JPS6343836B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、固定ヘツド式のビデオテープレコ
ーダにおいて、多数の単位画像情報を記録し、こ
れをランダムアクセスして再生し得るようにした
画像情報の記録再生装置に関する。

例えば、ヘリカルスキヤニング方式のビデオテ
ープレコーダにあつては、磁気ヘツドをデイスク
で回転させ、このヘツドの回転円筒面に対して磁
気テープを傾斜して巻き付け走行させ、このテー
プに対して長手方向に対して傾斜する多数の記録
トラツクが形成されるようにしている。したがつ
て、このようなビデオテープレコーダにおいて、
例えば限られた短時間の画像情報を多数記録する
場合には、その各単位画像情報はテープの長手方
向に沿つて、順次直列的に記録配置されるように
なる。

このため、記録された多数の単位画像情報の中
から１つの単位画像情報を指定し、再生しようと
する場合には、この指定された画像情報の記録部
の先頭位置まで、テープを直線的に走行させる必
要がある。すなわち、頭出し再生が煩雑なものと
なり、また多くのテープを送る必要の生ずる場合
も多く、時間を要するものである。

この発明は、上記のような点に鑑み、記録され
た多数の単位画像情報を選択再生するような場
合、再生しようとする指定単位画像情報の記録さ
れた部分の頭出し操作が、充分に簡単にして且つ
速やかに実行できるようにする画像情報の記録再
生装置を提供しようとするものである。

また、この発明ではさらに記録単位画像情報を
選択再生するような場合、その単位画像情報の記
録部に磁気ヘツドを対応させるアクセス制御を、
その画像情報の記録されたテープ自体によつて効
果的に実行されるようにすることを目的とする。

以下この発明の一実施例を、図面を参照して説
明する。まず、この記録再生装置を構成するテー
プ装置について説明すると、第１図に示すように
構成されるもので、磁気テープ１１はエンドレス
に構成される。このエンドレスにしたテープ１１
は、環状にした固定のリール１２の外周に巻装し
て貯蔵されるもので、このリール１２にはその内
外周を連通するようにテープ引き出し窓１３が形
成され、上記巻装されたテープ１１の内周部が、
窓１３を介してリール１２の内周部に引き出され
る。

リール１２の内周部には、ヘツド機構１４と共
に、キヤプスタン１５およびピンチローラ１６か
らなるテープ駆動機構が設定され、窓１３から引
き出されたテープ１１は、ヘツド機構１４に接触
し、キヤプスタン１５とピンチローラ１６とには
さまれて、キヤプスタン１５の矢印で示すような
回転によつて、引き出し走行されるようになる。
そして、ヘツド機構１４部で、テープ１１に対し
てビデオ信号が記録し、再生されるようになるも
のである。

キヤプスタン１５およびピンチローラ１６から
なるテープ駆動機構から送り出されたテープ１１
は、リール１２の内周部にガイド板により設定さ
れたテープ留め１７部に導かれ、自由張力状態に
設定されると共に、リール１２を飛び越すオーバ
ターンガイド１８を介して、リール１２の外周部
に巻き取られる。

このように走行駆動されるテープ１１の走行通
路に対応して、例えばヘツド機構１４とテープ駆
動機構との間に位置して、テープマーク検出器１
９が設けられる。テープ１１は、両端を接続して
前述したようにエンドレスに構成されるもので、
そのテープ継ぎ目には、磁性記録面の背面側に位
置して、反射テープ等によるテープマークが添設
される。上記マーク検出器１９は、例えば走行す
るテープ１１の背面に光を照射する光源、および
テープ面からの反射光を検知する光検知素子で構
成され、上記反射テープによるテープマークの通
過を検知するもので、エンドレスにしたテープ１
１の１周回走行のインデツクス情報を検知し得る
ようにされる。

また、上記マーク検出器１９のようにテープ１
１の走行通路に対応して、例えばテープ１１の最
下側端縁に近接して設定するコントロールトラツ
ク接触するように、コントロールヘツド２０が固
定設定される。

第２図は、テープ１１に対して例えばビデオ信
号を記録再生するヘツド機構１４の構成例を示し
たもので、テープ１１に接触される磁気ヘツド２
１は、取付台２２を介して支持ベース２３に取り
付け固定される。この支持ベース２３には、テー
プ１１の幅方向に平行となる垂直状にして、案内
棒２４が一体に設けられるもので、この案内棒２
４の両端は、固定設定されるハウジング２５の上
下１対の水平状脚部２５ａ，２５ｂに形成た案内
孔に挿通する。すなわち、支持ベース２３は案内
棒２４に沿つて上下動案内され、磁気ヘツド２１
が走行するテープ１１の幅方向に移動されるよう
になるものである。

上記脚部２５ａ，２５ｂ相互間には、さらにね
じ軸２６が回転自在に支持される。このねじ軸２
６は、支持ベース２３に雌ねじ機構を構成するブ
レード２７に噛合するもので、ねじ軸２６の回転
に伴ない、支持ベース２３すなわち磁気ヘツド２
１が、テープ１１の幅方向に移動制御されるよう
にする。そして、このねじ軸２６は、減速歯車機
構２８を介してパルスモータ２９に結合し、この
パルスモータ２９で回転角量制御して回転駆動さ
れるようにしてなる。

すなわち、パルスモータ２９を特定される数の
パルス信号で回転駆動することによつて、このパ
ルスモータ２９は特定される回転角量だけ回転さ
れ、磁気ヘツド２１は、特定される微小ピツチ
で、走行するテープ１１の幅方向に移動されるよ
うになる。したがつて、マーク検出器１９でテー
プマークを検出する毎に、磁気ヘツド２１を上記
ピツチで移動させるようにすれば、テープ１１の
幅方向に、微小ピツチで第３図に「１」「２」…
…で示すように多数のトラツクが形成されるよう
になるものであり、この各トラツクはテープ１１
の１周回走行毎に、テープマークに対応して順次
連続されるような状態となる。そして、このテー
プ１１には、さらにその下側端縁に対応して、コ
ントロールヘツド２０によるコントロールトラツ
クが形成される状態となる。

このような磁気テープ装置を使用すれば、エン
ドレスにしたテープ１１の長さを特定することに
より、このテープ１１の１周回走行時間を単位と
する比較的短時間の画像情報を、トラツク単位に
して多数記録することが可能となる。例えば1/2
インチ幅のテープ１１に対して、第３図に示した
ように「１」「２」……「256」までの記録トラツ
クが磁気ヘツド２１で形成されるような場合に
は、最大256種類の画像情報が記録可能となるも
のである。そして、この最大256種類の画像情報
は、磁気ヘツド２１をテープ１１の幅方向に移動
することにより、任意選択し再生し得るようにな
る。

ここで、上記テープ装置において、 テープ走行速度 5.5ｍ／秒 テープ長 21.1ｍ トラツクピツチ 40μm トラツク数 256本 と仮定すれば、テープ１１の１周回走行に要する
時間は3.84秒となり、その１周回でNTSC方式の
ビデオ信号を128フレーム分記録できるようにな
る。そして、全トラツクによる記録、再生容量は
16.4分となる。

したがつて、テープ１１が１周回走行時間T_r
が3.84秒であり、磁気ヘツド２１の１トラツクピ
ツチ移動に要する時間τを15ｍ秒とすれば、再生
時における平均アクセス時間T_aは下式で与えら
れる。

T_a＝3N＋４／８τ＋0.5T_r ここで、Ｎはトラツク数であり、「Ｎ＝256」と
すれば、平均アクセス時間T_aは、「3.37秒」とな
り、充分に効果的なアクセス時間が設定される。

すなわち、特定される長さのエンドレステープ
に対して、多数の画像情報が記録され、さらにこ
れら多数の画像情報が比較的短時間でアクセスし
再生することのできるようになるものであるが、
このような場合、これら記録された単位画像情報
の記録位置を知ることが問題となる。すなわち、
ある単位画像がどのトラツクのどの位置から記録
開始され、どのトラツクのどの位置でその記録が
終了しているかを明確にする索引情報の扱い方で
ある。

このような索引制御情報は、記録再生装置を制
御する専用の制御装置に設定される記憶部に対し
て、単位画像情報の記録に対応して書き込み記録
することが考えられている。すなわち、そのテー
プの再生に際して、上記記憶部から索引情報を読
み出し、再生しようとする画像情報の記録された
範囲を認知し、テープ走行制御等によつて頭出し
制御するものである。しかし、このような手段で
は、同一テープに対する記録と再生を、同一の制
御装置による同一系の記録および再生装置で行な
わなければならず、その運用が限定されざるを得
ない。

その他、テープ自体に対して特定される記録範
囲を設定し、この特定記録部に上記の索引制御情
報を書き込むことも考えられる。しかし、この場
合にも、画像情報の再生に先立ち、その特定記録
部から索引制御情報を再生し、記録再生装置に付
属される記憶部に記憶設定する必要がある。

したがつて、この発明ではさらに記録系と再生
系が異なるような場合でも、特に記憶手段等を用
いることなく、記録された多数の単位画像情報を
任意選定し、頭出し再生が実行できるようにする
記録再生装置を提供することを目的としている。

すなわち、この発明に係る記録再生装置にあつ
ては、固定されるコントロールヘツド２０を備
え、第３図に示すようにテープ１１の特定される
位置にコントロールトラツクが形成されるように
するもので、画像情報の記録に際して、コントロ
ールヘツド２０により、コントロールトラツク部
にその記録単位画像情報に対する索引制御情報が
記録されるようにしてなる。

第４図は、テープ１１に形成されるコントロー
ルトラツクの記録フオーマツトの例を示すもの
で、このコントロールトラツクは、エンドレスに
したテープ１１の全周にわたり連続して形成され
る。そして、マーク検出器１８からの検出信号に
対応するインデツクス信号Inで区切られるテープ
１周分のコントロールトラツクは、16のデータフ
レームに分割され、この各データフレームはらに
16のセクタに分割し、全体で256のセクタが設定
される。すなわち、この各セクタがテープ１１の
幅方向に形成される256本の記録トラツクにそれ
ぞれ対応されるようになる。この256本の各記録
トラツクの使用状況は、それぞれ128バイトのデ
イジタルデータとされ、データマークに対応して
各セクタに記録格納されるようになる。このデイ
ジタルデータは、対応する単位画像情報の記録時
において、必要に応じて更新され、常に最新の索
引情報がコントロールトラツクに記録されるよう
にしてなる。

そして、再生時においては、テープ１１の走行
と共に、コントロールヘツド２０でこれら索引情
報を読み取り、この情報から再生要求される単位
画像情報の記録されたトラツクを検出し、その単
位画像情報の再生のための正確な頭出し制御が行
なわれるようにする。また、１つの単位画像情報
が複数トラツクにわたり記録されたような場合に
も、効果的にその単位画像情報の反復再生が可能
となるものである。

第５図は上記テープ装置の記録再生の制御部の
構成を示すもので、磁気ヘツド２１からの再生信
号は、記録および再生モードで切換えられる切換
スイツチ３１を介して取り出され、再生信号処理
回路３２に供給される。そして、この処理回路３
２からの再生ビデオ信号は、切換スイツチ３３を
介して取り出し、増幅器３４を介して出力端子３
５からビデオ信号再生出力として取り出す。ま
た、記録すべき入力ビデオ信号は、入力端子３６
に供給され、この入力ビデオ信号は増幅器３７、
さらに切換スイツチ３８を介して記録信号処理回
路３９に供給し、この処理回路３９で得られる記
録信号は、前記切換スイツチ３１を介して磁気ヘ
ツド２１に供給するようにしてなる。

ここで、このテープ装置においては、前述した
ようにテープ長が21.1ｍに設定され、毎秒5.5ｍ
の速度で走行されて、テープ１周でNTSCビデオ
信号を128フレーム記録する状態に設定されるも
ので、このテープを走行駆動するキヤプスタン１
５を駆動するキヤプスタンモータ４３は、モータ
駆動回路４０によつて入力ビデオ信号と同期する
ように制御される。すなわち、マーク検出器１９
からの検出信号を波形整形回路４１に供給し、こ
の回路４１からテープ１１の１周回走行に対応す
るインデツクス信号を取り出し、このインデツク
ス信号をモータ駆動回路４０に供給する。同時
に、再生信号処理回路３２、増幅器３７から得ら
れる再生および記録ビデオ信号の供給される同期
信号発生回路４２からの垂直同期信号をモータ駆
動回路４０に供給する。

同期信号発生回路４２は、上記したように再生
および記録される複合ビデオ信号が結合されるも
ので、その出力信号は常に入力ビデオ信号と同期
結合される。そして、この同期信号発生回路４２
からは、上記のような垂直同期駆動信号と共に、
デイジタルデータ処理用のクロツク信号、さらに
B.B（ブラツクバースト）信号を発生する。B.B
信号は、画情報の存在しない常に黒レベルの複合
ビデオ信号で、記録時において切換スイツチ３８
で選択され、入力ビデオ信号と切換えて記録され
る。そして、反復再生におけるビデオ信号欠除区
間を埋めて、同期信号の欠除による再生画像の乱
れを防止する。また、再生時においては、切換ス
イツチ３３で選択され、複数トラツクにわたる反
復再生用のトラツク切換時間内におけるビデオ信
号欠除区間をB.B信号とする。そして、同期乱れ
のない良好な反復再生が実行されるようにしてい
る。

単位画像情報を記録あるいは再生する場合の要
求や、データ番号、トラツク番号等の入力は、適
正デイスプレイを含むキーボード４４において行
なわれる。このキーボード４４における設定入力
情報は、入出力回路４５を介して制御回路４６に
供給される。この制御回路４６には、同期信号発
生回路４２からの制御用クロツク信号が供給され
ているもので、インターフエース回路４７に対し
て制御指令を発生する。このインターフエース回
路４７は、磁気ヘツド２１を移動するパルスモー
タ２９に対するモータ駆動回路４８に指令を与
え、キーボード４４で設定されたトラツク番号等
に対応してパルスモータ２９を回転制御し、磁気
ヘツド２１を所定のトラツク位置に移動させるよ
うにする。ここで磁気ヘツド２１を初期状態で特
定される基準トラツク位置に設定する指令が与え
られた場合、パルスモータ２９はヘツド２１を基
準トラツク方向に連続的に移動させ、ヘツド２１
が基準位置設定されたことをモータ駆動回路４８
で検知し、この基準トラツク検知信号をインター
フエース回路４７に供給する。そして、ヘツド２
１を目的とするトラツク位置に移動する時、その
トラツク番号に対応して上記基準位置からの移動
量を算出し、パルスモータ２９を駆動するもので
ある。また、このインターフエース回路４７から
は、キーボード入力に対応して記録および再生指
令を発し、特に図示してないが切換スイツチ３１
を記録あるいは再生モードに対応して切換設定す
る。同時に同期信号発生回路４２に指令を与える
と共に、切換スイツチ３３，３８を制御し、B.B
信号の切換を制御する。ここで、データ転送速度
は、例えば水平走査周波数の８倍の125.87kHzと
するもので、その制御用クロツクパルスは、同期
信号発生回路４２で水平同期信号に対応して発生
する。

走行するテープ１１のコントロールトラツク部
に接触されるコントロールヘツド２０からの再生
制御信号は、制御信号の記録再生器４９に供給さ
れ、また記録すべき制御信号は、この記録再生器
４９からコントロールヘツド２０に供給する。そ
して、再生された制御信号は制御回路４６に供給
され、その索引データとキーボード４４からの入
力設定データとを対比して、再生しようとする単
位画像情報の記録されたトラツクを検知し、モー
タ駆動回路４８に指令を与えて、磁気ヘツド２１
をそのトラツク部に移動し、再生のための頭出し
動作がなされる。また、複数トラツクにわたつて
記録された単位画像情報を反復再生する場合に
は、上記頭出し位置にヘツド２１をアクセスした
後、その単位情報の記録された最終トラツクまで
ヘツド２１が移動され、その再生が終了した時
に、ヘツド２１を再び頭出し位置にアクセス移動
するものである。

また、記録モードの時には、キーボード４４で
入力された索引情報を、その時の記録単位画像情
報の記録されるトラツク番号と共に、コントロー
ルトラツクの当該トラツク番号に対応するフレー
ム部にコントロールヘツド２０により書き込み記
録されるようになる。この場合、モータ駆動回路
４０から得られるテープ走行制御のための位相同
期信号や、マーク検出器１９からの検出信号に対
応するインデツクス信号にもとずき、索引情報等
のデータ入出力のタイミングが設定される。

以上のようにこの発明によれば、エンドレステ
ープに特定されるコントロールトラツクを形成す
ると共に、このエンドレステープの幅方向に多数
の記録トラツクを形成し、この各トラツクに対応
して多数の単位画像情報を記録した場合に、その
各トラツクに対する記録情報の索引等を含む制御
情報が上記コントロールトラツクに記録され、テ
ープの周回走行毎にコントロールヘツドで読み取
られるようになる。したがつて、コントロールト
ラツクに対応した情報か、頭出し再生制御等か、
テープ単位でそれぞれ実行できるものであり、画
像のフアイルシステム等として効果的に使用し得
るようになり、簡単な装置で従来では考えられな
い新しいフアイルシステムが実現できるようにな
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係る記録再生装
置に使用されるテープ装置を示す図、第２図は上
記装置に使用されるヘツド機構を示す断面図、第
３図は上記テープ装置で得られるテープのトラツ
クパターンを示す図、第４図は上記テープのコン
トロールトラツクの記録フオーマツトを説明する
図、第５図は上記テープ装置の制御部を説明する
回路構成図である。 １１……テープ、１２……リール、１４……ヘ
ツド機構、１５……キヤプスタン、１９……マー
ク検出器、２０……コントロールヘツド、２１…
…磁気ヘツド、２９……パルスモータ、３１……
切換スイツチ（記録−再生）、４２……同期信号
発生器、４３……キヤプスタンモータ、４４……
キーボード、４６……制御回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 走行するテープの幅方向に磁気ヘツドをステ
   ツプ駆動してテープ幅方向に多数の記録トラツク
   を形成する磁気テープ装置において、 走行されるテープの特定されるコントロールト
   ラツクに対応して設定されたコントロールヘツド
   と、 このコントロールヘツドにより、単位画像情報
   が記録された記録トラツクの範囲およびテープの
   幅方向位置に相当する索引情報を単位画像情報毎
   に記録する手段と、 指定された単位画像情報の記録位置を上記コン
   トロールヘツドからの再生情報を用いて検知する
   手段と、 この検知された再生信号に対応して上記指定さ
   れた単位画像情報が記録されているトラツクに前
   記磁気ヘツドをアクセス移動する手段とを具備し
   たことを特徴とする画像情報の記録再生装置。