擦
板64で挟み、サンギヤ軸21に制動力を与える
ことができる。駐車時にデフロツクペダル37を
踏み込みフオーク軸35を回動させると、ピン4
1を介してデフロツクカム38が回動し、端面カ
ム40の作用によりデフロツクカムスライダ39
がデフロツクフオーク27を伴いばね29の弾力
に抗して矢印B方向へ移動し、増加したばね29
の弾力によりデフロツクスライダ23も矢印B方
向へ移動し、ドツグクラツチ歯24,25が噛み
合い、サンギヤ軸20とデフケース14が一体化
する。第2図のパーキングブレーキレバー88を
矢印C方向へ引くとブレーキロツド86が上昇
し、ブレーキアーム76が軸83を支点として矢
印D方向に回動し、ブレーキバンド半体71a,
71bがライニング72を介してブレーキ摩擦面
10を締め付ける。レバー88に加えていた矢印
C方向の力を除くと、ラチエツト爪95がラチエ
ツト歯96に噛み合い、レバー88は作動位置に
保持される。ブレーキを解除する際はレバー88
に矢印C方向の力を加えながらプツシユボタン9
8を逆A方向に押し込むと、ラチエツト爪95が
ラチエツト歯96から外れ、レバー88を逆C方
向へ戻すことができる。レバー88を第2図の非
作動位置に戻すと、ブレーキバンドの連結ピン7
4部分はボルト78に当たるまでばね82に引か
れ、連結ピン74近傍のライニング72が強制的
にブレーキ摩擦面10から引き離される。
エンジンの回転力はカウンタ軸5のベベルギヤ6
の部分からデフ機構のリングギヤ7へ伝わり、デ
フケース9,14がリングギヤ7と共に回転す
る。デフケース9,14の回転はピニオン軸1
7、デフピニオン18、デフギヤ19を経て左右
のサンギヤ軸20,21に伝わり、そこからサン
ギヤ48、遊星ギヤ50、軸54、キヤリヤ5
5、リヤアクスル56を経て左右の後輪へ供給さ
れる。ブレーキペダルを踏み込み油圧室63に油
圧を供給すると、ブレーキピストン62が張り出
してブレーキデイスク51をピストン62と摩擦
板64で挟み、サンギヤ軸21に制動力を与える
ことができる。駐車時にデフロツクペダル37を
踏み込みフオーク軸35を回動させると、ピン4
1を介してデフロツクカム38が回動し、端面カ
ム40の作用によりデフロツクカムスライダ39
がデフロツクフオーク27を伴いばね29の弾力
に抗して矢印B方向へ移動し、増加したばね29
の弾力によりデフロツクスライダ23も矢印B方
向へ移動し、ドツグクラツチ歯24,25が噛み
合い、サンギヤ軸20とデフケース14が一体化
する。第2図のパーキングブレーキレバー88を
矢印C方向へ引くとブレーキロツド86が上昇
し、ブレーキアーム76が軸83を支点として矢
印D方向に回動し、ブレーキバンド半体71a,
71bがライニング72を介してブレーキ摩擦面
10を締め付ける。レバー88に加えていた矢印
C方向の力を除くと、ラチエツト爪95がラチエ
ツト歯96に噛み合い、レバー88は作動位置に
保持される。ブレーキを解除する際はレバー88
に矢印C方向の力を加えながらプツシユボタン9
8を逆A方向に押し込むと、ラチエツト爪95が
ラチエツト歯96から外れ、レバー88を逆C方
向へ戻すことができる。レバー88を第2図の非
作動位置に戻すと、ブレーキバンドの連結ピン7
4部分はボルト78に当たるまでばね82に引か
れ、連結ピン74近傍のライニング72が強制的
にブレーキ摩擦面10から引き離される。
以上説明したように本考案によると、まずデフ
ケース14,9が2つ割であるため一方のデフケ
ース9にブレーキ摩擦面10を、又他方のデフケ
ース9にドツグクラツチ歯25を設ける加工と、
組付けが容易になる。又ブレーキ摩擦面10の直
径を増してパーキングブレーキ性能を増しても、
反対側にデフロツクフオーク27やスリーブ2
6、コイルばね29等を配置しやすく、所要スペ
ースが少なくてすみ、全体がコンパクトにまとま
る。又パーキングブレーキレバー88の前端を引
上げてピン100によりデフロツクペダル37を
強制的に押し下げ、デフロツクフオーク27を強
制的に第1図の右方へ駆動しても、スリーブ26
とデフロツクスライダ23の間にコイルばね29
が介在しているため、ドツグクラツチ歯24,2
5の歯先が衝突した状態にあつても各部に無理が
生ずることがなく、一方がわずかに回転した時両
ドツグクラツチ歯24,25が噛合う。又デフロ
ツクを効かす際にはコイルばね29がデフロツク
フオーク27の移動方向(第1図右方)へ圧縮さ
れるため、次第に増加する荷重でドツグクラツチ
歯24,25の噛合いが進行し、両クラツチ歯2
4,25の噛合いが確実かつ迅速に行なわれ、デ
フロツク時にクラツチ歯24,25が外れる恐れ
がなくなる。又パーキングブレーキレバー88の
支点ピン92とデフロツクフオーキ軸35がケー
ス1の上部に近接配置されるため、パーキングブ
レーキレバー88とデフロツクペダル37を前方
突出状に並置することができ、又パーキングブレ
ーキレバー88はパーキングブレーキを効かす際
にレバー前端を引上げる形になるため力を効果的
に加えることができ、又デフロツクペダル37は
デフロツクを作用させる時に前端を踏込めばよ
く、操作力を加えやすく、しかも操作力を加える
方向が逆になるため、連動押圧ピン100による
連動関係が容易に得られ、又デフロツクペダル3
7を単独に操作することも簡単に行える。
ケース14,9が2つ割であるため一方のデフケ
ース9にブレーキ摩擦面10を、又他方のデフケ
ース9にドツグクラツチ歯25を設ける加工と、
組付けが容易になる。又ブレーキ摩擦面10の直
径を増してパーキングブレーキ性能を増しても、
反対側にデフロツクフオーク27やスリーブ2
6、コイルばね29等を配置しやすく、所要スペ
ースが少なくてすみ、全体がコンパクトにまとま
る。又パーキングブレーキレバー88の前端を引
上げてピン100によりデフロツクペダル37を
強制的に押し下げ、デフロツクフオーク27を強
制的に第1図の右方へ駆動しても、スリーブ26
とデフロツクスライダ23の間にコイルばね29
が介在しているため、ドツグクラツチ歯24,2
5の歯先が衝突した状態にあつても各部に無理が
生ずることがなく、一方がわずかに回転した時両
ドツグクラツチ歯24,25が噛合う。又デフロ
ツクを効かす際にはコイルばね29がデフロツク
フオーク27の移動方向(第1図右方)へ圧縮さ
れるため、次第に増加する荷重でドツグクラツチ
歯24,25の噛合いが進行し、両クラツチ歯2
4,25の噛合いが確実かつ迅速に行なわれ、デ
フロツク時にクラツチ歯24,25が外れる恐れ
がなくなる。又パーキングブレーキレバー88の
支点ピン92とデフロツクフオーキ軸35がケー
ス1の上部に近接配置されるため、パーキングブ
レーキレバー88とデフロツクペダル37を前方
突出状に並置することができ、又パーキングブレ
ーキレバー88はパーキングブレーキを効かす際
にレバー前端を引上げる形になるため力を効果的
に加えることができ、又デフロツクペダル37は
デフロツクを作用させる時に前端を踏込めばよ
く、操作力を加えやすく、しかも操作力を加える
方向が逆になるため、連動押圧ピン100による
連動関係が容易に得られ、又デフロツクペダル3
7を単独に操作することも簡単に行える。
第1図は本考案を適用した農用トラクタのリヤ
アクスルケース部分の水平断面図、第2図は第1
図の−断面略図、第3図は第2図の−矢
視部分図である。 9……デフケース、10……ブレーキ摩擦面、
71a,71b……ブレーキバンド半体、88…
…パーキングブレーキレバー(操作機構)。
アクスルケース部分の水平断面図、第2図は第1
図の−断面略図、第3図は第2図の−矢
視部分図である。 9……デフケース、10……ブレーキ摩擦面、
71a,71b……ブレーキバンド半体、88…
…パーキングブレーキレバー(操作機構)。
Claims (1)
- リヤアクスルケース1内に固定した左右の軸受
15,11内に2つ割デフケース14,9の左右
両端ボス筒部を支承し、一方のデフケース9の外
周面に設けたV字溝からなるブレーキ摩擦面10
にパーキングブレーキ用ブレーキバンド71を嵌
め、ブレーキバンドの一端をアンカーピン77に
接続し、他端をアーム84と略上下方向のブレー
キロツド86を介してケース上部のデフケース中
心線と平行な支点ピン92に支承されたパーキン
グブレーキレバー88の中間部に接続し、パーキ
ングブレーキレバー88の前端を引上げることに
よりブレーキバンド71が締まるように構成し、
上記ケースの上部にデフケースと平行なフオーク
軸35を支承し、フオーク軸35のケース外突出
部に固着したデフロツクペダル37をパーキング
ブレーキレバー88と並列に前方へ延長し、パー
キングブレーキレバー88の支点ピン92より後
方に横向きに突設した連動押圧ピン100をデフ
ロツクペダル37の上面に対向させ、他方のデフ
ケース14のボス筒先端のドツグクラツチ歯25
とボス筒内を通るサンギヤ軸20にスプライン嵌
合したデフロツクスライダ23の先端のドツグク
ラツチ歯24を対向させ、デフロツクスライダ2
3上に外周に環状溝28を有するスリーブ26を
摺動自在に嵌めてストツパ32により反デフケー
ス側への移動を規制し、デフロツクスライダの外
向きフランジ30とスリーブの内向きフランジ3
1の間にコイルばね29を縮設し、フオーク軸3
5上にボス筒34を摺動自在に嵌めたデフロツク
フオーク27の先端部をスリーブ26の環状溝2
8に嵌め、デフロツクフオーク27とフオーク軸
35の間にフオーク軸35がデフロツクペダル3
7の踏込側へ回動した時デフロツクフオーク27
をデフケース側へ駆動する端面カム40を設けて
パーキングブレーキレバー88の前端を引上げる
ことによりブレーキバンド71が締まると共にデ
フロツクフオーク27がスリーブ26とコイルば
ね29を介してデフロツクスライダ23をドツグ
クラツチ歯噛合側へ駆動するようにしたことを特
徴とするトラクタのパーキングブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP780780U JPS6344291Y2 (ja) | 1980-01-24 | 1980-01-24 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP780780U JPS6344291Y2 (ja) | 1980-01-24 | 1980-01-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56108949U JPS56108949U (ja) | 1981-08-24 |
JPS6344291Y2 true JPS6344291Y2 (ja) | 1988-11-17 |
Family
ID=29604486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP780780U Expired JPS6344291Y2 (ja) | 1980-01-24 | 1980-01-24 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6344291Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE60324598D1 (de) * | 2003-01-31 | 2008-12-18 | Meritor Heavy Vehicle Sys Ltd | Elektronische differentialsperrvorrichtung |
JP7245726B2 (ja) * | 2019-06-14 | 2023-03-24 | ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 | 作業車両 |
-
1980
- 1980-01-24 JP JP780780U patent/JPS6344291Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56108949U (ja) | 1981-08-24 |
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