JPS6343583Y2

JPS6343583Y2 -

Info

Publication number: JPS6343583Y2
Application number: JP17222683U
Authority: JP
Priority date: 1983-11-07
Filing date: 1983-11-07
Publication date: 1988-11-14
Also published as: JPS6082379U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、チエーンやベルト等のような巡回移
動体に複数個の商品収納棚を装着して、それぞれ
の商品収納棚に随意の種類の商品を収納してお
き、販売時に選択された商品を収納している商品
収納棚を商品搬出位置へ巡回移動させて商品を搬
出するようにしたコンベア式の自動販売機の制御
装置に関する。

〔従来の技術〕

この種のコンベア式の自動販売機の商品搬出機
構としては、同一出願人より特願昭57−206582号
で既に提案されていおり、以下に図面を参照しな
がら、その構成を説明する。

第１図において、適宜なフレームに、上下方向
に離れて、かつ回転自在に軸支されたスプロケツ
ト１，２にはチエーン３が張設され、このチエー
ン３には適宜間隔で複数個（10個）の商品収納棚
４が取り付けられている。

各棚４は正面および外側の一側面４ａが開口し
ている方形の筐形に形成されたものであり、各棚
４内のスペースには正面から１個の商品を補充で
きるように構成され、各棚４には収納されている
商品により作動される商品検知板５が設けられて
いる。

また、一方のスプロケツト１は搬送モータ（図
示せず）と連結され、該搬送モータの回転によつ
てチエーン３が左右いずれかの向きに巡回走行
し、棚４が巡回搬送される。

そして、このような搬送機構の下方には商品搬
出口（商品取出口）１０が設けられており、開閉
板１１を図示しない搬出モータを駆動して傾動さ
せると、棚４のうち最下位位置にある棚から収納
されていた商品が商品搬出口１０内に落下する。

また、各棚４のチエーン側の面には、収納する
商品の種別及び商品選択スイツチとの対応を示す
複数ビツトの商品コードに対応した突起を有する
コード板９が装着されており、このコード板９の
商品コードを検知するための商品コード検知スイ
ツチ６、最下位位置（商品搬出位置）に搬送され
てきた棚を検知するための棚検知スイツチ７、こ
の最下位位置の棚の商品検知板５の作動を検知し
てこの棚に商品が収納されているか否かを検知す
るための売切検知スイツチ８がスプロケツト２の
近傍に設けられている。

第２図は、上述の商品搬出機構を制御する制御
部のブロツク図である。

第２図において、第１図と同一部分には同一番
号を付してあり、２０はマイクロコンピユータを
用いた制御回路、２４は制御データ等を記憶する
RAM、２７は前述のスプロケツト１に連結され
棚４を巡回搬送するための搬送モータ、２８は最
下位位置にある棚４に収納されている商品を商品
搬出口１０内に落下させるために開閉板８を傾動
させるための搬出モータ、２１は商品品種別の商
品選択スイツチ、２２は商品を補充するために棚
４を１棚ずつ巡回移動させるときに押圧するロー
デイングスイツチ、２３は商品補充後に押圧して
棚４全てについて商品コード及び売切データを記
憶させるためのセツトスイツチ、２５は時計用
IC、２６は商品補充時に開かれるローデイング
扉（図示せず）により作動されるローデイング扉
スイツチである。そして、このローデイング扉ス
イツチ２６は扉が開かれたときにONする接点２
６ａと閉じられているときにONする接点２６ｂ
とを有している。

次に、このような自動販売機の動作について説
明すると、商品補充時には、まずローデイング扉
を開くと第１図の商品収納棚４が見える。そこ
で、商品が収納されていない棚に商品を補充する
ようにしているが、商品搬出機構の構造により、
同一の棚位置で全ての棚に補充をすることはでき
ないので、一旦ローデイング扉を閉じてローデイ
ングスイツチ２２を操作する。すると、制御回路
２０でこれを検知して、搬送モータ２７を駆動し
て棚４を１棚移動させる。尚、１棚の移動の検出
には棚検知スイツチ７よりの信号を用いている。
そして、ローデイング扉を再び開けて残りの棚に
商品を補充するようにしている。

このようにして、商品補充完了後にローデイン
グ扉を閉じてセツトスイツチ２３を操作すると、
制御回路２０でこれを検出して搬送モータ２７を
駆動して棚４を１回り（10棚移動）させる。この
１回りの間に、制御回路２０では、棚検知スイツ
チ７より信号が入力される（OFFからONにな
る）毎に、移動棚数を計数すると共に、商品コー
ド検知スイツチ６よりの信号（商品コード）及び
売切検知スイツチ８よりの売切データ（以下商品
コード及び売切データを棚別データという）を読
込んで順次棚別にRAM２４に記憶し、移動棚数
が10棚になつたら搬送モータ２７を停止させる。
このとき前述の棚別データは第３図に示すよう
に、各棚の棚別データの記憶アドレスと棚位置と
は対応するようにしておく。尚、ローデイング扉
スイツチ２６は危険防止のためローデイング扉が
開かれたときには搬送モータ２７が回転しないよ
うにするために使用している。以後、販売時に棚
４を移動する場合には、棚別データも同時に移動
してアドレスと棚位置とは常に対応するようにし
ておく。そして販売時には、この棚別データ及び
そのアドレスに基づいて、選択スイツチ２１の操
作により選択された商品が収納されている商品収
納棚及びこの商品収納棚を商品搬出口１０の位置
まで移動するのに要する移動棚数を算出し、この
移動棚数だけ移動後、搬出モータ２８を駆動して
選択された商品を商品搬出口１０に搬出する。そ
して搬出後には、搬出した棚の棚別データの売切
データを売切状態としておく。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、このような自動販売機におい
て、商品補充後、ローデイング扉を閉じたのみ
で、セツトスイツチ２３を操作しなかつた（操作
を忘れた）場合には、棚別の商品コードおよび売
切データは商品補充前と全く変わらず、RAM内
の棚別データは更新されないので、例えば、収納
商品を変更しても前のままとなり、また、売切デ
ータは売切状態のままとなる。このため、商品を
補充したにもかかわらず、自動販売機の制御部で
は相変わらず売切れと判断して販売は禁止される
ので、販売者側にとつては販売稼動率が低下する
とともに、利用者側にとつては商品があるのに、
買えないという不利益が生じるなどの問題があつ
た。

本考案は、上述の点に鑑み、ローデイング扉を
閉じたことにより、商品の補充完了を検出して、
記憶内容を書き換えることにより、より一層確実
棚コードおよび売切データの棚別データを更新す
ることのできる自動販売機の制御装置を提供する
ことを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は第５図に示すように、各々に１個ずつ
商品を収納する複数の商品収納棚の各商品収納棚
に商品が収納されているか否かを示す売切データ
を各商品収納棚を巡回移動することにより１個の
売切検知スイツチを検出して商品補充後に予め読
込んで記憶し、該記憶に基づいて販売を行うよう
にした自動販売機において、前記商品収納棚に商
品を補充するときに開かれるローデイング扉によ
り作動されるローデイング扉スイツチと、該ロー
デイング扉スイツチよりの信号に基づいてローデ
イング扉が開かれた後閉じられたことを検出する
検出手段（制御回路２０）と、該検出手段よりの
信号に基づいて商品の補充完了を判定する商品補
充判定手段（制御回路２０）と、該商品補充判定
手段により商品の補充完了が判定されたときに記
憶手段（RAM２４）に前記売切データの読込記
憶を行う読込手段（制御回路２０）とを備えるこ
とにより達成される。

〔作用〕

本考案によれば、商品補充後、再度ローデイン
グ扉が閉じられたことをローデイング扉スイツチ
よりの信号で検出して商品の補充完了と判定し、
その後、棚を１回りさせて、売切データを棚別に
読込むことにより、商品補充後の売切データを自
動更新させる。

〔実施例〕

以下に図面を参照して本考案の実施例を詳細に
説明する。

本考案の実施例においては、商品搬出機構とし
ては第１図のものを使用し、制御部の構成として
は第２図とほぼ同一であるがセツトスイツチ２３
は省略が可能である。

第４図は、本考案の実施例の動作プログラムの
フローチヤートであり、商品補充時に、まず、商
品収納棚４に商品を補充するためにローデイング
扉を開けると、ローデイング扉スイツチ２６ａが
ONする。制御回路２０では、このローデイング
扉スイツチ２６ａのON，OFFを検知している。
このローデイング扉６スイツチ２６ａがONされ
たことによりステツプ５０１において第４図のル
ーチンの起動がかかる。次に、（商品補充後に）
ローデイング扉スイツチ２６ａよりの信号でロー
デイング扉が閉じられたことを検出する（ステツ
プ５０２）。この時点で商品補充完了と判断する
場合には点線で示すようにステツプ５０８に進む
が、本実施例の商品搬出機構の場合には、前述し
たように同一の位置では商品補充のできない棚が
あるので、ローデイング扉を閉じた後ローデイン
グスイツチ２２を操作して棚４を１棚移動して、
商品補充できない位置にある棚を補充可能な位置
に移動させる。もし、この動作が所定時間T₁以
内に行われなかつた場合には、商品補充と判断せ
ず終了する（ステツプ５０３）。また、ローデイ
ングスイツチ２２が操作された場合には、次の商
品補充作業を判断するために再度ローデイング扉
が開かれてローデイング扉スイツチ２６ａがON
されるかを待つ。ここでも、所定時間T₂以内に
ローデイング扉が開かれなかつた場合には、商品
補充と判断せず終了する（ステツプ５０５，５０
６）。そして、ローデイング扉スイツチ２６ａが
ONしたならば、ステツプ５０７で商品補充後再
度ローデイング扉が閉じられたことをローデイン
グ扉スイツチ２６ａよりの信号で検出して商品補
充完了を判定してステツプ５０８に進んで、搬送
モータ２７を駆動して棚４を１回り（10棚移動）
させ、この間に従来装置と同様に商品コード検知
スイツチ６よりの商品コードと売切検知スイツチ
８よりの売切データを棚別に読込んで第３図に示
すようにRAM２４の棚位置に対応するアドレス
に棚別データを記憶する（ステツプ５０９，５１
０）。そして、販売時にはこの記憶データに基づ
いて従来装置と同様に販売動作を行う。尚、時計
用IC２５は、前述の所定時間T₁，T₂の経過を判
断するのに用いている。

〔考案の効果〕

以上のような本考案によれば、ローデイング扉
スイツチよりの信号に基づいて、ローデイング扉
が開かれた後閉じられたことを検出して商品の補
充完了を判定して売切データの記憶を更新するよ
うにしているので、商品補充後、ローデイング扉
を閉じた後にに操作していたセツトスイツチの操
作を必要とせず、商品補充時の操作が簡略化でき
流とともに、商品補充後のセツト忘れが完全にな
くなる等の効果が得られる。

また、従来のセツトスイツチを不要にでき、コ
ストダウンができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例においても使用してい
る従来の自動販売機の商品搬出機構の正面図、第
２図は従来及び本考案の実施例の制御部のブロツ
ク図、第３図は棚位置と棚別データとの位置関係
を示す図、第４図は本考案の実施例の動作プログ
ラムのフローチヤート、第５図は本考案のクレー
ム対応図である。３……チエーン、４……商品収納棚、６……商
品コード検知スイツチ、７……棚検知スイツチ、
８……売切検知スイツチ、２０……制御回路、２
１……商品選択スイツチ、２２……ローデイング
スイツチ、２３……セツトスイツチ、２４……
RAM、２５……時計用IC、２６……ローデイン
グ扉スイツチ、２７……搬送モータ、２８……搬
出モータ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

各々に１個ずつ商品を収納する複数の商品収納
棚の各商品収納棚に商品が収納されているか否か
を示す売切データを各商品収納棚を巡回移動する
ことにより１個の売切検知スイツチを検出して商
品補充後に予め読込んで記憶し、該記憶に基づい
て販売を行うようにした自動販売機において、前
記商品収納棚に商品を補充するときに開かれるロ
ーデイング扉により作動されるローデイング扉ス
イツチと、該ローデイング扉スイツチよりの信号
に基づいてローデイング扉が開かれた後閉じられ
たことを検出する検出手段と、該検出手段よりの
信号に基づいて商品の補充完了を判定する商品補
充判定手段と、該商品補充判定手段により商品の
補充完了が判定されたときに記憶手段に前記売切
データの読込記憶を行う読込手段とを備えたこと
を特徴とする自動販売機の制御装置。